世界3大ギタリスト(3大ギタリスト)とは、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジの3名を指す言葉である。
概要
彼ら3名は英国のブルース・ロックバンド、ヤードバーズのリードギタリストたちであった。ヤードバーズは、ビートルズやローリング・ストーンズほどの商業的成功は得られなかったが、ギター・ロック・バンドとして常に旋風を巻き起こす存在で、彼らは特別なスーパー・ギタリストとして全世界で注目されていた。ヤードバーズから離れたあとも彼らは大いに活躍し、ポピュラー・ミュージック史においてレジェンドとして称賛される存在である。
この3名を「3大」という表現で言い表すのは日本のマスメディアが作った特有の表現で、欧米では通じないものと思われる。60年代末期から70年代にかけてこの言葉が生まれ、一般認識化していったようである。ヤードバーズは日本のグループ・サウンドにおいても常に目標とされる、重要な存在であった。ロックの普及のために自分が作ったと述べた音楽業界の者も居るが真偽は不明である。
しかし海外では類似な表現に、『聖なる3人(ホーリー・トリニティ)のギタリスト』という表現がよく用いられており、3人を特別視してひと纏めに形容する表現は確かにある。Wikipedia日本語版などの偏った記述を鵜呑みにしないように。
例は非常にアレだが、たとえば彼らよりも遥かに後の世代のスーパー・ギタリスト、イングヴェイ・マルムスティーンの「ジミー・ペイジが3大ギタリストとして認められている事は、とんでもないジョークとしか思えない!」などと翻訳された言葉が知られている通りであり、このように欧米においてもロックの一般認識である。
上記で貶められて言及されたジミー・ペイジであるが、これは現代のヘヴィメタル的な速弾き優先で、クラシック音楽的なメロディアスな曲調を好むギタリストたちや、その愛好者たちにありがちな嗜好の違いによる忌避反応、視野の狭い偏見である。
このような偏った価値基準からすると、3大ギタリストそのすべては価値が薄い、つまらないものとなるが、人類にとって音楽は言語以上の普遍的な表現であるので、彼らを批判する者たちよりも、彼らを支持する者たちの方が遥かに多い事実が、その嗜好や偏見に基づいた認識が一般的なものではないことを証明している。また彼らの奏法は画一的ではなく非常に難易度が高く、それが理解出来た同世代の速弾きギタリストたちはけして下手とは評さなかった。
下手くそがコピーを試みて出来ないと負け惜しみに「手癖が」というパターンがよくみられる。
それはそうと、ロックギターにはこの神格化された3大ギタリスト以上の至高のプレゼンスがある。
それはジミ・ヘンドリックスである。
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