世界パエリアデー(世界パエリャデー)とは、パエリアの日として定められた記念日である。2018年からは「毎年9月20日」とされている。
英語表記は「World Paella Day」。略して「WPD」とも表記される。
概要
スペインのバレンシアを発祥とするコメ料理、パエリア(「パエリャ」のほうが正確な発音には近いらしい)の記念日。パエリアを美味しく食べたり、パエリア料理の美味しさを競う大会が行われたりと、パエリアに関する様々なイベントが行われる。
World Paella Day(世界パエリアデー)を定めて祝おうという試みは2018年以前にもあったようで、かつその頃は3月に祝うことが多かったようだ。例えば2015年3月27日には「今日は金曜日、そして今日は世界パエリアデー」(It’s Friday, and it’s World Paella Day)と記しているインターネットメディアでのグルメ記事があったよう。また2016年には同年3月24日を世界パエリアデーだと告知しているInstagram投稿があった。
しかし2022年現在で最も広まっている「World Paella Day(世界パエリアデー)」は9月20日である。これは2018年9月2日に、バレンシア市によって公式に宣言されたものであるようだ。ちなみに9月であるのは、この月がイタリアでもお米の収穫時期であるからだそう。[1]
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この時定められた「World Paella Day(世界パエリアデー)」の公式ロゴマークはパエリアの鍋の中に赤と黄色と青で図案化された「9」と「20」の文字が配置されているもの。この赤・黄・青のカラーリングは、バレンシア州の州旗に由来するものであるという。
この宣言の記者会見の際には当時のバレンシアの副市長サンドラ・ゴメスだけでなく同市の観光局長フランチェスク・コロマーも出席していた。この記念日の制定について、「パエリア文化を世界にアピールする」のみではなく「パエリアの名声を、発祥の地であるバレンシアと結びつけて知名度を上げて観光に寄与する」ことも目的としていたためである。つまり、当初はバレンシアの「町おこし」的なイベントであったわけだ。
だがパエリアはバレンシアだけでなく、スペインという国自体の名物料理として世界的に認知されている。その知名度を受けて、バレンシア市だけでなく、世界各国のスペイン関係機関がこの記念日についてアピールを始めた。
日本でもそれは例外ではなく、2019年にはスペイン政府観光局の日本語Twitterアカウントも日本各地のスペイン料理店との共催でキャンペーンを開催。
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さらに2020年にはNPO法人「全日本パエリア連盟」のウェブサイト内に世界パエリアデーの特設ページが開設され、また「WORLD PAELLA DAY JAPAN」としてパエリアに関する様々なイベント/企画も開催された。スペイン政府観光局協賛。
その後も志摩スペイン村、在京スペイン大使館、JTBのスペイン旅行ブランド「MyBusスペイン」などの公式Twitterアカウントが、9月20日に美味しそうなパエリア画像を投稿している。
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https://twitter.com/EmbEspJapon/status/1307520513359503360
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関連リンク
- World Paella Day – El día mundial de la paella (国際公式サイト)
- 世界パエリアデー | 世界パエリャデー | WorldPaellaDayJAPAN | paellamania | パエリア | 全日本パエリア連盟 | (NPO法人「全日本パエリア連盟」のウェブサイト内、特設ページ)
関連項目
脚注
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