中国麻雀(中国語:中国麻将、英語:Chinese Mahjong)とは、主に中国で親しまれている麻雀。
競技ルールは、中国・北京に本部を置く世界麻雀組織(中国語:世界麻将组织、英語:World Mahjong Organization)が制定した。同団体が主催する世界麻雀選手権(中国語:世界麻将锦标赛、英語:World Mahjong Championship)で採用されている。
国際麻雀・国際標準麻雀・国標麻雀・中華麻雀・中共麻雀とも呼ばれる。略称は中麻またはちゅんま。
2024年現在、世界麻雀組織が制定した麻雀ルールは、以下の2種類が存在する。
このページでは便宜上、両者を区別する必要がない場合はいずれも中国ルールまたは中国と称し、両者を区別する必要がある場合は国際「麻雀競技規則」を公式ルール、「国際麻雀初級競技規則」を初級ルールと称する。
それ以外の中国で行われている麻雀については、その他の中国麻雀を参照。
国際「麻雀競技規則」
国際「麻雀競技規則」(中国語:国际《麻将竞赛规则》、英語:International Mahjong Competition Rules)とは、2006年5月10日に世界麻雀組織が制定した国際公式統一ルールである。一般的に中国麻雀とは、このルールを指すことが多い。
概要
麻雀という遊戯は、中国や日本をはじめ、世界中に普及していたものの、各国・各地の独自ルールなどが加えられており、世界統一ルールが存在しなかった。そこで1998年9月に中国政府の国家体育総局が麻雀を255番目の体育種目として認定したのを受けて「中国麻雀競技規則」(中国語:《中国麻将竞赛规则》、英語:Chinese Mahjong Competition Rules)を制定し、そのルールを基に世界麻雀組織が国際「麻雀競技規則」を制定した。その際に一部のルールが変更されているが、その内容はルール変更内容で解説する。
日本麻雀に様々なローカル・ルールが存在するように、中国麻雀にも様々なローカル・ルールが存在する。この国際公式ルールは、そんな様々なローカル・ルールの集大成とも言うべきルールなのである。
基本的なゲーム進行(配牌、自摸、捨牌、副露、和了等)は日本麻雀とほとんど変わらないため、初めての人でも麻雀さえ知っていれば戸惑うことなくプレイできるが、役と点数の体系が日本のものと全くといっていいほど異なるため、戦略・戦術は大きく変わってくる。
またこのページでは、日本麻雀との主な違いと、採用役を紹介をするものとし、その他の詳しい規定などについては、リンク先の公式ルールブック国際「麻雀競技規則」を参照されたし。
ルールの変更内容
ここでは「中国麻雀競技規則」から国際「麻雀競技規則」への移行に伴う変更内容を解説する。なおこの節では、それ以前の「中国麻雀競技規則」を旧ルール、それ以後の国際「麻雀競技規則」を新ルールと称する。
ただし、旧ルールである「中国麻雀競技規則」も完全に廃止されたルールというわけではなく、場所によってはこちらのルールを採用している場合があるので、対局前に一度確認するとよいだろう。
また、それ以降にも若干ながらルールに修正が施されているようであり、現在の最新ルールは2021年05月22日改正版である。
1.席替え方法の変更
旧ルールでは南場から西場へ入る際にAとB、CとDがそれぞれ入れ替わっていたが、新ルールでは場風が変わる度に席替えを行うようになった。席は以下の順番で逆時計回りに座る。
回戦/方位 | 東 | 南 | 西 | 北 |
第一圏(東風圏(東場)) | A | B | C | D |
第二圏(南風圏(南場)) | B | A | D | C |
第三圏(西風圏(西場)) | C | D | B | A |
第四圏(北風圏(北場)) | D | C | A | B |
2.役の複合緩和
旧ルールでは認められなかった以下の役複合が、新ルールでは認められるようになった。
- 緑一色と混一色(清一色については旧ルールから複合可能だった)
- 緑一色・全大・全中・全小・大于五・小于五と七対(旧ルールでは4面子1雀頭と定義されていた)
- 九蓮宝燈・連七対・十三幺・四暗刻・七対・七星不靠・全不靠と不求人(旧ルールでは自摸が複合していた)
- 四槓と四暗刻・三暗刻・双暗槓・暗槓
- 四槓・三槓・双暗槓・双明槓・暗槓・明槓と槓上開花
- 清幺九と三同刻・双同刻
- 三槓と三暗刻・双暗槓・暗槓
- 双明槓と暗槓
このほか、特例として清幺九・字一色・混幺九・全双刻と七対の複合が認められる場合があるが、あくまでも特例であり、定義上では七対との複合は認められない(新ルールでも4刻子1雀頭と定義されている)。
3.点数変更
旧ルールでは双暗槓は6点役であったが、新ルールでは8点役になった。
4.役名変更
旧ルールから新ルールへの移行に伴い、以下の役名が変更された。
- 大四喜→四風会(2006年5月10日に改称)→大四風会(2011年1月28日に再改称)→大四喜(2014年4月2日に再改称(もとに戻る))
- 小四喜→小四風会(2006年5月10日に改称)→小四喜(2014年4月2日に再改称(もとに戻る))
- 単釣将→単調将(2006年5月10日に改称)
5.持ち点の変更
旧ルールでは対局開始時の持ち点は500点(内訳は100点札1枚、50点札4枚、10点札10枚、8点札10枚、1点札20枚)であったが、新ルールでは持ち点に関する規定が削除された。
日本麻雀との主な違い
言い切りの形で述べているが、日本でも必ずしもそうではない場合もある。
麻雀用語関連
- 日本での麻雀は、中国では麻将。
- 日本での萬子牌・筒子牌・索子牌は、中国ではそれぞれ万子牌・餅子牌・条子牌。
- 日本での四風牌もしくは風牌・三元牌は、中国ではそれぞれ風牌・箭牌。
- 日本での老頭牌は、中国では一九牌。
- 日本での雀頭は、中国では将牌。
- 日本での槓子は、中国では杠子。
- 日本での荘家(親)・散家(子)は、中国ではそれぞれ庄家・旁家。
- 日本での一巡は、中国では一輪。
- 日本での一局は、中国では一盤。
- 日本での一荘戦は、中国では一局。
- 日本での場風は、中国では圏風。
- 日本での自風は、中国では門風。
- 日本での栄和了(ロンアガリ)は、中国では点和了。
- 日本での多牌・少牌は、中国ではそれぞれ多張・少張。
- 日本での錯和もしくは沖和(チョンボ)は、中国では錯和もしくは詐和。
- 日本と中国の役名の違いについては、採用役の定義と点数の計算方法を参照。
麻雀牌関連
- 日本では34種136枚を使用するが、中国ではそれに8種8枚の花牌(春・夏・秋・冬・梅・蘭・竹・菊)を加え、合計144枚を使用する。このように花牌を使用する麻雀のことを花麻雀とも称し、日本麻雀のように花牌を使用しない麻雀のことを清麻雀とも称する。
- 花牌を引いてきた時は、「ホヮ」と宣言して手牌の外に開示して、嶺上牌をツモる。ただし、花牌を引いてもすぐに手牌の外に開示する必要はなく、そのまま牌を捨てることもできる。日本における抜きドラのようなもの。
- 中国で主に使われている麻雀牌は、日本の麻雀牌に比べ1.5~2倍程度大きい。しかし、麻雀牌の種類は日本と同じであるため、日本製の麻雀牌でも問題なく対局することができる。
- 日本では三元牌の順番は白板・緑發・紅中とするが、中国では逆に紅中・緑發・白板とする。
役関連
- 日本の役は40種類程度だが、中国の役は81種類にものぼる。また日本と中国で同じ名前の役であっても、定義に若干の違いが生じている役もあるし、定義が全く異なる役もある。逆に定義が同じ役であっても、日本と中国で全く名前の異なる役もある。
- 二盃口に相当する役はない。特殊な条件以外の二盃口に相当する組み合わせでアガると、門前の場合は七対(七対子)、副露している場合は一般高(一盃口)×2が成立する。
- 数牌の147・258・369が3色でそれぞれ同じ色の数牌であれば、特殊順子として認められる。ただし、正規の順子ではないため、「チー」を宣言して明順子にすることはできず、特殊順子を構成する牌でアガった場合は、辺張・坎張・単調将の対象にはならない。また、これら3組の順子がすべて揃っていなければならない。
- 天和・地和・人和およびそれらの条件が必ず含まれる十三不搭・十四不搭はない。そのため、第1巡目以内にアガリ形になっていても、8点以上でなければアガれない。
- 九蓮宝燈(九蓮宝燈)は9面待ちのみ。
- 七対(七対子)は同種牌4枚を使用してもよい。
- 平和(平和)はすべて数牌でなければならないが、鳴いてもよいし、待ちも問わない。
- 一般高(一盃口)は鳴いてもよい。
- 流し満貫などの特殊役はない。
- ドラはない。もちろん、裏ドラ・槓ドラ・槓裏ドラもない。
- 喰い下がり役は存在しない。門前を前提としている役でなければ、副露していようがいまいが、点数は変わらない。
- 最低1面子は副露(暗槓子を除く)する必要がある役が存在する。
点数関連
- 日本では符役と翻役の乗算方式(掛け算)で点数計算するが、中国では点役の加算方式(足し算)で点数計算する。役は必ず含まれる役以外をすべて計算する。ただし、一部例外がある。ちなみに、中国語では役の価値を決める点のことを番、アガリによって増減する実際の点数(スコア)のことを分と呼び、使い分ける。
- 点棒の代わりに点数札(カード)を用いたり、ノートなどに点数を記録する。ただし、100点棒を1点と換算して点棒を用いる場合もある。ほかの点棒も同様に換算する。
- 日本では1翻以上の手でなければアガれないが、中国では8点以上の手でなければアガれない。ただし、花牌は含まれない。
- 中国にも親子が存在するが、日本と違い親と子で点数に差異はない。
- 日本では25000点~30000点から開始だが、中国では500点から開始する。内訳は100点札1枚、50点札4枚、10点札10枚、8点札10枚、1点札20枚である。ただし、2006年以降の規則では、この規定が削除されているため、現状は不明。なお、点数が0点未満(ハコ)になっても、トビにはならない。
- 日本のような満貫打ち止めはない。つまりは青天井ルールである。これは、日本では役満に相当する88点役や64点役などであっても同様である。ただし、88点で満貫打ち止めとするルールもある。この場合、88点役は役満貫となる。
対局関連
- 日本では半荘戦で行うのが一般的だが、中国では一荘戦で行う。
- 連荘はないため、必ず16局行う。そのため、それに関連する役(八連荘・破回八連荘など)もない。
- 中国では実際の方位で東側に着席している人が起家になる。なお、配牌のやり方自体は日本と同じく2度振り。
- 場風が変わる度に、席替えを行う。
- 立直はない。そのため、それに関連する役(立直・ダブル立直・オープン立直・オープンダブル立直・一発など)もない。
- フリテンはない。
- 日本では暗カンの際、外側(あるいは内側)の2枚を裏向きにするが、中国では4枚とも裏向きにする。そのため日本にある、国士無双の暗カンによる槍槓もできない。暗槓子はアガリ・流局を問わず、その局が終了した時に開示する。
- 日本の壁牌は17枚2段が4組(計136枚)であるが、中国の壁牌は18枚2段が4組(計144枚)である。ただし、花牌が用意できない場合は日本と同じように並べる。
- 王牌はなく、144枚すべて使用し、嶺上牌も壁牌の最後の牌からツモる。そのため、妙手回春(海底摸月)と槓上開花(嶺上開花)の複合がありえる。
- 日本では副露牌は手牌の右側に開示するが、中国では副露牌は門前(手牌の前)に開示する。
- 日本でのアガリ宣言は、ツモアガリなら「ツモ」、出アガリなら「ロン」であるが、中国ではツモアガリ・出アガリを問わず「フー」である。
- 日本では点数計算は口頭での申告制だが、中国では河にある捨牌を使って点数計算を行い申告する。まず表向きの牌は1点を表し、裏向きの牌は10点を表す。ただし、他家の手牌を使うことはできない。もし使ってしまった場合は、そのアガリは無効となる。局は続行となるが、アガリ放棄となる。
- 日本ではツモアガリなら他家3人が割り勘、出アガリなら放銃者1人が全額をアガリ者に支払うが、中国ではツモアガリなら他家3人が基本点(手役の点数)+底点(アガリ者に必ず支払う8点)、出アガリなら放銃者1人が基本点と放銃者を含む他家3人が底点をアガリ者に支払う。例えば24点の手をアガった場合、ツモアガリなら他家3人が基本点の24点と底点の8点、出アガリなら放銃者1人が基本点の24点と放銃者を含む他家3人が底点の8点をアガリ者に支払う。即ち、ツモアガリなら96点、出アガリなら48点がアガリ者の得点に加算される。
- 日本では河底牌に対して「チー」「ポン」「カン」することは禁止されているが、中国では「チー」「ポン」は可能である。「カン」は嶺上牌が存在せず、少牌となるため不可能である(海底時に暗カンするのも同じ)。ただし、中国にはノーテン罰符がないため、実戦で河底牌を鳴くことはない。ルール上は鳴けるというだけ。
- 日本でのアガリ放棄は「ツモ」「ロン」はもちろん「チー」「ポン」「カン」も禁止とされているが、中国でのアガリ放棄で禁止されているのは「フー(ツモ・ロン)」のみで「チー」「ポン」「カン」「ホヮ」は可能である。
- 配牌から東家が第1打牌を終えるまでを、20秒以内に行う。
- 打牌および「フー(ツモ)」の宣言は、10秒以内に行う。
- 「チー」「ポン」「カン」「フー(ロン)」の宣言は、3秒以内に行う。
- ダブル・ロンやトリプル・ロンはない。アガリは放銃者から見て自摸の順番が早い順に優先される(頭ハネ)。
- 喰い変え禁止はない。
- 責任払い(パオ)はない。
- ルール違反(チョンボ)による罰則は、日本ではその軽重により満貫払いで局をやり直しするまたはアガリ放棄だが、中国では牌のすり替え・盗む・隠すなどの不正行為は失格、誤ポン・誤チー・誤カンはアガリ放棄、空ポン・空チー・空カン・空ホヮ・先ツモ・遅ポン(3秒以上)は1回目は警告、2回目は5点、3回目は10点、4回目以降は20点の罰点、聴牌状態での誤フーは10点の罰点(3人に10点ずつ支払う)でアガリ放棄、ノーテン状態での誤フーは20点の罰点(3人に20点ずつ支払う)でアガリ放棄、見せ牌はその牌を必ず打牌する、他家の手牌を倒してしまった場合はその軽重により5~60点の罰点を倒された人に支払う。
流局関連
- 九種九牌・四風連打・四開槓・四家立直・三家和などの途中流局はない。そのためカンは可能である限り、何回行っても構わず、四家全員が四槓(四槓子)を聴牌することもありえる。
- 流局の際に、ノーテン罰符(点数のやりとり)はない。
…など。
採用役の定義と点数の計算方法
採用役の定義は公式ルールブックである国際「麻雀競技規則」の第8条に、点数の計算方法は同・第9条に記載されている。
見出しの役名は、中国語/英語/日本語の順番に記載する。それ以外での役名は原則として、日本語のみとする。
中国での役は、日本でいうところの符役と翻役を一本化した構造となっている。
役の数は、日本では約40種類程度だが、中国では81種類にものぼるため、日本では採用されていない役の方が比率が高い。しかし、正式に採用されていなくても、一部ローカル役として採用されている日本の役は、この中国の役が由来になっているものがある。例えば、連七対=大車輪、一色四節高=四連刻など。
約40種類しかない日本麻雀側の視点で見ると、81種類はかなり多いと思われるが、中国麻雀(国際公式)ルールを制定する祭、もともと中国にあった約800種類ものの役の中から選ばれた81種類のため、中国麻雀側の視点で見れば、かなり絞られている方といえる(約10分の1にまで絞られたことになる)。
その約800種類もの膨大な役は、麻雀ローカルルールWikiの中国麻雀のローカル役一覧から見ることができる。役の定義までは記載されておらず、役名から定義を察することのできる役もあれば、まったく意味不明な役もある。
日本の役には難易度に応じて1翻…2翻…といったランク付けがあるように、中国の役にも難易度に応じて1点…2点…といったランク付けがなされている。高い役から紹介する。
アガリの条件は、手牌が規定されているアガリ形になっていること、基本点が8点以上(花牌は除く)であること、規定のアガリ方法であることの3つ。アガリが成立すると、アガリ者は得点を得ることができる。
得点の内訳は基本点と底点と罰点の3つによって構成される。基本点はその手牌のアガリ役によって成立する点数(ツモアガリの場合は他家3人、出アガリの場合は放銃者1人がアガリ者に支払う)、底点は他家3人がアガリ者に必ず支払う8点、罰点は対局中に反則を犯した場合などにその違反者に課される点数を指す。
基本点はその中に含まれている役の点数を以下の原則に従って計算する。
1.重複しない原則…ある役が確定したときに、必ず同時に成立する役を重複して計算することはできない。
例1: (出アガリ)
全双刻は、必ず碰碰和・断幺が同時に成立するため、これらの役は計算しない。
例2: (出アガリ)
七星不靠は、必ず全不靠・五門斉・門前清が同時に成立するため、これらの役は計算しない。
例3: (出アガリ)
三色双龍会には、必ず平和・無字・喜相逢・老少副が同時に成立するため、これらの役は計算しない。
2.分解しない原則…ある役が確定したときに、その面子を分解して、別の役を作り計算することはできない。
例1: (ツモアガリ)
主に混一色になる手だが、この面子を分解して七対を計算することはできない。
例2: (出アガリ)
主に一色三同順になる手だが、この面子を分解して一色三節高・碰碰和を計算することはできない。
例3: (出アガリ)
主に連七対になる手だが、この面子を分解して清一色・門前清・平和・一般高・連六・無字を計算することはできない。
3.同じ役を作らない原則…役の組み合わせに使用した面子を、別の面子と組み合わせて、同じ役を作り計算することはできない。
例1: (出アガリ)
456萬・345筒・567索で三色三歩高を計算した後、456萬・678筒・567索で再び三色三歩高を計算することはできない。
例2: (出アガリ)
222萬・444筒・333索で三色三節高を計算した後、555萬・444筒・333索で再び三色三節高を計算することはできない。
例3: (出アガリ)
123筒・456筒・789筒で清龍を計算した後、123筒・456筒・789筒で再び清龍を計算することはできない。
4.高い方を選べる原則…2面子以上を組み合わせて2つ以上の役を計算できるとき、そのうちどちらかを選ばなくてはならない場合は、合計点数が高くなる方を優先して役を作り計算する。(日本における高点法と同じ)
例1: (ツモアガリ)
不求人は4点、門前清・自摸は3点となるため、より点数が高くなる不求人を優先して計算する。
例2: (出アガリ、搶槓和)
搶槓和は8点、和絶張は4点となるため、より点数が高くなる搶槓和を優先して計算する。
例3: (出アガリ)
一色双龍会は64点、七対・清一色は48点となるため、より点数が高くなる一色双龍会を優先して計算する。
5.一回再利用できる原則…役の組み合わせに一度も使用していない面子は、既に役の組み合わせに使用した他の面子と一度だけ組み合わせて、役を作り計算することができる。
例1: (出アガリ)
123萬・789筒・456索で花龍を計算した後、役の計算に使用していない456萬は123萬と組み合わせて連六(または456索と組み合わせて喜相逢)を計算することができる。
例2: (出アガリ)
678萬・678筒・678索で三色三同順を計算した後、役の計算に使用していない678筒は678萬あるいは678索と組み合わせて喜相逢(または678筒と組み合わせて一般高)を計算することができる。
例3: (ツモアガリ)
3333萬・5555萬・4444索で三槓、5555萬・4444索で双暗槓を計算した後、役の計算に使用していない777筒は5555萬・4444索と組み合わせて三暗刻を計算することができる。
ある2つ以上の役が同時成立した場合に、連鎖的に別の役が必ず複合する場合には、それら3つ以上の役を分けて考える。
ただし、一部の役には、複合することが確実ではない役であっても「複合しない」と記述されている場合や、複合することが確実である役であっても「複合しない」と記述されていない場合もある。後者については、複合役を斜文字で記述した。
通常の面子手として定義されている役と七対はアガリ形そのものが異なるため複合させることはできない。一方、特殊順子である組合龍は、全不靠の一部として複合させることができる。
アガリ例は、国際「麻雀競技規則」に記載されているものを一部加筆・修正したものである。ただし、実際のものとは牌の配列は異なっている。手牌は、立牌(萬子牌・筒子牌・索子牌・四風牌・三元牌)・アガリ牌・副露牌(萬子牌・筒子牌・索子牌・四風牌・三元牌・花牌)の順序で載せている。なお花牌は画像が存在しないため、文字で代用している(例:[春]、[梅])。また便宜上、暗槓子は日本と同じように外側2枚だけを裏向きにしているが、実際には4枚全て裏向きにする。
アガリ例で、アガリ牌が確定していないものについては、門前であるかどうかを問わず、最低限複合する役を記載している。
点数は得点ではなく基本点である。
採用役一覧表
国際「麻雀競技規則」で採用されている役と定義を表にまとめた。定義は本当に大雑把にしか書いていないので、詳細や他の役との複合可否については、下記の役定義を参照するか、外部リンクにある公式ルール本を参照のこと。
点数 | 番号 | 役名 | 定義 |
88 | 1 | 大四喜 | 四風牌で4組の刻子(槓子を含む) |
88 | 2 | 大三元 | 三元牌で3組の刻子(槓子を含む) |
88 | 3 | 緑一色 | 23468索・緑發 |
88 | 4 | 九蓮宝燈 | 1色の数牌で1112345678999を揃えて同色の数牌でアガリ |
88 | 5 | 四槓 | 4組の槓子 |
88 | 6 | 連七対 | 1色の数牌で数字の並び順が1つずつ繰り上がった7組の対子 |
88 | 7 | 十三幺 | 幺九牌13種類を1枚ずつとそのうちいずれか1種類の雀頭 |
64 | 8 | 清幺九 | 数牌の19で4組の刻子(槓子を含む)と雀頭 (特例で7組の対子を認める場合あり(この場合は七対と複合)) |
64 | 9 | 小四喜 | 四風牌で3組の刻子(槓子を含む)と残り1組の雀頭 |
64 | 10 | 小三元 | 三元牌で2組の刻子(槓子を含む)と残り1組の雀頭 |
64 | 11 | 字一色 | 字牌で4組の刻子(槓子を含む)と雀頭 (特例で7組の対子を認める場合あり(この場合は七対と複合)) |
64 | 12 | 四暗刻 | 4組の暗刻子(暗槓子を含む) |
64 | 13 | 一色双龍会 | 1色の数牌で2組ずつの123・789の順子と5の雀頭 |
48 | 14 | 一色四同順 | 1色の数牌で数字の並び順が同じ4組の順子 |
48 | 15 | 一色四節高 | 1色の数牌で数字の並び順が1つずつ繰り上がった4組の刻子(槓子を含む) |
32 | 16 | 一色四歩高 | 1色の数牌で数字の並び順が1つまたは2つずつ繰り上がった4組の順子 |
32 | 17 | 三槓 | 3組の槓子 |
32 | 18 | 混幺九 | 幺九牌で4組の刻子(槓子を含む)と雀頭 (特例で7組の対子を認める場合あり(この場合は七対と複合)) |
24 | 19 | 七対 | 7組の対子 |
24 | 20 | 七星不靠 | 3色の数牌で147・258・369のうち7種類と字牌7種類を1枚ずつ |
24 | 21 | 全双刻 | 数牌の2468で4組の刻子(槓子を含む)と雀頭 (特例で7組の対子を認める場合あり(この場合は七対と複合)) |
24 | 22 | 清一色 | 1色の数牌 |
24 | 23 | 一色三同順 | 1色の数牌で数字の並び順が同じ3組の順子 |
24 | 24 | 一色三節高 | 1色の数牌で数字の並び順が1つずつ繰り上がった3組の刻子(槓子を含む) |
24 | 25 | 全大 | 数牌の789 |
24 | 26 | 全中 | 数牌の456 |
24 | 27 | 全小 | 数牌の123 |
16 | 28 | 清龍 | 1色の数牌で123・456・789の順子 |
16 | 29 | 三色双龍会 | 2色の数牌で1組ずつの123・789の順子と残り1色の数牌で5の雀頭 |
16 | 30 | 一色三歩高 | 1色の数牌で数字の並び順が1つまたは2つずつ繰り上がった3組の順子 |
16 | 31 | 全帯五 | 数牌の5を含む4組の面子と雀頭 |
16 | 32 | 三同刻 | 3色の数牌で数字が同じ3組の刻子(槓子を含む) |
16 | 33 | 三暗刻 | 3組の暗刻子(暗槓子を含む) |
12 | 34 | 全不靠 | 3色の数牌で147・258・369と字牌7種類のうち14種類を1枚ずつ |
12 | 35 | 組合龍 | 3色の数牌で147・258・369の特殊順子 |
12 | 36 | 大于五 | 数牌の6789 |
12 | 37 | 小于五 | 数牌の1234 |
12 | 38 | 三風刻 | 四風牌で3組の刻子(槓子を含む) |
8 | 39 | 花龍 | 3色の数牌で123・456・789の順子 |
8 | 40 | 推不倒 | 1234589筒・245689索・白板 |
8 | 41 | 三色三同順 | 3色の数牌で数字の並び順が同じ3組の順子 |
8 | 42 | 三色三節高 | 3色の数牌で数字の並び順が1つずつ繰り上がった3組の刻子(槓子を含む) |
8 | 43 | 無番和 | この役と花牌を除く役なし |
8 | 44 | 妙手回春 | 牌山の最後の牌でツモアガリ |
8 | 45 | 海底撈月 | 打ち出された最後の牌で出アガリ |
8 | 46 | 槓上開花 | カンした直後の補充牌でツモアガリ |
8 | 47 | 搶槓和 | 他家が小明カン(加カン)した牌で出アガリ |
8 | 48 | 双暗槓 | 2組の暗槓子 |
6 | 49 | 碰碰和 | 4組の刻子(槓子を含む)と雀頭 |
6 | 50 | 混一色 | 1色の数牌と字牌 |
6 | 51 | 三色三歩高 | 3色の数牌で数字の並び順が1つずつ繰り上がった3組の順子 |
6 | 52 | 五門斉 | 3色の数牌と四風牌・三元牌を含む |
6 | 53 | 全求人 | 4面子全てをチー・ポン・明カンした状態で出アガリ |
6 | 54 | 双箭刻 | 三元牌で2組の刻子(槓子を含む) |
4 | 55 | 全帯幺 | 幺九牌を含む4組の面子と雀頭 |
4 | 56 | 不求人 | チー・ポン・明カンしていない状態でツモアガリ |
4 | 57 | 双明槓 | 2組の明槓子または1組ずつの暗槓子と明槓子(この場合は暗槓と複合) |
4 | 58 | 和絶張 | 河や副露牌に3枚の同一牌がある状態での4枚目の同一牌でアガリ |
2 | 59 | 箭刻 | 三元牌で1組の刻子(槓子を含む) |
2 | 60 | 圏風刻 | 場風牌で1組の刻子(槓子を含む) |
2 | 61 | 門風刻 | 自風牌で1組の刻子(槓子を含む) |
2 | 62 | 門前清 | チー・ポン・明カンしていない状態で出アガリ |
2 | 63 | 平和 | 数牌で4組の順子と雀頭 |
2 | 64 | 四帰一 | 槓子を除く1種類の同一牌を4枚 |
2 | 65 | 双同刻 | 2色の数牌で数字が同じ2組の刻子(槓子を含む) |
2 | 66 | 双暗刻 | 2組の暗刻子(暗槓子を含む) |
2 | 67 | 暗槓 | 1組の暗槓子 |
2 | 68 | 断幺 | 幺九牌がない |
1 | 69 | 一般高 | 1色の数牌で数字の並び順が同じ2組の順子 |
1 | 70 | 喜相逢 | 2色の数牌で数字の並び順が同じ2組の順子 |
1 | 71 | 連六 | 1色の数牌で数字の並び順が連続した2組の順子 |
1 | 72 | 老少副 | 1色の数牌で123・789の順子 |
1 | 73 | 幺九刻 | 幺九牌で1組の刻子(槓子を含む) |
1 | 74 | 明槓 | 1組の明槓子 |
1 | 75 | 缺一門 | 1色の数牌がない |
1 | 76 | 無字 | 字牌がない |
1 | 77 | 辺張 | 1門張の辺張待ちのみでアガリ |
1 | 78 | 坎張 | 1門張の嵌張待ちのみでアガリ |
1 | 79 | 単調将 | 1門張の単騎待ちのみでアガリ |
1 | 80 | 自摸 | ツモアガリ |
1 | 81 | 花牌 | 手牌から開示した1枚の花牌 |
88点役
1.大四喜/Big Four Winds/大四喜 ※旧:大四風会
【読み方】Dà Sì Xǐ(タースーシー) ※旧:Dà Sì Fēng Huì(タースーフォンフィ)
アガリの手に四風牌による4組の刻子(槓子を含む)がある。三風刻・碰碰和・圏風刻・門風刻・幺九刻は複合しないが、字一色・混一色のいずれかが複合する。日本の大四喜に相当する。
例1: 混一色が複合(94点)。
例2: 混幺九・混一色が複合(126点)。
例3: 字一色が複合(152点)。
2.大三元/Big Three Dragons/大三元
アガリの手に三元牌による3組の刻子(槓子を含む)がある。双箭刻・箭刻は複合しないが、字一色・混一色・缺一門のいずれかが複合する。日本の大三元に相当する。
例1: 混一色が複合(94点)。
例2: 混幺九・缺一門が複合(121点)。
例3: 字一色が複合(152点)。
3.绿一色/All Green/緑一色
【読み方】Lǜ Yí Sè(リューイーソー)
索子の23468と緑發からなるアガリ。清一色と断幺・混一色のいずれかが複合する。七対との複合では、必ず同種牌4枚を使用するため、四帰一は複合しない。日本の緑一色に相当する。
例1: 一色三節高・碰碰和・混一色・箭刻が複合(126点)。
例2: 清一色・一色三同順・断幺が複合(138点)。
例3: (ツモアガリ) 七対・混一色・不求人が複合(122点)。
4.九莲宝灯/Nine Gates/九蓮宝燈
【読み方】Jiǔ Lián Bǎo Dēng(チューリェンポートン)
1色の数牌による1112345678999の形の、同じ色ならどの牌でもアガれるテンパイ形からのアガリ。清一色・門前清・幺九刻・無字は複合しないが、清龍と四帰一・双暗刻と連六(およびそのどちらか)のいずれかが複合し、ツモアガリでは不求人が複合する。日本の九蓮宝燈に相当するが、9面待ちでなければ成立しない点が異なる。
例1: (ツモアガリ) 清龍・不求人・四帰一が複合(110点)。
例3: (ツモアガリ、妙手回春) 妙手回春・不求人・双暗刻が複合(102点)。
5.四杠/Four Kongs/四槓
アガリの手に4組の槓子がある。三槓・碰碰和・双明槓・明槓・単調将は複合しないが、暗槓子の数によって、四暗刻・三暗刻・双暗槓・暗槓のいずれかが複合する。日本の四槓子に相当する。
例1: 五門斉・箭刻が複合(94点)。
例2: 大三元・字一色が複合(240点)。
6.连七对/Seven Shifted Pairs/連七対
1色の数牌による1つずつ数が繰り上がる7組の対子からなるアガリ。七対・清一色・門前清・平和・一般高・連六・無字・単調将は複合しないが、ツモアガリでは不求人が複合する。日本のローカル役である大数隣・小数隣・大車輪・小車輪・大竹林・小竹林に相当する。
例1: (ツモアガリ) 不求人が複合(92点)。
7.十三幺/Thirteen Orphans/十三幺
13種類の幺九牌からなり、その中の1種類が雀頭であるアガリ。五門斉・門前清・単調将は複合しないが、ツモアガリでは不求人が複合する。日本の十三幺九(国士無双)に相当する。
例1: (ツモアガリ) 不求人が複合(92点)。
例2: (出アガリ、和絶張) 和絶張が複合(92点)。
64点役
8.清幺九/All Terminals/清幺九
数牌の19による4組の刻子(槓子を含む)と雀頭からなるアガリ。混幺九・碰碰和・全帯幺・幺九刻・無字は複合しないが、三同刻・双同刻×2のいずれかが複合する。特例として、七対との複合を認める場合があるが、必ず同種牌4枚使用するため、四帰一は複合しない。日本の清老頭に相当する。
例1: 双同刻×2が複合(68点)。
例2: 三同刻が複合(80点)。
例3: (出アガリ) 七対が複合(88点)。
9.小四喜/Little Four Winds/小四喜 ※旧:小四風会
【読み方】Xiǎo Sì Xǐ(シャオスーシー) ※旧:Xiǎo Sì Fēng Huì(シャオースーフォンフィ)
アガリの手に四風牌よる3組の刻子(槓子を含む)と残り1組の雀頭がある。三風刻・幺九刻は複合しないが、字一色と箭刻・混一色のいずれかが複合する。日本の小四喜に相当する。
例1: 混一色・全帯幺が複合(74点)。
例2: 字一色・箭刻が複合(130点)。
10.小三元/Little Three Dragons/小三元
アガリの手に三元牌による2組の刻子(槓子を含む)と残り1組の雀頭がある。双箭刻・箭刻は複合しないが、字一色・混一色・缺一門のいずれかが複合する。日本の小三元に相当する。
例1: 幺九刻・缺一門が複合(66点)。
例2: 混幺九・混一色が複合(102点)。
11.字一色/All Honors/字一色
【読み方】Zì Yí Sè(ツーイーソー)
字牌による4組の刻子(槓子を含む)と雀頭からなるアガリ。混幺九・碰碰和・全帯幺・幺九刻は複合しないが、三風刻・双箭刻・箭刻・圏風刻・門風刻のいずれかが複合する。特例として、七対との複合を認める場合がある。日本の字一色に相当する。
例1: 三風刻・箭刻が複合(78点)。
例2: 小三元が複合(128点)。
例3: (出アガリ) 七対が複合(88点)。
12.四暗刻/Four Concealed Pungs/四暗刻
アガリの手に4組の暗刻子(暗槓子を含む)がある手。三暗刻・碰碰和・双暗刻・門前清は複合しないが、ツモアガリでは不求人が複合する。日本の四暗刻に相当する。
例1: (出アガリ) 幺九刻・無字・単調将が複合(67点)。
例2: (ツモアガリ) 幺九刻・不求人が複合(69点)。
13.一色双龙会/Pure Terminal Chows/一色双龍会
【読み方】Yī Sè Shuāng Lóng Huì(イーソーシュヮンロンフィ)
1色の数牌による2組の老少副(123・789の順子)と5の雀頭からなるアガリ。七対・清一色・平和・無字・一般高・老少副は複合しない。日本のローカル役である中数隣・中車輪・中竹林に相当するが、鳴いても成立する点が異なる(ルールによっては1つの対子が抜けているものを指す場合もある)。
例1: (ツモアガリ、妙手回春) 妙手回春・不求人が複合(76点)。
48点役
14.一色四同顺/Quadruple Chow/一色四同順
【読み方】Yí Sè Sì Tóng Shùn(イーソースートンシュン)
アガリの手に1色の数牌による数が同じ4組の順子がある。七対・一色三同順・一色三節高・四帰一・一般高は複合しないが、清一色と平和・混一色・平和と缺一門のいずれかが複合する。日本のローカル役である一色四順に相当する。
例1: 全帯幺・平和・缺一門が複合(55点)。
15.一色四节高/Four Pure Shifted Pungs/一色四節高
【読み方】Yí Sè Sì Jié Gāo(イーソースーチェカオ)
アガリの手に1色の数牌による1つずつ数が繰り上がる4組の刻子(槓子を含む)がある。一色三同順・一色三節高・碰碰和・一般高は複合しないが、清一色・混一色・缺一門のいずれかが複合する。日本のローカル役である四連刻に相当する。
例1: 清一色・幺九刻が複合(73点)。
32点役
16.一色四步高/Four Shifted Chows/一色四歩高
【読み方】Yí Sè Sì Bù Gāo(イーソースープカオ)
アガリの手に1色の数牌による1つまたは2つずつ数が繰り上がる4組の順子がある。一色三歩高・連六・老少副は複合しないが、清一色と平和・混一色・平和と缺一門のいずれかが複合する。日本のローカル役である金門橋に相当するが、1つ数が繰り上がっていても成立する点が異なる。
例1: 平和・断幺・缺一門が複合(37点)。
例2: 平和・缺一門が複合(35点)。
17.三杠/Three Kongs/三槓
アガリの手に3組の槓子がある。双明槓・明槓は複合しないが、暗槓子の数によって、三暗刻・双暗槓・暗槓のいずれかが複合する。日本の三槓子に相当する。
例1: 碰碰和・双同刻・断幺が複合(42点)。
18.混幺九/All Terminals And Honors/混幺九
幺九牌による4組の刻子(槓子を含む)と雀頭からなるアガリ。碰碰和・全帯幺・幺九刻は複合しない。特例として、七対との複合を認める場合がある。日本の混老頭に相当する。
例1: 五門斉・双同刻・箭刻が複合(42点)。
例2: (出アガリ) 七対・缺一門が複合(57点)。
24点役
19.七对/Seven Pairs/七対
7組の対子からなるアガリ。門前清・単調将は複合しないが、ツモアガリでは不求人が複合する。日本の七対子に相当するが、同種牌4枚を2組の対子として扱っても成立する点が異なる(アメリカンチートイツも有効)。
例1: (ツモアガリ) 不求人・四帰一・無字・缺一門が複合(32点)。
20.七星不靠/Greater Honors And Knitted Tiles/七星不靠
必ず字牌7種類が各1枚ずつあって、それに3色の数牌による147・258・369の筋の中の任意の7種類を組み合わせてできる雀頭のないアガリ。全不靠・五門斉・門前清は複合しないが、ツモアガリでは不求人が複合する。日本のローカル役である七星無靠に相当する。
例1: (ツモアガリ) 不求人が複合(28点)。
21.全双刻/All Even Pungs/全双刻
【読み方】Quán Shuāng Kè(チュェンシュヮンク)
数牌の2468による4組の刻子(槓子を含む)と雀頭からなるアガリ。碰碰和・断幺は複合しない。特例として、七対との複合を認める場合がある。日本のローカル役である偶数対々和に相当する。
例1: 双同刻が複合(26点)。
例2: 三同刻・大于五が複合(52点)。
例3: (出アガリ) 七対が複合(48点)。
22.清一色/Full Flush/清一色
1色の数牌からなるアガリ。無字は複合しない。日本の清一色に相当する。
例1: (出アガリ) 七対が複合(48点)。
例2: 清龍・平和が複合(42点)。
例3: 幺九刻・連六が複合(26点)。
23.一色三同顺/Pure Triple Chow/一色三同順
【読み方】Yí Sè Sān Tóng Shùn(イーソーサントンシュン)
アガリの手に1色の数牌による数が同じ3組の順子がある。一色三節高・一般高は複合しないが、清一色・混一色・缺一門・平和・無字のいずれかが複合する。日本のローカル役である一色三順に相当する。
例1: 全帯五・平和・断幺が複合(44点)。
24.一色三节高/Pure Shifted Pungs/一色三節高
【読み方】Yí Sè Sān Jié Gāo(イーソーサンチェカオ)
アガリの手に1色の数牌による1つずつ数が繰り上がる3組の刻子(槓子を含む)がある。一色三同順・一般高は複合しないが、清一色・混一色・缺一門・無字のいずれかが複合する。日本のローカル役である三連刻に相当する。
例1: 推不倒・碰碰和・箭刻が複合(40点)。
25.全大/Upper Tiles/全大
【読み方】Quán Dà(チュェンター)
数牌の789からなるアガリ。大于五・無字は複合しない。
例1: 三色三同順・平和・一般高(または喜相逢)が複合(35点)。
例2: 双同刻・四帰一・喜相逢が複合(29点)。
26.全中/Middle Tiles/全中
数牌の456からなるアガリ。無字・断幺は複合しない。
例1: 一色三節高・缺一門が複合(49点)。
例2: (出アガリ) 七対が複合(48点)。
27.全小/Lower Tiles/全小
数牌の123からなるアガリ。小于五・無字は複合しない。
例1: 三色三同順・全帯幺・平和・一般高(または喜相逢)が複合(39点)。
例2: 三色三節高・碰碰和・双同刻・幺九刻が複合(41点)。
16点役
28.清龙/Pure Straight/清龍
アガリの手に1色の数牌による123・456・789の順子がある。清一色・混一色・缺一門・平和・無字のいずれかが複合する。日本の一気通貫に相当する。
例1: 平和・喜相逢が複合(19点)。
例2: 箭刻・缺一門が複合(19点)。
例3: 清一色・平和・一般高(または連六および老少副)が複合(51点)。
29.三色双龙会/Three-Suited Terminal Chows/三色双龍会
【読み方】Sān Sè Shuāng Lóng Huì(サンソーシュヮンロンフィ)
2色の数牌による2組の老少副(123・789の順子)と残り1色の5の雀頭からなるアガリ。平和・無字・喜相逢・老少副は複合しない。日本のローカル役である双龍争珠・鏡同和に相当するが、順子と雀頭の数字が決まっている点が異なる。
例1: (出アガリ、搶槓和) 搶槓和・門前清が複合(26点)。
例2: (ツモアガリ、和絶張) 不求人・和絶張が複合(24点)。
30.一色三步高/Pure Shifted Chows/一色三歩高
【読み方】Yí Sè Sān Bù Gāo(イーソーサンプカオ)
アガリの手に1色の数牌による1つまたは2つずつ数が繰り上がる3組の順子がある。清一色・混一色・缺一門・平和・無字のいずれかが複合する。
例1: 無字が複合(17点)。
例2: 平和・断幺・喜相逢・缺一門が複合(20点)。
31.全带五/All Fives/全帯五
どの面子にも雀頭にも数牌の5がある。無字・断幺は複合しない。
例1: 三色三歩高・平和・喜相逢が複合(25点)。
例2: 全中・三色三同順・平和・一般高(または喜相逢)が複合(51点)。
例3: 四帰一・喜相逢が複合(19点)。
32.三同刻/Triple Pung/三同刻
アガリの手に3色の数牌による数が同じ3組の刻子(槓子を含む)がある。双同刻は複合しない。日本の三色同刻に相当する。
例1: 全帯幺・無字・幺九刻×3が複合(24点)。
例2: 碰碰和・断幺が複合(24点)。
33.三暗刻/Three Concealed Pungs/三暗刻
アガリの手に3組の暗刻子(暗槓子を含む)がある。双暗刻は複合しない。日本の三暗刻に相当する。
例1: (出アガリ) 碰碰和・門前清・断幺・缺一門が複合(27点)。
例2: (ツモアガリ) 五門斉・不求人・箭刻・幺九刻が複合(29点)。
12点役
34.全不靠/Lesser Honors And Knitted Tiles/全不靠
【読み方】Quán Bú Kào(チュェンプカオ)
3色の数牌による147・258・369の筋と字牌7種類の中の任意の14種類からなる雀頭のないアガリ。五門斉・門前清は複合しないが、ツモアガリでは不求人が複合する。日本のローカル役である十四不搭(十三無靠)に相当するが、第2巡目以降のアガリでも成立する一方で、数牌が各色ごとに異なる筋でなければ成立しない点が異なる。
例1: (ツモアガリ) 不求人が複合(16点)。
例2: (出アガリ) 組合龍が複合(24点)。
35.组合龙/Knitted Straight/組合龍
アガリの手に3色の数牌による147・258・369の筋がある(3組の特殊な順子として扱う)。
例1: (出アガリ) 五門斉・門前清・箭刻・単調将が複合(23点)。
例2: (出アガリ) [夏][秋][冬] 平和・花牌×3が複合(17点)。
36.大于五/Upper Four/大于五
数牌の6789からなるアガリ。無字は複合しない。
例1: 喜相逢が複合(13点)。
例2: (出アガリ) 七対が複合(36点)。
37.小于五/Lower Four/小于五
数牌の1234からなるアガリ。無字は複合しない。
例1: 平和・喜相逢×2が複合(17点)。
例2: 碰碰和・双同刻・幺九刻が複合(21点)。
38.三风刻/Big Three Winds/三風刻
アガリの手に四風牌による3組の刻子(槓子を含む)がある。字一色・混一色・缺一門のいずれかが複合する。日本のローカル役である三風刻に相当する。
例1: 缺一門が複合(13点)。
例2: 碰碰和・混一色が複合(24点)。
8点役
39.花龙/Mixed Straight/花龍
アガリの手に3色の数牌による123・456・789の順子がある。日本のローカル役である三色通貫(三色一通)に相当する。
例1: 平和・一般高が複合(11点)。
例2: 無字が複合(9点)。
40.推不倒/Reversible Tiles/推不倒
図柄に上下の区別のない牌(筒子の1234589、索子の245689、白板)からなるアガリ。缺一門は複合しない。
例1: 平和・一般高が複合(11点)。
例2: 碰碰和・箭刻・双同刻・幺九刻が複合(19点)。
41.三色三同顺/Mixed Triple Chow/三色三同順
【読み方】Sān Sè Sān Tóng Shùn(サンソーサントンシュン)
アガリの手に3色の数牌による数が同じ3組の順子がある。日本の三色同順に相当する。
例1: 平和・断幺・連六が複合(13点)。
例2: 無字が複合(9点)。
42.三色三节高/Mixed Shifted Pungs/三色三節高
【読み方】Sān Sè Sān Jié Gāo(サンソーサンチェカオ)
アガリの手に3色の数牌による1つずつ数が繰り上がる3組の刻子(槓子を含む)がある。日本のローカル役である三色連刻に相当する。
例1: 無字が複合(9点)。
例2: 碰碰和・双同刻・断幺が複合(18点)。
43.无番和/Chicken Hand/無番和
どの役にも当てはまらないアガリ(花牌は含まれない)。
例1: (出アガリ) [春][梅] 花牌×2が複合(10点)。
説明:この役は花牌と複合できる。アガリ牌が和絶張や自摸ではいけない。
44.妙手回春/Last Tile Draw/妙手回春
【読み方】Miào Shǒu Huí Chūn(ミャオショーフィチュン)
牌山の最後の牌をツモってアガる。自摸は複合しない。日本の海底摸月(海底撈月)に相当する。
例1: (ツモアガリ、妙手回春) 不求人・箭刻・老少副・缺一門が複合(16点)。
45.海底捞月/Last Tile Claim/海底撈月
打ち出された最後の牌でアガる。日本の河底撈魚に相当する。
例1: (出アガリ、海底撈月) 混一色・箭刻・門前清・連六・一般高が複合(20点)。
46.杠上开花/Out With Replacement Tile/槓上開花
【読み方】Gàng Shàng Kāi Huā(カンシャンカイホヮ)
カンをしたときに牌山から補充した牌でアガる。自摸は複合しないが、槓役は複合する。カンで補充した牌が花牌で、その花牌を開示後に補充した牌でアガったときは槓上開花ではなく、自摸が成立する。日本の嶺上開花に相当するが、カン以外における嶺上牌でのアガリでは成立しない点が異なる。
例1: (ツモアガリ、槓上開花) 明槓・無字が複合(10点)。
47.抢杠和/Robbing The Kongs/搶槓和
他家が小明カン(加カン)した牌でアガる。和絶張は複合しない。日本の搶槓に相当する。
例1: (出アガリ、搶槓和) 門前清・喜相逢・連六が複合(12点)。
48.双暗杠/Two Concealed Kongs/双暗槓 ※旧:6点役
アガリの手に2組の暗槓子がある。双暗刻・暗槓は複合しない。日本のローカル役である二暗槓に相当する。
例1: (ツモアガリ、和絶張) 和絶張・四帰一・幺九刻・缺一門・無字・自摸が複合(18点)。
6点役
49.碰碰和/All Pungs/碰碰和
4組の刻子(槓子を含む)と雀頭からなるアガリ。日本の対々和に相当する。
例1: 三同刻・五門斉・箭刻が複合(30点)。
50.混一色/Half Flush/混一色
【読み方】Hùn Yí Sè(フンイーソー)
1色の数牌と字牌からなるアガリ。日本の混一色に相当する。
例1: 一色三歩高・連六が複合(23点)。
51.三色三步高/Mixed Shifted Chows/三色三歩高
【読み方】Sān Sè Sān Bù Gāo(サンソーサンプカオ)
アガリの手に3色の数牌による1つずつ数が繰り上がる3組の順子がある。
例1: 平和・断幺が複合(10点)。
52.五门齐/All Types/五門斉
アガリの手に3色の数牌、四風牌、三元牌がある。日本のローカル役である五門斉に相当する。
例1: 箭刻・幺九刻が複合(9点)。
53.全求人/Melded Hand/全求人
4面子全てをチー・ポン・明カンして、出アガリする。裸単騎のアガリ。単調将は複合しない。日本のローカル役である十二落抬に相当するが、ツモアガリでは成立しない点が異なる。
例1: (出アガリ) [竹] 四帰一・断幺・明槓・缺一門・花牌が複合(13点)。
54.双箭刻/Two Dragon Pungs/双箭刻
【読み方】Shuāng Jiàn Kè(シュヮンチィェンク)
アガリの手に三元牌による2組の刻子(槓子を含む)がある。箭刻は複合しない。日本のローカル役である二元に相当する。
例1: 老少副・缺一門が複合(8点)。
4点役
55.全带幺/Outside Hand/全帯幺
どの面子にも雀頭にも幺九牌がある。日本の全帯幺九に相当する。
例1: 平和・老少副・喜相逢×2が複合(9点)。
例2: 箭刻・老少副・喜相逢・缺一門が複合(9点)。
56.不求人/Fully Concealed Hand/不求人
チー・ポン・明カンしないで、ツモアガリする。自摸は複合しない。日本の門前清自摸和に相当する。
例1: (ツモアガリ) 平和・断幺・連六・坎張・喜相逢が複合(11点)。
57.双明杠/Two Melded Kongs/双明槓
【読み方】Shuāng Míng Gàng(シュヮンミンカン)
アガリの手に2組の明槓子がある(明槓子と暗槓子が1組ずつあるときは、暗槓と複合して計6点)。明槓は複合しない。
例1: (出アガリ) 碰碰和・双同刻・箭刻・幺九刻・缺一門が複合(16点)。
例2: (ツモアガリ) 推不倒・箭刻・暗槓・単調将・自摸が複合(17点)。
58.和绝张/Last Tile/和絶張
河に捨てられるか、卓上に晒されて、同じ3枚の牌が既に見えているとき、その4枚目の牌でアガる。
例1: (出アガリ) 四帰一・連六・無字・缺一門が複合(9点)。
2点役
59.箭刻/Dragon Pung/箭刻
【読み方】Jiàn Kè(チィェンク)
アガリの手に三元牌による1組の刻子(槓子を含む)がある。日本の三元牌(役牌)に相当する。
例1: 一色三歩高・缺一門が複合(21点)。
60.圈风刻/Prevalent Wind/圏風刻
アガリの手に場風牌による1組の刻子(槓子を含む)がある。日本の場風牌(役牌)に相当する。
例1: (東場) 碰碰和・箭刻・缺一門が複合(11点)。
61.门风刻/Seat Wind/門風刻
アガリの手に自風牌による1組の刻子(槓子を含む)がある。日本の自風牌(役牌)に相当する。
例1: (南場南家) 混一色・圏風刻が複合(10点)。
62.门前清/Concealed Hand/門前清
チー・ポン・明カンしないで、出アガリする。日本の門前加符に相当するが、他の門前役が成立した場合では成立しない点が異なる。
63.平和/All Chows/平和
数牌による4組の順子と雀頭からなるアガリ。無字は複合しない。日本の平和に相当するが、鳴いてもよく、両面待ち以外でも成立する一方で、全て数牌でなければ成立しない点が異なる。
例1: 三色三歩高・連六が複合(9点)。
64.四归一/Tile Hog/四帰一
アガリの手にある同じ4枚の牌(槓子は含まれない)。日本のローカル役である四帰一に相当する。
例1: 大于五・三色三同順・無字が複合(23点)。
65.双同刻/Double Pung/双同刻
アガリの手に2色の数牌による数が同じ2組の刻子(槓子を含む)がある。日本のローカル役である二色同刻に相当する。
例1: 碰碰和・断幺が複合(10点)。
66.双暗刻/Two Concealed Pungs/双暗刻
アガリの手に2組の暗刻子(暗槓子を含む)がある。日本のローカル役である二暗刻に相当する。
例1: (出アガリ) 門前清・幺九刻・老少副・缺一門・無字が複合(8点)。
67.暗杠/Concealed Kong/暗槓
アガリの手に1組の暗槓子がある。日本の暗槓子の符に相当する。
例1: (出アガリ) 三色三同順・無字が複合(11点)。
68.断幺/All Simples/断幺
アガリの手に幺九牌がない。無字は複合しない。日本の断幺九に相当する。
例1: 三色三同順が複合(10点)。
例2: 三色三歩高が複合(8点)。
1点役
69.一般高/Pure Double Chow/一般高
アガリの手に1色の数牌による数が同じ2組の順子がある。日本の一盃口に相当するが、鳴いても成立する点が異なる。
例1: 花龍・平和が複合(11点)。
70.喜相逢/Mixed Double Chow/喜相逢
アガリの手に2色の数牌による数が同じ2組の順子がある。日本のローカル役である二色同順に相当する。
例1: 五門斉・箭刻が複合(9点)。
71.连六/Short Straight/連六
1色の数牌による連続した6つの数字からなる2組の順子の組合せ。
例1: 三色三歩高・平和が複合(9点)。
72.老少副/Two Terminal Chows/老少副
1色の数牌による123と789の2組の順子の組合せ。
例1: 三色三同順・全帯幺が複合(13点)。
73.幺九刻/Pung Of Terminals Or Honors/幺九刻
アガリの手に幺九牌による1組の刻子(槓子を含む)がある。日本の幺九牌刻子の符に相当する。
例1: 碰碰和・双同刻・無字が複合(10点)。
例2: (ツモアガリ、北は自風牌でも場風牌でもないとき) 三暗刻・全帯幺・不求人が複合(27点(幺九刻は3つ付く))。
74.明杠/Melded Kong/明槓
アガリの手に1組の明槓子がある。日本の明槓子の符に相当する。
例1: (出アガリ) 混一色・四帰一・幺九刻・連六・単調将が複合(12点)。
例2: (ツモアガリ、槓上開花) 三同刻・三暗刻・槓上開花・碰碰和・五門斉・箭刻が複合(55点)。
75.缺一门/One Voided Suit/缺一門
アガリの手に1色の数牌がない。日本のローカル役である絶一門に相当する。
例1: 清龍・箭刻が複合(21点)。
76.无字/No Honor Tiles/無字
【読み方】Wú Zì(ウーツー)
アガリの手に字牌がない。
例1: 花龍・幺九刻が複合(10点)。
77.边张/Edge Wait/辺張
123の3または789の7のみでテンパイ(辺張待ち)したアガリ。多面待ちでは成立しない。日本の辺張待ちの符に相当するが、多面待ちでは成立しない点が異なる。
例1: (出アガリ) 全帯幺・門前清・老少副・喜相逢が複合(10点)。
説明:例えばの形からでアガるとき、あるいはの形からでアガるとき、辺張は成立しない。
78.坎张/Closed Wait/坎張
中央の牌のみでテンパイ(嵌張待ち)したアガリ。多面待ちでは成立しない。日本の嵌張待ちの符に相当するが、多面待ちでは成立しない点が異なる。
例1: (出アガリ) 花龍・五門斉・箭刻・門前清が複合(19点)。
説明:例えばの形からでアガるとき、あるいはの形からでアガるとき、坎張は成立しない。
79.单调将/Single Wait/単調将 ※旧:単釣将
【読み方】Dān Diào Jiàng(タンチャオチャン) ※旧:Dān Diào Jiàng(タンチャオチャン)
雀頭になる牌のみでテンパイ(単騎待ち)したアガリ。多面待ちでは成立しない。日本の単騎待ちの符に相当するが、多面待ちでは成立しない点が異なる。
例1: (出アガリ) 双箭刻・喜相逢・缺一門が複合(9点)。
説明:例えばの形からまたはでアガるとき、あるいはの形からでアガるとき、単調将は成立しない。
80.自摸/Self Drawn/自摸
ツモった牌でアガる。日本の自摸符に相当するが、門前の場合では成立しない点が異なる(門前の場合は不求人が成立する)。
例1: (ツモアガリ) 喜相逢・連六・明槓・幺九刻・単調将・缺一門・無字が複合(8点)。
81.花牌/Flower Tiles/花牌
花牌1枚につき1点だが、アガリに必要な8点には含まれず、アガリが確定した後に加点する。花牌を開示した後の補充牌でツモアガリした場合は、自摸は複合するが、槓上開花は複合しない。開示前の花牌は打ち出してもよい。
例1: [春][夏][秋][冬][梅][蘭][菊][竹] 碰碰和・混一色・箭刻・幺九刻が複合(23点(花牌は8つ付く))。
説明:開示後、補充し忘れた花牌は打ち出すことはできない。花牌を間違って開示・補充した場合はアガリ放棄となる。
役と点数表
公式ルールブックには、以下のような分類表が掲載されており、縦に役の種類(字牌や刻子など)、横に点数が書かれている。
系列 \ 分値(点数) | 88点 | 64点 | 48点 | 32点 | 24点 | 16点 | 12点 | 8点 | 6点 | 4点 | 2点 | 1点 | |
字牌系列 | 大四喜 大三元 |
小四喜 小三元 字一色 |
三風刻 | 双箭刻 | 箭刻 圏風刻 門風刻 |
||||||||
数牌系列 | 歩歩高類 | 一色四歩高 | 一色三歩高 | 三色三歩高 | 平和 | ||||||||
同順類 | 一色四同順 | 一色三同順 | 三色三同順 | 一般高 喜相逢 |
|||||||||
龍類 | 清龍 | 組合龍 | 花龍 | 連六 | |||||||||
老少類 | 一色双龍会 | 三色双龍会 | 老少副 | ||||||||||
刻子系列 | 刻子類 | 清幺九 四暗刻 |
一色四節高 | 混幺九 | 全双刻 一色三節高 |
三同刻 三暗刻 |
三色三節高 | 碰碰和 | 双同刻 双暗刻 |
幺九刻 | |||
槓類 | 四槓 | 三槓 | 双暗槓 | 双明槓 | 暗槓 | 明槓 | |||||||
七対系列 | 連七対 | 七対 | |||||||||||
花色組合系列 | 緑一色 九蓮宝燈 |
清一色 | 混一色 五門斉 |
缺一門 無字 |
|||||||||
全帯系列 | 全大 全中 全小 |
全帯五 | 大于五 小于五 |
全帯幺 | 断幺 | ||||||||
不靠系列 | 七星不靠 | 全不靠 | |||||||||||
アガリ方式系列 | 妙手回春 海底撈月 槓上開花 搶槓和 |
全求人 | 不求人 和絶張 |
門前清 | 辺張 坎張 単調将 自摸 |
||||||||
特殊系列 | 十三幺 | 推不倒 無番和 |
四帰一 | 花牌 |
- 字牌系列=字牌の刻子または槓子。
- 数牌系列=数牌の順子。
- 刻子系列=刻子または槓子。
- 七対系列=7組の対子。
- 花色組合系列=数牌と字牌で、数牌の色に制限あり。字牌はなくてもよい。
- 全帯系列=数牌と字牌で、数牌の並び順に制限あり。字牌はなくてもよい。
- 不靠系列=147,258,369の特殊順子と字牌1枚ずつ。
- アガリ方式系列=アガリの方法。
- 特殊系列=上記のどれにも属さない。
「国際麻雀初級競技規則」
「国際麻雀初級競技規則」(中国語:《国际麻将初级竞赛规则》、英語:International Mahjong Primary Competition Rules)とは2014年4月2日に世界麻雀組織が制定した国際公式簡易ルールである。「国際麻雀競技初級規則」との表記も見られる。
概要
中国ルールによる競技麻雀の普及を目的とし、国際「麻雀競技規則」の競技成績に基づいて、新たに作られたルールである。
しかし、ドラがない・フリテンがないなどの違いはもとより、役の数は公式ルールに比べかなり絞られているものの、役満に相当する役が一切採用されておらず、さらに役の基本ともいうべき平和や断幺さえも採用されていないなど、日本麻雀と比べると、かなり異なるルールではある。
またこのページでは、公式ルールとの違いと、採用役を紹介をするものとし、その他の詳しい規定などについては、リンク先の公式ルールブック「国際麻雀初級競技規則」を参照されたし。
公式ルールとの違い
- 採用役が81種類から30種類へ大幅縮小。
- 32点以上の役が一切なく、24点以下の役も一部削除されている。
- 公式ルールでは8点以上の手でなければアガれないが、初級ルールでは6点以上の手でなければアガれない。
- 底点がなく、ツモアガリなら他家3人が基本点をアガリ者に支払い、出アガリなら放銃者1人が基本点をアガリ者に支払う。例えば12点の手をアガった場合、ツモアガリなら他家3人が基本点の12点、出アガリなら放銃者1人が基本点の12点をアガリ者に支払う。即ち、ツモアガリなら36点、出アガリなら12点がアガリ者の得点に加算される。
- 上記以外は公式ルールのものが適用される。
採用役の定義
定義自体は、公式ルールのものと同じである。しかし、採用役の違いなどから、複合する役が一部異なる場合がある。
見出しの役名は、中国語/英語/日本語の順番に記載する。それ以外での役名は原則として、日本語のみとする。
採用役一覧表
「国際麻雀初級競技規則」で採用されている役と定義を表にまとめた。定義は本当に大雑把にしか書いていないので、詳細や他の役との複合可否については、下記の役定義を参照するか、外部リンクにある公式ルール本を参照のこと。
点数 | 番号 | 役名 | 定義 |
24 | 1 | 七対 | 7組の対子 |
24 | 2 | 清一色 | 1色の数牌 |
16 | 3 | 清龍 | 1色の数牌で123・456・789の順子 |
16 | 4 | 一色三歩高 | 1色の数牌で数字の並び順が1つまたは2つずつ繰り上がった3組の順子 |
16 | 5 | 全帯五 | 数牌の5を含む4組の面子と雀頭 |
12 | 6 | 全不靠 | 3色の数牌で147・258・369と字牌7種類のうち14種類を1枚ずつ |
12 | 7 | 大于五 | 数牌の6789 |
12 | 8 | 小于五 | 数牌の1234 |
12 | 9 | 三風刻 | 四風牌3種類の刻子(槓子を含む) |
8 | 10 | 花龍 | 3色の数牌で123・456・789の順子 |
8 | 11 | 三色三同順 | 3色の数牌で数字の並び順が同じ順子 |
8 | 12 | 槓上開花 | カンした直後の補充牌でツモアガリ |
8 | 13 | 搶槓和 | 他家が小明カン(加カン)した牌で出アガリ |
6 | 14 | 碰碰和 | 4組の刻子(槓子を含む)と雀頭 |
6 | 15 | 混一色 | 1色の数牌と字牌 |
6 | 16 | 三色三歩高 | 3色の数牌で数字の並び順が1つずつ繰り上がった順子 |
6 | 17 | 五門斉 | 3色の数牌と四風牌・三元牌を含む |
6 | 18 | 双箭刻 | 三元牌で2組の刻子(槓子を含む) |
4 | 19 | 不求人 | チー・ポン・明カンしていない状態でツモアガリ |
4 | 20 | 和絶張 | 河や副露牌に3枚の同一牌がある状態での4枚目の同一牌でアガリ |
2 | 21 | 箭刻 | 三元牌で1組の刻子(槓子を含む) |
2 | 22 | 門前清 | チー・ポン・明カンしていない状態で出アガリ |
2 | 23 | 四帰一 | 槓子を除く1種類の同一牌を4枚 |
2 | 24 | 双同刻 | 2色の数牌で数字が同じ2組の刻子(槓子を含む) |
2 | 25 | 双暗刻 | 2組の暗刻子(暗槓子を含む) |
2 | 26 | 暗槓 | 1組の暗槓子 |
1 | 27 | 明槓 | 1組の明槓子 |
1 | 28 | 缺一門 | 1色の数牌がない |
1 | 29 | 無字 | 字牌がない |
1 | 30 | 花牌 | 手牌から開示した1枚の花牌 |
24点役
1.七对/Seven Pairs/七対
7組の対子からなるアガリ。門前清は複合しないが、ツモアガリでは不求人が複合する。
例1: (出アガリ) 無字が複合(25点)。
例2: (ツモアガリ) 不求人・四帰一・缺一門が複合(31点)。
2.清一色/Full Flush/清一色
1色の数牌からなるアガリ。無字は複合しない。
例1: [春] 花牌が複合(25点)。
例2: 碰碰和が複合(30点)。
16点役
3.清龙/Pure Straight/清龍
アガリの手に1色の数牌による123・456・789の順子がある。
例1: 缺一門が複合(17点)。
例2: 箭刻・缺一門が複合(19点)。
4.一色三步高/Pure Shifted Chows/一色三歩高
【読み方】Yí Sè Sān Bù Gāo(イーソーサンプカオ)
アガリの手に1色の数牌による1つまたは2つずつ数が繰り上がる3組の順子がある。
例1: 無字が複合(17点)。
例2: 缺一門・無字が複合(18点)。
5.全带五/All Fives/全帯五
どの面子にも雀頭にも数牌の5がある。無字は複合しない。
例1: 双同刻・四帰一が複合(20点)。
例2: 三色三歩高・四帰一が複合(24点)。
12点役
6.全不靠/Lesser Honors And Knitted Tiles/全不靠
【読み方】Quán Bú Kào(チュェンプカオ)
3色の数牌による147・258・369の筋と字牌7種類の中の任意の14種類からなる雀頭のないアガリ。五門斉・門前清は複合しないが、ツモアガリでは不求人が複合する。
例1: (出アガリ) [菊] 花牌が複合(13点)。
例2: (ツモアガリ) 不求人が複合(16点)。
7.大于五/Upper Four/大于五
数牌の6789からなるアガリ。無字は複合しない。
例1: 双同刻が複合(14点)。
例2: (出アガリ) 七対が複合(36点)。
8.小于五/Lower Four/小于五
数牌の1234からなるアガリ。無字は複合しない。
例1: [菊] 花牌が複合(13点)。
例2: 碰碰和、双同刻が複合(20点)。
9.三风刻/Big Three Winds/三風刻
アガリの手に四風牌による3組の刻子(槓子を含む)がある。
例1: 缺一門が複合(13点)。
例2: 碰碰和、混一色が複合(36点)。
8点役
10.花龙/Mixed Straight/花龍
アガリの手に3色の数牌による123・456・789の順子がある。
例1: [菊] 花牌が複合(9点)。
例2: 無字が複合(9点)。
11.三色三同顺/Mixed Triple Chow/三色三同順
【読み方】Sān Sè Sān Tóng Shùn(サンソーサントンシュン)
アガリの手に3色の数牌による数が同じ3組の順子がある。
例1: 無字が複合(9点)。
例2: 無字が複合(9点)。
12.杠上开花/Out With Replacement Tile/槓上開花
【読み方】Gàng Shàng Kāi Huā(カンシャンカイホヮ)
カンをしたときに牌山から補充した牌でアガる。槓役は複合する。
例1: (ツモアガリ、槓上開花) 明槓・無字が複合(10点)。
13.抢杠和/Robbing The Kongs/搶槓和
他家が小明カン(加カン)した牌でアガる。和絶張は複合しない。
例1: (出アガリ、搶槓和) [梅] 門前清・花牌が複合(11点)。
6点役
14.碰碰和/All Pungs/碰碰和
4組の刻子(槓子を含む)と雀頭からなるアガリ。
例1: 五門斉・箭刻が複合(14点)。
15.混一色/Half Flush/混一色
【読み方】Hùn Yí Sè(フンイーソー)
1色の数牌と字牌からなるアガリ。
例1: 一色三歩高が複合(22点)。
16.三色三步高/Mixed Shifted Chows/三色三歩高
【読み方】Sān Sè Sān Bù Gāo(サンソーサンプカオ)
アガリの手に3色の数牌による1つずつ数が繰り上がる3組の順子がある。
例1: 四帰一が複合(8点)。
17.五门齐/All Types/五門斉
アガリの手に3色の数牌、四風牌、三元牌がある。
例1: 箭刻が複合(8点)。
18.双箭刻/Two Dragon Pungs/双箭刻
【読み方】Shuāng Jiàn Kè(シュヮンチィェンク)
アガリの手に三元牌による2組の刻子(槓子を含む)がある。箭刻は複合しない。
例1: 混一色が複合(12点)。
4点役
19.不求人/Fully Concealed Hand/不求人
チー・ポン・明カンしないで、ツモアガリする。
例1: (ツモアガリ) 箭刻・双同刻・双暗刻が複合(10点)。
20.和绝张/Last Tile/和絶張
河に捨てられるか、卓上に晒されて、同じ3枚の牌が既に見えているとき、その4枚目の牌でアガる。
例1: (出アガリ、和絶張) 四帰一・缺一門・無字が複合(8点)。
2点役
21.箭刻/Dragon Pung/箭刻
【読み方】Jiàn Kè(チィェンク)
アガリの手に三元牌による1組の刻子(槓子を含む)がある。
例1: 一色三歩高・缺一門が複合(19点)。
22.门前清/Concealed Hand/門前清
チー・ポン・明カンしないで、出アガリする。
例1: (出アガリ) [菊][竹] 三色三歩高・花牌×2が複合(10点)。
23.四归一/Tile Hog/四帰一
アガリの手にある同じ4枚の牌(槓子は含まれない)。
例1: 三色三同順・無字が複合(11点)。
24.双同刻/Double Pung/双同刻
アガリの手に2色の数牌による数が同じ2組の刻子(槓子を含む)がある。
例1: 碰碰和が複合(8点)。
25.双暗刻/Two Concealed Pungs/双暗刻
アガリの手に2組の暗刻子(暗槓子を含む)がある。
例1: (出アガリ) 門前清・双同刻・箭刻が複合(8点)。
26.暗杠/Concealed Kong/暗槓
アガリの手に1組の暗槓子がある。
例1: 小于五が複合(14点)。
1点役
27.明杠/Melded Kong/明槓
アガリの手に1組の明槓子がある。
例1: 碰碰和・双同刻が複合(9点)。
28.缺一门/One Voided Suit/缺一門
アガリの手に1色の数牌がない。
例1: 清龍・箭刻が複合(19点)。
29.无字/No Honor Tiles/無字
【読み方】Wú Zì(ウーツー)
30.花牌/Flower Tiles/花牌
花牌1枚につき1点だが、アガリに必要な6点には含まれず、アガリが確定した後に加点する。開示前の花牌は打ち出してもよい。
例1: [春][夏][秋][冬][梅][蘭][菊][竹] 三色三歩高・五門斉・箭刻が複合(22点(花牌は8つ付く))。
説明:開示後、補充し忘れた花牌は打ち出すことはできない。花牌を間違って開示・補充した場合はアガリ放棄となる。
役と点数表
縦に役の種類(字牌や刻子など)、横に点数が書かれている。
系列 \ 分値(点数) | 24点 | 16点 | 12点 | 8点 | 6点 | 4点 | 2点 | 1点 | |
字牌系列 | 三風刻 | 双箭刻 | 箭刻 | ||||||
数牌系列 | 歩歩高類 | 一色三歩高 | 三色三歩高 | ||||||
同順類 | 三色三同順 | ||||||||
龍類 | 清龍 | 花龍 | |||||||
老少類 | |||||||||
刻子系列 | 刻子類 | 碰碰和 | 双同刻 双暗刻 |
||||||
槓類 | 暗槓 | 明槓 | |||||||
七対系列 | 七対 | ||||||||
花色組合系列 | 清一色 | 混一色 五門斉 |
缺一門 無字 |
||||||
全帯系列 | 全帯五 | 大于五 小于五 |
|||||||
不靠系列 | 全不靠 | ||||||||
アガリ方式系列 | 槓上開花 搶槓和 |
不求人 和絶張 |
門前清 | ||||||
特殊系列 | 四帰一 | 花牌 |
- 字牌系列=字牌の刻子または槓子。
- 数牌系列=数牌の順子。
- 刻子系列=刻子または槓子。
- 七対系列=7組の対子。
- 花色組合系列=数牌と字牌で、数牌の色に制限あり。字牌はなくてもよい。
- 全帯系列=数牌と字牌で、数牌の並び順に制限あり。字牌はなくてもよい。
- 不靠系列=147,258,369の特殊順子と字牌1枚ずつ。
- アガリ方式系列=アガリの方法。
- 特殊系列=上記のどれにも属さない。
その他の中国麻雀
日本よりも遥かに広大な国土を持つ中国では、国際公式ルールである国際「麻雀競技規則」・「国際麻雀初級競技規則」以外にも、様々な地方ルールが存在する。以下にそれを挙げる。
- 北京麻雀
- 上海麻雀
- 天津麻雀
- 黒竜江麻雀
- 遼寧麻雀
- 吉林麻雀
- 河北麻雀
- 合肥麻雀
- 蕪湖麻雀
- 阜陽麻雀
- 淮北麻雀
- 亳州麻雀
- 宿州麻雀
- 湖北麻雀
- 長沙麻雀
- 江蘇麻雀
- 浙江麻雀
- 南京麻雀
- 四川麻雀
- 貴州麻雀
- 広東麻雀
- 香港麻雀
- 澳門麻雀
- 福建麻雀
- 廈門麻雀
- 台湾麻雀
- 海南麻雀
…など。
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関連コミュニティ
関連項目
- 麻雀
- 中華人民共和国
- 梶本琢程(国際ルール審判員の資格を持ち、海外の大会でも審判員として活躍している)
- 東方幻想麻雀(日本麻雀の同人ゲームソフトだが、霍青娥という中国大陸出身のキャラクターを
使用するとフリテン制限無しであがれる能力が使える) - 咲-Saki-
外部リンク
- 世界麻将组织官方网站(中国語)
- World Mahjong Organization Network Contest Center(英語)
- 世界麻雀組織政府ネットワーク(日本語)
- 中国麻将网 中华麻将公开赛组委会官方网站(中国語)
- China Mahjong Net, Officail Site of Organizing Committee of China Mahjong Championship(英語)
- Mahjong International League(英語)
- 日本麻将体育協会(JMSA)(日本語)
- Japan Mahjong Sports Association(英語)
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