不幸自慢とは、自分の不幸を自慢することである。
概要
通常自慢というものは「いかに自分が幸福であるか」、「いかに自分が優れているか」を他人に言うことであるが、世の中には「いかに自分が不幸であるか」、「いかに自分が劣っているか」を他人に自慢する人たちがいるのである。
通常の自慢は「他人に自分がすごい人であると思ってほしい」からすることが多いが、不幸自慢の場合は「他人に自分が可哀想な人であると思ってほしい」ことを目的とする場合が多い。そしてその裏には「俺はこんなに可哀想なんだから、みんな俺に同情しろ! よく扱え!」といった想いが隠れていることもしばしば。酷いくなると「俺はこんなに可哀想なんだから、金をくれ」という詐欺まがいの行為に至ることもある。
幸福自慢でも不幸自慢でも結局のところ強い自己主張の一環であるので、TPOを間違えるとうっとおしがられることが間違いない。不幸自慢好きが一カ所に集まると始まるのは「お前なんてまだマシだぜ。俺なんて〜なんだから」と不幸を競い合うスーパーアンハッピーバトル。一体彼らは何を目指しているのだろうか。
ちなみに「俺はこんな苦労して成功したんだ」や「私の若いころはこんなに苦労していた」という苦労自慢とは区別される。「俺なんてこんな不幸なんだよ(でもそんな自分が好き)」という自虐風自慢とは結構被ることもあるかもしれない。いずれにせよ自慢には違いないが。
重要であるのは、自分の不幸について語っているからといって必ずしも不幸自慢とは限らないことである。もし、ある人が意を決して自分の悩みを打ち明けたのに、それを「不幸自慢乙」で切り捨ててしまったらその人はいよいよ行き詰まってしまうだろう。どんなときも、相手の立場にたって気持ちを慮る心が大事である。
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