世界三大珍味とは、一般的にはキャビア・フォアグラ・トリュフの3種類の食材を指す言葉である。
3種それぞれの説明は当該記事を参照されたい。
日本においてこの言葉の知名度は高く、辞典などに掲載されていることもある。だが、どこの誰によって、いつごろ、どういった基準で選出されたものなのかについては不詳である。ただし他のあらゆる「三大ナントカ」もほとんどそんなものである。
少なくとも欧米諸国においては一般的な概念ではないようだ。美味で高価な食材としてこの3種が特に有名であることは確かで、例えば『Caviar, Truffles, and Foie Gras: Recipes for Divine Indulgence』というタイトルの英文書籍も存在している。しかし「世界の珍味で3つの主たるものを挙げるとすればこれら3種である」といった認識が広く共有されているとは言いがたい。
では日本でのみよく知られた概念なのか?というとそういうわけでもなく、中華人民共和国や大韓民国などにおいてもこの3つの食材は世界三大珍味として並びたてられている。この3国のいずれかで生まれた概念が、距離的にも文化的にも近い別の2国に伝播したものとも考えられる。中華人民共和国では「西方三大珍味」といった言い方もされる。
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