下水道とは、
である。ここでは1.について説明する。
概要
人間の生活などにより発生する汚水を集める管渠施設・ポンプ場施設、それを浄化・放流するための処理場施設。
大概の都市には公共施設として設置されており、歴史のある下水道も多数存在している。
歴史
人類が都市生活を送るにあたって、生活排水・汚水の処理は必要不可欠な要素であった。これを怠ると伝染病が発生しやすくなり、都市の機能に支障をきたすようになってしまう。そこで登場するのが下水道である。
下水道の歴史は古く、人類が都市文明を築き始めたメソポタミア文明の頃から下水道の機能を果たしている遺跡が見つかっている。その後、ローマをはじめとする古代の大都市にも下水道は備えられた。産業革命以降、都市に人口が集中するようになるとさらにその重要度は上がり、下水道はますます不可欠なものとなった。
一方、日本では弥生時代に集落の周りを溝で取りまいた環濠というものが治水や用水、さらには雨水を排除するための排水路としての機能をもっていたと推定されている。日本では近代までし尿は肥料として使われていたこともあり、便所は汲み取り式で、これが下水道の発達を遅らせることになった。
詳しくは(社)日本下水道協会の「日本の下水道の歴史」を参照されたい。
なお、令和4年3月末現在の日本での普及率は81.0%[1]であり、これは先進国としては低い値となっている。地域格差も著しい。
本来の目的以外で使われる下水道
下水道の規模が巨大化すると、都市と切っても切り離せない存在でありながら普通の生活ではまず接することのない地下に存在していると言う理由で、人目に触れるとまずい事柄に用いられることが現実・創作問わずに多数ありうる。
主な使用目的
あるいはこれらが組み合わされて使用される場合がある。
フィクションにおいては、人類が都市生活を始めて以降は必要不可欠なものであったため、西洋風の世界観を持つ作品であるならたいていの場合は舞台装置として機能する。
東洋風の世界観であっても近代以降であれば十分に通用する。(ただし、都会の大幹線管きょのみである。家庭から出たすぐの管きょ(通常、面整備管と呼ばれる)はほとんどがφ150mm~200mmの小口径管である。)
現実においても『捨てられたペットのワニが下水道で生き延びているらしい』といった都市伝説の類の温床となりやすい。
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関連項目
脚注
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