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三角巾とは、様々な用途に使える三角形の布のことである。直角二等辺三角形であることが多い。
概要
主な用途は骨折・出血時の応急手当に使うものと、調理・清掃時の髪を覆うもの2つに分かれる。ちなみに三角巾が無くても、風呂敷やテーブルナプキンなど正方形の布(四角巾)を折って三角形にすることで代用可能である。
他にも、葬儀の際の死者や、幽霊の頭に被せる三角形の布の呼び方がわからず、「三角巾」と呼ばれることがあるが、正式には「天冠(てんかん)」や「三角頭巾」と呼ぶ。地域によっては、「宝冠」、「額烏帽子」、「髪隠し」などと呼ぶ。
応急措置
腕の骨折・脱臼などの際の三角巾を使った応急手当の方法は以下の通り。患者の胴の縦幅より長い、かなり大きめのサイズを使う。
- 三角巾の長辺を吊りたい腕の反対側の肩に載せ、1つの角が肩の後ろ側に来るようにする。このとき、三角巾は患者の胴体と腕の間に入れ、直角は患部側に置く。
- 一番下に来た角を持ち上げ、吊りたい腕を包み、その角を1.の角とは反対側から首の後ろに持っていく。
- ケガをした人が楽な位置を調整しつつ、首の後ろで1.の角と2.の角を結ぶ。
- 残った直角を患部を包むようにして結ぶ。
※参考:誰でも簡単!三角巾の使い方(腕の吊り方)(東京有明医療大学、YouTube)
足の骨折の場合、何か固い棒状のもの(脚と同じ長さの木材が最適)を当て、三角巾を結ぶ。
止血の際にも使われることがあるが、強く縛りすぎるとかえって悪化する場合もある。そのため、ガーゼ(布)と手を使った直接圧迫止血法を基本[1]に、まず救急車を呼び状況を説明し、その際の指示に従うこと。
調理・清掃
頭部を覆う用途で使われる。バンダナとの最も大きな違いは形状で、バンダナは四角形であるのに対し、三角巾は三角形。また、バンダナには柄付きのものが多いが、三角巾は無地のものが多い。
長辺を額に当て、頭の後ろで結べば頭部を覆うことができる。髪の毛の前への飛散や、逆に埃などの髪の毛への付着を防止するために着けるものであるため、髪を覆うように結ぶのがよい。
関連動画
関連静画
関連項目
脚注
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