中村晃(なかむら あきら)とは、
である。本記事では1.について解説する。
概要
- プロ野球選手一覧 > 中村晃
福岡ソフトバンクホークス #7 | |
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中村晃 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 埼玉県朝霞市 |
生年月日 | 1989年11月5日 |
身長 体重 |
175cm 83kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 左投左打 |
守備位置 | 外野手、一塁手 |
プロ入り | 2007年高校生ドラフト3巡目 |
経歴 | |
国際大会 | |
代表チーム | 日本 |
プレミア12 | 2015年 |
プロ野球選手テンプレート |
帝京高校時代は3期連続で甲子園に出場。2006年夏の甲子園の伝説の智辯和歌山戦にも後輩の杉谷拳士、同級の大田阿斗里らと共に出場しており、2年生ながら4番を打っていた。高校通算本塁打は60本。
2007年のドラフト会議で福岡ソフトバンクホークスから高校生ドラフト3巡目で指名を受け、入団する。背番号は60。
ソフトバンク時代
高校時代は主に一塁手だったが、俊足・強肩を活かすためプロに入ってからは外野に転向。3年目までは二軍暮らしが続いた。
2011年、外野手の相次ぐ不調(内川聖一のケガによるスタメン落ち、ホセ・オーティズや松中信彦のケガ、長谷川勇也などの不調)で、遂に一軍登録される。5月3日に代走で初出場。5月7日に代打で出場。5月10日にはスタメンに選ばれ、7番レフトで出場すると、スタメン初打席で初安打を含む3安打、プロ初打点を記録し、その日のお立ち台に立った。その後は7月まで代打やたまのスタメンで起用され、33試合に出場したが、打率.167に終わった。
2012年は開幕一軍入りするが、序盤はほとんど出番も無いまま一軍と二軍の往復が続いた。7月半ばに一軍昇格すると即7番ファーストで起用され2安打を放つ。その後は小久保裕紀・内川聖一のバックアップとして一塁や外野で出場し閉幕まで一軍に残り、39試合に出場、打率.228。二軍では打率.295ながら首位打者、出塁率.399で最高出塁率の二冠を獲得。
2013年はオープン戦で絶好調だったが、故障していた長谷川勇也が開幕直前に復帰してきたため開幕スタメン入りを逃す。開幕3試合目の今季初打席(代打)でヘッドスライディングした際に右手を骨折、戦線離脱した。その後5月14日に一軍復帰すると、1番・ライトもしくはファーストのレギュラーに抜擢され、4割を大きく超える高出塁率をマークしチームのセ・パ交流戦優勝に大きく貢献した。そのまま閉幕まで1番打者として起用され、最終的に規定打席に到達して打率.307、リーグ4位の出塁率.392をマーク。飛躍のシーズンとなった。
2014年は開幕からしばらくは9番を打ち、あまり調子も上がらなかったが、交流戦前に1番に復帰してからは復調。快調に安打を積み重ね、前年の活躍がフロックでなかったことを証明した。そのまま終盤まで1番を打ち(閉幕直前は勝負強さを買われて6番に入った)、最終的には打率.308、4本塁打、61打点、出塁率.375。176安打で最多安打のタイトルを獲得した。日本シリーズでは第4戦で延長10回に呉昇桓からサヨナラ3ランを放ち、日本一に貢献。
2015年からは背番号7を背負う。開幕からしばらくは1番を打っていたが、1番は足を使いたいという工藤監督の方針もあり、勝負強さを買われて6月半ばから松田宣浩の後ろの7番を打つことになった。終盤に調子を崩して一時3割を割ったが、最終的には打率.300、1本塁打、39打点、出塁率.386で3年連続3割をマークした。
2016年は初めて全試合に出場した。打撃不振に陥ったために、打率は.287に終わったが、99四球を選び出塁率は.416と向上した。柳田悠岐が故障で離脱した後は3番を担当した。
2017年も全試合に出場したが打率は.270と不振に陥り、夏場に「打撃の状態が伸びることはない」と漏らしたこともあった。一方でリーグ5位の67四球を選んだ。
2018年は開幕直後に軽度の筋挫傷で離脱し連続試合出場がストップしたが、すぐに復帰。この年はチーム事情に応じて1番・2番・3番・5番・6番と頻繁に打順が変わった。最終的に136試合に出場して打率.292、また自己最多の14本塁打をマークし、OPSもキャリアハイの.804を記録した。日本シリーズでは第3戦で先制タイムリー、第5戦で逆転の2点タイムリーを放つ活躍で優秀選手賞を受賞。
2019年はオープン戦で脇腹を痛め戦線離脱、その後自律神経失調症と診断される。5月末に一軍昇格したが、2週間と保たず今度は腰の張りで離脱となった。復帰は8月になり、最終的にはレギュラー定着後最少の44試合の出場に終わった。
2020年は前年からの自律神経失調症に加え両膝痛で出遅れるが、7月11日に一軍復帰。17日のオリックス戦でプロ入り以来初の4番に入り、3番の柳田悠岐と得点力の高い並びを形成した。8月10日以降はまた例年同様1番から6番までコロコロ打順が変わったが、この年は2番打者としての起用が最も多くなり、また守備位置は一塁がメインになった。9月17日の北海道日本ハムファイターズ戦で通算1000本安打を達成。2年ぶりに規定打席に到達し、打率.271、6本塁打50打点の成績を挙げ、一塁でゴールデングラブ賞を受賞(中田翔と同時受賞。ただし一塁での出場数は60試合で中田ともども規定守備には到達していない)。クライマックスシリーズでは第2戦でチェン・ウェインから2打席連続ホームランを放ちMVPを受賞した。
2021年はシーズンを通して一塁のレギュラー(ときどき左翼)を務め、例年通り2番から8番まで様々な打順を務めたが、打撃はシーズンを通して低調。規定打席到達では自己最低の打率.245に留まった。守備では122試合で一塁を守って1失策に留め、2年連続で一塁のゴールデングラブ賞を受賞した。
2022年は114試合の出場で打率.253、7本塁打、51打点に留まった。
2023年は136試合の出場で打率.274、5本塁打、37打点だった。
プレースタイル・人物・その他
ファンからは「アキラ」、たまに「アキーラ」と呼ばれる(2009年に所属したクリス・アギーラが元ネタ)。
バットコントロールと選球眼が最大の特徴。通算成績でも四球が三振を上回っている。またチャンスにも強い。早打ちの低出塁率マンが多いホークス打線において貴重な粘れる打者であり、勝負強さも相まって、成績の数字だけでは計れない貢献度が高く、パ・リーグの他球団ファンからは「ソフトバンクで一番嫌な打者」と言われることも。
ただし、足自体はそれなりに速いが、盗塁は苦手(成功率が6割を切る)。そのため、出塁率を活かすために1番を打たせると足が使えず、中軸を任せるには長打力がやや物足りず、下位打線に置くと出塁率の高さがもったいないという一長一短なところがあり、チーム事情や首脳陣の方針によって打順が変わりがち。基本的には5~7番での出場が多い。左投げのため外野と一塁しか守れないが、地味ながらも外野両翼の守備力は高い。
普段はホームランバッターではないにもかかわらず、ポストシーズンでは2014年から7年連続でホームランを記録しており、しかもスラッガーのような引っ張りの特大ホームランが多い。
脇をパカパカと動かすバッティングフォーム(通称「脇パカ打法」)は、福田秀平が一時期真似をしていた。
帝京高校出身という縁もあり、2018年の正月には「とんねるずのスポーツ王は俺だ!!」の名物企画・リアル野球BANに(ただし石橋JAPAN側ではなく対戦相手のソフトバンク側として)出場。「杉谷(拳士)のせいで帝京にチャラいイメージがついてしまった。それを覆すために出場しました」とのこと(ちなみにこの年は、杉谷はシーズンで不振だったためリアル野球BANを欠場している)。本人があまりバラエティ向きの性格ではないためかその後は出場していない。
応援歌
球団 | レス | No | プレイヤー |
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ソフトバンク | 応援歌のピコカキコ一覧#413 | 9724 | ![]() |
成績
年度別打撃成績
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
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2011年 | ソフトバンク | 33 | 52 | 48 | 6 | 8 | 1 | 0 | 0 | 2 | 4 | 4 | 0 | 0 | 0 | 11 | 0 | .167 | .167 |
2012年 | 39 | 63 | 57 | 6 | 13 | 2 | 0 | 0 | 3 | 2 | 2 | 1 | 3 | 0 | 5 | 0 | .228 | .262 | |
2013年 | 109 | 492 | 427 | 77 | 131 | 22 | 2 | 5 | 44 | 7 | 2 | 2 | 54 | 7 | 59 | 12 | .307 | .392 | |
2014年 | 143 | 638 | 571 | 75 | 176 | 22 | 4 | 4 | 61 | 10 | 3 | 2 | 59 | 3 | 61 | 4 | .308 | .375 | |
2015年 | 135 | 590 | 506 | 58 | 152 | 22 | 0 | 1 | 39 | 7 | 9 | 3 | 66 | 6 | 47 | 7 | .300 | .386 | |
2016年 | 143 | 612 | 488 | 69 | 140 | 21 | 1 | 7 | 50 | 6 | 9 | 4 | 99 | 12 | 53 | 8 | .287 | .416 | |
2017年 | 143 | 600 | 511 | 66 | 138 | 19 | 2 | 6 | 42 | 3 | 14 | 5 | 67 | 3 | 57 | 5 | .270 | .355 | |
2018年 | 136 | 580 | 506 | 57 | 148 | 28 | 1 | 14 | 57 | 1 | 3 | 6 | 60 | 5 | 68 | 5 | .292 | .369 | |
2019年 | 44 | 159 | 139 | 10 | 34 | 3 | 1 | 3 | 11 | 0 | 3 | 1 | 15 | 1 | 13 | 0 | .245 | .321 | |
2020年 | 100 | 413 | 362 | 43 | 98 | 13 | 2 | 6 | 50 | 0 | 3 | 6 | 39 | 3 | 47 | 4 | .271 | .341 | |
2021年 | 139 | 552 | 462 | 49 | 113 | 20 | 2 | 8 | 56 | 1 | 11 | 6 | 70 | 3 | 59 | 8 | .245 | .344 | |
2022年 | 114 | 435 | 379 | 34 | 96 | 12 | 2 | 7 | 51 | 2 | 7 | 2 | 45 | 2 | 48 | 7 | .253 | .334 | |
2023年 | 136 | 585 | 511 | 52 | 140 | 13 | 2 | 5 | 37 | 0 | 7 | 4 | 60 | 3 | 53 | 8 | .274 | .351 | |
NPB:13年 | 1414 | 5771 | 4967 | 602 | 1387 | 198 | 19 | 66 | 503 | 43 | 77 | 42 | 637 | 48 | 581 | 68 | .279 | .364 |
通算守備成績
機構 | 守備位置 | 試合 | 刺殺 | 補殺 | 失策 | 併殺 | 守備率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
NPB | 一塁手 | 739 | 4702 | 336 | 22 | 354 | .996 |
外野手 | 802 | 1223 | 30 | 6 | 4 | .995 |
タイトル・表彰
タイトル | |||
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最多安打 | 1回 | 2014年 | |
表彰 | |||
ゴールデングラブ賞 | 4回 | 2020年-2023年(一塁手) | |
日本シリーズ優秀選手賞 | 2回 | 2018年、2020年 | |
クライマックスシリーズMVP | 1回 | 2020年 | |
その他 | |||
オールスターゲーム出場 | 1回 | 2018年 |
関連動画
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関連項目
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