概要
KOEIが発売している歴史シミュレーションゲーム『三國志シリーズ』の第12作。
2012年4月にPC版が発売、11月PS3版・Wii U版が発売予定となっている。
特徴
『三國志シリーズ』はⅨ以降は毎回システムを完全に一新させており、今作も三国志を題材としている事を除けば新たなゲームとして発売している。
- 前作『三國志11』と同じく君主プレイではあるが、全ての行動を同一画面内で行う一枚絵マップは廃止されている。
代わって大陸画面で戦略・外交、街画面で内政・人事を行い、戦争は別画面へ移行しリアルタイム式の戦闘が行われる。 - ノートパソコンやネットブックでの動作を念頭におかれ低機能パソコンでも軽快な動作が可能となっている。
- 製品版の他無料でプレイできる『対戦版』(後述)によるオンライン対戦も大きな特徴となっている。
シナリオ
現在史実シナリオ8本・IFシナリオ2本計10本が公開されている
- 184年2月 黄巾の乱
- 190年1月 反董卓連合
- 195年1月 群雄割拠
- 200年5月 官渡の戦い
- 207年9月 三顧の礼
- 214年6月 益州平定
- 251年1月 英雄集結
- 251年1月 信長転生 ※ゲームクリア後の特典
- 198年1月 呂布討伐戦 ※『100万人の三国志』に20日ログインすると取得できる
- 211年7月 潼関の戦い
『対戦版』
本作の大きな特徴としてユーザー同士がオンラインで対戦できる『対戦版』が用意されている。
といって丸ごと本編での対戦が出来る訳ではなく、戦争パートのみを切り取ったもので、武将を固有の能力を持ったカードとして運用し最大6枚のデッキを作り対戦するというものである。
具体的にどういうゲームかと言えば『三国志大戦』に近いものを想像してもらえば解り易い。短時間でサクッとプレイできる簡単なRTSといったところか。
この対戦版は本編を持っているか否かに関わらず無料でプレイできるので、対戦版のみのユーザーも多数存在する。(本編を持っていると良いカードを引きやすい、所持カード数が増えると多少優遇されるがあくまで多少の範疇である。)
対戦版のダウンロードはコチラから→http://www.gamecity.ne.jp/sangokushi/12/netplay/
また現在何人かのユーザーによる対戦生放送が配信されているので、興味があったら検索してみよう。
良い点
- グラフィックは非常に美麗であり、武将のグラフィックは全員一新され、全ての人物に全身絵が新たに用意された。
- 「外交」の仕様が変更され、一度の外交で様々な案件の交渉を行う事ができる。
- 後述の通り全体的に簡略化されており、シリーズ初心者にもとっつきやすい。(当然これは短所と表裏一体だが)
問題点・賛否両論ある点
前述した通り一枚絵マップの廃止、正史のみに登場する人物・諸葛亮死後に登場する人物の削減、それに伴ってシナリオの減少、都市数の減少、前作まであった舌戦の廃止など従来のシリーズと比べ全体的に簡略化された内容となっている。
- 特に人物は前作『11』から実に200人以上の大リストラが行われている。(PS3版・Wii U版では100人ほど追加されるらしい)
- パッケージ版11.340円・ダウンロード版8,800円・TREASURE BOX版15,540円(いずれも税抜き)とかなりの高額設定。(もっともこれは同シリーズ恒例の値段設定であると言える。)
- オンライン版の鯖状況が不安定。特に海外ユーザーとの勝負はプレイ不可能になるほどのラグが発生する。(ただし対戦を国内ユーザーに限定するソフトなどを導入する事である程度緩和は出来る。)
- 上記の他にも多数の問題点を内包しているにも関わらず「最強の三國志。」「舞台はととのえた。物語をつくれ。」と異様に自身に溢れているキャッチコピー。
評価
このシリーズに大なり小なり不満があるのは何時もの事であり(特に無印版は)、工夫と気持ち次第でいくらでも楽しむ事はできる。本当の評価を下したいなら外野のネガティブな声で判断するよりまず自分でやって判断するしかないだろう。
また『対戦版』に限って言えば、無料で三国志を題材にしたRTSを手軽に楽しむ事ができ、一定の評価は得ている。
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関連項目
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