『世界一初恋』(せかいいちはつこい)とは、
中村春菊、藤崎都によるボーイズラブ作品である。
概要
副題が「~○○の場合~」のオムニバス形式になっている。
「~小野寺律の場合~」
「~吉野千秋の場合~」
「~木佐翔太の場合~」
「~横澤隆史の場合~」がある。
2007年に角川ルビー文庫より小説
「世界一初恋~吉野千秋の場合~」が発売され、
2008年にはコミックス「世界一初恋~小野寺律の場合~」が
発売された。
「世界一初恋~木佐翔太の場合~」は、コミックス
「世界一初恋~小野寺律の場合~」に収録されている。
中村春菊の別作品である「純情ロマンチカ」と部分的に
リンクしている。
2011年3月22日に「世界一初恋~小野寺律の場合~」の
OVAが発売された。
テレビアニメは、スタジオディーン制作で2011年4月8日
より放映された。主要スタッフは「純情ロマンチカ」の
テレビシリーズとほぼ同様となっている。
また、2011年7月にテレビアニメ第2期の製作が発表され、同年10月7日より「世界一初恋2」が放送された。
2014年3月15日には「世界一初恋 〜横澤隆史の場合〜」が劇場公開された。
2019年11月8日、アニメ公式サイトにて2020年2月に劇場にて新作アニメ「世界一初恋~プロポーズ編~」がイベント上映されるとが発表された。
あらすじ
「 ——初恋なんて、叶わないモノ。そんなの、誰が言ったわけ? 」
コネ入社と言われるのが嫌で親の会社を辞め、出版社・丸川書店に転職した小野寺律は、興味も経験も全くない少女漫画を扱う編集部に配属されてしまった。訳あって「二度と恋なんかしない」と決めている律に、
恋愛漫画の担当なんて到底無理。おまけに傲慢で横暴な編集長・高野政宗が、律の「初恋の人」だとわかり・・・
登場人物
小野寺律の場合
小野寺律(おのでら りつ) 声:近藤隆
大手出版社である小野寺出版の御曹司であり、エメラルド編集部の編集者にして武藤雪菜(声:河原木志穂)、佐藤伊織などの担当兼雑誌進行係。
高校生の時、3年間片想いしていた嵯峨政宗に告白して付き合うが、勘違いから一方的に別れ、その後英国へ留学した。転属してから半年後、政宗に対する恋心を再自覚。元許嫁の杏を妹のように大切にしている。基本的には直球で真面目、有言実行の優等生タイプ。子どもの頃から文芸作品が好きで、丸川書店に入社するまで漫画をほとんど読んだことがなかった。幼少期から英語を習っている。泥酔するとからみ酒でグチ派になり、飲んでいた間の出来事を全く覚えていない。動物が苦手。
高野政宗(たかの まさむね) 声:小西克幸
旧姓・嵯峨。エメラルド編集部の編集長にして一之瀬絵梨佳の担当者。律とは同じマンションで隣室。傲慢不遜かつ、エメラルド編集部の体制を1年で立て直した有能編集者。仕事に関しては厳しいがプライベートでは律にだけは甘い。
高校時代に律と付き合うが、誤解が原因で破局。両親の仲は高校三年生の時点で既に冷え切っていた。両親の離婚後は母親の実家に引っ越し、大学進学のために東京に戻っている。父親と血がつながっていなかったこと、律に婚約者がいたことを知ったのがきっかけで大学時代では荒れていた。その頃に出会った隆史と勢いで何度か肉体関係を持つが、その後すぐに関係を清算。
高校時代、律に告白をされる前から律の事を知っていた。再会後は律に対して強引に迫り、改めて告白をした。仕事中と運転中は眼鏡を着用している。
美濃奏(みの かなで) 声:緑川光
エメラルド編集部の編集者。周期明けとその前の差が兎に角激しい。編集部は少女関係の物に溢れており、高野から「まずは、環境から乙女の気持ちに近づけ」って奉仕であり、「郷に入っては郷に従え」だとか。因みに周りからは「乙女部」と言われている。どんな時でも笑顔を絶やさない。怒らせてはいけない。実はバツイチである。
吉野千秋の場合
吉野千秋(よしの ちあき)/吉川千春(よしかわ ちはる) 声:立花慎之介
累計売上1000万部を誇る超売れっ子の少女漫画家。デッド入稿の常習者。生活はだらしないが、仕事の事となると頑張れる仕事熱心な性格。羽鳥芳雪とは、28年間ずっと一緒にいた幼馴染みだったが、徐々に羽鳥を意識し始めている。家族は母親と妹がおり、父親のことは現時点では不明。母親は頼子(よりこ 声:葛城七穂)、妹は千夏(ちなつ 声:遠藤綾)。
羽鳥芳雪(はとり よしゆき) 声:中村悠一
エメラルド編集部の副編集長にして、吉川千春の担当。通称「トリ」。世話好きで料理が上手い。生真面目な性格で、千秋の原稿を一度も落としたことがないだとか。その性格からか、女性作家達(特に絵梨佳様)から気に入られているらしい。一時期、誤解で千秋との関係が危うくなったこともあったが今では、恋人同士(現在通い同棲中)。
柳瀬優(やなせ ゆう) 声:神谷浩史
千秋のチーフアシスタント。漫画家のプロアシスタントで、基本的に少年漫画を担当している。技術力が高く、常にあちらこちらと引っ張りだこだが、いつも千秋のアシスタントを最優先にしている。中学1年の秋に隣の席だった千秋に教科書を見せてもらって以来、彼に好意を抱いている。千秋に告白をしたものの断られたが、その後も千秋とは友達の関係を保っている。
一之瀬絵梨佳(いちのせ えりか) 声:大原さやか
高校の頃にデビューした人気漫画家。通称「絵梨佳様」。かなりの美人で、締め切りを破ったことがない。エメラルド編集部の看板作家でもあり、羽鳥がお気に入り。
木佐翔太の場合
木佐翔太(きさ しょうた) 声:岡本信彦
エメラルド編集部の編集者。木原ナツ、森本カナ、水嶋陽子などを担当している。政宗より年上(政宗:27歳、翔太:30歳)で、30歳とは思えない童顔。隆史のことを苦手としている。恋愛に関しては男としか付き合ったことがなく、そのうえ面食いである。恋人である雪名皇は、翔太にとって正に理想のタイプで、現在は彼と愛し合っているらしい。
雪名皇(ゆきな こう) 声:前野智昭
北海道札幌市生まれの次男坊。ブックスまりもでバイトをしている、T芸術大学美術学部絵画科油絵専攻の3年。
趣味は「絵描き、読書、展覧会巡り」。好きな画家は「グスタフ・クリムト、ヨハネス・フェルメール、ジョン・シンガー・サージェント」など。身長が186cmと高く、まるでホストのように振舞って本を売っている。少女漫画が好き。翔太とは恋人同士。
男 声:遊佐浩二
木佐の行きずり相手。昔翔太と一度寝たことで、勝手に彼氏面をし迫り続けていた、しつこい男。ブックスまりもで翔太と偶然再会し、縒りを戻そうとするも、最終的には皇の威嚇に怯む。
市村(いちむら) 声:羽多野渉
木佐の行きずり相手。渋谷のクラブで知り合った男(過去に2~3回寝ている)。年齢詐称した翔太より年上だと思っている。
横澤隆史の場合
横澤隆史(よこざわ たかふみ) 声:堀内賢雄
仕事をきっちりこなす、営業社員。「暴れグマ」の異名を持ってる。政宗とは、大学時代の同級生(親友)であり、勢いで何度か関係を持っていた。当時から政宗の世話をすることで自分の存在価値を確認するようになり、政宗と律が再会してからは政宗の初恋の相手である律に嫉妬し、度々律に突っかかっていた。政宗が飼っている猫の「ソラ太」を可愛がっている。
桐嶋禅(きりしま ぜん) 声:蒼月昇
ジャプン編集部の編集長にして、伊集院響の担当。5~6年前妻に先立たれて以来、愛娘と暮らしている寡。極度の不器用で、洞察力に長けている。隆史の自棄酒に付き合って以来、徐々に彼に迫る。彼もソラ太を可愛がっている
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