下河辺牧場(しもこうべぼくじょう)とは、ルーラーシップに脳を焼かれ続けているキセキ民の親玉北海道沙流郡日高町にある競走馬の生産・育成牧場、および馬主である。
概要
宮内省の御料牧場で獣医をしていた下河辺孫一が1933年に千葉県香取郡(現・成田市)に創業。1966年に日高支場を開業。1975年に成田市の牧場が成田空港建設の影響で香取市に移転。90年代までは北海道と千葉の双方で生産を行っていた。
1995年には日高にも育成牧場を開業。1997年に創業者が死去して長男の下河辺俊行が後を継ぐと、香取市の牧場を「下河辺トレーニングセンター」に改称して生産機能を日高に集約した(ただし現在でも「下河辺トレーニングセンター」名義の生産馬が年に数頭いる。シランケド)。現在は3代目の下河辺行雄が代表を務めている。
孫一の父である下河辺建二は、日鉱・日産コンツェルンの総帥久原房之助・鮎川義介の右腕だった人物であり、俊行の妹・牧子はドイツ文学者の小澤俊夫に嫁ぎ、その息子はミュージシャンの小沢健二。健二は幼い頃の夏休みを下河辺牧場で過ごすことが多かったそうで、彼の17枚目のシングル「ある光」は、リリースの前の年亡くなった孫一に捧げられた作品である。活動を再開した近年はキセキ民生産馬を応援する発信も見受けられる。俊夫の弟は指揮者の小澤征爾、その息子が俳優の小澤征悦である。一方で、孫一の妻・敏子の妹の夫である藤島昌平の甥には作家、ランニングフリー[1]の馬主、そしてジャニー喜多川の義兄である藤島泰輔がいる。つまり、小澤家と喜多川・藤島家は下河辺家を通じた縁戚関係となる。
名前やネット上でのノリの良さから家族経営の中小牧場と誤解されることもあるが、千葉のトレーニングセンターを含めると80人以上の従業員を抱える、日高ではトップクラスの規模を誇る名門牧場である。そりゃまあノーザンファーム(1000人以上)とか社台ファーム(約380人)に比べれば小さいけども。
2001年にムガムチュウがダービーグランプリを勝って生産馬のGⅠ級初勝利を挙げると、2003年にはスティルインラブが牝馬三冠を達成。以降もコンスタントに活躍馬を輩出し続けている。
生産者リーディングでも21世紀に入ってからは毎年ベスト10入り、多くの年でベスト5入りしており、2023年・2024年には歴代最高の3位につけた。3位というのはつまり、上にはノーザンFと社台Fしかいないということである。強い。
基本的には生産馬を馬主に売却して利益を出すマーケットブリーダーだが、中央・地方ともに馬主資格を持っており、牝馬を中心に自前で所有して走らせている馬もいる。中央の勝負服は白, 赤袖。
馬主としての主な所有馬には全日本2歳優駿を勝ったグレイスティアラや、桜花賞2着馬でダイワエルシエーロの母・キセキの祖母ロンドンブリッジなどがいる。
また、現在の代表は、種牡馬繋養牧場のブリーダーズ・スタリオン・ステーションの代表も務めている。
ネット上ではX(旧Twitter)
やYouTubeの公式チャンネル
で積極的に情報を発信しており、生産馬がGⅠなどの大レースで勝利したときのXでのはしゃぎぶりが有名。特に生産馬初の牡馬クラシックホースであるキセキと、その父ルーラーシップには相当に脳を焼かれており、たびたび「ルーラーシップの銅像を建てよう」とか言っている(実際、2025年4月現在でルーラーシップ産駒の国内GⅠ馬は全て下河辺牧場産)。生産されたとねっこや1歳馬の画像や動画も豊富に上がっているので、可愛い馬の画像・動画が見たい人はXをフォローすると良いかもしれない。
主な生産馬
太字は記事のある馬。
- ラグビーボール(1983年産:1986年NHK杯・高松宮杯)
- ナリタハヤブサ(1987年産:1991年フェブラリーハンデキャップ、1992年帝王賞、ほか重賞2勝)
- ナリタキングオー(1992年産:1995年共同通信杯4歳S・スプリングS・京都新聞杯)※千葉県産
- ロンドンブリッジ(1995年産:1997年ファンタジーS、ダイワエルシエーロの母)※自前所有
- ムガムチュウ(1998年産:2001年ダービーグランプリ、2000年北海道3歳優駿)
- スティルインラブ(2000年産:2003年牝馬三冠[桜花賞・優駿牝馬・秋華賞])
- ダイワエルシエーロ(2001年産:2004年優駿牝馬、ほか重賞3勝)
- サンアディユ(2002年産:2007年アイビスSD・セントウルS・京阪杯)
- グレイスティアラ(2003年産:2005年全日本2歳優駿、ほか重賞2勝)※自前所有
- レッドスパーダ(2006年産:2010年東京新聞杯、2013年関屋記念、2014年京王杯SC)
- ダッシャーゴーゴー(2007年産:2010年セントウルS、2011年オーシャンS・CBC勝)
- ダノンシャーク(2008年産:2014年マイルチャンピオンシップ、ほか重賞2勝)
- アユサン(2010年産:2013年桜花賞、ドルチェモアの母)
- グレーターロンドン(2012年産:2018年中京記念)
- ショウナンアデラ(2012年産:2014年阪神ジュベナイルフィリーズ)
- キセキ(2014年産:2017年菊花賞)
- ソウルラッシュ(2018年産:2024年マイルCS、2025年ドバイターフ、ほか重賞3勝)
- エコロデュエル(2019年産:2025年・2026年中山グランドジャンプ、2025年中山大障害、2023年京都JS)
- ドライスタウト(2019年産:2021年全日本2歳優駿、ほか重賞2勝)
- ノットゥルノ(2019年産:2022年ジャパンダートダービー、ほか重賞2勝)
- ドルチェモア(2020年産:2022年朝日杯フューチュリティS・サウジアラビアRC)
- シンリョクカ(2020年産:2024年新潟記念)
- サトノシャイニング(2022年産:2025年きさらぎ賞)
下河辺トレーニングセンター産
関連動画
関連リンク
関連項目
脚注
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