三菱・ディアマンテとは、三菱自動車工業が日本の国内外で生産・販売をしていた乗用車である。日本でも1990年~2005年まで生産をされていた。ここでの記載は日本仕様をメインとする。
概要
ディアマンテの意味はスペイン語で”ダイヤモンド”の意味。三菱グループの社章・スリーダイヤの意味もある。日本車で初のFF駆動の3ナンバー設計モデルとして登場。排気量も2500ccをメインとし、ライバルよりも安価な価格と1989年の税制改正の恩恵を受け大ヒットとなった。また、クラス初の4WD車もラインアップ。雪国のユーザーも取り込むことにも成功した。ディアマンテの初代モデルのみには、セダンバージョンの「シグマ」も存在していた。これが初代のワゴンモデルのベースとなる。二代目は三菱自動車工業の不振もあり、モデルチェンジは行われずにモデル廃止となった。
初代・1990年~1994年(ハードトップのみ)1993年~1997年(輸入モデルのワゴンモデル)
1990年に登場。エンジンはすべてV型6気筒になる。2000cc、2500cc、3000ccの3機種をラインアップ。基本はFF駆動であるが、2500ccと3000ccには4WD車も存在していた。2000ccと2500ccのFFの廉価グレードのみに5速MT仕様も存在していた。
1992年にマイナーチェンジ。フロントバンパーの形状を変更し、2000cc車がパワーアップされた。
1993年にワゴンが登場。オーストラリアで生産をした輸入モデルとなる。排気量も3000ccで駆動方式もFFのみとなる。同年にはマイナーチェンジ。フロントとリアを大幅に変更となり、5速MT仕様は廃止された。
このディアマンテは、石原プロモーション制作のドラマ『代表取締役刑事』にも劇中車として登場をした。
二代目・1995年~2005年
1995年にモデルチェンジ。大ヒットをした初代の雰囲気を残したモデルチェンジとなった。排気量も2500ccと3000ccの二本となる。ATもマニュアルモード付きとなり、同クラスの中でも充実装備を誇っていた。
1997年にワゴンをモデルチェンジ。二代目のハードトップをベースにしたものとなった。排気量は先代と同様に3000ccのみである。
1999年にマイナーチェンジ。リアデザインを大幅に変更となる。2002年にマイナーチェンジをし、ラインアップを2500ccで駆動方式もFFのみとなった。この時から受注生産の生産体制となった。
2005年に二代・15年の歴史にピリオドを打ち、生産終了となった。
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関連項目
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