- プロ野球選手一覧 > 中川圭太
中川圭太(なかがわ けいた、1996年4月12日‐)とは、大阪府出身のプロ野球選手(内野手)である。オリックス・バファローズに所属。
2016年に事実上廃部となったPL学園高校野球部の最末期のメンバーで、このことから「最後のPL戦士」とも呼ばれる。
概要
オリックス・バファローズ #67 | |
---|---|
中川圭太 | |
基本情報 | |
国籍 | ![]() |
出身地 | 大阪府阪南市 |
生年月日 | 1996年4月12日 |
身長 体重 |
180cm 75kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 内野手 |
プロ入り | 2018年ドラフト7位 |
経歴 | |
プロ野球選手テンプレート |
小学校1年の時に野球を始め、中学生の時には隣街泉佐野市のリトルシニアに所属、同年代の日本代表にも選ばれている。
2012年、PL学園高校に進学。この頃のPL学園は大阪桐蔭高校や履正社高校といった新興校の後塵を拝し、また部内での暴力事件の頻発によるイメージダウンや、暴力事件多発や時代の変化に伴うPL教団の野球部への姿勢変化などにより、かつての強さはすでに無く、部員数も減少の一途をたどっていた。
そんなPLに中川を入学させるきっかけとなったのが、リトルシニアの監督で松井稼頭央と同級生のPLOB、田中和人がかけた「強いPLを復活させてほしい」という一言だったという。
しかし、PL学園は2013年2月、中川とは無関係の暴力事件で半年の対外試合禁止処分になったうえ、監督も事件の責任を取って辞任。この影響で2年夏の大会には出られなかったばかりか処分解除後も監督人事が難航、ついには野球経験のない校長が監督となる事態となった。
そのような状況の中で中川は主将としてチームメイトを牽引するだけでなく実質的な監督として指揮も取り、3年夏の大会では決勝までチームを導いた。
高校3年のドラフトに向けてプロ志願届を提出するも結局この年のドラフトにはかからず、当時東都大学リーグ2部の東洋大学に進学した。同期には上茶谷大河、甲斐野央、梅津晃大など。
東洋大学では1年春からリーグ戦に出場、秋季リーグでは指名打者としてリーグ3位の打率.340を記録。シーズンMVPを獲得した原樹里とともに東洋大のリーグ優勝と1部昇格に貢献、2年春からの3季連続優勝にも大きな役割を果たした。その後も指名打者から二塁手への転向や4年秋の不調などもあったが、最終的にリーグ歴代通算でも屈指の109安打を記録したほか、打率.289、9本塁打、57打点を記録した。また3年時にはユニバーシアードに出場、大会首位打者(.500)と打点王(13)の二冠を達成。日本の全勝優勝に大きく貢献した。
これらの実績をもとに中川はプロ志願届を提出。迎えた2018年ドラフト会議では4年時の不調により評価を落としてしまったせいか、同期の投手が次々上位指名されるなか、中川はTBSのドラフト特番の密着取材を受けていたため、番組に出演し指名を待ち続けたが、出演中にオリックスが7位で指名し、その様子を見届けた。
この指名、実は担当スカウトの牧田勝吾が球団社長や首脳陣に直談判し、6位指名で指名終了となるところをいわばねじ込んだものとの事である。
オリックス時代
2019年(1年目)はキャンプ並びにシーズン開幕こそ二軍で迎えるも、二軍で打ちまくり、軒並み不振に喘ぐ野手陣のテコ入れとして4月20日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦で一軍デビュー。4月24日の福岡ソフトバンクホークス戦では武田翔太からプロ初安打を、5月10日の楽天戦ではプロ初本塁打を記録した。5月以降は主に右翼手か一塁手のレギュラーに定着、セ・パ交流戦では主に「5番一塁手」として出場し打率.386と活躍し、史上初の新人交流戦首位打者となった。
しかし交流戦明けにスティーブン・モヤが加入してからは再び右翼手と三塁手(たまにモヤの守っている一塁手)を守ることになり、守備の負担が増加する。それと相前後して7月は打率1割代と打撃不調に陥る。8月以降は復調し、新人ながらもシーズン105安打を記録した。
また、7月にはフレッシュオールスターゲームにも選出。4番一塁手でスタメン出場した。
1年目は111試合の出場で打率.288、3本塁打、32打点、9盗塁。守備では一塁手、三塁手、外野手に就き無失策だった。
2020年は5番三塁手で開幕スタメンを勝ち取ったが、シーズンを通して打撃で結果を残せず、一軍と二軍を往復。一時は4番で起用されたが打撃は上向かず、開幕直後以外は打率1割台から抜け出せないままだった。45試合の出場で打率.146、2本塁打、13打点に終わった。
しかし、中嶋聡監督が「無敵の圭太」と呼ぶようになり定着した。
2021年も打撃で結果を残せず、一軍と二軍を行き来。61試合の出場で打率.212、1本塁打、7打点だった。
2022年は開幕を二軍で迎えたが、5月以降一軍に定着。交流戦以降は主に3番を任されると打率.283、8本塁打、51打点の成績を残しリーグ連覇に大きく貢献した。
クライマックスシリーズでも日本シリーズ進出を決めるサヨナラ打を放ち、日本シリーズでは守備で大きく躍動。26年ぶりの日本一に貢献した。
応援歌
球団 | レス | No | プレイヤー |
---|---|---|---|
オリックス | パシフィック・リーグの応援歌のピコカキコ一覧#202 | 18070 | ![]() |
成績
年度別打撃成績
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
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2019年 | オリックス | 111 | 396 | 364 | 39 | 105 | 21 | 2 | 3 | 32 | 9 | 4 | 2 | 25 | 1 | 62 | 6 | .288 | .334 |
2020年 | 45 | 155 | 144 | 15 | 21 | 3 | 0 | 2 | 13 | 3 | 1 | 1 | 9 | 0 | 25 | 5 | .146 | .195 | |
2021年 | 61 | 169 | 156 | 19 | 33 | 3 | 1 | 1 | 7 | 1 | 3 | 0 | 8 | 2 | 23 | 4 | .212 | .259 | |
2022年 | 110 | 468 | 424 | 54 | 120 | 25 | 9 | 8 | 51 | 11 | 8 | 6 | 26 | 4 | 79 | 5 | .283 | .326 | |
NPB:4年 | 327 | 1188 | 1088 | 127 | 279 | 52 | 12 | 14 | 103 | 24 | 16 | 9 | 68 | 7 | 189 | 20 | .256 | .287 |
年度別守備成績
年度 | 球団 | 守備位置 | 試合 | 刺殺 | 補殺 | 失策 | 併殺 | 守備率 |
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2019年 | オリックス | 一塁手 | 41 | 250 | 22 | 0 | 20 | 1.000 |
三塁手 | 33 | 17 | 34 | 0 | 4 | 1.000 | ||
外野手 | 50 | 64 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | ||
2020年 | 一塁手 | 4 | 12 | 2 | 1 | 2 | .933 | |
三塁手 | 9 | 3 | 12 | 1 | 1 | .938 | ||
外野手 | 29 | 58 | 0 | 1 | 0 | .983 | ||
2021年 | 一塁手 | 21 | 26 | 7 | 0 | 3 | 1.000 | |
外野手 | 34 | 51 | 3 | 0 | 1 | 1.000 | ||
2022年 | 一塁手 | 59 | 238 | 19 | 2 | 18 | .992 | |
外野手 | 86 | 140 | 5 | 2 | 1 | .986 | ||
通算 | 一塁手 | 125 | 526 | 50 | 3 | 43 | .994 | |
三塁手 | 42 | 20 | 46 | 1 | 5 | .987 | ||
外野手 | 199 | 313 | 8 | 3 | 2 | .990 |
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関連項目
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