上杉朝定単語

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 「上杉朝定」(うえすぎ・ともさだ)とは、日本の武将である。同名の人物が3人存在する。

  1. 上杉南北朝時代守護大名。3.の(系図上の)祖先である。
  2. 山本上杉室町時代中期の武将である。
  3. 上杉。読めそうで読めない戦国武将ランキング上位が確実な関東の名、扇上杉(おうぎがやつうえすぎ)の最後の当。そして不幸である。

なお関連動画は全て3の定によるものである。

1.上杉朝定(1321-1352 二橋上杉家)

上杉八条上杉の前身である二上杉の当

1321年、上杉重顕の子として生まれるが、くに亡くなり幼少の身で督を継いだ。足利尊氏とは従兄弟関係にあたり(定のと尊氏の兄妹叔母に引き取られて育てられた為、自然足利尊氏足利直義兄弟の側近となっていった。

1337年、わずか17歳で丹後守護に任じられる。1344年には足利尊氏の姪(尊氏の足利高義の)を娶る。尊氏の族として執事に命じられるなど重用されていたが、尊氏と直義が争った「観応の擾乱」では逆に直義側についた(同じく尊氏側近であった高師直とのライバル意識であろうか?)。尊氏との交渉を行うなど存在感を発揮した。

しかし1352年、直義の死により擾乱が終結してからわずか1ヶ後、信濃にてした。病死とも戦死ともいわれ詳しくは不明。まだ32歳の若さであった。死にだし、不幸の血筋はもう始まっていたのかもしれない……。

実子・上杉顕は京都に残って八条上杉氏を、養子・上杉顕定従兄弟上杉成の子)は鎌倉に下向して扇上杉氏をして、後者が3の定へと続く。

2.上杉朝定(1418-???? 山本寺上杉家)

上杉氏の諸の一つ・山本寺(さんぼんじ)上杉の始祖。戦国時代上杉謙信に仕えた山本寺定長は曾孫の代と言われるが、系図には諸説ある。戦国時代山本寺氏は不動山を本拠として長尾上杉氏に仕えているが、山本寺(三宝寺・三本寺とも)という名の由来は分かっていない。

越後上杉3代当上杉方の次男。は5代当上杉

堀越方の関東執事を務めていた上杉の養子になるが、執事職は教の実子(上杉)が継いだ。この辺りの詳細…結局越後に戻ったのか関東に残ったのかは不明であるが、ともかく独立して山本上杉を立てた。ただし苗字を『山本寺』と称するのは子・山本寺定種の代からである。

1449年に越後上杉氏を継いでいたが後継者なく病したが、既に独立していたためか実家を継ぐ事はなかった(従弟上杉房定が継いでいる)。年が全く分からない為、既に定も亡くなっていた可性もあるが…。

との関係がないためか、あんまり不幸ではない。

3.上杉朝定(1525-1546 扇谷上杉家)

1525年、上杉の子として生まれ、13歳でを失う。彼の不幸はここから始まる。
の後を継ぎ扇上杉の当となった彼は、の遺言に従い北条の勢拡大を防ぐために深大寺現在調布市付近)を築く。しかし、すぐに一撃で北条に落とされる。いきなり不幸である。

そこで彼は一旦兵を引き、本拠地である河越城で敵を迎え撃とうとする。河越は名のとおりに囲まれた要であり、そのは扇上杉の築マニアこと太田道灌によって築かれた堅であった。

が、それなに篭ればいいものを若さの至りか出撃して大敗を喫しを支えきれなくなり直臣・難波田氏の松山(現・東松山市)に退却。自業自得とはいえ、不幸である。翌年、河越城奪回の兵を挙げるがなんなく撃退され、その上に下総葛西物のついでとばかりに落とされてしまう。不幸である。その後も河越や江戸城を奪回しようと何度も戦いを挑むがその都度撃退される。不幸って言うか単に不足的な匂いもする。そんな彼が乾坤一擲の大勝負を挑んだのが「河越夜戦」(河越城の戦い)である。そして、これが彼の生涯最大の不幸であった

ここまで北条氏康にやられっぱなしの定。それまで長きに渡って対立していた管領上杉山内上杉)の上杉憲政、また管領と対立していた古河足利晴氏という関東の2トップとの連合を成功させ、山内上杉配下のハイパーチートG長野業正、自戦国トップブリーダー太田資正をはじめとする関東オールスター軍団8万人で河越城を囲んだ。しかし河越城北条綱成の奮戦によりはなかなか落ちず、救援に駆けつけた氏康隊はわずか8千人で上杉を強襲。この奇襲による大混乱の渦中で、上杉朝定は短い生涯を閉じた。氏康と戦い続け、負け続けた22年であった。彼の死によって扇上杉は滅亡することになる。重臣・難波田弾正重は君の死を悲しみ、自ら古井戸に飛び込んで死んだと言う。

太田道灌は身を粉にして仕えた君・扇上杉定正によって謀殺されたが、死の間際に「当方滅亡(私を殺せはは滅亡するぞ)」と叫んだと言われる。そのの築いた河越城が結果として扇上杉滅亡の舞台となったのは……なんかすごく残念である。

結局、彼の極めつけの不幸は、同じ時代に北条氏康と言う傑出した人物がいたことそのものであったかもしれない。

関連動画

▼彼の最後の戦い河越夜戦再現した動画。あっさり死ぬよ!history-reproduction河越夜戦

  

補足

信長の野望」(PCシリーズにおける3.の上杉朝定の力一覧。

以降はだいぶマシになったのだが、同時に河越夜戦イベント実装されたため、自動的に死んでしまうことも多い。やはり不幸である。

軍事 内政
戦国群雄伝 戦闘 政治 野望
武将風雲 戦闘 政治 野望 教養
覇王 采配 戦闘 智謀 政治 野望
天翔記 戦才 142(A) 智才 70(C) 政才 96(C) 72 野望 65
将星 戦闘 智謀 政治
烈風 采配 46 戦闘 43 智謀 26 政治 45
世記 采配 34 智謀 17 政治 36 野望 68
蒼天録 統率 36 知略 19 政治 38
下創世 統率 知略 政治 教養
革新 統率 武勇 知略 政治
統率 74 武勇 35 知略 42 政治 73
創造 統率 74 武勇 45 知略 48 政治 76

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上杉朝定

5 ななしのよっしん
2013/01/04(金) 13:09:07 ID: jp8tTrZ8nH
鬼武者soulでの上杉朝定は格好良すぎるw
絵師のチェルキーさんすげえ

父親上杉も登場予定だとどっかに書いてあって驚いた
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6 ななしのよっしん
2013/01/04(金) 13:12:40 ID: jp8tTrZ8nH
>>5
チェ「ロ」キーさんだった
チェロキーさんすみません
好きな絵なのに間違えたorz

ちょっと河越で氏康にやられてくる
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7 ななしのよっしん
2017/04/08(土) 08:54:59 ID: MHIHhn9SZI
深大寺の跡地は公園になってます。
道路を挟んだ向こう側は蕎麦屋が立ち並ぶ深大寺の内。
そして周辺一帯に広大植物園が広がっており、一大観光であります
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8 ななしのよっしん
2017/09/11(月) 21:48:12 ID: TG/pVb60up
から統率74に設定されてる理由がわからん
解説してくれ
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9 ななしのよっしん
2018/02/13(火) 12:35:18 ID: 3YBs8pgJed
川上久朗戸沢盛安みたいに死に補正じゃないかな
前者二人みたいに々しい逸話がある訳じゃないが
長生きしていたら上杉憲政よりもちょっと良い位じゃなかろうか
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10 ななしのよっしん
2019/06/26(水) 23:16:11 ID: 7OK2qkbDjB
個人的にはもう少し評価が高くて良いと思う

若くして敗退し続けたとはいえ北条と戦い続け、河越夜戦連合の一員として、大物古河方・関東管領と組んで(彼らも若いが)20歳そこそこで8万の大軍を動かす一員となったのはそうできることではない

相手が悪すぎただけで、若くして多くのことを成し遂げていて、かなりの名将にして勇将・知将ではなかったのかと思う

統率80、武勇60、知略70、政治70ぐらいあっても良いと思う
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11 ななしのよっしん
2019/07/21(日) 19:21:01 ID: XSytUt4Ver
とはいえ長い間包囲してたのにグダグダを落とせず
敵を寡兵と侮り油断の末戦死だから戦闘面で高い評価は付かないだろう
政治以外は低い方が妥当
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12 ななしのよっしん
2020/07/03(金) 08:38:15 ID: VzCApkFi29
今じゃあ河越夜戦はさほど兵差はなく大規模な戦いもなく攻めあぐねてるうちに病死して撤退した説も出てきてるっていう
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13 ななしのよっしん
2021/01/20(水) 04:25:42 ID: Q3JDi55os7
http://yogokun.my.coocan.jp/kawagoeyasen.htmexit
河越夜戦に関する虚実について
https://ameblo.jp/hikisimousa/entry-12143574066.htmlexit
河越合戦 筆者の解説ネタバレ

見ればわかるが、河越合戦で8万の兵を動員したってのはっぱち
この時点で既に関東管領の上杉氏は追い詰められており、しかも合戦間際には
岩槻太田氏の一部が北条に寝返っている。これから8万VS8千で戦争するのに
8千の方に寝返るバカはいない。ってことで、戦争があっても
差はかなり拮抗していた可性が高い。実際岩槻太田氏は
太田資正が反北条の態度を示したこともあったが、大田資頼や
息子太田氏資は北条方に一貫しており、真田兄弟の別離を彷彿とさせることから
少なくとも当事者から見て「どっちが勝つかわからない」程度には拮抗していた
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14 ななしのよっしん
2021/05/17(月) 15:05:58 ID: jInjw8235+
素人考察ごっこを根拠にするのはNG
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