不思議の幻想郷3とは、サークル「AQUA STYLE」が制作・頒布している東方二次創作ゲームである。
ジャンルはローグライクゲーム。 同サークル制作の不思議の幻想郷シリーズの第6弾。
2014年1月31日に初頒布。
略称は「ふし幻3」。
コンシューマー移植版である「不思議の幻想郷TOD」についても、この記事で記載する。
TODの完全版であるRELOADEDについては当該記事参照 → 「不思議の幻想郷TOD -RELOADED-」
概要
不思議の幻想郷シリーズのサードシリーズ第1弾。
キャッチフレーズは『さぁ再び―― その不思議を探しに行こう!』。
コミックマーケット85(2013年12月30日)にて頒布予定であったが、諸処の事情でシリーズおなじみの延期となり、翌月である2014年1月31日に、イベントではなく初めから同人ショップにて委託販売という形で頒布された。
が、どうやらもっと延期したかったがショップ委託の都合で延期できなかったらしく、ver1.0の時点で最後までストーリーは最後まで遊べバランスも調整はされていたものの未実装部分が多く、パッチごとにたび重なる仕様変更がされまくる結果となった。2014/3/7にver1.10となり、全要素の実装と大体の調整を完了した。
本作の特徴としては、不思議のダンジョンシリーズでおなじみの合成、不思議の幻想郷名物の調合をにとフュージョンとして基幹システムに完全に組み込んだことがあげられ、弾幕なども含めてものすごく自機のできることが多いローグライクゲームとなっている。
主人公はファーストシリーズでおなじみの博麗霊夢。ファーストシリーズとセカンドシリーズのネタもいくつか含まれるが、ストーリーの本筋は今作で独立しているため未プレイでも特に問題はない。
ちなみに開発時の仮タイトルは「タワーオブデザイア -不思議の幻想郷3-」であったが、ファーストシリーズの正統進化系であるということから、現在のタイトルになったという経緯がある。
PLUSディスク
恒例となったアペンドディスクが今作も登場。コミックマーケット86(2014年8月16日)にて初頒布。今作でシリーズ最終作であると仄めかされている。
キャッチフレーズは『そして、霊夢は再び月へと挑む―』。
ふし幻3のアップデートという形で導入されるため、PLUSディスク単体では起動しない。(パッケージ版の場合はインストーラーにバグがあり、その対策方法は公式サイトに記載)
月の都にオープンした「綿月バニーランド」を新たな舞台として30個以上ものダンジョンが追加されている。また、新システムの「装備転生」や新パートナーの秦こころとレイセンが追加され、『もっと!?不思議の幻想郷PLUS』以来となる東方紅魔郷以降の作品全キャラクターが登場する。さらに、ふし幻3のアナザーストーリー『物部布都と6つの試練』をインストールしていると、第2の主人公として物部布都でプレイすることができる。(ADVなどは霊夢のまま)
不思議の幻想郷 -THE TOWER OF DESIRE-
シリーズ初のコンシューマー作品としてPS Vitaダウンロード専用ソフトで登場。2015年6月25日PS Storeにて配信。DLコードにグッズがついた同人ショップ限定版もあり、こちらはその前日である2015年6月24日に頒布された。価格は税別4600円(税込4968円)。
キャッチフレーズは『さぁ、新たな不思議を探しに行こう!』。
基本は不思議の幻想郷3PLUSからの移植だか、新要素の追加や改良が加わり、不思議の幻想郷3の完全版みたいなものである。
比較的大きな変更点として本編後半シナリオの難易度が大幅に軽減されており、「第二のダンジョン」と意識しての調整が為されている(アペンドディスクシナリオの「綿月バニーランド」が最初から組み込まれているため、いきなり鬼畜難易度が展開する本編後編では違和感が出るためではないかと思われる)。
PC版のアイテムが引き継ぎ可能であり、初めから始める場合にアイテムを引き継ぐかどうかを選択できるようになっている。
略称は「ふし幻TOD」。
DLC01:物部布都と7つの試練
ふし幻TODのDLC第1弾として登場。2015年8月26日にPS Storeにて配信。DLコードにグッズがついたコミックマーケット限定版もあり、こちらは配信予定日前であるコミックマーケット88(2015年8月14日)に頒布された。価格は税別1400円(税込1512円)。
かつて外伝として頒布された前日談である『物部布都と6つの試練』がDLCとなったものであり、DLCではあるが本編とは独立したシナリオとなっている。
主人公は物部布都。新たなパートナーとして蘇我屠自古が追加された。ストーリークリア後はふし幻TODに第二の主人公として物部布都が操作可能になり、新パートナーとして蘇我屠自古を連れて行くことができるようになる。(ただし、本編に追加ADVはなし)
詳しくは当該記事にて。 → 物部布都と7つの試練
DLC02:ザ・バレットリポーター
ふし幻TODのDLC第2弾として登場。2015年12月25日にPS Storeにて配信。価格は税別700円(税込756円)。姉妹作『ダブルフォーカス』の宣伝を兼ねており、そのため2015年12月25日から2016年1月5日まで無料で配信されていた。
その『ダブルフォーカス』の前身かつ前日談である『バレットリポート』のシナリオを再編成してDLCとなったものであり、DLCではあるが本編とは独立したシナリオとなっている。
主人公は射命丸文。新たなパートナーとして犬走椛が追加された。ストーリークリア後はふし幻TODに第三の主人公として射命丸文が操作可能になり、新パートナーとして犬走椛を連れて行くことができるようになる。(ただし、本編に追加ADVはなし)
DLC03:プレイヤーキャラクター「犬走椛」
ふし幻TODのDLC第3弾として登場。2016年1月28日にPS Storeにて配信された姉妹作『ダブルフォーカス』の初回特典として付属し、先行配信された。単体リリースは後に配信された。
『バレットリポーター』でパートナー限定キャラだった犬走椛が主人公として追加された。このDLCにはストーリーがないため、DL後すぐにふし幻TODに第四の主人公として犬走椛が操作可能になる。(ただし、本編に追加ADVはなし)
TOD for PC
上記DLCも全て含んだPC逆移植版が登場。コミックマーケット90(2016年8月13日)にて初頒布。ふし幻TODとふとれんの限定版特典を全て含んだ豪華版のみの頒布となる。
コンシューマー版と同様にふし幻3からアイテムが引き継ぎ可能である。(コンシューマ版からの引き継ぎは不可)
この頒布に合わせたサマーセールとして、2016年8月4日からコンシューマー版のふし幻TOD本編と関連DLCが以下の価格に恒久の値下げとなった。
新要素
- にとフュージョン
正式名称は「河城にとり特製素材融合複製装置」、合成や調合を完全に基幹システム内に組み込んだもの。
敵を倒すとPアイテムと同程度の頻度で出てくる専用ポイント(ニトポ)を消費し合成・錬成・調合を行うことができる。- 合成
100ポイントを消費し装備品に同種の装備品やアイテムを合成する。合成結果は事前に確認できる。
ベースにした装備品に素材にした装備品の+値、印、経験値(上限アリ)などが合成される。
装備品以外のアイテムを合成素材にした場合、そのアイテムが持っている印が合成される。
また、札と札も25ポイントで合成可能で、ベースの札に素材の札の回数をプラスできる。 - 調合
アイテムや素材(調合専用アイテムで、床落ちしておりアイテム欄とは別枠でほぼ無限に持てる)を材料とにして新しいアイテムを作成する。1ポイントでできるためほぼ無限に可能。
作られたものは専用の欄に保管され、そこから取り出しすことができる。
親切な半面ダンジョンでは調合→取り出し→使用と3ターンかかるため、必要なものは事前に調合を。
調合結果は初めは???と表示されているが、一度作ってみたものは記録されていく。 - 練成
武器、防具、お守りを作成する。10ポイントで可能。
素材にする装備品はレベルやランクなどに厳しい条件が付いているものも多く
鍛え上げた装備にほかのアイテムを融合してさらなる強化を行うという意味合いが強い。
素材に装備品を使用する場合、経験値、+値、印などは完成品に引き継げるものは引き継がれる。
(完成品の装備に「合成」していると考えられる)
- 合成
- 装備
装備は強さ(お守り除く)、印数、強化限界などの他に、固有能力と印の二つの能力を持っている。
固有能力はその装備以外には移せない固有の能力で、装備の成長(後述)によって強化、変化していく。
印は合成などで他の装備に移すことができる能力で、成長や変化はせず印数が許す限り合成などで追加できる。
例えば、うどんげの耳は [耳]:耳系特攻という固有能力と(耳):耳系特攻の印を持っている。
この時、[耳]は成長と共にどんどん特攻の倍率が上がっていくが他の装備にはこれを移せず
(耳)は成長しないがうどんげの耳を他の装備に合成することで、(耳)の能力を他の装備でも使用できる。- 装備の成長
装備した装備品はプレイヤーと同様に経験値が入りLvUPし徐々に強くなっていく。
レベルアップすると固有能力の強化や変化、攻撃力、印数、強化限界の増大などが起こり、一定のレベルになると名前や見た目も変化する。
今作ではもし幻に比べ、成長具合が見やすい画面構成となっている。 - 二刀流/両手装備
防具を装備する代わりに両手に武器を装備して二回攻撃できるようになった。シレン3の同名のシステムとほぼ同様。
また、一部両手持ちの武器も登場。多数の固有能力と多少の防御力をもっており、十分実用的。 - パートナー装備
セカンドシリーズのパートナーの装備品は専用アイテムであったが、今作では主人公と同じ装備品を装備できるようになった、二刀流や両手持ちはできない。この装備品も主人公と同様に成長する。 - 装備転生
PLUSで追加された、やり込んだユーザー向けの新システム。特定の条件で入手できる「稗田の書」を最大レベルになった装備に使用して他の武器に合成すると、レベル上限のアップや固有能力の移植といった様々な恩恵がプラスされて合成(転生)される。
- 装備の成長
- 幻想郷縁起
シリーズおなじみのダンジョン成績、ADV・ムービー回想の他に、もし幻からの復活であるカットイン蒐集、実績記録などといったやり込み要素を見れる。
キャラクター
主人公
TODのDLC追加主人公
パートナー
今作ではパートナーとして1人だけダンジョンに連れていくことができる。
なお、操作キャラクターとパートナーを同キャラにすることはできない。
PLUS追加パートナー
TOD追加パートナー
TODのDLC追加パートナー
サブキャラクター
- 森近霖之助 (CV:竹内良太)
- 河城にとり (CV:水橋かおり)
- 上白沢慧音 (CV:山村響)
- 鈴仙・優曇華院・イナバ (CV:高田初美)
- 二ッ岩マミゾウ (CV:大地葉)
- 秋穣子 (CV:金田アキ)
- 秋静葉 (CV:尾崎真実)
- 鍵山雛 (CV:山村響)
- モブ河童 (CV:冨岡美沙子、朝井彩加、照井春佳)
- 幽谷響子 (CV:山村響)
- 霖之助ロボMk-II YU-Edition (CV:うえだゆうじ)
- 豊聡耳神子 (CV:朝井彩加)
- ナズーリン (CV:大地葉)
- 綿月依姫 (CV:尾崎真実)
- 綿月豊姫 (CV:小林眞紀)
TOD追加サブキャラクター
関連動画
PC版
PS Vita版
関連サイト
関連項目
不思議の幻想郷シリーズ | |
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ファーストシリーズ | 不思議の幻想郷 - さなえの超特急 - もっと!?不思議の幻想郷 不思議の幻想郷クロニクル |
セカンドシリーズ | みらくる☆パーティー - みらくる超パーティー |
サードシリーズ | 不思議の幻想郷3 - 物部布都と6つの試練 |
外伝 | アタイの幻想郷 - マジック超パーティー |
コンシューマー | 不思議の幻想郷TOD - 不思議の幻想郷TOD-R ロータスラビリンス |
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- 不思議の幻想郷
- さなえの超特急 -TheExpressTrial-
- アタイの幻想郷
- もっと!?不思議の幻想郷 -UNDER THE MOONLIGHT-
- みらくる☆パーティー -不思議の幻想郷2-
- みらくる超パーティー -早苗と天子の幻想迷宮-
- マジック超パーティー -魔理沙と魔理沙の幻想花火-
- 物部布都と6つの試練
- 不思議の幻想郷TOD -RELOADED-
- 不思議の幻想郷 -ロータスラビリンス-
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