主人公(ドラゴンクエストVIII)とは、『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』の主人公のことである。
公式画像のスクリーンショットやモンスターバトルロードでは「エイト」という名前が使われているため、「エイト」と呼ばれることも多い。
概要
キャラクターデザイン
歴代のドラクエシリーズの主人公らと同様、プレイヤーの分身として操作するキャラクターで、台詞は一切無い。
赤いバンダナがトレードマーク。
キャラクターデザインを担当した鳥山明曰く、
「目立ちすぎちゃダメ、健全じゃなきゃダメ、個性が強くてもダメ…って、主人公がいちばん難しい!しかもいいヤツ描くの苦手(笑)。目でいい人っぽくしてるんだけど、あとは設定的に品の良さを出す必要があったんで、そこも意識しました。」
とのこと。
上着のポケットに居る鼠のトーポは、最初は主人公の優しさを表現するために鳥山明がなんとなく描いただけの小動物だったらしいが、堀井雄二がいたく気に入り、個別の名前や重要な設定が作られた。
ゲーム中での設定
10年前に、それまでの記憶が一切無い中トロデーン城にやって来て、小間使いとして住み込みで働くようになった。
城に来た当初は無愛想な子供だったらしいが、城で暮らすうちに明るく温厚な青年へと成長し、近衛兵に任命され日々を過ごしていた。
ミーティア姫とは幼少期から仲が良かったらしく、ニンテンドー3DS版では彼女との出会いが描かれている。
トロデーン城がドルマゲスによる茨の呪いで滅んだ際、ただ一人呪いの影響を全く受けずに無事だった。魔物に姿を変えられたトロデ王、白馬となってしまったミーティア姫らと共に、道化師ドルマゲスを追う旅に出る。
性能
設定上、呪いに対して完全な耐性を持つため、敵の呪い攻撃を100%無効化したり、呪いのアイテムを装備しても呪われず、教会の世話になることなく装備品を自由に取り外しできる(呪い装備品によるステータス補正はそのまま適用される)。
その他いばらドラゴンの「からみつくいばら」の攻撃を100%避けられる。デイン系やメダパニ、ラリホーにも若干の耐性を持つ。
装備可能な武器は剣、槍、ブーメラン。固有スキルは「ゆうき」。
ある鎧と兜を一緒に装備すると、グラフィックががらりと変わる。
余談だが、北米版『DragonQuest VIII: Journey of the Cursed King』では、主人公のレベルが65になると、「ドラゴンソウル」という特技を覚える。この特技は、後にモンスターバトルロードの勇者エイトのとどめの一撃の技として逆輸入の形で採用された。また3DS版でもレベル70で習得可能。
重要なネタバレ
詳細
主人公の両親は、20年前に姿を消したサザンビーク国の第一王子エルトリオと、竜神族の長老グルーノの一人娘ウィニア。ゲームクリア後に攻略可能となる竜神族の里のイベントで明らかにされる。
好奇心旺盛な竜神族の娘ウィニアは、ある時里を飛び出して人間界へと向かってしまう。そしてエルトリオと出会い、2人は恋に落ちる。長老グルーノは娘ウィニアを里に連れ戻すが、すでにウィニアはエルトリオとの子供を身ごもっていた。ヤることが早い。
その後エルトリオはウィニアにもう一度会うため、竜神族の里を目指して単身で異世界への洞窟を進むが、里まであと少しのところで力尽き、亡くなってしまう。それを知ったウィニアは嘆き哀しみ、主人公を産んだ後、衰弱によって身体を弱らせ、息を引き取ってしまう。
どこかDQ4の天空人の娘ときこりの男の悲劇を彷彿とさせる内容である。
残された二人の子供である主人公の処遇は、「竜神族の里の記憶の一切を封じ込み、人間界へ追放する」というものだった。
ゲーム中主人公に(一つ例外を除き)一切の呪いが効かないのは、既に強力な「記憶封じの呪い」が掛かっているためである。
ウィニアの父である長老グルーノは、2人の仲を引き裂き、その子供である主人公に背負わせてしまった不幸に強い責任を感じ、追放された主人公の後を追う許しを竜神王に得た。一切の言葉を交わすことなく、姿も鼠に変えるならば許すという厳しい条件だったが、グルーノは迷うことなく鼠のトーポとして、主人公を見守っていくことを決意したのだった。
サザンビークのチャゴス王子とは、血縁上いとこの関係にあたるが、ゼシカには「何だかイヤなことに気づいちゃったわねえ……。」と同情される。まったくだ。
この一連のイベントの後に入手出来る、両親の形見の「アルゴンリング」によって、エンディングの内容が変化する。
竜神の勇者が 『大乱闘』に あらわれた!
2019年6月12に配信された「ニンテンドーダイレクト E3 2019」にて、Nintendo Switch用ソフト「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」に「勇者」名義でドラゴンクエストⅪの主人公が参戦することが発表、それに伴いカラーバリエーションとしてドラゴンクエストⅧの主人公の参戦が決定した。
厳密には勇者ではないが、「勇者」として参戦している。使用する武器は「龍神王のつるぎ」と「龍神の盾」。また、ファイターのモデルや参戦PVでは、ポケットに住む鼠のトーポも登場している。カラーバリエーションは『Ⅵ』の引き換え券テリー風のカラー。
声優は梶裕貴に決定。スマブラとドラクエに出演するのが夢と語っていた彼は、「一度に夢が叶った」と喜びを露わにしていた。また、本人は「ゼルダ無双」のリンクを演じていた。(※ゼシカ:竹達彩奈)
『Ⅶ』『Ⅸ』『Ⅹ』の主人公も、最後の切りふだで登場している。
参戦経緯としては、初めて『DRAGON QUEST』のタイトルで海外販売され(それまでは商標の都合で『DRAGON WARRIORS』だった)、かつ最も海外で売れたタイトルということが関係している。「『Ⅺ』主人公のモーションを流用できる『Ⅶ〜Ⅹ』の主人公(誰も「職業:勇者」でないため)」という条件の中から消去法で選ばれたと考えられる(『Ⅶ』主人公は頭身が他と違い過ぎてモーションを流用できないため落選、『Ⅸ』主人公は天使であり羽根のモデルが邪魔になるため、『Ⅹ』主人公は勇者が作中で別に存在するので単なる一般人でしかないため、また両者はキャラメイクが可能なので、ある一つの外観を持たないため落選、そのため最も既存の勇者に近い『Ⅷ』主人公が選ばれたとされる)。
性能などの詳細は「主人公(ドラゴンクエストⅪ)」を参照。
関連動画
関連項目
ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君 | |
---|---|
キャラクター | 主人公 / トーポ / ヤンガス / ゼシカ / ククール / ゲルダ / モリー トロデ王 / ミーティア / マルチェロ / レティス / 竜神王 |
地名 | トラペッタ / リーザス村 / ポルトリンク マイエラ修道院 / ドニの町 / アスカンタ / パルミド / バトルロード格闘所 トロデーン城 / ベルガラック / ラパンハウス / サザンビーク リブルアーチ / オークニス / サヴェッラ大聖堂 / レティシア / 三角谷 聖地ゴルド / メダル王女の城 / 竜神族の里 |
ダンジョン | 滝の洞窟 / リーザス像の塔 / 旧修道院跡地 / 願いの丘 / 剣士像の洞窟 モグラのアジト / 王家の山 / 闇の遺跡 / ライドンの塔 / 薬草園の洞窟 竜骨の迷宮 / 神鳥の巣 / 海賊の洞窟 / トロルの迷宮 / 暗黒魔城都市 竜神の道 / 天の祭壇 奈落の祭壇 / 追憶の回廊 |
モンスター | ザバン / オセアーノン / ドン・モグーラ / アルゴングレート / ドルマゲス キャプテン・クロウ / ゲモン / 魔犬レオパルド / ジャハガロス / 暗黒の魔人 |
ラスボス | ラプソーン |
- 0
- 0pt