中咽頭がんとは、頭頸部がんの内、咽頭がんに分類されるがんの一種。
概要
人間の「のど」と呼ばれる部位である咽頭。
咽頭は上咽頭・中咽頭・下咽頭の三つに分かれており、このうち中咽頭は、口を大きく開けたときの突き当たりに相当する部分で、呼吸作用や嚥下作用などを主な働きとしている。
中咽頭にできるがんには、扁平上皮がん、悪性リンパ腫、腺がんなどいくつか種類があり、最も多くみられるのが扁平上皮がん。
患者は圧倒的に男性が多く、主な年齢層は50~60歳、日本で発症する人は年間1000~2000人程度と、稀ながんである。
2014年7月には、音楽家の坂本龍一が中咽頭がんであることを公表したことでも話題になった。
症状としては、のみこむときの違和感、のどの痛み・出血、しみる感じなどがあり、耳鼻咽喉科を受診したときにたまたま見つかることが多い。
他の咽頭がんと同様に、早期に発見できれば、放射線治療が非常に効果的だが、がんが進行していた場合は手術が選択されることが多い。
手術をおこなう際も、その前後で放射線治療および化学療法がおこなわれるケースが多い。
中咽頭がんの主な原因は、長期間にわたってのアルコールの摂取と喫煙による慢性的な刺激だと考えられている。
心当たりのある方は、のどに異常を感じた際はすぐに病院に駆け付けたほうがいいだろう。
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