中国横断新幹線とは、新幹線の計画路線である。伯備新幹線とも呼ばれる。
概要
岡山を起点とし松江に至る新幹線路線。基本計画のみが存在し経由地などは決定していないものの、一般的には米子を経由するものと捉えられている(この場合、米子~松江間は山陰新幹線と重複する事になり実質的に岡山~米子間となる)。
現在の在来線における特急「やくも」ルートにほぼ相当し、伯備線の新幹線化としても位置づけられている。
計画のみしかなく、仮に整備新幹線の整備が完了しても実際に建設が開始されるかどうかは不透明。但し、競合する交通機関の影響で需要がピーク時より減っているものの「やくも」は陰陽連絡特急としては最大の1日15往復が運転されており、中国横断新幹線も一定数の需要があると言われている。
なお、かつて沿線自治体は中国横断新幹線の早期実現を目指しつつ、実現までの繋ぎとして伯備線へのフリーゲージトレインの投入を要望していた。これは地形の制約上伯備線の全線複線化には莫大な費用が掛かる事や、単線区間が多いためミニ新幹線化工事の際は長期運休は必至であり、且つ伯備線の代替路線がない事が理由となっている。
しかし、フリーゲージトレインに関しては技術確立の目処が立っていない事や伯備線に投入するには線形の制約から速達化するには振り子機構を搭載する必要がある事、更に伯備線を運営するJR西日本がフリーゲージトレインの山陽新幹線乗り入れに否定的であった。そして調査の結果、多額の費用が必要となる一方、トータルの所要時間は増加することもありフリーゲージトレインの導入は断念された。
開業後は山陰新幹線との乗り入れを行う予定。また、四国横断新幹線と合わせて「中四国横断新幹線」と呼ばれる事もある。
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