中国鉄道とは、かつて岡山県に存在した鉄道事業者・バス事業者である。
鉄道事業からは既に撤退済みであるが、バス事業に関しては「中鉄バス株式会社」として健在である。
余談ではあるが、かつてはテレビせとうちと、岡山市の3セクケーブルテレビ局の「岡山ネットワーク」の筆頭株主でもあったが、現在はその株を山陽新聞社に売却しており2社からの経営からは既に手を引いている。
歴史
中国鉄道は1896年4月創業。
1898年12月、岡山市と津山市を結ぶ鉄道路線の「中国鉄道本線」の運行を開始。
1904年11月、吉備鉄道を買収し、岡山市と総社市を結ぶ「中国鉄道吉備線」の運行を開始。
1944年6月、改正陸運統制令により、同社の鉄道事業は日本国によって強制的に国有化の対象となり、中国鉄道は鉄道事業から撤退。
そのとき国有化された路線は、本線は現在のJR津山線、吉備線はJR吉備線として現存している。
しかしバス事業は統制の対象外となり、それ以降はバス専業事業者として生まれ変わった。
1967年4月、社名を「中鉄バス」に変更。
2008年11月、津山営業所管内の路線を同社の分社である「中鉄北部バス」に移譲。
営業拠点
- 本社オフィス(岡山市北区中山下2丁目)
- 岡山営業所(岡山市北区芳賀5306)
- 岡山営業所矢原車庫(岡山市北区御津矢原)
- 岡山営業所加茂市場車庫(加賀郡吉備中央町加茂市場)
- 岡山営業所総社出張所(総社市駅前2丁目)
- 津山営業所(津山市東一宮1234)
- 津山営業所昭和町車庫(津山市昭和町2丁目)
- 津山営業所久世車庫(真庭市中原324)
- 津山営業所吉ヶ原車庫(久米郡美咲町吉ヶ原)
カード乗車券
中鉄バスでは1996年3月、岡山県内の一般路線バス共同で使用可能な磁気プリカである「岡山県共通バスカード」を導入した。
2008年7月、国道53号方面線に限りHareca・ICOCA・PiTaPaを導入。
2008年10月、岡山県共通バスカードの廃止に伴い、代替プリカである「中鉄バス専用バスカード」に移行。また、国道53号方面線はHareca・ICOCA・PiTaPaのみを受け入れ、中鉄バス専用バスカードは使えなくなった。
高速バス・空港バス
※主な停留所を記載。
- ハーバープリンス号
倉敷駅・川崎医科大学附属病院・瀬戸大橋温泉やま幸・岡山駅・岡山大学筋・岡山商科大学~神戸三宮駅・神戸ポートピアホテル・神戸ポートタワー
神姫バス・両備バスの計3社で共同運行。 - ももたろうエクスプレス
岡山駅~米子駅・松江駅・玉造(山陰道 宍道湖SA)・出雲市駅
両備バス・中国JRバス・日ノ丸バス・一畑バスの計5社で共同運行。 - 岡山エクスプレス津山号
天満屋バスセンター・岡山駅・岡山大学筋~津山駅
中国JRバス・両備バスの計3社で共同運行。なお中鉄側は"北部"が運行管轄。 - 岡山空港リムジンバス 岡山線
岡山駅~岡山空港
岡電バスと共同運行。 - 岡山空港リムジンバス 倉敷線
倉敷駅~岡山空港
下津井電鉄バスと共同運行。
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関連項目
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