中古(ちゅうこ)とは、品物が二次売買される際に使われる表現である。
一回も販売されずに、中古市場に出る場合などは新古品という。
概要
元々、「中古」という言葉は「少し古い」という意味でも使われていた単語である。「中」には「ちゅうくらい・やや」などの意味がある。
そこから新品ではない一度誰かが使った商品も中古と呼ばれる。
その他の使い方では、日本の平安時代あたりのことを中古と呼び、平安時代あたりの文学なら「中古文学」と表現もされる。
さらに意味が転じ、掲示板サイト2ちゃんねるやニコニコ動画では、女性を蔑視する表現として使用される。男性経験のある女性を指す。マイナスイメージで非処女の意味でつかわれることも多い。
中古(蔑称)
蔑称としての「中古」とは、男性経験のある女性の中でも特に『主人公以外と付き合っていた女』を指すことがある。ここ数年で急にネットでよく使われるようになった。
『下級生2』や『かんなぎ』(ただしかんなぎは不確定)という作品において、メインヒロインが処女じゃないということで 豪快な行動に出たことが無駄に有名。
非処女だから中古とよばれるわけではなく軽蔑によって使われる言葉で、大半は煽りやネタの範疇なので気に入らない場合はスルー推奨。ニコニコ動画コメントに使用されても、よくある中傷語にすぎないのであまり気にしないこと。
中古ゲームソフトについて
一般社会においては「中古」を上記の蔑称ような意味で使うことは全くと言って良いほど無く、「中古車」や「中古CD」、そして「中古ゲームソフト」など再流通品の意味でつかわれる。
中古車は新車よりも値段が安く、再び売りに出しづらい代わりに『乗りつぶす』のに適しているため、「中古車で車を一杯凹ませて、車の運転の仕方を体で覚えろ」と、免許を取り立ての初心者が親に購入を勧められることも多い。またオートマチックトランスミッション(AT)限定なしで免許を取った人が、新車で設定の少ないマニュアルトランスミッション(MT)車に乗りたいがために中古車を選ぶ、というケースもある。
中古車や中古CD、中古本などと同様、中古ゲームもごく普通に流通しているのだが、なんと中古ゲームソフト「のみ」を差し止めようとする裁判が90年代に存在したのである。詳しくは「テレビゲームソフトウェア流通協会」を参照のこと。メーカー側の言い分は「ゲームソフトは映画と同様のものであり、メーカーが「頒布権」を持っているため、メーカーの許可なくして中古販売は認められない」というものだったが、実際は「中古が流通すると新品が売れ辛くなって儲からないから」という理由からであった。
しかし2002年に「ゲームは映画と同様の著作物であり、メーカーに「頒布権」がある。しかし一度個人に売却した段階でその権利は消尽するため、そのソフトの売却や中古の流通は違法ではない。」という判決が確定。これにより小売店舗は堂々と中古ゲームソフトを取り扱うことができるようになっている。
なお、この裁判に関し、後に任天堂前社長の山内溥氏はこのように述べている。
メーカーはソフトを一度売って利益を得た立場にあるわけで、それを買った人が転売しようと捨てようと、個人的にはその人の自由ではないかと思う。ソフト会社はユーザーがすぐ飽きて売らないような、長く持ってもらえるソフトを作ればよい。
余談・その他
- 日本での中古を意味する英語表記には「USED」が使われてきたが、近年は本来の英語表記である「Second Hand」が使われるようになってきている。
- 商品における中古などでは、一度誰かが使ったものなどは基本的に値段が落ちる傾向にあるが、中には市場に出回りにくいもの、生産数がもともと少なかったもの、出てからだいぶ後になって何かのきっかけで需要が増えてきたといったケースもあり、物によっては新品の値段すら超えるプレミアが付くこともある。
関連項目
- ゲーム機 / ゲームソフト
- 新品
- 新古品
- 処女厨
- テレビゲームソフトウェア流通協会
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