中村獅童(なかむら しどう)とは、日本の歌舞伎役者の名跡のひとつである。屋号は萬屋。
該当する人物は、初代とその息子の二代目だが、本記事では当代である二代目中村獅童について解説する。
二代目中村獅童
1972年9月14日生まれ。歌舞伎役者以外でも、俳優・声優として活躍中。本名は小川幹弘。
初代中村獅童の一人息子で、叔父に俳優の萬屋錦之介・中村嘉葎雄がいる。しかし、獅童が幼い頃に父は歌舞伎を廃業してしまったため、名門の生まれながら後ろ盾がなく、長年にわたって端役を続けざるを得ないなど、苦しい下積み時代を送る。
しかし、歌舞伎以外でもテレビや映画で地道に活動を続ける内に、2002年に映画「ピンポン」で主人公のライバル・ドラゴンを熱演。この作品で数多くの新人賞を総なめにして注目を集め、以後は数々のドラマや映画で活躍。同時に歌舞伎でも重要な役柄を演じるようになり、主に荒事の立役を演じるケースが多い。同じ立役が得意な人気役者の市川海老蔵が生まれながらのサラブレッドなのに対して、獅童は長年の下積みを経て大成した、最近では珍しいたたき上げタイプの歌舞伎役者である。
演じる役柄は非常に幅広く、丹下左膳のようなニヒルなヒーローから、新選組!の滝本捨助のようなヘタレな三枚目まで、ありとあらゆる役をこなす。また、役作りにも並々ならぬこだわりがあり、先述のピンポンではスキンヘッドの上に眉毛を全部剃り、八重の桜では佐川官兵衛を演じるにあたり体重を20㎏以上も増量した。
私生活では、映画「いま、会いにゆきます」で共演した竹内結子と結婚して一児をもうけたが、翌年の飲酒運転によるトラブルが原因で、わずか3年で離婚している。
また、声優としても活躍しており、DEATH NOTEの死神・リュークをはじめ、数多くの作品に出演している。声の演技力も要求される歌舞伎での実績の賜物もあってか、声優としての評価も高い。
主な出演作
テレビドラマ
実写映画
吹き替え
アニメ
- ONE PIECE 呪われた聖剣(サガ)
- あらしのよるに(ガブ)
- DEATH NOTE(リューク)
- ルパン三世 霧のエリューシヴ(魔毛狂介)
- 劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ギラティナと氷空の花束 シェイミ(ゼロ)
- 昆虫物語 みつばちハッチ〜勇気のメロディ〜(カマキチ)
- 鬼神伝(源雲)
ゲーム
関連動画
関連項目
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