上の人とは、
- 上に乗っかっている人の事
- 組織・団体等における上司(上層部)を指す隠語
- コミュニティ「生主達の楽屋裏」の楽屋主であり、ニコニコ生放送の変態生主の一人。→上の人(生放送主)
- コンテンツ(漫画、アニメ、ゲーム…etc)に関わる創造主もとい製作スタッフに対する隠語
- 『ウマ娘 プリティーダービー』より何時しか呼ばれるようになった中の人、外の人に続く第三の人
ここでは最後の項目について触れる
概要
『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するウマ娘は実在する競走馬を基にしているが、馬自身だけでなく、それに関わる陣営(騎手、調教師、馬主等々)の要素が盛り込まれる事が多々ある。そして騎手は別名「鞍上(あんじょう)」とも呼ばれ、そこから中の人からもじって生まれたものと思われる。
- スーパークリークが度々行う「でちゅね遊び」は武豊「が」スーパークリーク「に」対してしていた行為
- キングヘイローとその母親の確執は、その初期の鞍上であった福永祐一が母親から騎手になる事を反対された事が由来(と思われる)。後アニメウマ娘(一期)ならびにアプリ版メインストーリー最終章前編でのダービー暴走は完全に福永祐一の黒歴史である。
- グラスワンダー、ライスシャワーのマーク走法は的場均の騎乗スタイルであり、そこから「的場インストール」と形容される
- セイウンスカイが「策士」「トリックスター」なキャラとして造形されているのは、98年菊花賞での横山典弘の幻惑逃げをまんまと成功させた騎乗が由来
- ウイニングチケットの日本ダービーへの強い思い入れは、単にダービー馬であるだけでなく、鞍上の柴田政人に唯一のダービーを届けた馬であることに由来
- エイシンフラッシュがG1勝利時に行う最敬礼は、鞍上のミルコ・デムーロが天皇賞(秋)勝利時に天皇陛下に向けた最敬礼が由来
- マルゼンスキーがシンデレラグレイにて「大外枠だって良かったのに…」発言は、鞍上の中野渡清一が「大外枠でもいい。賞金もいらない。他の馬の邪魔もしない。だからマルゼンスキーを日本ダービーで走らせてくれ。」という発言に由来
- 誰が呼んだか、テイエムオペラオーは和田竜二の擬人(女体)化そのもの(後述)
→テイエムオペラオー(和田竜二)
などなど。このほかにも細かいネタなど多数ある。
上の人繋がり
上記の通り騎手は様々な競走馬に騎乗し、特に名馬あるところに名騎手が集中する為様々なウマ同士の繋りがある。
目次:武豊|的場均|岡部幸雄|加藤和宏|田原成貴|蛯名正義|南井克己|西浦勝一|柴田政人|柴田善臣|横山典弘|安藤勝己|河内洋|小島太|角田晃一|中舘英二|佐藤哲三|四位洋文|和田竜二|福永祐一|池添謙一|内田博幸|岩田康誠|幸英明|オリビエ・ペリエ|ミルコ・デムーロ
武豊
ウマ娘だけでもアニメウマ娘(一期)主人公スペシャルウィークとルームメイトのサイレンススズカを始め、オグリキャップら平成三強(スーパークリーク、イナリワン)から、ウマ娘では最も年下のグループになるキタサンブラックに至るまで、ウマ娘化された名馬たちのおよそ4割(50頭)に騎乗経験があり、その4割(21頭)でGⅠを勝っている。
一度でも騎乗したことがあるウマ娘化された馬を列挙すると、上記の他にバンブーメモリー、メジロマックイーン、ダイイチルビー、ダイタクヘリオス、イクノディクタス、ツインターボ、マチカネタンホイザ、ナリタタイシン、ウイニングチケット、ノースフライト、ナリタブライアン、サクラローレル、ビコーペガサス、サムソンビッグ、マヤノトップガン、マーベラスサンデー、ヒシアケボノ、エアグルーヴ、マチカネフクキタル、シーキングザパール、アドマイヤベガ、ハルウララ、エアシャカール、タップダンスシチー、ジャングルポケット、ダンツフレーム、ビリーヴ、シンボリクリスエス、タニノギムレット、ノーリーズン、ファインモーション、デュランダル、ゼンノロブロイ、エアメサイア、アストンマーチャン、ウオッカ、ドリームジャーニー、スマートファルコン、エスポワールシチー、トーセンジョーダン、ワンダーアキュート、ウインバリアシオン、カレンチャン、コパノリッキーとなる(太字は武豊騎乗でGⅠを勝った馬。ちなみにサイレンススズカは唯一のGⅠ勝利の宝塚記念ははエアグルーヴと騎乗予定が被ったため南井克巳の騎乗で、武豊ではGⅠを勝っていない)。
あまりにもウマ娘化された馬との関わりが多すぎるため、ウマ娘同士の関連性を武豊繋がりと断定すること自体難しいが、スペシャルウィークとサイレンススズカ、スーパークリークとナリタタイシンがそれぞれ寮で同室なのは武豊が主戦騎手だった繋がりと思われる。エアグルーヴとファインモーションも武豊主戦同士だが、これはどちらかといえば伊藤雄二厩舎繋がり(後述)か。史実ではあまり深い関わりが無いエアシャカールとファインモーションの仲が良いのも武豊繋がりだろうか。
『シンデレラグレイ』には彼の女体化をモチーフにしたと思われるトレーナーも登場している。
的場均
上記の通りライスシャワー、グラスワンダーのレーススタイルが鞍上繋がり。
特にアニメウマ娘(Season2)第8話において行われた天皇賞(春)のライスシャワーとメジロマックイーンとの対決。
そのレース最中メジロマックイーンを徹底マーク走法するライスシャワーに、(史実と時系列が逆転しているため)スペシャルウィークが「宝塚記念のグラスちゃんに似てる」と言い、見計らったかのように後ろから現れたグラスワンダーがライスシャワーを「運命的な何かを感じます」と評した。
この一連の流れが「上の人(繋がり)」を定着する大きな出来事となった。
ゲームでもメインストーリー最終章後編にて、宝塚記念でのグラスワンダーのスペシャルウィークに対する徹底マークに、メジロマックイーンが「まるで私がライスさんにマークされた時のようですわ……!」と言い、ライスシャワーが「運命レベルのなにかを感じるかも……」とコメント。こちらでは史実通りの時系列で言及される格好となった。
的場は他にエルコンドルパサー(98年NHKマイルCまで。同年の毎日王冠以降は蛯名正義にエルを譲りグラスを優先)、アグネスデジタル(99年の500万下時代から01年京都金杯まで。00年マイルCSは的場の最後のGⅠ勝利にしてアンカツ初G!勝利阻止となった)でGⅠを勝っている。
上記のレコードブレイカーなイメージからお手馬共々「ヒットマン」、「悪役(ヒール)」等と見られる事には内心快く思っておらず、本人はレースに最善を尽くす職人(勝負師)気質と「独り立ち」させるまで寄り添うksbkな所にあった。
因みに、メジロライアン、ビコーペガサス、ナリタブライアン、メイショウドトウ、ナリタトップロード、サクラローレルにも騎乗経験がある。
岡部幸雄
かつて武豊よりも先に活躍した、日本競馬を代表する名騎手の一人。
シンボリルドルフとトウカイテイオーは、元は親子であることもさることながら鞍上繋がりでもある(ただし、岡部幸雄がテイオーに騎乗したのは92年の大阪杯からジャパンカップまでで、クラシックの91年日本ダービーまでは安田隆行、92年と93年の有馬記念は田原成貴)。
また、そのトウカイテイオーが奇跡の復活を遂げた有馬記念での2着ビワハヤヒデの主戦でもある。
他にウマ娘で主戦を務めたのがタイキシャトル、マチカネタンホイザ、バブルガムフェロー、シンコウウインディ、シンボリクリスエス(ボリクリは3歳時の秋天までなので、オリビエ・ペリエの印象の方が強いが)。乗り替わりが多かったメジロアルダンも最も騎乗回数が多い。
主戦ではないが、オグリキャップ、バンブーメモリー、ヤエノムテキでもGⅠを勝利している。
シリウスシンボリ、ケイエスミラクル、ユキノビジン、ロイスアンドロイス、マチカネフクキタル、スペシャルウィーク、キングヘイロー、ゼンノロブロイにも騎乗したことがある。
加藤和宏
現調教師にて、現役時代はシリウスシンボリの主戦騎手だった人。
北海道夕張市出身だが、斜陽炭鉱業を見切りを付けた父の下浦河町に移り住む。当初は騎手になるつもりはなかったが、中学時代にやっていた器械体操での身体能力を見込まれて騎手の道へ進む。
二本柳俊夫厩舎所属でのデビューから初勝利迄時間を要したが、徐々に勝ち星を伸ばしていった。
その後、クラッシクを棒に振っていたホウヨウボーイで初重賞勝利を挙げその年には有馬記念で初G1勝利を挙げた。それ以後4年連続でGⅠ勝利を果たす。
そんな中で騎乗したシリウスシンボリでの勝ち切れなさに業を煮やした馬主からシンボリルドルフの主戦でもあった岡部幸雄へ乗り替わりを要求される事態となったが、調教師の反発により一時は転厩騒ぎの末に主戦を続行された中でダービー勝利を果たす。
その経緯もあってか、ダービー勝利後には映画「ロッキー2」を意識して妻の名を叫んだ。
その後、シンボリルドルフの海外遠征の為に帯同させる馬主の意向によりコンビを解散(そのルドルフが故障により引退した為にシリウス単独での海外遠征する形となった)。
シリウスシンボリが何かとシンボリルドルフに突っかかるのはこの一連のエピソードが影響したものと思われる。
2年もの海外遠征から戻った来たシリウスシンボリと再びコンビを組むも凡走を続け、現役続行した次年で函館記念でレコード記録を打ち立てたサッカーボーイの4着やかのオグリキャップが怪物伝説を突き進む毎日王冠での2着と好走するも次走天皇賞(秋)で現役引退するまでコンビを続けた。
その後、上記の騒動で二本柳俊夫調教師から庇ってもらった事に対する「甘え」を捨てる形でフリーとなる。
ホクトベガでエリザベス女王杯やワールドクリークで東京大賞典を勝利している。
現役引退後は、調教師に転身。海外(オーストラリア)遠征した際には初GI勝利を達成している。
そんな中、ウマ娘プリティーダービーのトレーナーになった事を報告。かつての相棒シリウスシンボリを手にした際にはその思い入れを口にした。(仕舞には、ウマ娘CM出演への売り込み
など自厩舎への宣伝活動には余念がない)
ヒシアマゾンの「お姉ちゃん」であった砂の女王の実装に期待したいところではある。
田原成貴
福永洋一から武豊までの間に「天才」と呼ばれた名騎手ながら、素行の問題で競馬界を追われた、何かと問題の人。最近はイタコ芸人として活躍中。
トウカイテイオーとマヤノトップガンが寮で同室なのは、ともに田原の騎乗でGⅠを勝っている(テイオーは93年有馬記念の「奇跡の復活」が田原、マヤノはGⅠ勝利が全て田原騎乗)からと思われる。
ウマ娘では他にタマモクロス、バンブーメモリー、スーパークリーク、ニシノフラワー、ヤマニンゼファー、サムソンビッグに騎乗経験がある。
蛯名正義
90年代から2010年代まで第一線で活躍し、通算2500勝以上を挙げた関東のトップジョッキー。
エルコンドルパサーとナカヤマフェスタで凱旋門賞2着を2回達成しており、海外では武豊に次いで知名度が高い日本人騎手。マンハッタンカフェも含め、ウマ娘化された主戦3頭は全員凱旋門賞に行っている。ちなみにエルとナカヤマは同じ二ノ宮敬宇厩舎の所属。
エルは前述の通り98年毎日王冠で的場から譲られ以降は引退まで騎乗し98年ジャパンカップと99年サンクルー大賞でGⅠを2勝、カフェは01年菊花賞・有馬記念・02年天皇賞(春)のGⅠ勝利全てで騎乗した。一方ナカヤマは主戦騎手だったが、唯一のGⅠ勝利である宝塚記念は柴田善臣騎乗だったためGⅠは勝っていない。
他、ウマ娘化された馬ではバブルガムフェローでは岡部幸雄の代打で天皇賞(秋)を勝利(これがGⅠ初勝利)、ドリームジャーニーはデビューからダービーまで主戦を務め、朝日杯を勝っている。
エアシャカールには2001年の3戦で騎乗、ノーリーズンはダービー、JC、有馬記念の3度騎乗。サウンズオブアースはテン乗りで菊花賞2着になっているほか、フジキセキとグラスワンダーにもそれぞれ一度だけ騎乗している(フジキセキはデビュー戦、グラスは最後のレースになった00年宝塚記念)。デュランダルには2回、サムソンビッグにも一度だけ騎乗した。
ナカヤマフェスタのSSRサポートカード[一天地六に身を任せ]ではエルとの絡みがある。これは上の人というよりは凱旋門賞2着繋がりか。2023年8月実装の凱旋門賞シナリオ「プロジェクトL'Arc」では当然ながら凱旋門賞組3人ともシナリオリンク対象。
南井克己
タマモクロスとオグリキャップが同室なのは、単純にお互い相手の存在を抜きには語れないライバルというのが大きいが、共に南井の騎乗でGⅠ勝利を挙げているという共通点もある。(あと双方の厩務員が元同厩出身)
長らくGⅠ無冠の関西ジョッキーとして燻る中でコンビを組んだタマモクロスの覚醒によりGⅠ初勝利を果たす。その後、同馬のライバルであったオグリキャップとの激闘を経て、タマモクロス引退に入れ換わる形でオグリキャップの騎乗を任された事でトップジョッキーの地位を不動のものとし、遂にはナリタブライアンの三冠ジョッキーになるまでに至った。
他にウマ娘化された馬で代表的な騎乗馬はケイエスミラクルやマチカネフクキタル、そしてサイレンススズカ唯一のGⅠ(宝塚記念)勝利時の鞍上でもある。スーパークリーク、ナイスネイチャにもそれぞれ一度だけ騎乗している。
西浦勝一
70年代から90年代前半まで騎手として活躍、その後調教師としても名伯楽となった「世界の西浦」。
騎手としては活躍時期が古いため、ウマ娘化された騎乗馬は2頭だけだが、その2頭、カツラギエースで宝塚記念とジャパンカップ、ヤエノムテキで皐月賞を制している。「世界の西浦」と呼ばれるようになったのは他でもない、カツラギエースでの思い切った大逃げでジャパンカップ日本馬初制覇を果たしたことから。ゲームではカツラギエースの勝負服イベントで絡みあり。
騎手引退後は調教師となり、そちらではカワカミプリンセスとホッコータルマエを手掛けている。タルマエの育成イベントでのカワカミとの絡みや、エースの勝負服イベントでタルマエ・カワカミとの絡みがあるのはこの繋がりだろう。調教師としての代表管理馬のもう1頭、二冠牝馬テイエムオーシャンのウマ娘化にも期待したいところ。
柴田政人
同期の岡部幸雄・福永洋一とともに「花の15期生」と呼ばれ、70年代から90年代前半にかけて活躍したトップジョッキー。
前述の通り、現役の最晩年にウイニングチケットで悲願の日本ダービーを獲ったエピソードが有名だが、イナリワンの主戦騎手でもあった。イナリワンは武豊の騎乗で89年の天皇賞(春)と宝塚記念を連勝したあと、スーパークリークが故障から復帰したことで武がそちらに回り、同年の毎日王冠から柴田に乗り替わり(同日の京都大賞典にスーパークリークが出ていたため)。以後引退まで柴田が騎乗し、89年の有馬記念を勝利している。
ゲームでは、イナリワンの勝負服イベントにおいてウイニングチケットとの絡みがある。
ほか、メジロパーマー、マチカネタンホイザ、ライスシャワー、ツインターボにも騎乗している。
柴田善臣
政人の甥。80年代半ばにデビューし現在まで活躍、2022年にはJRA史上最年長勝利の記録を打ち立てた大ベテラン。ヨシトミシネーでもおなじみ。
ヤマニンゼファー、キングヘイロー、ナカヤマフェスタでGⅠを勝っているが、現役後半の主戦を務めたキングはキャラ造形まで含めて前半の主戦だった福永祐一要素が極めて強く、GⅠ勝利の鞍上である善臣要素はほぼない。ナカヤマはそもそも前述の通り蛯名正義が主戦だった。
マチカネタンホイザでも現役後半の主戦を務め、高松宮杯を勝っている。ほか、ウイニングチケット、ゼンノロブロイ、マチカネフクキタル、ツインターボ、デュランダルに騎乗経験がある。未ウマ娘化でウマ娘とある意味因縁の深いところでは、「沈黙の日曜日」の際の勝ち馬オフサイドトラップに騎乗していたことでも知られる。
競走生活を通じて善臣先生が主戦だったタイキフォーチュン、サウスヴィグラスあたりのウマ娘化に期待したいところである。
横山典弘
80年代後半にデビューし、現在までトップジョッキーとして活躍する大ベテラン。近年は息子2人の活躍も著しい。
ウマ娘化された馬との縁も多く、セイウンスカイのキャラクター造形が菊花賞での騎乗に由来しているのは前述の通り。メジロライアンは主戦を務めて「ライアンが一番強い」と訴え、サクラローレルはそれまで主戦だった小島太の引退で手綱を引き継ぎ年度代表馬に導き、ゴールドシップは2014年の宝塚記念から鞍上を務めゴルシ伝説の後半を彩った。また、岡部幸雄の代打で騎乗したタイキシャトルでもマイルCSを勝ち、ブエナビスタではヴィクトリアマイルを勝っている。
一度も勝てていないためお手馬として語られることはあんまりないが、カワカミプリンセスも現役後半で主戦を務めた。ビコーペガサスには4度騎乗しておなじみ2getGⅠ2着2回をマーク。ゼンノロブロイはデビューから日本ダービーまで騎乗し、現役終盤の2005年天皇賞(秋)と合わせてこちらもGⅠ2着2回。GⅠでの2getはメジロアルダンとエアグルーヴでも記録している。ロイスアンドロイスではGⅠで3着2回がある。
ほかメジロパーマー、ヤマニンゼファー、ウイニングチケット、ナリタタイシン、キングヘイロー、エアシャカール、シンボリクリスエス、タニノギムレット、エイシンフラッシュ、スマートファルコン、キタサンブラック、サウンズオブアースにも騎乗経験がある。
今のところ上の人繋がりはあまり強くフィーチャーされていないが、長らく不明だったセイウンスカイのルームメイトが2022年10月のNumberコラボにてサクラローレルと判明。これは上の人繋がりだろう。
安藤勝己
地方(公営)から中央移籍の第一人者として活躍し、「アンカツ」と親しまれた元トップジョッキー。
笠松からデビューし、トップジョッキーとして頭角を現す。その当時騎乗してた中には後に第二次競馬ブームを巻き起こす事となる葦毛の怪物オグリキャップがいた。(後に妹ローマンにも騎乗)
オグリとは中央移籍により別離となるも、これがきっかけで地方の競走馬ひいては騎手が注目され、地方と中央の交流レースの開催や地方所属のまま中央への挑戦が行われるようになった事でその名が全国区まで知られるようになった。2003年高松宮記念にて、ビリーヴで中央GⅠ初制覇を果たした。
彼が中央騎手免許試験に不合格になった折には内外から抗議が殺到し、中央のレースで実績を積んだ地方ジョッキーは筆記試験などが免除される通称「アンカツルール」が制定された。オグリキャップが競馬のルールを変えた様に、彼もまた競馬(騎手免許試験)のルールを変えたのである。この一連の流れには安藤勝己も「オグリキャップの影響」に思いを馳せた。なお、アンカツルールは2010年に撤廃され、現在は実技試験のみ免除となっている。
中央移籍後2年目でダービージョッキーとなり、ダイワスカーレットの主戦を務めた時にはウオッカとの激闘を繰り広げた。ブエナビスタはデビューから3歳時のエリ女(のやらかし)まで主戦を務め牝馬二冠を達成。ウインバリアシオンには青葉賞から翌年の京都記念まで騎乗し、ダービーと菊花賞でオルフェの2着に敗れている。他、ウマ娘ではゴールドシップ、ワンダーアキュート、タップダンスシチー、トランセンド、ノーリーズン、デュランダルにも騎乗経験がある。
今のところ上の人繋がり要素は皆無だが(漫画「STARTING GATE!」にてオグリとスカーレットが絡んだ程度)、ダイワスカーレットの兄や謎の褐色ウマ娘の実装に期待したいところである。
『シンデレラグレイ』では彼をモチーフにしたと思われるトレーナーが登場する。
河内洋
80年代に三度の年間リーディングに輝き、特に多くの名牝の鞍上を務めて「牝馬の河内」と呼ばれた名騎手。武豊の兄弟子としても知られる。
ウマ娘化された競走馬で主戦を務めたのが、オグリキャップ(中央入り~88年ジャパンカップまで)、メジロラモーヌ、ダイイチルビー、ニシノフラワー、メジロブライト、アグネスタキオン。特にラモーヌでの牝馬三冠達成で「牝馬の河内」と呼ばれるようになった。ニシノフラワーとアグネスタキオンは産駒がいる関係で絡みが多いが、主戦騎手が同じという繋がりもある。
ほか、主戦ではないがメジロアルダンで高松宮杯を勝っているほか、サイレンススズカ、ヒシアマゾン、マンハッタンカフェ、ヒシアケボノ、ゴールドシチー、シーキングザパール、バンブーメモリー、メイショウドトウ、メジロパーマー、ダンツフレーム、カルストンライトオに騎乗経験がある。
特に「アグネス」冠名とは縁が深く、八大競走初勝利はオークス馬アグネスレディーで、その仔の桜花賞馬アグネスフローラも主戦を務め、最後の中央GⅠ勝利がフローラの仔であるタキオンだった(ただしデジタルには騎乗していない)。エアシャカールと戦った2000年日本ダービーの「河内の夢か!豊の意地か!どっちだぁー!!」の名実況で知られる、タキオンの兄・アグネスフライトのウマ娘化が待たれる。
小島太
70年代から90年代まで「フトシ」と親しまれた騎手にして、「サクラ軍団」の専属騎手として支えた「華のある男」。
今でこそ長身の騎手武豊(170)が活躍するも、元々騎手は小柄であることが求められ当時としては大柄(160)の彼が騎手になる為に「箪笥の中で寝てた」逸話がある。
80年代にサクラ軍団の馬主と騎乗契約を交わし、騎手引退までサクラ軍団の主戦を務めた。
というわけで、ウマ娘化された競走馬で主戦を務めたのは、サクラ軍団のサクラチヨノオーとサクラバクシンオー、サクラローレル。
3人は所属していた境勝太郎厩舎を元ネタとする「ヴィクトリー倶楽部」で繋がりがあることが語られているが、同時に主戦騎手繋がりでもある(ちなみに境調教師は小島騎手の義父)。
サクラローレルを主人公としたコミカライズ『スターブロッサム』でローレルを担当する明石椿トレーナーは、チームのメイントレーナーが父という設定からも、おそらく小島太騎手の女体化がモデルである。
騎手引退後は調教師としてサクラローレルを境師の定年により自分の厩舎に引き取り、その後はマンハッタンカフェを輩出した。
ちなみに的場均にウマ娘(グラスワンダー)の存在を教え「可愛くなった」と言質を取らせた騎手(現調教助手)小島太一は彼の息子である。
角田晃一
ズブい馬の扱いと大一番での勝負強さに定評のあった「勝負師」。現在は調教師で、息子の角田大和・角田大河がJRAの騎手となっている。
代表的騎乗馬でウマ娘化されているのが、ヒシアケボノ、ノースフライト、フジキセキ、ジャングルポケット、ヒシミラクル。フジキセキとジャングルポケット、ヒシアケボノとヒシミラクルはぞれぞれオーナー・所属厩舎・主戦騎手が同じという繋がりになっている(ジャンポケは菊花賞を最後に降ろされてしまったが……)。ノースフライトでは1993年のエリ女2着、1994年の春秋マイル制覇を果たしている。
ウマ娘のジャングルポケットが「フジキセキの走りに衝撃を受けて公式レースの世界へ身を投じた」という設定はこの繋がりが元ネタである。
ほか、スイープトウショウもデビューから4戦に騎乗しファンタジーSを勝利している(厩舎もフジキセキ・ジャングルポケットと同じ渡辺厩舎。渡辺師の定年に伴いチューリップ賞前に転厩)。スイープの祖母サマンサトウショウと母タバサトウショウの主戦でもあった。フジとスイープの絡みが比較的多いのも(寮長と問題児という設定だけでなく)この繋がりか。
その他ではエスポワールシチーにも騎乗経験がある。
GⅠ勝利馬7頭のうち5頭がウマ娘化済み。残るシスタートウショウ、ビワハイジのウマ娘化にも期待したい。
中舘英二
80年代後半から2010年代前半まで活躍し通算1800勝以上を挙げ、特に逃げの戦法を得意としたため「逃げの中舘」と呼ばれた。
主にローカル開催で騎乗していたため、中央でのGⅠ3勝、重賞30勝という数字は1500勝以上を挙げた騎手としては極端に少ないのだが、そのGⅠ3勝を挙げたのがヒシアマゾン(2勝)とアストンマーチャン。また中舘の代表的騎乗馬といえばなんといってもツインターボで、「逃げの中舘」と呼ばれるようになったのもツインターボの影響が大きい。他にヒシアケボノ、イクノディクタス、タップダンスシチー、フリオーソ、エスポワールシチーにも騎乗経験がある。
ヒシアマゾンとツインターボは同じ美浦寮ということもあり、上の人繋がりも考えればターボの保護者枠がヒシアマ姐さんになっていてもよさそうだが、なぜか1コマ漫画等でヒシアマ姐さんに手を焼かせる枠はシンコウウインディに取られている。一応ヒシアマの育成イベントではターボとの絡みもある。
アストンマーチャンの育成シナリオでは、マーチャンとトレーナーの関係についてヒシアマゾンがアドバイスするイベントがあったり、マーチャンがターボのことを「ターボさん師匠」と呼んでいたり、この3人が揃うイベントがあったりと、チーム中舘の上の人繋がりが強くフィーチャーされた。さらに2022年の阪神JF公式イラストでもチーム中舘の3人が描かれた(ヒシアマゾンは1993年に中舘の騎乗で勝っている。アストンマーチャンは2006年2着だが、そのときの鞍上は武豊)。
佐藤哲三
ホースマンではなく「馬券を買うファンのための騎乗」をモットーに活躍した「ギャンブラー」。
カツラギエースのジャパンカップを見て騎手を志し、1989年にデビュー。代表的騎乗馬はタップダンスシチーとエスポワールシチー、それからアーネストリー。タップとアーネストリーを管理した佐々木晶三調教師とは名コンビと言われた。
タップダンスシチーとは自身が騎手を目指すきっかけになったジャパンカップでその再現のような大逃げでの逃げ切りを果たし、自身のスタイルを確立。「馬にとって騎手は嫌な存在のはず」「馬を可愛がりながらレースで割り切ることはできない」というモットーから騎乗馬に対して可愛がるようなことはせず、気性の幼かったエスポに対しては結果を出せるように厳しい調教をつけた結果、嫌われてしまったという。
2012年の落馬事故で重傷を負い引退。引退後は競馬評論家として活動している。自身が無類のギャンブル好きであり、特に競艇好きで、競艇関係の番組や配信にもよく出演している。
ウマ娘では、タップダンスシチーのキャラクター造形は佐藤哲三の影響が非常に強い。エスポワールシチーの「反抗的」という設定も上記のエピソードからだろう。
四位洋文
90年代から2010年代まで活躍した、数々の「記録」と「記憶」を残した元トップジョッキー。
デビュー前は乗馬で全国に名の知れた注目株であった。
ウマ娘化された競走馬で主戦を務めたのは、アグネスデジタルとウオッカが挙げられる。
その二頭は、方や白井最強の体現馬アグネスデジタルでは、的場均騎手引退に伴う後釜として活躍した事で関西リーディングとなり、一方のウオッカでは、64年ぶり牝馬のダービー馬のジョッキーとして名を残した。
その後、ディープスカイでは武豊以来2人目のダービー連続制覇をさることながら史上初の牡牝馬双方での達成という快挙も得た。まあ、「しーい、しーい」→「うるせぇ、おい!」のほうが有名となってしまったが
因みにダイワスカーレットの半兄ダイワメジャーで騎乗した宝塚記念(2006年)では、枠番4・馬番4・4番人気の結果4着という名前(四位)を含めた「4」尽くしの珍記録を達成している。
上の人繋がりとしては、アグネスデジタルがウマ娘大好き設定もあってウオッカ(とダイワスカーレット)相手に尊死する筆頭格の描写がある。(漫画「STARTING GATE!」ウオッカ&ダイワスカーレット編でもアグネスデジタルが深く関わっている)
この2頭以外では、タップダンスシチーが佐藤哲三とコンビを組む以前に主に騎乗していた。
ほか、シンコウウインディ、マチカネフクキタル、ナリタトップロード、タニノギムレット、ヒシミラクル、デュランダルに騎乗経験がある。
後は、秋華賞ウオッカ大好きっ馬レッドディザイアのウマ娘化にも期待したいところである。
和田竜二
言わずと知れた、テイエムオペラオーのお気に入りのリュック主戦騎手。現在も闘魂注入でおなじみバリバリの現役一流ジョッキー。
若手時代のオペラオーとの強い絆はウマ娘ファンにもおなじみで、オペラオーのポーズや表情の元ネタが和田だと冗談交じりに語られることもある(RTTTでそれが顕著)。一方、本人が有力馬に限らずたくさん騎乗することをモットーとしていることもあり、オペラオー以降なかなかGⅠを勝てなかったため、ウマ娘化された主な騎乗馬はオペラオーのみだった。ちなみに騎乗経験だけならアストンマーチャンにもある。
2022年7月に、2頭目のお手馬としてワンダーアキュートがウマ娘化。同年11月に実装された育成シナリオでは、トレーナーが7科目首席の期待の新人ながら11回も専属契約を断られ(それぞれオペラオーでのGⅠ7勝とその後11年間GⅠを勝てなかったことが元ネタ)、アキュートに闘魂肩たたきをし、シナリオの前半で何かとオペラオーに叱咤激励されるなど、明らかに担当トレーナーに和田竜二要素が盛り盛りで話題を呼んだ。
余談だが、テイエムオペラオー最大のライバルであったメイショウドトウはオペラオーに負ける度に自厩舎が悲しい(悔しい)顔させる存在として嫌っていたとされる。ここで面白いのが、オペラオーの事をオペラオーとは認識してなかった様で(むしろ仲が良かった説まであり、ウマ娘ではそこが反映された可能性がある)、その鞍上をテイエムオペラオー(和田竜二)と認識していた模様。それを証明するのが、後年和田竜二が引退したドトウを訪れた際に会うな否やドトウは終始不機嫌でかつ攻撃的であった(好物のニンジンを彼が持っている間は大人しかった事がその疑惑が顕著に)。
しかし、当の本人はオペラオーの相応しい騎手だったのかを自問自答していた中で、最大のライバルであったドトウにオペラオーと認識された事はある種の「救い」だったのかもしれない。
福永祐一
偉大な父の名を背負い、自らも紛れもない一流ジョッキーへと上り詰めた「天才の息子」。
元祖「天才」福永洋一の息子として1996年にデビュー。武豊以来となる新人50勝を達成するなど華々しいデビューを飾り、最初に出会ったクラシック候補が世界的超良血馬キングヘイロー。しかし父も勝てなかった日本ダービーでは緊張で頭が真っ白になってしまい意図せぬ逃げを打って大惨敗。結局そのあと柴田善臣に乗り替わったキングヘイローに高松宮記念で2着に敗れ、苦い思い出とともにその騎手人生を語る上で外すことのできない存在となった。そのため、ウマ娘のキングヘイローのキャラ付けには福永祐一要素が非常に強い。
その後は数々の名馬の背中を任され、色々とやらかし騎乗もありつつも理論派の一流ジョッキーへと成長していき、アニメウマ娘(1期)が放送された2018年にワグネリアンで悲願のダービー制覇。2020年にコントレイルで三冠ジョッキーとなり、アニメ2期放送された2021年のシャフリヤールで史上2人目のダービー3勝ジョッキーとなった。2023年に騎手を引退、調教師に転向している。
活躍期間が21世紀になってから、かつ代表的騎乗馬にクラブ馬が多かったこともあってか、地方・海外を含めGI45勝を挙げながら、主戦を務めたキングヘイロー、ネオユニヴァース、シュヴァルグランのいずれもGI勝利が乗り替わり後のため、ウマ娘には騎乗時にGIを勝った馬が1頭もいなかった。
2023年になってヴィブロスがウマ娘化され、最初の福永祐一GI馬の登場となった。続いて2024年にシーザリオとラインクラフトがウマ娘化され、メインストーリー第2部ではキングヘイローをリーダーとするチーム<アスケラ>が登場。事実上メインストーリーの主人公トレーナーとなった。アスケラは射手座のゼータ星のことで、福永は12月9日生まれの射手座である。
前述のネオユニヴァースはデビューからきさらぎ賞まで主戦を務めたが、スプリングSから同じ瀬戸口厩舎のエイシンチャンプを優先したためミルコ・デムーロに交替している。ネオユニヴァースの育成シナリオではそれを反映し、ネオユニとの担当契約を断ったあと別のウマ娘を担当してクラシックを戦い、ネオユニから(オグリキャップとともに)"SETO"と認定される女性トレーナーが登場する。つまりユーイチの女体化。
シュヴァルグランはデビューから2017年の宝塚記念での謎逃げまで(途中内田博幸がメインの時期とルメールの騎乗があるが)主戦を務めている。アプリでの逃げGはキングヘイローが優しい目で見ている気がする。
ほか、ウインバリアシオンもデビューから弥生賞まで主戦を務め現役ラスト2戦も騎乗。コパノリッキーは兵庫CSで重賞初制覇を挙げている。ビリーヴは条件馬時代の主戦を務めた。アグネスデジタル、ダンツフレーム、ノーリーズン、デュランダル、スマートファルコン、トーセンジョーダン、エイシンフラッシュ、ジェンティルドンナ、ヴィルシーナ、サトノクラウンにも騎乗経験がある。
ゴールドシップの親友、シーザリオの息子でデアタクの親父、香港魔王、ブエナビスタの悲運の妹、バクシン産駒の前が壁、そして空の彼方に最後の軌跡などなど、実装が待たれる名馬には事欠かない。さらなるチーム福永の拡充が楽しみである。
池添謙一
デビューが1998年、本格的な活躍は21世紀になってからのため、80年代後半~90年代の競走馬が中心だった初期のウマ娘では騎乗経験のある馬は少なく、主戦を務めたのはスイープトウショウとカレンチャンのみだった。しかし3周年以降、オルフェーヴルの登場を機にドリームジャーニー、デュランダルとお手馬が相次いでウマ娘化されている。
オルフェーヴル、スイープ、デュランダル、ドリームジャーニーとウマ娘化されたお手馬は揃いも揃って筋金入りの気性難揃いであり「池添といえば気性難の馬」というイメージを創りあげた。特にオルフェーヴルには三冠達成後に振り落とされたり、引退後に会いに行ったら蹴られたりとエピソードには事欠かない。
スイープを「彼女にしたいですか?」と訊かれて「いやー、きついでしょ」と即答した話も有名。
そんな中にあってカレンチャンは池添の主な騎乗馬としては珍しく気性に問題ないタイプで、「池添の癒し担当」と言われることも。
ほか、エイシンフラッシュ、スマートファルコン、ネオユニヴァース、ダンツフレームにも騎乗経験がある。
ゲーム内での描写から、スイープの父親は池添がモデルと言われている(詳しくは「池添謙一 あんみつ」で検索)。またホーム画面でもスイープとカレンチャンの会話がある。前述した2024年のウマ娘化ラッシュで池添包囲網が完成。五等分のikze、イケゾディア…等と揶揄されていた。
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池添の代表的騎乗馬ベスト5と言える5頭がこれで出揃い、遂には平成最後のグランプリ(有馬記念)馬ブラストワンピースまでもが出走するに至った。しかしまだまだGⅠ勝ち馬は残っており、近年の騎乗馬ではグランアレグリアやソングライン、そして真面目すぎた天才少女狂気の名古屋走りお嬢様アイドルも期待されている。チームikzeの絡みはまだまだ増えていくだろう。
内田博幸
大井から移籍して現在も中央の第一線で活躍する、「ウチパク」の愛称でおなじみのトップジョッキー。
1989年に大井でデビューし、90年代から中央でも騎乗していたが、本格的に中央重賞で結果を出しはじめたのは21世紀になってから。2008年に中央に移籍し、その2年後に早くもエイシンフラッシュでダービージョッキーとなる。2012年にゴールドシップで二冠を達成し、中央と南関東の三冠の両方を制覇した。同年にはヴィルシーナで牝馬三冠全て(ジェンティルドンナの)2着という珍記録も残し、その後ヴィクトリアマイルを連覇している。
ゴルシとフラッシュは共に同期の競走馬がほとんどウマ娘化されておらず、世代が近く対戦経験がある関係で初期から絡みが多いが、クラシックをともに内田騎手で勝った繋がりでもある。他、ヴィルシーナの弟のシュヴァルグランと妹のヴィブロス、フリオーソ、トーセンジョーダン、ナカヤマフェスタ、トランセンド、コパノリッキーにも騎乗している。
南関東の王者、ファル子のライバルだった!!!!!!、名前の詰まった菊花賞馬などのウマ娘化にも期待したいところである。
岩田康誠
園田から中央へ移籍し、色んな意味でパワフルな騎乗スタイルで活躍する名騎手。現在は息子の岩田望来も若手の星として活躍中。
1989年に園田でデビュー。小牧太と兵庫のツートップとして活躍し、2004年にデルタブルースで中央GⅠ初制覇。2006年に中央に移籍すると、デルタブルースとメルボルンカップで海外GⅠ制覇、以降数々の名馬の鞍上を務め、地方・海外を含めGⅠ35勝を挙げている。鞍上で大きく身体を動かす豪快な追い方と、強引な突破も辞さない良くも悪くもパワフルなイン突きが特徴で、後続の騎手にも大きな影響を与えたが、そのラフな騎乗スタイルが批判されることもある。
GⅠ級のお手馬でも他騎手からの乗り替わりや途中での降板も多く、ウマ娘化されたGⅠ勝ち馬のうち、ウオッカは2008年安田記念とJCの2回のみの騎乗、ブエナビスタは現役最終年の主戦。ジェンティルドンナは牝馬三冠時の主戦(オークスのみ騎乗停止で乗れていない)だったが、4歳の天皇賞(秋)でジャスタウェイに敗れて降板している。ブエナビスタとジェンティルドンナはルームメイトだが、同馬主、近い時代の名牝などの共通点のほか、岩田康誠繋がりでもある。
他、ウマ娘ではスマートファルコンの地方ドサ回り時代の主戦を務め、ゴールドシップでは阪神大賞典3連覇のうち2回目と3回目を勝利。ビリーヴではセントウルSを、ヴィルシーナではクイーンカップを、ウインバリアシオンでは日経賞を勝利している。
幸英明
ソフトテニス県大会優勝から騎手になった謎の経歴と競馬界きっての「爽やか」さで知られる鉄人。
たまたま病院で出会った牧場関係者からの勧めで騎手への道に進み1994年にデビュー。
中堅騎手として活躍を経て、スティルインラブの桜花賞で初G1勝利を果たし、その後メジロラモーヌ以来17年振りの牝馬三冠ジョッキーとなる。その思い入れは深く名は体を表すかの如くすスティルインラブを「今でも愛してる」と公言している。アレこれみゆぴーの擬人化じゃ…?
以後関西リーディング上位となってからは、ブルーコンコルドやホッコータルマエなどダートの大物の主戦騎手も務めた。
史上初の年間1000回騎乗を皮切りに武豊を超える最年少騎乗&最速騎乗数を達成し、落馬事故から負傷二ヵ月で復帰してなお騎乗数を更新し続けるサイボーグっぷりを発揮している。
因みに主戦騎手が負傷により代打騎乗した際にそのまま乗り替わりも大いに有る中で主戦騎手の復帰を後押しする騎乗を心がけるなど「良い人」。
また大のお菓子好きで知られ、スティルインラブのキャラ設定に反映されている。
オリビエ・ペリエ
90年代後半から00年代にかけて日本でも短期免許で活躍した、フランスの世界的名ジョッキー。
ウマ娘化された中ではシンボリクリスエスの現役後半(2002年ジャパンカップ以降)で主戦を務めた。また、2004年秋にそれまで勝ちきれない善戦マンだったゼンノロブロイを秋古馬三冠に導いた(ロブロイに騎乗したのは、この3戦の他は3歳時の菊花賞(4着)のみ)ことから「SSRオリビエ・ペリエ」とか言われたりする。有馬記念はこの2頭で3連覇している。
この2頭は同じ藤沢和雄厩舎の所属で、一度だけとはいえ直接対決もしている(クリスエスの引退レースとなった2003年有馬記念)。
この2頭以前には、ジャングルポケットで2001年のジャパンカップを勝利している(ジャンポケの騎乗はこの1回のみ)。
ロブロイの育成シナリオでは、ネオユニヴァースらロブロイの同期のライバルがまだウマ娘化されていなかったこともあり、クリスエスとの関係を軸としたシナリオとなっている。
また2022年のジャパンカップ公式イラストでは、この2人が「O・P」の文字のある法被を着ている。オリビエ・ペリエのイニシャルであろう。
他、スペシャルウィーク、エアグルーヴ、トーセンジョーダン、サクラローレル、タップダンスシチー、ブエナビスタにも騎乗経験がある。
ミルコ・デムーロ
JRAに所属する彫りの深い関西人イタリア人騎手。納豆好き、鞍上でのパフォーマンス、お立ち台でのデムーロジャンプ、2003年皐月賞の勝春しばきなどエピソードに事欠かない御方。
1999年から短期免許で来日するようになり、2003年にネオユニヴァースで皐月賞・日本ダービーの二冠を達成。これがきっかけでJRA移籍を真剣に考えるようになり、2015年にクリストフ・ルメールとともに正式にJRA所属の騎手となった。現在もバリバリの超一流ジョッキーとして活躍中。弟のクリスチャン・デムーロも短期免許で日本によく来ており、GⅠでの兄弟ワンツーを2回達成している(2013年桜花賞と2022年エリザベス女王杯。どっちも勝ったのはクリスチャンの方)。
ウマ娘化された馬では前述のネオユニヴァースと、天皇賞(秋)での最敬礼で知られるエイシンフラッシュのほか、JRA所属の騎手となってからドゥラメンテでクラシック二冠を、サトノクラウンで宝塚記念を制している。またサウンズオブアースは30戦中最多の9戦で騎乗し、2015年有馬記念と2016年ジャパンカップで2着になっている。デアリングハートには桜花賞など2回騎乗した。
ほか、フリオーソ、ジェンティルドンナにも騎乗経験がある。
特にネオユニヴァースに対しては「人生を変えてくれた馬」とたびたび強い思い入れを語っているが、そのネオユニヴァースの育成シナリオではデムーロのネオユニ愛に対して、ネオユニヴァースからのラブレターとも言える物語が展開され、「俺がデムーロだった……」「このシナリオをデムーロに読んでほしい」と涙するトレーナーが続出した。
またドゥラメンテが初登場し、その皐月賞と日本ダービーが描かれたアニメ3期の第1話では、観客席で隣の男性の頭をしばき、デムーロジャンプをする金髪西洋人男性が登場した。
ほか、ネオユニヴァースのホーム会話ではエイシンフラッシュと食堂で納豆定食を一緒に食べたり、フラッシュがネオユニをサッカーに誘ったり、育成イベントではサトノクラウンがネオユニヴァースの難解な台詞を普通に理解しているといったデムーロ繋がりの絡みが見られる。
ダイワメジャー、スクリーンヒーロー、ヴィクトワールピサ、ロゴタイプ、キセキ、スワーヴリチャード、ルヴァンスレーヴ、オメガパフューム、ラヴズオンリーユーなどウマ娘化が待たれる名馬には事欠かない。2010年代の名馬のウマ娘化が増えれば鞍上繋がりもどんどん増えていくだろう。
下の人繋がり
「上の人」が騎手繋がりなら「下の人」は? というと、この場合は鞍上(騎手)の対義語としての調教師が有力と思われる。
その理由の一つに調教師は業界用語(隠語)で「テキ」と呼ばれており、その由来は元騎手が多い調教師から騎手をひっくり返してひらがな読み(手・騎)から。
その「下の人」要素が反映されてるウマ娘としては、キングヘイローやアグネスデジタルの育成目標などが挙げられる。前者はGⅠを取らせたかった陣営(調教師)らの執念が、後者は白井寿昭調教師の白井最強を語るエピソードが反映されている。
また、「下の人」広義としては厩務員や馬主といった騎手以外の競走馬関係者も該当すると思われ、ゴールドシップの厩務員だった今浪氏は初の白馬G1を成し遂げたソダシの厩務員を担当しており、その繋がりを意識するファンも見られる。
所属厩舎で繋がりのあるウマ娘としては、以下の組み合わせがある。
- 池江泰郎(栗東):メジロマックイーン、ノーリーズン
- 池江泰寿(栗東):トーセンジョーダン、サトノダイヤモンド、ドリームジャーニー、オルフェーヴル
- 石坂正(栗東):アストンマーチャン、ジェンティルドンナ
- 伊藤雄二(栗東):エアグルーヴ、ファインモーション、ウイニングチケット、マチカネタンホイザ、ダイイチルビー、エアメサイア
- 大久保正陽(栗東):ナリタブライアン、ナリタタイシン、メジロパーマー
- 坂口正大(栗東):マヤノトップガン、キングヘイロー、デュランダル
- 佐々木晶三(栗東):シーキングザパール、タップダンスシチー
- 佐山優(栗東):ヒシアケボノ、ヒシミラクル
- 白井寿昭(栗東):スペシャルウィーク、アグネスデジタル
- 角居勝彦(栗東):ウオッカ、シーザリオ
- 瀬戸口勉(栗東):オグリキャップ、ネオユニヴァース、ラインクラフト
- 鶴留明雄(栗東):ミホノブルボン、スイープトウショウ
- 友道康夫(栗東):ヴィルシーナ、シュヴァルグラン、ヴィブロス
- 西浦勝一(栗東):カワカミプリンセス、ホッコータルマエ
- 二分久男(栗東):マチカネフクキタル、ツルマルツヨシ
- 橋田満(栗東):サイレンススズカ、アドマイヤベガ
- 「Make a new track!!」にて会話イベントあり。
- 藤原英昭(栗東):エイシンフラッシュ、デアリングハート
- 松田国英(栗東):ダイワスカーレット、タニノギムレット
- 松元茂樹(栗東):ミホノブルボン、ビリーヴ
- 松元省一(栗東):トウカイテイオー、スティルインラブ
- 森秀行(栗東):シーキングザパール、エアシャカール
- 安田隆行(栗東):カレンチャン、トランセンド
- 渡辺栄(栗東):フジキセキ、ジャングルポケット、スイープトウショウ
- 奥平真治(美浦):メジロライアン、メジロアルダン、メジロラモーヌ
- 小島太(美浦):マンハッタンカフェ、サクラローレル
- 境勝太郎(美浦):サクラバクシンオー、サクラチヨノオー、サクラローレル
- 二ノ宮敬宇(美浦):エルコンドルパサー、ナカヤマフェスタ
- 藤沢和雄(美浦):タイキシャトル、ゼンノロブロイ、シンボリクリスエス、バブルガムフェロー
- 堀宣行(美浦):ドゥラメンテ、サトノクラウン
- 松山康久(美浦):ミスターシービー、ロイスアンドロイス
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