──ヴェクの巫女
《不毛の大地》(ふもうのだいち)とは、マジック:ザ・ギャザリング(以下、MTG)のカードである。初出は1997年発売の『テンペスト』。
概要
Wasteland / 不毛の大地
土地
自壊することで基本でない土地を破壊する能力をもった土地。なお、「基本でない土地」とは文字通りタイプ“基本”を持たない土地のことで、具体的には《平地》、《島》、《沼》、《山》、《森》、《冠雪の平地》、《冠雪の島》、《冠雪の沼》、《冠雪の山》、《冠雪の森》、《荒地》の11種類のカードを除く全ての土地カードである。
レガシーとヴィンテージでは多くのデッキに3~4枚搭載されている。これらのフォーマットでは強力な土地が目白押しなので破壊する対象には困らない。むしろ破壊できないとすぐひどいことになって死ぬ。また、基本土地がほぼ0のデッキも珍しくないため、《不毛の大地》を再利用し続けるとそれだけで対戦相手の土地をすべて破壊しつくして完封してしまうこともある。
《不毛の大地》によって基本土地には「《不毛の大地》で破壊されない」というメリットが存在する形になっている。フェッチランドを起動した後、青マナと緑マナを出せるデュアルランド《Tropical Island》ではなく青マナだけしか出せない《島》を出すのはよくある話である。
また、単色デッキは色事故の心配なく《不毛の大地》を躊躇無く4枚投入しつつ、自身は多色地形を使用せずに相手の《不毛の大地》を回避することができるのが大きなメリットとなっている。
銭の話とか
このカードのレアリティはアンコモン(当時はコモン、アンコモン、レアの3段階)である。しかし、レガシー、ヴィンテージでは上記の通り需要が極めて高いため、8000円〜11000円という強烈な価格で取引されていた。
テンペスト頃になると結構な人がMTGで遊んだ経験を持っている。アンコモンなので彼らの引き出しの中やカード収納箱の中に《不毛の大地》が無造作に混ざっていることがある。「お兄さんやお父さんが昔遊んでたよ」という人は一度中身を調べてみると思わぬお小遣いになるかもしれない。
その後、2016年に『エターナルマスターズ』で新枠・新イラストで再録。需要と供給のバランスも取れたのか約3000円程度に落ち着いている。
ちなみに《露天鉱床》という「基本土地も壊せる」上位互換が存在する。ただし、使用可能なフォーマットはヴィンテージのみ、しかもデッキに1枚しか入れられない制限カードなので取引価格は500円程度である。哀れ。ちなみにこのカード、イラストが4種類あるがどれも似すぎていてパッと見区別できないという逸話もある。哀れ。
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