- プロ野球選手一覧 > 上沢直之
上沢直之(うわさわ なおゆき、1994年2月6日-)とは、千葉県出身のプロ野球選手(投手)である。現在は福岡ソフトバンクホークスに所属。
概要
福岡ソフトバンクホークス #10 | |
---|---|
上沢直之 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 千葉県松戸市 |
生年月日 | 1994年2月6日 |
身長 体重 |
187cm 89kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 2011年ドラフト6位 |
経歴 | |
プロ野球選手テンプレート |
野球を始めたのは中学からで、本格的な指導を受けるようになったのは専修大学松戸高校に進んでから。一からフォームを作り直して2年からエースとなり、3年春にはチームを関東大会に導いたが、3年夏は4回戦で敗れたため、甲子園出場経験はなかった。
2011年のドラフト会議で、北海道日本ハムファイターズから6位で指名され入団。背番号63。専修大学松戸高校の監督は「すぐお払い箱になる可能性が60%、大化けする確率が30%」とコメントした。
日本ハム時代
2013年、二軍で先発ローテーション入りしチーム最多の107回1/3を投げる。フレッシュオールスターにも先発として登板、2回を完全に抑えた。一軍が低迷していたこともあり、シーズン終盤には一軍を経験させようかという話もあったが、下でじっくり育てるという方針のため見送られた。
2014年(3年目)、キャンプから一軍入りし、開幕ローテーションの座を掴む。4月2日の福岡ソフトバンクホークス戦でプロ初登板・初先発、6回1失点7奪三振の好投でプロ初勝利を挙げた。球団では尾崎行雄以来52年ぶりの一軍デビューから3戦3勝を記録するなど、最初の6試合で5勝を挙げる快調な滑り出しで一時は新人王有力候補とも言われたが、6月以降は好投したときに限って援護がないことが多く、勝ち星が伸び悩んだ。それでも閉幕までほぼ先発ローテーションで投げ続け、9月15日のオリックス・バファローズ戦ではプロ初完封勝利を挙げた(この時の捕手は同い年で同期の近藤健介)。規定投球回数には届かなかったが、23試合に登板して8勝8敗1ホールド、防御率3.19の成績を残した。
クライマックスシリーズでは1stステージの第2戦に先発し7回途中3失点で勝ち負けつけず(チームは敗戦)。ファイナルステージでは最終の第6戦に先発したが4回途中2失点で敗戦投手になった。
同年11月、第1回21U野球ワールドカップの代表に選出される。先発として2試合に登板し、12回1失点、防御率0.75、21奪三振の活躍を見せ、代表の準優勝に貢献すると共に先発投手として大会ベストナインに選出された。
2016年は前年からの右肘の違和感を覚えたために手術し、シーズンをリハビリにあてた。
2017年は一軍に復帰。春先は結果が出なかったが、7月から先発ローテーションに定着。援護率2.11という深刻なムエンゴに見舞われ、15試合に登板し4勝9敗と大きく負け越したが、防御率は3.44とまずまずの数字にまとめた。オフに結婚し、背番号を15に変更した。
2018年は年間を通して先発ローテーションを務める。ニック・マルティネスとともに先発の軸となり、25試合に登板、11勝6敗、防御率3.16と好成績を残した。3完封はリーグ最多タイ。
クライマックスシリーズではファーストステージ第1戦の先発を務めたが、3回7失点でKOされた。
2019年は初めて開幕投手に抜擢される。6月までに11試合に先発して5勝3敗、防御率3.15とほぼ前年並みの好成績を残していたが、6月18日の横浜DeNAベイスターズ戦でネフタリ・ソトの強烈なピッチャーライナーが左膝を直撃。左膝蓋骨骨折の診断で全治5ヵ月となり、シーズン絶望となった。
2020年は前年の選手生命も危ぶまれる怪我から無事に復帰。7月半ばから先発ローテーションに戻り、9月1日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦では1失点完投勝利も挙げた。最終的に規定投球回数には届かなかったが、15試合に先発してチーム1位タイの8勝を挙げ(6敗)、防御率3.06の好成績を挙げた。
2021年は2年ぶりに開幕投手を務めたが、3戦まで勝ち星を挙げられなかった。4月17日の楽天戦で田中将大と投げ合い、シーズン初勝利を挙げると、11試合連続でクオリティースタートを記録するなど好調を維持し、3年ぶりにオールスターゲームに選出された。24試合の登板で12勝6敗、防御率2.81だった。
2022年は本拠地開幕戦で先発登板したが、8回4失点で敗戦投手。4月は一度も勝てず、5月7日の埼玉西武ライオンズ戦でシーズン初勝利を挙げると4勝を挙げ、月間MVPを受賞する。7月16日の西武戦ではジェンセン・ウィティの打球を右足に受けて骨折。8月20日に復帰したが以降は勝利投手になれなかった。23試合の登板で8勝9敗に留まった。
2023年は投球フォームが定まらなかったため不振に陥ったが徐々に修正。5月17日の西武戦で完封勝利を挙げた。5月24日のソフトバンク戦では通算1000投球回を達成した。夏場にはオールスターゲームに選出され、第2戦で登板し三者凡退に抑えた。24試合に登板し、9勝9敗だった。
レイズ傘下時代
2024年1月11日に複数球団のメジャー契約を断り、タンパベイ・レイズとマイナー契約を結んだ。スプリングトレーニングで1敗、防御率13.03と結果を残せず、オプトアウトを選択して自由契約となった。
レッドソックス時代
2024年3月27日に金銭トレードでボストン・レッドソックスに移籍し、3Aで登板を重ね、4月28日にレッドソックスに昇格。5月2日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦で中継ぎでメジャーデビューし、2回無失点と好投した。2試合登板した後にマイナー落ちし、7月9日に40人ロースターから外れた。オフにFAとなった。
ソフトバンク時代
2024年12月18日に福岡ソフトバンクホークスが獲得したことを発表した。背番号は10。
プレースタイル
直球の最速は152km/h。変化球はスライダー、カーブ、フォーク、チェンジアップを投げる。
今浪隆博は「直球こそ速かったがスタミナに課題があった」と評していた。
成績
年度別投手成績
年度 Year |
球団 Team |
登板 G |
先発 GS |
完投 CG |
完封 SHO |
勝利 W |
敗戦 L |
セーブ SV |
ホールド HLD |
勝率 W-L% |
投球回 IP |
与四球 BB |
奪三振 SO |
失点 R |
自責点 ER |
防御率 ERA |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014年 | 日本ハム | 23 | 22 | 2 | 1 | 8 | 8 | 0 | 1 | .500 | 135.1 | 45 | 105 | 49 | 48 | 3.19 |
2015年 | 13 | 13 | 1 | 0 | 5 | 6 | 0 | 0 | .455 | 75.1 | 30 | 43 | 41 | 35 | 4.18 | |
2017年 | 15 | 15 | 0 | 0 | 4 | 9 | 0 | 0 | .308 | 91.2 | 32 | 74 | 39 | 35 | 3.44 | |
2018年 | 25 | 25 | 4 | 3 | 11 | 6 | 0 | 0 | .647 | 165.1 | 38 | 151 | 62 | 58 | 3.16 | |
2019年 | 11 | 11 | 0 | 0 | 5 | 3 | 0 | 0 | .625 | 71.1 | 27 | 64 | 34 | 25 | 3.15 | |
2020年 | 15 | 15 | 1 | 0 | 8 | 6 | 0 | 0 | .571 | 97.0 | 38 | 90 | 40 | 33 | 3.06 | |
2021年 | 24 | 24 | 1 | 0 | 12 | 6 | 0 | 0 | .667 | 160.1 | 48 | 135 | 53 | 50 | 2.81 | |
2022年 | 23 | 23 | 3 | 0 | 8 | 9 | 0 | 0 | .471 | 152.0 | 50 | 127 | 61 | 57 | 3.38 | |
2023年 | 24 | 24 | 2 | 2 | 9 | 9 | 0 | 0 | .500 | 170.0 | 41 | 124 | 66 | 56 | 2.96 | |
2024年 | BOS | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- | 4.0 | 2 | 3 | 1 | 1 | 2.25 |
NPB:9年 | 173 | 172 | 14 | 6 | 70 | 62 | 0 | 1 | .530 | 1118.1 | 349 | 913 | 445 | 397 | 3.19 | |
MLB:1年 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- | 4.0 | 2 | 3 | 1 | 1 | 2.25 |
表彰・その他
表彰 | |||
---|---|---|---|
NPB | 月間MVP | 1回 | 2022年5月 |
その他 | |||
NPB | オールスターゲーム出場 | 3回 | 2018年、2021年、2023年 |
記録
NPB | 初登板・初勝利 | 2014年4月2日 | 対福岡ソフトバンクホークス2回戦 | 福岡ヤフオク!ドーム |
---|---|---|---|---|
初奪三振 | 対福岡ソフトバンクホークス2回戦 柳田悠岐から |
|||
初完投 | 2014年7月23日 | 対オリックス・バファローズ15回戦 | 京セラドーム大阪 | |
初完封 | 2014年9月15日 | 対オリックス・バファローズ23回戦 | 札幌ドーム | |
1000投球回 | 2023年5月24日 | 対福岡ソフトバンクホークス10回戦 | エスコンフィールドHOKKAIDO | |
MLB | 初登板 | 2024年5月2日 | 対サンフランシスコ・ジャイアンツ3回戦 | フェンウェイ・パーク |
初奪三振 | 対サンフランシスコ・ジャイアンツ3回戦 マイケル・コンフォルトから |
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