『乃木若葉は勇者である』とは、「勇者であるシリーズ」のイラストノベル作品である。
企画原案・シリーズ構成はタカヒロ、執筆は朱白あおい。
「電撃G'sマガジン」の別冊付録「電撃G'sノベル」において2015年9月号から2017年3月号まで連載された。また、公式サイト上でも各話の冒頭部分が掲載されている。
概要
2015年6月12日に、「結城友奈は勇者である」の新プロジェクト「勇者部五箇条」の2つ目として発表された、シリーズ3作目のイラストノベル作品。
「結城友奈は勇者である」「鷲尾須美は勇者である」が、西暦が終わって約300年経ったあとの「神世紀」の世界を舞台としているのに対し、本作品は西暦の終わりから神世紀の始まりにかけての時代を舞台とし、乃木若葉ら初代勇者の活躍を描く作品となっている。
ちなみに、本作でも「勇者御記」が掲載される。
なお本作品は、イラストノベルの前作「鷲尾須美は勇者である」とは異なり、脚本家の朱白あおい氏が執筆する。前作を執筆したタカヒロ氏は企画原案・シリーズ構成として引き続き参加する。
「電撃G'sマガジン」2015年9月号から連載開始。なお、これまで同誌上で連載されていた「勇者であるシリーズ」のイラストノベルとは異なり、同月号から毎月つく別冊付録「電撃G'sノベル」上での連載となる。
2016年6月30日に単行本上巻、2017年3月30日に下巻が発売。また、ドラマCDVol.1が2016年8月14日に、Vol.2は2016年末のコミックマーケット91にて発売。
「電撃G'sマガジン」2016年8月号からはコミカライズも展開中。作画は滝乃大祐。
あらすじ
2015年7月30日、島根県に突如謎の生物が到来し、人々に襲いかかった。のちに「バーテックス」と名づけられたその生物は世界中に襲来して瞬く間に人類を蹂躙、四国地方や長野県の一部などだけが生き残った。
そしてそれから3年の時が流れ、2018年7月30日。乃木若葉は香川県丸亀城の本丸石垣の上に立ち、瀬戸内海を見つめていた――。
登場人物
主要人物
物語の開始時点(2018年7月~9月)の段階では全員14歳。また、6人とも好物に「うどん」が入っている。
また、CVはドラマCDのもの。
- 乃木若葉(のぎ わかば) - CV:大橋彩香
- 本作の主人公で、中学2年生。良家の出身で育ちがよい。とても真面目で堅物な性格をしており、かつてはクラスの委員長を務めていたこともある。上里ひなたとは親友同士である。
- バーテックス襲来の日、勇者としての力を授かり、島根の神社にあった刀「生大刀(いくたち)」をもってバーテックスに対抗した。
- 上里ひなた(うえさと ひなた) - CV:高野麻里佳
- 乃木若葉の親友で幼馴染である。学年も同じ中学2年生。ほかの5人はバーテックスに対抗する力を授かった「勇者」であるが、彼女だけは土地神の声を聞く「巫女」である。行儀がよく、淑やかな女の子。また、年齢の割にかなり胸が大きい。
- 面倒見がよく、若葉に耳かきをしてやるのが得意。若葉が思い悩んだり、落ち込んだりした時には励ましてやるなど、彼女の精神的な支えになっている存在である。
- 高嶋友奈(たかしま ゆうな) - CV:照井春佳
- 中学2年生。とても明るく、社交的な勇者。多少の年齢の上下は気にせず話す。武道の経験がある。
- 人の話をよく聞くが、逆に自分のことについては多くは語らず、6人の中で唯一血液型や趣味が不明である。
- また、見た目が「結城友奈は勇者である」の結城友奈にそっくりである。
- 郡千景(こおり ちかげ) - CV:鈴木愛奈
- 中学3年生で、若葉たちの先輩にあたる勇者。友奈や球子といった陽気なメンバーがいる中で彼女は寡黙であり、あまり他人と関わろうとしない。しかし高嶋友奈とは打ち解けているようである。
- 土居球子(どい たまこ) - CV:本渡楓
- 中学2年生。オレンジのパーカーを羽織る、元気な勇者。自分の名前を気に入っており、自分のことを「タマ」と呼び、「タマに任せタマえ!」が口癖。腕白で、活発な性格。敵には迷わず突撃していくタイプ。胸が小さいことを気にしている。ただ、毎日のように続く訓練には少し不満な様子。
- 伊予島杏とは仲がよく、大事に思っている。
- 伊予島杏(いよじま あんず) - CV:近藤玲奈
- 中学1年生。6人の中では最も後輩になる。土居球子とは友人同士であるが、彼女とは違いおとなしい性格。
本の虫であり、食事中にも読書に耽って球子に怒られたことも。特に恋愛小説を好む。 - 体力面はほかの勇者に比べて劣るが、知識量や頭の回転などの頭脳面ではもっとも優れている。
その他
世界観
「結城友奈は勇者である」及び「鷲尾須美は勇者である」では、「死のウイルス」によって人類の生存範囲が日本の四国地方のみとなり、神樹によって人類は守護されていた。作中では、ウイルスの侵攻から人類を守るために神樹が誕生したという年を起点にした「神世紀」という年号が使われており、西暦はその時に終わりを告げているということになっている(「結城友奈~」の舞台は神世紀300年、「鷲尾須美~」の舞台は神世紀298年)。
一方本作は、西暦2018年を主な舞台として描かれることになっている。物語はバーテックス襲来の2015年の回想から始まるが、この時点での世界は今まさに我々が生きている現代とほぼ同じである。
生放送
関連作品
本作品の公式サイト上に、公式スピンアウト4コマ漫画「勇者の部屋。」が掲載されている。更新は毎月第3金曜日。2016年11月25日掲載の第16回にて更新終了。
前2作で活躍した東郷美森と乃木園子の司会で、毎回本作品のキャラクターをゲストに招き、ゆるゆるトークを展開する。位置づけとしては「鷲尾須美は勇者である」の公式サイトで連載された「わしおすみは勇者ラジオ」と同じである。
原作はタカヒロ、漫画は「勇者である」シリーズの4コマではすっかりおなじみの娘太丸。
関連動画
関連項目
- 勇者であるシリーズ
- 結城友奈は勇者である
- 鷲尾須美は勇者である
- 楠芽吹は勇者である
- 結城友奈は勇者である 花結いのきらめき
- 結城友奈は勇者である ちゅるっと!
- タカヒロ
外部リンク
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