基礎データ | |
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正式名称 | 中華人民共和国 中华人民共和国 |
国旗 | ![]() 通称:五星紅旗 |
国歌 | 義勇軍進行曲![]() |
公用語 | 中国語(標準中国語) |
首都 | 北京(Beijing) |
面積 | 9,596,960km²(世界第3位) |
人口 | 約13億9000万人(世界第1位) |
通貨 | 人民元(CNY/RMB,¥) |
時間帯 | UTC +8(中国標準時) |
中華人民共和国(英称:People's Republic of China)とは、東アジアにある国家で、社会主義国家である。
通称は中国(China,PRC)。
概要
ソビエト連邦の手を借りて中国国民党との国共内戦に勝利した中国共産党が1949年10月1日に建国を宣言したのが現在の中華人民共和国の始まりである。16の国と国境が接しているが、これは世界最多である。
世界で6つある社会主義国の1つで、経済・人口規模等これらの国では最大の規模を誇る。
人口は13億9000万人(2017年)と世界最多。国内総生産(GDP)はアメリカ合衆国に次いで世界2位である。ただ一人あたりのGDPでは未だ途上国レベルにあり、ぶっちゃけいえば貧富の差が激しい(というか、大都会を知らない田舎暮らしの人も普通にいる)。
中国は56の民族を有する多民族国家である。92%が漢民族であるが、厳密に言えば中国人=中国国籍保有者であり、中国人=漢民族では決してない。中国在住のチベット族・ウイグル族などの諸民族も中国人という括りになる。香港・澳門居民も中国人と捉えられる場合がある。
漢民族の文化発祥の地とあって万里の長城、兵馬俑などといった文化遺産、九寨溝や泰山、桂林といった自然景勝地など様々な名所が存在する。また、近年の経済成長により、上海は北京を越える一大都市となり、人口2000万人超と東京+埼玉の人口を越え、他にも深セン、広州、重慶、武漢、南京など東京・大阪レベルの大都市が20~30ほどある。日本人が抱いていた天安門広場の前を無数の自転車が…なんて光景は過去の姿であり、今や総延長2万9000キロ以上の高速鉄道路線に縦横無尽の高速道路網、航空路線網も充実してきており、アメリカに匹敵、凌駕するレベルの資本主義国家となっている。また、中華料理の本場としても知られており、北京、四川、広東、上海や、飲茶で有名な点心(もといはし休めの料理)など様々な料理が楽しめる。
しかし負の面も根強い。長らく一党独裁が続いてきたが、言論統制等が激しい事と現在でも凄惨な拷問や迫害、民族浄化などが平然と行われているためか、世界から批判されている。特に死刑執行数は世界一であり、銃殺刑が一般的である(1997年以降は薬物注射による薬殺計も導入され、一定の広がりを見せている)。特に薬物犯罪については、自国民外国人問わず容赦ないことで有名である。逆にそのお陰でアメリカやブラジル、メキシコ、インドのように人口規模の割に犯罪率があまり上がっていない効果もある(南米の治安が悪いのはだいたい薬物密輸のカルテルや濫用者のせい)。
その他、人権活動家や一般人の不法捜査・逮捕や「労改」などの強制収容所問題、チベット自治区・新疆ウイグル自治区・内モンゴル自治区などにおける少数民族の弾圧などが、中国における人権問題として繁盛に取り上げられる。
環境汚染もいっときよりはマシになったものの、未だに汚染物質を垂れ流している地方都市などが問題視されており、北京や山西省の大気汚染、淮河流域の水質汚染、食の安全性などが取り沙汰されることも多く、また時々チャイナボカンといわれる化学工場爆発や乱開発により大規模土砂災害などが採り上げられており、インフラが追いついていない部分もある。
そんな中で、2008年8月8日から24日まで第29回目となる夏季オリンピック「北京オリンピック」が開催された。2022年にも同じ北京で冬季オリンピックが開催されている。
中国の地理
計測方法によって異なるが、総面積はアメリカ合衆国とほぼ同じ。ロシア、カナダに次ぐ世界第3位または第4位である。
中国の標準時(CST)は、協定世界時より8時間進む”UTC +8”。東西幅が長い国土を持つが、アメリカやロシアのように国内に複数の時間帯(時差)を設けず、北京の時間に統一している。ただし西北部のウイグル自治区ではウイグル標準時(UTC +7)を非公式ながら用いられているという噂がある。
行政区分
22の省、4つの直轄市、5つの自治区、2つの特別行政区で構成されている。大百科に記事が存在しているものは太字。なお、中国政府は台湾も台湾省としているが、本記事では国際連合の見解に批准した。
省 |
直轄都市 |
自治区 |
特別行政区 |
中国の省と都市
日本での読み方は一般的に漢字を音読することが多いが、上海、北京、香港、青島などのように例外もあることから、結局は慣習的なものである。また中国風の読み方でも現在の中国語とは大きく違うものも多い。
特別行政区
- 香港(HongKong)
南シナ海に面し、かつてはイギリスの植民地となっていた都市。今も特別行政区となっており、マカオとともに中国国民でもパスポートを使わないと市内に入れない。超巨大な市街地を持っており、超高層ビル本数の1460本は、2位のニューヨーク市や3位の東京特別区をぶっちぎりで凌ぐ。経済活動が盛んで、市民の購買意欲の高さも相まって特に商業が盛んであり、店舗が非常に多く、日本企業も多く進出し、また富裕層が多くグルメ志向でもあることから、農作物も多く日本から輸入している。映画産業も盛んであり、香港映画は日本でも一大ブームとなった。その舞台となった、九龍島に代表されるようなスラムも有名だったが、再開発が進んだため、今あの光景を見ることはできなくなっている。就航以来ほとんど事故を起こしていない、キャセイパシフィック改めキャセイドラゴン航空は香港が拠点。 - マカオ(Macau)
香港から西の対岸に位置する特別行政区で、かつてはポルトガルの植民地であった。同じく市内に入るには中国国民でもパスポートが必要である。モナコ、ラスベガスと並ぶカジノシティとして世界的に有名で、その他F3のマカオGPなど観光産業が同市経済を支えている。漢字で書くと澳門だが、実は澳門市は廃止されており、今はマカオ特別行政区が正式名称である(また、厳密には澳門市と海島市の2市で構成されていた)。香港と並ぶ長寿の都市として知られ、カジノによる税収のお陰で教育費と医療費は無料である。
直轄都市
中国の中でも特に規模が大きく、かつ古くから国家的に経済の中枢を担っている都市、現在北京、上海、天津、重慶の4箇所。
- 上海(Shanghai)
慣習的に「シャンハイ」と中国語読みしている(だが、現地の発音は違う)。黄海に面した、人口2400万超、国内最大の都市であり、華中における貿易、金融、情報、経済、物流、工業などの中心地。超巨大な市街地は比較的日本人にも知られており、2000年代より始まった中国バブル経済の象徴ともいわれ、未来都市さながらの景観を呈する(有名な赤い塔は東方明珠電視塔(オリエンタルパールタワーとも))。富裕層が多く住み、深センなどと共に中国で最も豊かな都市と評されることがある。日本人も多く住み、大連と並んで日本人コミュニティを形成する都市にもなっている。その一方で、経済格差に伴う犯罪も増加している。上海料理の本場であり、上海蟹や小籠包などが有名。港町として、また商業都市としての側面も持っていることから、横浜市、大阪市と姉妹都市関係を結んでいる(年代としては横浜の方が1年古い)。 - 北京(Beijing)
首都で河北省と天津に囲まれている。人口は国内屈指。かつては政治の中心でそこまで経済は盛んではなかったが、今日では経済や金融においても上海と競争してきており、毛沢東もびっくりの巨大市街地が目を引く。しかし、比較的標高の高い台地に都市が展開しているせいで大気汚染が深刻であり、国際的な問題にもなっている。2008年に夏季五輪開催、そして2022年には冬季五輪も開催予定である。なお日本では一般的にペキンって発音してるが、これは歴史的な古語であり、英語では「ベイジン」と発音する(でも、大学はペキン大学である)。料理では北京ダックが有名。東京23区が姉妹都市関係を結んでいる。 - 天津(Tianjin)
北京とともに中華人民共和国誕生時に河北省から昇格した。日本では「てんしん」と音読することが多いが、英語の発音は「テンジン」に近い。北京の外港を担う港湾都市で、重化学工業で発展。今日では湖北省の渤海沿岸における経済の中心にもなっており、国際貿易港、重化学工業都市として急激に発展した。だが、それが仇になって数年前に化学コンビナートがチャイナボカンしたことでも有名で、それ以後右肩上がりだった景気は沈滞しており、最近は元気がない。天津甘栗や天津飯で知られるが、両方共あまり天津とは関係ない(というか天津飯は全く関係ない)。神戸市の姉妹都市として知られるが、実は四日市、千葉、函館とも姉妹都市になっている。 - 重慶(Chongqing)
長江に面した内陸部最大の都市。日本語読みで「じゅうけい」、英語で「チョンチン」。人口は約3022万人で、都市圏人口だけでも1962万人という世界最大人口の都市。その巨大な市街地はニューヨークのマンハッタンを彷彿とさせる規模。昔は四川省の東部を担う中心都市だったが1998年に昇格。長江に面した内陸交通の要衝であり、万トンクラスのフェリーやタンカーが航行する港町でもある。歴史的な経緯は省略するが、中国国内で最も保守的、反日感情が強い都市でもあり、サッカー日本代表が試合後にフーリガンから包囲されたエピソードは有名。しかし、外務省が総領事館を置いており、重慶モノレール敷設に投資するなど都市開発に協力していたことが市民に分かってきたためか、今日では重慶で日本の文化や歴史、日本で重慶の文化や見所を特集する番組が放送されたりするなど、双方の感情に変化も見られてきている。非常に暑い都市であり、成都と並ぶ四川料理の本場。特に重慶火鍋と呼ばれる超激辛飯テロ鍋料理が名物。同じく大戦で大規模な戦災を被った都市として広島市(広島はそういった都市と姉妹都市となっている)と水戸市が友好都市となっている。
その他の主な都市
太字は省都。なお、重要な拠点都市である副省級市は赤字で記した。
河北省 Hebei
黄河の北に位置し、黄海に至る州。英語読みは「ホーペイ」。大昔から人類が住んでいた地とされており、今も人口は多い。そして北京と天津も元々は河北省に属していた。しかし、それらが中華人民共和国成立後に独立したことで、中心となる大都市が少なく開発が遅れていた。それで中国政府は、保定を中心にこのエリアを開発する計画を立てている。
- 石家荘(Shijiachuang)
中国華北地方に位置する河北省の省都。日本人からは知られざる大都市の一つ。日本からは「せっかしょう」だったり「せっかそう」だったりまちまち。英語読みは「シーチャチョアン」。また、中国表記と同じく石家庄と綴られることもある。省内の経済、金融、文化の中心地であり、また集散地として名高く、大規模な商業市場を持つ。産業では食品、製薬、医療産業が市経済をリードしており、交通の要衝でもあることから目覚ましい発展を遂げている都市の一つとなっている。なお、農薬入り餃子による食中毒事件を起こした天洋食品があるのもここであるが、その割に日本人からの知名度は至って低い。日本とは長野市が姉妹都市となっている。
山西省 Shangxi
中国の北部よりの内陸省。英語読みは「シャンシー」であるが、陝西省と非常に紛らわしいことが問題になっているらしい。かつては山西商人と呼ばれる商人達が全国に幅を利かせ金融を牛耳ったという。しかし、現在もなお炭鉱労働などが主流という貧しい州であり、その煤煙や炭塵を放置し、環境が悪化、また乱開発で土石流、河川氾濫の頻発など多くの問題を抱えている(世界で最も汚染された都市の一つとされる臨汾もここにある)。職人芸で知られ、カンナで削って麺を大鍋に投げ入れる刀削麺はこの山西省が発祥。
- 太原(Taiyuan)
山西省の省都。読みは「たいげん」で、英語では「タイユワン」。かつては中国有数の都市として発展し、古くは晋陽と呼ばれ、古の時代から商業の中心地となっていた。また近代には石炭業などで栄えた反面、深刻な大気汚染に悩まされ、山西省は中国でも特に汚染されたエリアの一つとして悪名も広まり、海外からのビジネスチャンスを逸した。そのため、環境の改善に乗り出し、インフラの整備や産業構造の改革などにも乗り出しており、地下鉄の開業を控えている。日本とは姫路市が姉妹都市になっている。なお、市街地は石炭火力発電所の潤沢な電力を用いてトロリーバスも活躍している。
遼寧省 Liaoning
東北地方の中心となる省。日本語読みで「りょうねい」省、英語読みで「リアオニン」省。非常に多くの民族が住む。日本がかつて満州国を作った場所でもあり、その拠点となった大連は発展しているが、ほかは石炭の撫順、鉄の鞍山などといった重化学工業が主流だったため、改革開放政策の余波を受け、瀋陽、撫順などを含め開発から取り残されてしまい、これらの都市を国家レベルで再生中である。
- 大連(Dalian)
東北地方に属し遼寧省の南部、遼寧半島の尖端部に位置する港湾都市。読みは「だいれん」。英語読みは「ターリエン」。満州時代に日本人が国際貿易港として発展させた歴史があり、その影響で中国有数の日本人コミュニティが存在する都市。親日家も多く日本企業の誘致も盛んなことで知られ、日本人にとっては特に馴染みの深い都市の一つとなっている。一方で、アメリカからは医療系企業の進出も多い。また、1990年の改革開放経済から急激に発展を遂げ、東北地方金融や経済の中心地として、今や省都の瀋陽を凌ぐ勢いである。日本とは北九州市が姉妹都市になっている。 - 瀋陽(Shenyang)
中国東北部、遼寧省の省都。読みは「しんよう」で、英語では「シェンヤン」。石炭採掘が盛んだった撫順や鉄鉱石の鉱床があった鞍山、大慶の油田など資源都市との近接性で重化学工業が発展し、かつては天津、重慶、成都、南京、武漢、広州などと並ぶ中国の代表的な大都市だったが、その経済構造が原因で経済は沈滞、発展から取り残された都市のレッテルを貼られてしまった。そのため中国政府は重点的に支援することを決定し、ようやくIT関係などで再生しようとしている。なお、日本は大連とは仲がいい反面、この瀋陽は柳条湖事件の舞台にもなったことで反日感情が強いために、あまり企業進出はしていない(これも発展から取り残された原因とも指摘されている)。一方で、北部戦線の拠点であり、屈指の軍事都市の側面も持ち、そのためか近年アメリカが関係を深めている都市でもあり(いちおう、他国の領事館も多いが)、中国系アメリカ人が多く住む特徴がある。なお、現地の表記では沈陽となるが、繁体字で「沈む」という意味に捉えられるためか、別の表記をすることもある。日本とは札幌市、川崎市が姉妹都市になっている。なお、アジア最北の大都市という触れ込みもある(実際はハルビンの方が緯度は上)。
吉林省 Jilin
東北部に位置する省で、読みは「きつりん」省、英語では「チーリン」。南東部は北朝鮮に面すことから、朝鮮人が比較的多く住む。中国では珍しく山林が多い省。
- 長春(Changchun)
吉林省の省都。日本では「ちょうしゅん」、英語では「チャンチュン」。省内の政治、経済、文化の中心地であり、また満州国の首都が置かれた。戦後は自動車産業と映画産業で栄えたほか、多くの民族が集まっており、民族の坩堝にもなっている。最先端企業が多く誘致されているが、中国の他都市と比較して、再開発はあまり進んでおらず超高層ビルも至って少なく、市街地はいささか古き中国の面影をありありと残している。日本とは仙台市などが姉妹都市になっている。
黒竜江省 Heilongjiang
中国の最北東部にある寒冷な州。読みは「こくりゅうこう」省、英語で「ヘイロンチャン」。黒竜江はアムール川の中国読みで、ロシア極東地方とのつながりが深い。ハルビンのほか第二の都市であるチチハルがある。
- ハルビン(Harbin)
中国東北部、黒竜江省の省都で中国最北端の大都市。漢字で表記すると哈爾浜だが、日本ではカタカナ書きが多い。冬の寒さが厳しく氷祭りが有名で、観光地としても人気がある。ロシアとの交流拠点として発展し、経済技術開発区としてIT、バイオ、ロボット関係の産業が盛んであり、ロシアからも多く企業を誘致しているが、市街地はやはりちょっと古い建物が多く、華中や華南の新興都市と比較すると見劣りしてしまう。スケートが盛んで、特にフィギュアスケートの名選手はほとんどここの出身。日本とは極東開発の関係で、新潟市が姉妹都市となっている。
山東省 Shandong
読みは「さんとう」省だが、日本でも「シャントン」省と呼んでいることが多い。山東半島が出っ張っていることで知られ、隔絶された半島のイメージがあるが、実は半島付近は平野続き。むしろ、西部の内陸が泰山や蒙山といった山脈となっている。黄河の河口があるが、多くの土砂を運び、肥沃な土壌を形作る一方で、氾濫被害が多く、そのため長江ほど都市は発展していない。主な都市に青島のほか省都の済南、煙台、シ博、臨沂(りんぎ)、濰坊(いぼう)などがある(どれも読みにくい)。特に煙台と威海はリゾート地としても知られ、また外資系の投資が多く、新産業都市としても発展している。
- 青島(Qingdao)
山東省の山東半島基部に位置し、渤海に面する港湾都市。日本ではなぜか「チンタオ」という中国、英語読みが一般化しており、「せいとう」と読むことが稀である。またなぜか「あおしま」と呼ぶことが多い。国内屈指の軍事都市でもあり、戦時中はドイツ軍の軍港が建設された関係でビール醸造が盛ん、青島ビールの本場である。1984年に特別経済技術開発区に指定されて以来、大連などとともに外資系企業の誘致が進み、中国屈指の港湾都市となっている。電機産業が盛んでハイアール、ハイセンスの本社が青島にある。日本とは下関市と姉妹都市になっている。 - 済南(Jinan)
山東省の西部に位置する省都。読みは「さいなん」だが、災難と語呂が同じために、英語読みの「チーナン」と読むこともある。黄河に面し、泰山を控える歴史的な資産を多く抱えた大都市であり、また市街地に緑地や泉水が無数に点在することから中国で最も美しい都市の一つといわれている。その一方で、鉄道交通の要所として発展すると急速に都市化が進み、巨大な市街地が誕生した。また、高速道路ネットワークの中枢にもなっており、物流関係の拠点にもなっている。また、医療、通信、保険業などサービス産業の発展が著しい都市にもなっている。日本とは和歌山市と山口市が姉妹都市となっている一方で、済南事件でも知られているため反日感情は割と高め。でもまあこれは誤解も多く、中国側にも日本の味方がいたりするなど、とんだ”災難”である…失礼しました。 - 煙台(Yantai)
山東半島の東部に位置する港町。日本語で「えんたい」、英語でも「イェンタイ」である。かつては水産業による港町、そして風光明媚な砂浜などからリゾート都市として発展したが、立地がちょうど東アジア他国に近かったことから、対外経済開放が行われたことで、投資が相次ぎ大都市に発展した。現在も山東省で青島に次ぐ第二の工業都市になっている。日本では別府市が姉妹都市になっている。
江蘇省 Jiangsu
日本語で「こうそ」省、英語読みで「チャンスー」省。中華民国が首府と定めた南京がある都市。省南部には長江デルタに面しており、工業、商業が盛ん。沿岸には無数の水路が張り巡らされている。その一方で北貧南富といわれるほど貧富の差が激しい。東シナ海に面しており、沿岸には造船所が多い。
- 南京(Nanjing)
江蘇省の内陸部に位置する省都。長江に面した交通の要衝でもある。日本では「なんきん」という呼んでいる(なんきょうとは呼ばない)。英語読みは「ナンジン」。金陵という別称があるように、その名の通り丘陵地に都市が拓けており、自然が多い。国民政府の首都になったこともあり、中華民国側では今でも公の首都は南京としているそうな。国内屈指の文教都市でもあり、南京大学、東南大学がある。古くからの大都市だったが、再開発も順調に進みITやケミカル関係で開発特区にも指定されている。名古屋市が姉妹都市関係を結んでいるなど日本との経済交流は活発であり、実はそこまで反日感情は強くない(その誤解を解きたいという思いから、中国政府が名古屋市の申請に南京を勧めたといわれている)。 - 蘇州(Suzhou)
上海に隣接した江蘇省の地級都市。読みは「そしゅう」、英語は「スーチョウ」。上海に面していたお陰で近年急激に発展を遂げている都市であり、現代的な超高層ビル街ができている。長江デルタに面しており、古くから水運の要衝としても知られた地でもあり、「東洋のベニス」とも呼ばれる。工業も盛んであるが、古くは絹織物や農作物の集散地としても発展した経緯があり、巨大な市場を持つ。日本とは金沢市、池田市と姉妹都市になっているほか、多くの市町と友好都市になっているなど、非常に提携都市が多い都市でもある。なお、市街地の写真を確認すると上でつながった世界最大級のツインビル(東方之門)が目立つが、当初は股引ビル、パンツビルなどと揶揄られ中国国内で散々な評判だったらしい。また、この蘇州では標高728m、東アジア最高層の超高層ビルを建設中である。 - 無錫(Wuxi)
江蘇省にある、中国で特に発展著しい都市の一つ。日本での読みは「むしゃく」、英語では「ウーシー」。『無錫旅情』という曲がヒットしてから、日本での知名度は上がった。尤も、それ以前から市民の反日感情の低さが幸いし日本との交流が盛んな都市であり、日本からもソメイヨシノが親善の証として贈られており、名所にもなっている。日本企業が多く進出していることでも知られ、電機関係の企業進出が著しい。めぼしい企業にソニー、パナソニック、東芝にシャープ、村田製作所にコニカミノルタ、ニコンなど錚々たるものである。なお、地名の由来は元々スズが豊富に取れたことから「有錫」と呼ばれていたが、採り尽くしてしまったために「無錫」となったという、冗談のような逸話がある。日本とは相模原市が姉妹都市になっている。 - 徐州(Xuzhou)
江蘇省北西に位置する都市。日本語で「じょしゅう」、英語で「シュウチョウ」。古称は歴史に詳しい人なら古都としてお馴染み、項羽の出身地である彭城である。古くより交通の要衝として栄え、大陸横断ルートの一部を担っている。戦後まもなく人民解放軍と国民官軍のドンパチがあり、そのせいで市街地は荒廃したが、後に積極的な民間資本を導入し、外資系誘致が最も早く進んだ場所でもある。特に欧米系企業の進出が著しく、今後も発展が見込まれている、隠れた大都市の一つ。日本は愛知県半田市が姉妹都市。
浙江省 Zhejiang
「せっこう」省と読む。間違っても折とか逝とかじゃないので注意。浙とは銭塘江のことで、蛇行が激しい。そのため、肥沃な平野と氾濫をもたらしてきた。また、中国で最も島が多い州でもある。主な都市に杭州、寧波のほか台州、温州、紹興酒で有名な紹興などがある。
- 杭州(Hangzhou)
浙江省の省都。日本では「こうしゅう」と読むことがあるが、広東省の広州と間違われるために「くいしゅう」と湯桶読みすることも度々ある(現地の旅行取次業者も分かっていて、”こうしゅう”と言うと必ずどっちですか?と返すように教育されている)。英語読みでは「ハンチョウ」。歴史的な古都としても知られ、世界文化遺産の西湖など中国有数の観光都市としても名高い一方で、交通の要衝、経済の中心地としても発展しており、近代的な超高層ビルが立ち並び、下に挙げる長沙などとともに、中国で最も発展著しい都市の一つにもなっている。日本とは松江市、福井市、岐阜市、浜松市など8つの都市と友好・姉妹都市になっている。なお、市街地でひときわ目立つ金色の球体オブジェはインターコンチネンタル杭州というホテルである。世界的なIT企業、Alibabaの本社所在地、拠点としても知られる。 - 寧波(Ningbo)
浙江省の副省級市。読みは「ねいは」で、英語では「ニンポー」。渤海に面しており、上海、杭州などとともに長江デルタ地域の中心都市として発展を遂げた。とりわけ国際貿易都市としての発展は目覚ましく、寧波港は年間貨物取扱量世界一となっているなど、中国有数の港町となっている。プラスチックなどの射出成形機産業が盛んで、世界をリードしている。日本とは長岡京市と姉妹都市になっているほか、益田市、上田市が友好交流都市となっている。
福建省 Fujian
日本語で「ふっけん」省。華僑の拠点として知られる省。また、方言が非常に多く残されており、現地の中国国民でも福建で会話ができる者は少ないとまで言われている。華僑が多い関係で、日本やアメリカとの交流も深い。烏龍茶の産地としても知られ、日本では烏龍茶を広めたサントリーの影響で、福建省=烏龍茶、すなわち中国人=烏龍茶というイメージがついてしまったが、烏龍茶を常飲するのは福建省と台湾ぐらいである。福州、厦門のほかに省の中心工業都市、泉州などがある。
- 厦門(Xiamen)
福建省の中心部に位置する沿岸の都市。英語で発音するとシアメンだが、日本では「アモイ」という呼び名が一般的になっている。深センと共に社会科の授業でお馴染み経済特区で発展した都市である。古くから華僑の拠点としても知られ、今日では東南アジアとの交易拠点として重要な地位を占め、タイ、シンガポール、フィリピンの領事館が置かれており、市街地には巨大な都心部がある。福建省で最も近代的な都市ではあるが、福建省の文化的な中心地はどちらかというと福州か泉州である。日本とは佐世保市などが姉妹都市となっている。 - 福州(Fuzhou)
福建省の省都。福州の文化、経済拠点。日本語で「ふくしゅう」、英語で「フーチョウ」。琉球王国との交流拠点でもあり、また造船業で繁栄した都市でもある。厦門が有名な反面、福州はあまり知られていないようで、日本人からは知られざる大都市の一つ。対外開放地区を経て経済開発区に指定されており、外資系企業が多く進出しており、台湾、東南アジアとの交易拠点でもある。厦門とともに華僑の拠点であり、福州語と呼ばれる言語が根強く残る。長崎市と那覇市が姉妹都市。
安徽省 Anhui
日本語で「あんき」省。華中(華東)の下流側、内陸にある田舎州で、大都市も合肥、蕪湖ぐらいである。しかし、人口は多く国内8位。黄山は中国有数の人気観光地(世界遺産)であり、山麓には世界でファンが多い祁門(キーモン)紅茶が作られている。
- 合肥(Hefei)
中国東部で最も田舎といわれる安徽省の省都。日本では三国志でお馴染みであり、その名残か「がっぴ」と読まれることが多いが、正式には「ごうひ」である。英語読みは「ホーフェイ」。省の中枢として近年は自動車産業、交通、商業の中心地として発展が著しくなっており、内陸交通の要衝でもあることから、中心には巨大なビジネスビル群も見られる。また、中国科学技術大学、合肥工業大学、安徽大学を擁す理系大学を中心とした文教都市としても注目されている。日本とは久留米市が姉妹都市となっている。 - 蕪湖(Wuhu)
安徽省の北東部に位置する都市。日本の読みは「ぶこ」で、英語では「ウーフー」。長江に面し、交通の要衝の一つ。伝統的な羽毛、ミシン、絹製品などのほか自動車産業の発展も著しく、大都市として発展もしている。芸術の街としても知られ、書画の分野でもその名を知られる。日本とは高知市が姉妹都市になっている。
江西省 Jiangxi
華中内陸部に位置する省。鄱陽(はよう)湖という巨大な湖がある。非常に暑い州でもあり、そのため四川料理に似た唐辛子多用の辛い料理が多い。景徳鎮は焼き物の名産地で名高かったが、かつての名産地は過去の遺産を語る存在となっているそうだ(文化大革命のせい)。
- 南昌(Nanchang)
華南地方内陸に位置する江西省の省都。日本では「なんしょう」と読み、英語では「ナンチャン」。長沙などとともに日本人からは知られざる大都市の一つ。青山湖に臨む中心都市であり、湖畔にトロントを彷彿させるような巨大な市街地が形成されている。一帯の中心工業都市で、中国最初の飛行機やバイクなどがここで作られたという。中国人民解放軍誕生の地としても知られ、改革開放経済以後、様々な産業が発達した。かつては世界最大、現在はアジア最大級の観覧車「南昌之星」が稼働していたことでも知られる。日本とは高松市が姉妹都市となっている。
河南省 Henan
黄河の南に位置する州。肥沃な平原が広がっており、中国の食料庫ともいわれている。
- 鄭州(Zhengzhou)
華中地方内陸に位置する河南省の省都。読みは「ていしゅう」、英語では「チョンチョウ」。黄海北部の港湾と中国西北部を結ぶ交通の要衝として発展し、かつては古都としても知られた。また、黄河流域に位置していたため、度々水害で壊滅的被害を受けていたため、産業や都市が発達しなかったが、2001年より鄭東地区が開発され、黒川紀章設計の元、環状に超高層ビルが並ぶ特徴的な都市景観が作られている(ただし、家賃が高すぎて鬼城になっているらしいが)。日本とはさいたま市が姉妹都市となっている。 - 洛陽(Luoyang)
河南省の西部にある長安と並ぶ古都として知られる都市。読みは「らくよう」、英語では「ルオヤン」。京都は長安だけでなく洛陽にも影響されており、京都に行くことを上洛、入洛というのもこの洛陽に因んでいる。西安が国際的な都市となっているのと対照的に洛陽はどちらかというと、古き中国の都市の雰囲気をありありと残しており、龍門石窟など豊富な観光資源によって支えられている。日本とは岡山市、須賀川市、橿原市と姉妹都市であり、岡山市が台湾の新竹市と姉妹都市提携を結んだ際に関係が断絶したが、双方の首長が交代すると、お互い穏健派だったためあっさり姉妹都市関係が復活した。
湖北省 Hubei
長江中流にある都市。湖北省、湖南省の「湖」は洞庭湖のことであり、それに因む。長江流域は内陸水運の要衝として発展。また世界最大の水力発電ダムである三峡ダムがある。洞庭湖意外に湖も多く全部で958箇所存在し、「千湖の省」という美称もある。一方で、夏は雨が多く、冬は乾燥するなど気候条件はけっこう過酷である。教育熱心な省でもある。
- 武漢(Wuhan)
湖北省の省都。長江に面した華中内陸の中心都市。日本では「ぶかん」と読んでおり、英語読みは「ウーハン」。かつては金属、製鉄業で発展した工業都市であり、自動車工業やIT産業、内陸交通、経済の中枢となっている巨大都市である。香港を除くと超高層ビルの本数は400弱と、3番めに多い(上海、重慶より多い)が、市街地が非常に広大なため、都心部が分散している。無数の湖に囲まれており、巨大な市街地の中にも至るところに湖沼を見ることができる。計画的な都市開発が進められており2017年には中国では数少ないユネスコのデザイン都市にも指定されている。また、国内鉄道の要衝であり、高速鉄道が6つの路線を結んでいるなど、中国最大級の駅ターミナルがある。日本とは大分市が姉妹都市になっている。
湖南省 Hunan
長江の中下流に位置する都市。湖北省に対し、湖南省であり、同じく洞庭湖が基準。中国屈指の穀倉地帯であり、多くの支流がある。中国のミサイルロケット発射場である西昌衛星発射センターがあり、よくデブリが降るらしい。
- 長沙(Changsha)
湖南省の省都。日本では「ちょうさ」、まれに「ちょうしゃ」と呼ばれ、英語読みでは「チャンシャー」。ほとんどの日本人(実は中国からもあまり知られていないらしい)が知らないが、今中国でも特に発展著しいといわれており、想像以上の巨大な市街地を持った知られざる大都市。838mの巨大超高層ビルを建設中しようとしたことで話題になった(しかし、4日で無許可工事がバレて頓挫。だがその後、同じ施工業者が57日で超高層ビルを一つ建設してしまうという離れ業を見せる)。経済技術開発区、ハイテク技術産業開発区に指定されてから、IT関連産業の発展が目覚ましく、中国では最も幸せな人が多い都市として選ばれたことも。日本とは鹿児島市が姉妹都市になっている。また、かつてネット上を騒がせた先行者は、この長沙にある施設で作られた。
広東省 Guangdong
華南地方の中心となる省。人口が非常に多く、広東省だけで日本の全人口に匹敵する(1.1億)。南シナ海に面した珠江デルタと呼ばれる一帯は、香港、広州、深セン、東莞、仏山、珠海などの大都市が集中し、今や4300万人以上、世界一の大都市圏となっている。他にも経済特区の汕頭、港湾都市の湛江などがある。一方で内陸部は大都市が少なく、沿岸部への人口流出が続いている。商業規模、工業産出額も国内トップであり、上海流域の長江デルタと並ぶ、大拠点。広東料理も日本人に馴染みが深い。
- 深セン[深圳](ShenZhen)
広東省に位置し、香港に面した都市。日本語読みで「しんせん」、英語では「シェンチェン」。1990年までは人口30万だったが、2018年現在の人口は1200万超と、札幌市もびっくりの世界一の成長都市である。経済特区の代表的存在で、中国IT産業の要となっており、高齢者人口は驚きの2%、殆どがITや金融関係の関係者という、中国中のエリートが集まる都市でもある。その分地価高騰も激しくなっており、耐えかねて他の都市に転出するなど入れ替わりが激しい都市でもある。市街地は非常に巨大であり、200m単位の超高層ビルが雨後の筍のように聳え立ち、世界では香港、ニューヨークの次に多い。UAEのドバイらと並ぶ世界有数の沸騰都市となっており、世界最大級の電気街(+オタク街)もある。しかし、その急激な再開発が仇になって大規模な地すべり災害が発生したりとインフラが追いついていない問題も抱えている。なお、「圳」の字は環境依存文字のため、このように記述されることが多い。つくば市が姉妹都市関係を結んでいる。 - 広州(Guangzhou)
広東省の省都であり、北上広深と呼ばれる中国の4大都市。日本人にはあまり知られていないが、上海に匹敵するぐらいの巨大な市街地を持っている、中国南部の玄関口。港湾だけでなく、巨大ハブ空港も持っており、航空交通の要衝でもある。日本では「こうしゅう」と呼ぶが、浙江省の杭州と紛らわしい。英語では「コワンチョウ」。日本ではサッカークラブの広州恒大で有名になっており、サッカーが盛ん。古くより中国華南地方の経済中枢であり、また独立前の香港との交易窓口でもあった。一方で、貧困層の多い華南の村民らが不法でスラムを形成するようになっており、治安悪化が深刻化している。美食の都としても名高く、日本人もおなじみ広東料理の本場である。福岡市と姉妹都市。 - 東莞(Tongguan)
広州の東、深センの北にある都市。読みは「とうかん」。英語では「トンコワン」。かつては貧しい農村だったらしいが、そんな姿は見る影もなく、今日、深センと並び中国で脚光を浴びている都市である。特にPC部品でその名を知られ、国内スマホ市場で上位を競うVivo、OPPOなど本社を置く大企業もある。その一方で出稼ぎ者の大量流入により性風俗業が発展し、佛山とともに「性都」の異名をとるほどだったという(今は摘発対象となっている)。 - 仏山(Foshan)
広州の東、香港やマカオに隣接した都市。近年は工業都市、そして港湾都市として貿易業が盛んな大都市となっている。伝統的に家電、陶磁器、製靴、アパレルなどの製造が盛んで、そこに自動車部品、電子部品工業なども発展。道教の祖廟や香港映画の舞台となったことも多いことから、西樵山国立芸術映画都市などの観光資源がある。
海南省 Hainan
表向きは中国のハワイといわれる海南島のある州。省都は海口。リゾート開発が盛んで、三亜、ボアオなどが人気。しかし、経済特区としても開発した歴史があり、工業も盛ん。離島なので人口が少ないと思われているが、実は人口925万人と神奈川県より多い。なお、領土問題を抱えている例の諸島もこの省域としている。
四川省 Sichuan
中国華中南部にある非常に広大な省で、面積は日本の1.3倍に上る。内陸の東に重慶、西に成都という大都市があったが、重慶は1998年に直轄都市に昇格。気候は温暖だったため稲作が盛んで、それが四川料理文化を育んだ。ただし、盆地なので相当暑く、中国で「火炉」(日本語でボイラー、いわゆる灼熱都市のこと)が多い。パンダ飼育でも知られる。またシルクロードが通っていたため、他国に寛容な、フレンドリーな国民が多い。2008年には四川大地震が発生するなど地震頻発地帯でもあるが、一方で、地方都市で防災インフラが進んでいないなどの問題点も指摘されている。また、省内に成都以外の大都市がなく、成都と重慶、その他への人口流出も深刻な問題となっている。中国で1、2を争う人気景勝地である九寨溝があるのもこの四川省である。
- 成都(Chengdu)
中国内陸部に位置する四川省の省都で、国が西部の開発拠点都市としている。重慶や武漢に並ぶ内陸部屈指の巨大都市。日本では「せいと」と呼んでおり、英語読みでは「チョントゥー」(チョンチン《重慶》と紛らわしいという声も)。パンダ飼育、研究の本場であり、パンダ保護区が観光資源になっている。巨大な盆地に囲まれた都市でもあり、とにかく暑い。四川料理の本場でもあり、麻婆豆腐などはこの地から広まった。古くからシルクロードの拠点として栄えた関係で対外との交流が活発で、保守的な重慶とは対照的に市民が社交的(中国で最もフレンドリーな都市といわれているらしい)。世界最大のショッピングモールである新世紀環球中心がある。また、陳建民が色々と四川料理や文化を紹介した関係もあって古くから日本とも交流が盛んだった都市でもある。盆地という地形の類似性から甲府市と姉妹都市となっている。
貴州省 Guizhou
中国の西南に位置する高原地帯の省。日本語読みで「きしゅう」、英語で「コイチョウ」。石灰岩に覆われ、鍾乳洞や奇岩の宝庫。一帯は盆地が多い。自治区ではないが、少数民族が多数派を占め、漢民族がかなり少ない省でもある。そして中国で最も貧しい省ともいわれてきたが、豊富な資源が埋蔵していることがわかり、開発が期待されている。省都は貴陽。
雲南省 Yunnan
中国西南部に位置する山間の省。盆地に都市が展開する。日本語で「うんなん」(島根県の雲南市は関係ない)、英語では「ユンナン」。主な都市に昆明や麗江がある。天然資源が豊富な省でもあり、石灰岩、錫、亜鉛、鉛などを産出する。また降水量が多い。ベトナムやミャンマーとの貿易が盛んな省でもある。風光明媚な土地であり、観光地も多い。その一方で地震多発地帯でもある割に、昔ながらの古い石造りの家があったりと、大地震のたびに甚大な犠牲者を出している州でもある。
- 昆明(Kunming)
雲南省の省都。日本語で「こんめい」、英語で「クンミン」。標高1890mというマイルハイシティもびっくりな標高に位置する省の中心地。しかし、その割に冬は温暖で1月の平均気温は本州とあまり変わらないぐらい。昆明長水国際空港は中国有数の空港としても発展しており、空港都市の一面も持つ。ミャンマーとの交流拠点にもなっている。スポーツにも力を入れており、特に高地トレーニングの最適地として、中国のスポーツ強化拠点に選ばれている。藤沢市が姉妹都市となっている。
陝西省 Shanxi
日本語で「せんせい」省。陝という字は表外字のため難読地名となっているが、実は海外でもお隣の山西省と発音がほぼ同じ「シャンシー」のため、紛らわしいという問題を起こしていたりする。シルクロードの始点となった地でもあり、かつて世界一の大都市、長安があったことで知られる。
- 西安(Xian)
陝西(せんせい)省の省都。平安京のモデルになった長安を擁する言わずとしれた古都であり、中国屈指の観光都市でもある。かつては重化学工業も盛んだったが、近年は新産業へのシフトを勧めている。そして、中国有数の空港都市でもあり、西安咸陽国際空港は北京、上海、広州と並ぶ巨大ハブ空港。それによって経済も盛んであり、内陸部有数の現代的な市街地が形成されているが、歴史的な古都ゆえ他の都市と違って開発制限があり、超高層ビルは大都市にしては比較的少なく、一部の再開発地区に絞られている。日本とは京都市が姉妹都市になっている。
甘粛省 Gangsu
中国大陸北西に位置する省。日本語読みは「かんしゅく」省、英語は「カンスー」。イスラム教徒が多い。省都は蘭州。また、玉門は中国屈指の油田であり、石油化学工業が盛ん。万里の長城はこの甘粛省にまで伸びている。
- 蘭州(Lanzhou)
甘粛省の省都。日本語読みで「らんしゅう」、英語で「ランチョウ」。この都市も海抜1600mの高緯度にあり、また市内を黄河が流れる。古くからシルクロードを通る要衝として知られ、漢代から繁栄していた。また、近年は玉門油田からの石油化学コンビナートが発達しているが、盆地になっているせいで汚染された大気が循環するなど、大気汚染が深刻な都市として問題にもなっている。秋田市が姉妹都市になっている。
青海省 Qinghai
中国西部に位置する巨大な省。日本語読みで「せいかい」省、英語で「チンハイ」。面積は日本の2倍近くある一方で、人口は540万しかいない(多い省は5000万超えはザラにある)。省名は青海湖に因む。チベット族の自治州が多く、大半を占める。省都は西寧。
内モンゴル自治区
名の通り、モンゴルに接する内陸の州。かつては内蒙古とも書かれることが多かった。かつては農業、畜産業が主流だったが、後に鉄鋼業が発展、またレアアースの宝庫(埋蔵量は国内一)であることがわかってから、経済が発展を始めた。主な都市に包頭、フフホト、オルドスなどがある。中でもオルドスは北京、上海を凌ぐバブル都市となったが、ものの見事にはじけてしまい黒歴史化、後は仮想通貨のマイニングで食いつないでいる。
寧夏回族自治区
寧夏(ねいか)回族自治区。英語読みで「ニンシャホイ族」と読むことも。回族とは西側から流れてきたイスラム教徒のこと。中国で最も小さい行政地区で、面積は北海道より狭い(それでも日本の東北地方より広いというのだから、中国広すぎ)。砂漠も多い。また羊毛、石炭、石膏の産地として知られる。省都は銀川。
新疆ウイグル自治区
中国の北西に位置する、チベット自治区とともに面積の大半を占める巨大な自治区。面積は中国最大でアメリカのアラスカ州より少し小さいぐらい。人口も最大都市の省都、ウルムチなどがあるため、2500万人とかなり多い方。漢民族の流入も増えているが、それでも45%ほどなので、他の省や自治区よりは比率は少ない。
- ウルムチ(Urumqi)
中国最西端の大都市でウイグル自治区首府(自治区では省都と言わない)。漢字では烏魯木斉と書く。古くから中央アジアとの交易、交流が盛んな都市であり、タジキスタン、ウズベキスタンなどと関係が深い。世界のどの海からも2300キロ以上離れており、中国の群馬世界で最も海から遠い大都市としてギネス記録になっているらしい。また、大規模な国際空港があり、日本にも関空へ1便だけ定期便がある。近くには天山山脈があり、その天山天池といった観光、保養地への中継点にもなっている。
チベット自治区
中国西部を占める巨大な自治区。その面積は日本の2.5倍。一方で、人口は270万人しかいない。省都はラサ。農牧民が多い貧困地域だったが、開放政策によって観光業が発展している。チベット鉄道の敷設、高速道路の建設なども加速しており、陸の孤島状態も徐々に変化が見られている。ただ、インターネットといったブロードバンド普及に関してはまだまだ発展途上。「チベットにパソコンなんてあるわけないじゃん!」
広西チワン族自治区
広東省の左側にある自治区。チワン族は道教を信仰する中国最大の少数民族であり、名の由来となっているが、実はここも漢民族が91%を占めていたりする。山紫水明の景勝地、桂林はここにある。ベトナムとの貿易拠点としても重要な地位を占めている。省都は南寧、ほかに柳州などの大都市がある。
- 南寧
同自治区の首府。日本語読みで「なんねい」、英語で「ナンニン」。ベトナムなど東南アジアとの陸の玄関口として発展を遂げている都市であり、大規模な市街地が形成されている、これもまた知られざる大都市の一つ。中国ASEAN博覧会の定期開催地でもある。なお、チワン族の拠点であり、人口の半数はチワン族。日中戦争において日本軍が占領した土地であり、その後色々あって現在は対外開放都市となった。
その他の地名
有名なもの、および、大百科に記事があるものを取り上げる。※がついているものは中国が自国の領土と主張している地域、
山 |
河
|
海 |
島 |
半島 |
中国の政治
- 中国共産党による一党独裁制。現在の国家主席は習近平、首相は李克強。
- 香港は中国領ながらほぼ「別の国」扱いされている。香港は1997年までの約150年間イギリス領として独自に発展し、現在も返還後50年(2046年)は、中国政府は干渉しないという約束(一応)のもと、独立した政治、法体制、文化、言葉、思想、経済を維持し、自由があり資本主義で、事実上の国境もあるため中国人は自由に出入りすることもできないという文字通り特別な地域だからである。詳しくは香港特別行政区の項を参照。
- またその香港に隠れて目立たないが、香港から海一つ離れたマカオも1999年までポルトガル統治下にあり、現在も香港と同様に特別行政区が置かれている。香港や深センとの間はフェリーで結ばれている。
- 台湾の領土権を主張しており、中国国内では「台湾省」と表記される。台湾への圧力の徹底振りはチャイナエアライン(中華航空)とエバー航空の2大台湾航空会社が就航している空港に中国機を乗り入れさせないと言うほどの徹底振りであった(有名なもので近年までチャイナエアが羽田に就航していた件がそれにあたる)。
- 一方、台湾の中華民国政府も同じように大陸中国の領土権を主張している。そのため台湾の中華民国と国交を結ぶことは中華人民共和国との断交を意味し、日本やアメリカを含めて現在では台湾の中華民国政府と正式な国交を結んでいる国は多くない(国交はなくとも貿易や旅行は可能で、非公式な民間交流もある)。
- 国民に対する検閲が行われており、インターネットに関しては金盾(ジンドゥン、又の名を「赤いエシュロン」(アメリカの諜報システム「エシュロン」から)や、万里の長城のGreat Wallから「Great Firewall」とも呼ばれる)を使用して検閲を行っている。このシステムには日本円で780億円もの費用が掛けられており、検索ワードはおろか、Skype、Windows Messenger、Line等にまで検閲機能を組み込んでいる。
- 南沙諸島をはじめ数々の領土問題を抱えている。ちなみに、尖閣諸島やカシミール地方、ブータンの一部の領有権も主張している。その他にも、マクマホンラインなどでインドとは領土問題で対立しており、不仲である(近年、関係は改善しつつある)。2004年には大ウスリー島を東西に分割することで、ロシアとの領土問題を解決した。南沙諸島では日本敗戦後の空白に乗じた蒋介石による中華民国の領有権主張以降、九段線(中国の赤い舌)を制定し、南沙諸島の全域を領土主張している。近年、中国人パスポートの地図にこの九段線が記載された。また中国が領有主張する岩礁(島ですらない)を無理やり埋め立てて人口島を建設した。そのため、ベトナムなど近隣諸国から批判・懸念されている。(一応台湾を実行支配する中華民国政府が、太平島だけ保有している。これを一つの中国とするなら一応一つだけ島を保有しており、領土主張の理由とはなり得るが、主権は及ばない)
- 宗教は共産党の許可制である。中国のカトリック教会の司教は、バチカンではなく中国政府が任命している。その為、中国・バチカンの間に国交はない。また法輪功や全能神教会、統一教会など、邪教(カルト教団)に指定された宗教は禁止・弾圧されている。
- 1979年より人口抑制を目的とした「一人っ子政策」が行われてきた。多胎出産(双子以上)・少数民族を除き、原則として適応される。(ただし漢民族以外で最大人口を占める少数民族・チワン族は適用されている。また漢民族と少数民族の結婚でも適応される。)
罰金や出世の禁止が課されるため、一定の人口抑制の効果はあった。しかし主に女児や第2子の隠し子・人身売買が増加し、強制的な流産・中絶による人権侵害も発生した。これらの児童は黒孩子と呼ばれ、戸籍上では存在しない人間であり、その数は数千万人以上に上るとみられる。
また祖父母や父母が一人っ子として甘やかしすぎた為に、ワガママすぎる子供が増えた(男児は小皇帝、女児は小公主。後者は小さなプリンセスの意)。また一人っ子という環境下ゆえ、受験戦争の激化なども生じた。一人っ子政策以後に生まれた子供(80年代〜00年代)を、それぞれ80后・90后・00后と呼ぶ。
2015年10月29日、「一人っ子政策」の廃止が正式に決定した。これで全家庭は2人目の出産が許可される。
廃止理由は人口ピラミッドの急速な壺型化(少子高齢化)による、経済活動の縮小、次世代の負担増加、などが懸念されるためである。なお、経済が発展していくと市街地に人が集まるようになり、最初から一人っ子政策なんてしなくても、自ずと出生率は落ち着いていった。
中国の経済
- 通貨は人民元。最近、諸外国からの要望もあり、固定相場制から管理変動相場制に移行した。なお後述する香港特別行政区、マカオ特別行政区ではそれぞれ香港ドル、マカオ・パタカという独立通貨が流通している。
- 1950年代から1970年代にかけての中国は毛沢東の大躍進政策や文化大革命などの失政によって非常に貧しい国家であった。1978年、鄧小平による「改革開放」によって社会主義でありながら市場経済を導入し、以後急速に発展した。今日では、毛沢東が卒倒するであろうブルジョア天国に成り果てている。
- 改革開放後は安い人件費などの理由から海外企業が次々に進出し世界の工場として発展。2010年には日本のGDPを追い越し、世界2位の経済大国となった。
- しかし経済発展する都市(主に海岸部)と経済発展から取り残される農村(主に内陸部)での格差拡大が問題になっている。広大な国土全体まで政治が行き届いておらず、日本の戦時中レベル以前の田舎が多数存在する。地方政治の腐敗もありインフラ整備が国土全体に行き届いていない。また、経済発展の結果として、公害などの環境問題が深刻になっている。近年はPM2.5による日本への影響が問題となっている。本来社会主義において平等に保護されるべきプロレタリアートが、高級車の排ガスやリサイクル業従事などでの有害ガスを吸わされるという非常に矛盾した状況も発生している。
- それでも、東京一極集中が進んでいき経済が循環しなくなった日本とは対照的に、均等に国家が発展することを目指している側面もある。そのため、瀋陽、太原、南昌など発展から遅れた都市に対し、国が重点的に開発を支援したり、産業改革特区に指定して企業、工場誘致を促すなどしており、その結果長江デルタや珠海デルタだけに人、モノ、金が集中するという事態を回避しているなど、インドやブラジルと違い、中国がアメリカに匹敵する経済国家になり得たのは、それなりの経済対策の成果もある。特に同じぐらい人口がいるはずのインドと大きく都市開発で格差が出ていることは、インド人からもよく中国を引き合いにして「どこで差が付いた…慢心、環境のry」という感想を抱かせているようだ。…尤も、中国でもA級都市、B級都市と呼ばれる大都市ばかり人が集中する現象は起きており、各都市圏での人材争奪戦が起きている。
- そんな中国では、全ての土地を国が所有している。故に、一般人が購入した家も、ある日突然、国によって取り壊されても、立ち退かなければならない[1]。良くも悪くも国の力が強いのである。
中国の歴史・文化
- 中華人民共和国としての歴史は浅いが、現在の中国にあたる地域の歴史(中国大陸としての歴史)は非常に長く、中国最古の王朝として数えれば夏、殷あたりから4000年弱という長い歴史を持った国である。故事成語や漢字など、アジア地域に影響を与えた文化は数多い。儒教の創設者孔子、荘子、李白、杜甫など歴史的に著名な芸術作家も数多く輩出している。
- 批判されがちな文化大革命時代も、北朝鮮のような独特の共産主義文化があった。ソビエトのプロバガンダと中華文化を混ぜあわせたような独特の風潮があり面白い。
- 現在でも毛沢東は神様的存在である。近年の経済格差拡大に伴い、毛沢東ブームなるものが発生している。天安門事件時にペンキがぶっかけられたが、それをした者も即座に引き摺り下ろされた、というエピソードもある。
- 海外からの観光客数で見ると世界4位の観光大国である。また世界遺産の数はイタリアに次ぐ世界2位である。
- 中華料理は主に北方系、西方系、東方系、南方系の4つに分類され、どれも大変美味である。
中国の豆知識
- 中国系移民は古くから世界中に渡っており、世界中にチャイナタウンが存在する。アメリカではサンフランシスコのチャイナタウン、アジア最大としては横浜中華街や、神戸南京町、長崎新地等が存在する。この大半が中華料理店を展開している。因みに味の程は旨い所(横浜の華勝楼はオヌヌメ)もあれば地雷級(横浜の菜○×館とか)もある。横浜や神戸などの華僑/華人は老華僑と呼ばれるが、中国の経済開放政策後に来日した者は新華僑と呼ばれる。池袋は新華僑である。また老華僑の中華街に新華僑も移住する場合もある。
- 日本で「ギョーザ」と言えば焼き餃子であるが、中国では水餃子の事である。中国で焼き餃子は水餃子を温め直したもの。餃子はそれ自体が主食なので、ご飯と一緒に食べたりしない。
- 韓国のことを快く思っておらず、漢字の韓国起源説や蘇岩礁の領土権問題、北京オリンピックのリハーサルを無断で放送したことなどを非難している。
- 旧満州国にあたる東北三省は統治時代の記憶が残っているため親日的とされ、在日中国人の三割以上を占める。しかし、柳条湖事件の舞台となった瀋陽は除く。
- キューバにニセ風邪薬を輸出していたこともあり、これで400人のキューバ国民が犠牲になっている。最近ではメラミン入り食品が問題となってEUや韓国などで禁輸措置が取られるハメとなっている。これらの食物事件は今や世界中で問題になっており、日本も例外ではない。
- 一流の中華料理店では、厳密な基準をクリアしたものを使っているが、極稀にこれら小さな大衆食堂や、高級飯店を自称するトコロではトンデモ食材の使用が横行していたりする。
- 近年では中国の発展に伴い、高級車の普及率が高まっている。そんな中で偽車が出回ることがあり度々問題になっていた。GMやフォード、クライスラーのビッグ3復活は中国市場なしでありえなかったのである。
- 児童の勤勉さは凄まじい反面、割と自己中心的な子供も多いといわれる。これには一人っ子政策による親の過保護も一因と見られ、一人っ子政策以降に生まれた子を表す小皇帝という言葉がある。
- 世界最速スーパーコンピュータを決める「Top500」で2010年、一位を獲得した。2013年から2016年にかけては中国勢が1位をキープし続けている。
- 中国に住むTさん曰く「マナーが日本人レベルに達するまで2,30年は必要」らしいが、最近は以前と比べると目に見えて向上している。しかし、日本人もそこまでマナーが良くないことも知られてきている。
- 黄河や長江が茶色なのは基本的に土の色で、一概に水質汚濁が原因とは言えない。海岸が茶色く濁っているのも、運ばれてきた土によるものである。
中国のスポーツ
中国では卓球と太極拳が国民的スポーツで国際大会では他国を寄せ付けない圧倒的強さを誇る。
他にはサッカー、バスケットボール、バトミントンが盛んである。特にヤオミンがNBAで活躍したときには、国内でバスケの一大ブームが起き、世界一のバスケ人口を誇るようになった。また、その後はサッカーのスーパーリーグが発足し、世界から強豪選手を招聘したことで、人気に火が付いた(肝心の中国代表の強さは…)。
社会主義国であるためかオリンピックにも非常に力を入れており、毎回アメリカ合衆国とメダルの数を競い合う。
中国を題材とした作品
日本は古来から中国の文物に触れ続けてきたため、中国を題材とした作品も多数生み出してきた。現代でも古代中国の春秋戦国時代や三国志時代などを題材とした作品は数多い。西遊記に代表される中華ファンタジーや道教・風水などに代表される中華風伝奇も根強い人気を誇っている。
また、近代の西洋と交流が本格的に始まった清末期の時代の中国も、東西の文化が不可思議に混じりあった租界などその時代特有の魅力的な雰囲気を持っており、これもまた人気がある。
その一方で、現代の中華人民共和国を題材としたような作品は上記の作品群と比べると少ない。例外は八極拳の使い手を主人公に据え、中国拳法の極意を描いた『拳児』ぐらいだろうか。
ニコニコ大百科に記事がある中国人
中華人民共和国成立以前の人物に関しては「中国史の人物一覧」「春秋戦国時代の人物の一覧」「三国志の登場人物の一覧」を参照。
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関連項目
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