中畑清(なかはた きよし)とは、絶好調である。2012年から2015年まで横浜DeNAベイスターズ監督。
現在は野球解説者。
概要
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現役時代の背番号は24。
駒澤大学から、1975年のドラフト3位で読売ジャイアンツに入団した。同期に篠塚利夫(現:和典)(1位)、山本功児(5位)が居る。また、駒大で共にプレーした平田薫と二宮至もドラフト外で入団している。
入団からしばらくは出場機会に恵まれなかったが、 4年目の1979年にようやく一軍に定着する。当時三塁のレギュラーであった高田繁が故障したのをきっかけにポジションを奪い、高田復帰後もレギュラーの座を明け渡さなかった。翌年は張本勲の退団に伴い高田がレフトに戻ったため、開幕からほとんどの試合でサードを守り続けた。
1980年のドラフトで大学時代にサードを守っていた原辰徳が入団するが、この年に新たに監督に就任した藤田元司は原をセカンドにコンバートする。ところが、中畑はシーズン序盤で故障離脱してしまい、この間に原はサードにコンバートされた。空いたセカンドには前年レギュラーに定着しかけた篠塚が入ったため、復帰した中畑は王貞治の引退により松原誠(横浜大洋ホエールズから移籍)と山本功児が競争していたファーストに回ることになった。
以降、原辰徳やウォーレン・クロマティとともに中軸打者として活躍。典型的な中距離打者で打撃タイトルには縁が無かったが、毎年安定して3割前後の打率を残した。一塁守備でも7年連続ゴールデングラブ賞を受賞。日本プロ野球選手会の初代会長も務めた。
1989年に監督に復帰した藤田元司の意向により、再びサードにコンバートする(原はレフトにコンバート)。だが、中畑はまたしても故障離脱してしまい、この間にファーストを守っていた岡崎郁がサードに、ライトを守っていた駒田徳広がファーストに回ったため、中畑は事実上ポジションを失ってしまう。そして、シーズン終盤に引退を表明した。
マジック1で迎えた試合、代打で二塁打を放った際、スタンドからは誰からともなくウェーブが起こった。日本シリーズ第7戦でも代打で登場、吉井理人からホームランを打って引退に花を添えた。
現役時代、土井正三コーチに「監督に調子を聞かれたら嘘でもいいから必ず絶好調と答えろ」と言われたのがきっかけで、どんなときでも必ず「絶好調!」と答えるキャラクターが定着。ON引退後の巨人のスターとして、「絶好調男」「ヤッターマン」の愛称で親しまれた。ただ、当時から本当はどちらかといえば根暗な性格だったそうである。
長嶋茂雄の信奉者である一方、王貞治との関係は良好ではなく、王監督のことを「ワン公」呼ばわりするという大舌禍事件を起こしている。
現役引退後は解説者を務めたのち、1993年に巨人の打撃コーチに就任したが、チーム打率の低迷や駒田徳広との確執の噂もあってあまりコーチとしての評価は高くない。94年オフに退団し、それ以降は再び解説者を本業としている。また2004年のアテネ五輪では日本代表のヘッドコーチとなり、長嶋茂雄監督が大会前に脳梗塞で倒れたため、大会では監督を務めたが、銅メダルに終わった。
2010年、たちあがれ日本から参議院議員選挙に立候補したが落選。
2012年からゼネラルマネージャーの高田繁との縁で横浜DeNAベイスターズの監督に就任。背番号は70。一年目のシーズンは残念ながら最下位におわった。
2013年は「勝」をスローガンにチームの指揮を取るも目標であるCS出場はできなかった。当初は前年度の最終戦後に発言した「CSへ行けなければ私はクビです」の言葉どおりに辞任をするかに思われた。しかし、最後までCS争いに参加してファンに諦めない野球を見せ続け結果としては、前年度よりも勝利数を増やし最下位脱出をすることができたことでファンは監督の続投を希望。最後は球団からの続投要請を受け、3年目の続投がきまった。
2014年は4月末までは25試合7勝18敗という惨憺たる成績ではあったが、5月以降からは安定し、9月末までCS進出の可能性を残していた。結果として4位中日とは1ゲーム差で2年連続の5位ではあるが、5月以降の勝率を.504としており、チーム戦力の底上げが実感できた一年となった。
2015年は序盤は調子がよく、4月に7連敗こそしたものの、5月に6連勝と5連勝をし、貯金11を達成する。しかし交流戦から交流戦明けの広島戦まで引き分けを挟んで12連敗を喫し、貯金を使い果たす。それでも前半戦を貯金0ながらも1998年以来の首位で折り返す。しかし後半戦は前半戦の勢いはなく失速。結局プロ野球史上初の前半戦首位ターンからの最終順位最下位に転落。この責任を取ってシーズン最終戦で辞任を表明した。
通算成績
選手通算
通算:13年 | 試合 | 打席 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 死球 | 三振 | 打率 | 出塁率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
NPB | 1248 | 4838 | 4458 | 1294 | 171 | 621 | 70 | 32 | 35 | 290 | 23 | 523 | .290 | .334 |
監督通算
通算:4年 | 試合 | 勝利 | 敗戦 | 引分 | 勝率 | |
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NPB | 575 | 239 | 319 | 17 | .428 | Aクラス0回、Bクラス4回 |
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関連項目
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