概要
1959年、岩手県盛岡市生まれ。デビュー作は雑誌「小説ジュニア」に掲載された『水曜日の夢はとっても綺麗な悪夢だった』(1979年)。
デビューからしばらくはコバルト文庫で活躍。『丘の家のミッキー』シリーズなどで人気を博す。
1989年、ゲーム「MOTHER」のノベライズを手がける。
本人がゲーム好きを公言しているだけあり、その後、「ドラゴンクエスト(4~6)」、
「精霊ルビス伝説」、「MOTHER2」など、ゲームのノベライズを数多く執筆した。
(精霊ルビス伝説は原作とほぼ関連性の無い作品だが、公式は正史と認定している)
オリジナル作品では、ミステリー、ファンタジー、SF、ホラーなど多彩な作品を手掛ける。
オリジナルの代表作は前述の『丘の家のミッキー』のほか、『ドラゴンファーム』シリーズなど。
『久美沙織の新人賞の獲り方おしえます』や『コバルト風雲録』など、エッセイなどの著作も多い。
余談
彼女による版権作品のノベライズは、独自設定が多く賛否が分かれている。
例として、MOTHERシリーズの一部を挙げておく(ネタバレのため反転)。
- 1:アナ視点の話になっている(2は原作通りネス視点)
- 1:テディは登場せず、代わりに巨漢のミュージシャン、ジョーが仲間になる
- 1:原作のアナの告白に当たる場面にて、性的な行為をほのめかす描写がある
- 2:ジェフの足が不自由である
- 2:ポーキーがギーグの宿主になっている
- 共通:ヒロインが気の強い性格に描かれている
- 共通:エンディングが原作とは完全に異なる
作品リスト(小説)
- 宿なしミウ (1981年、コバルト文庫)
- とってもシンドローム (1982年、コバルト文庫)
- ガラスのスニーカー 美人案内講座 (1982年、コバルト文庫)
- プラトニック ラブ チャイルド (1982年、コバルト文庫)
- きみの瞳にギャラクシイ (1983年、コバルト文庫)
- 夢のつづきはかためを閉じて (1983年、コバルト文庫)
- ロマンチックをもう一杯 夢のつづきはかためを閉じて Part2 (1983年、コバルト文庫)
- 抱いてアンフィニ 新・美人案内講座 (1984年、コバルト文庫)
- 薔薇の冠 銀の庭 (1984年、コバルト文庫)
- 丘の家のミッキー (1984-1988年、コバルト文庫[全10巻]→2001-2002年、コバルト文庫[新装版、全10巻])
- 3時のおやつに毒薬を (1984年、コバルト文庫)
- 風をつかまえて (1985年、コバルト文庫)
- 碧い宝石箱 (1985年、コバルト文庫)
- デュエット (1985年、コバルト文庫)
- これがオシュートメさんだ (1986年、コバルト文庫)
- キングの頰をはりとばせ! (1987年、コバルト文庫)
- ありがちのラブ・ソング (1987年、コバルト文庫)
- あけめやみ とじめやみ (1987年、ハヤカワ文庫JA)
- 花のお祭り少年団 (1988年、コバルト文庫)
- Speak easyの魚たち (1988年、角川文庫)
- 裸足でブーツ (1988年、レディース文庫)
- 百九十センチの迷惑 (1988年、コバルト文庫)
- 花の時間鳥の時間 (1988年、コバルト文庫)
- みやは負けない! (1989年、コバルト文庫)
- 燃える月 (1989年、コバルト文庫)
- 鏡の中のれもん (1989-1991年、コバルト文庫[全9巻])
- MOTHER The Original Story (1989年、新潮文庫)
- ドラゴンクエスト精霊ルビス伝説 (1990年、エニックス[上中下巻]→1992年、エニックス文庫[上中下巻])
- 石の剣 ソーントーン・サイクル1 (1991年、新潮文庫)
- 小説ドラゴンクエストⅣ (1991年、エニックス[全4巻]→1992年、エニックス文庫[全4巻])
→ 小説ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち (2000年、ドラゴンクエストノベルズ[全4巻]) - あなたがとても好きだから (1992年、コバルト文庫)
- 今夜だけうそつき (1992年、集英社)
- 舞いおりた翼 ソーントーン・サイクル2 (1992年、新潮文庫)
- 東京少年十字軍 (1993年、コバルト文庫[上下巻])
- 小説ドラゴンクエストⅤ (1993年、エニックス[全3巻]→1994年、エニックス文庫[全3巻])
→ 小説ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁 (2000年、ドラゴンクエストノベルズ[全3巻]) - グラス・キャッスル (1994年、飛天出版)
- 修道女マリコ (1994年、扶桑社文庫)
- 獣虫記 (1994年、講談社ノベルス)
- 真珠たち (1994年、ハヤカワ文庫JA)
- 恋は劇薬 修道女マリコ2 (1994年、扶桑社文庫)
- MOTHER2 ギーグの逆襲 (1994年、新潮文庫)
- 夜にひらく窓 (1995年、ハヤカワ文庫JA)
- 双頭の蛇 獣虫記2 (1995年、講談社ノベルス)
- ショパンの事情 修道女マリコ3 (1995年、扶桑社文庫)
- 青狼王のくちづけ ソーントーン・サイクル3 (1995年、新潮文庫)
- 小説天地創造 Light in the darkness (1996年、エニックス)
- 頭痛少女の純情 (1996年、徳間文庫)
- 小説ドラゴンクエストⅥ 幻の大地 (1996年、エニックス[全3巻]→1997年、エニックス文庫[全3巻]→2000年、ドラゴンクエストノベルズ[全3巻])
- 誘惑者 (1996年、ベストセラーズ)
- あいたい。 The Longest Letter (1996年、TOKYO FM出版)
- 小説アンジェリーク異聞 剣豪倉菱無関心之介 (1996年、光栄)
→ 小説アンジェリーク異聞 守護聖江戸ごよみ 剣豪倉菱無関心之介 (2003年、光栄[改題]) - 小説を書きたがる人々 (1998年、角川書店)
- ドラゴンファームはいつもにぎやか (1998年、プランニングハウス)
→ ドラゴンファーム1 竜飼いの紋章 (2001年、ハヤカワ文庫JA[改題]) - ドラゴンファームのゆかいな仲間 (1999年、プランニングハウス[上下巻])
→ ドラゴンファーム2 竜騎手の誇り (2001年、ハヤカワ文庫JA[改題]) - 電車 (1999年、アスキー)
- ドラゴンファームのこどもたち (1999年、プランニングハウス[上下巻])
→ ドラゴンファーム3 聖竜師の誓い (2001年、ハヤカワ文庫JA[改題、上下巻]) - 孕む (2000年、イースト・プレス→2002年、光文社文庫)
- 恋じゃない (2001年、光文社文庫)
- いつか海に行ったね (2001年、祥伝社文庫)
- ここは魔法少年育成センター (2002年、EXノベルズ→2006年、GA文庫)
- メモリーオブレイン 腐敗の帝王 (2002年、角川ビーンズ文庫)
- ヒューマンファクターファクトオブヒューマン 腐敗の帝王 (2003年、角川ビーンズ文庫)
- ここは魔法少年育成センター2 どうしろと? (2003年、EXノベルズ→2007年、GA文庫)
- HELP! (2003年、光文社)
- ここは魔法少年育成センター3 とびます。 (2004年、EXノベルズ→2007年、GA文庫)
- 偽悪天使 (2004年、カッパ・ノベルス)
- わたしたちは天使なのよ! 放課後のファンタジスタ (2005年、EXノベルズ)
- 小説エマ (2005年、ファミ通文庫[全2巻])
- プリンセスコレクション ふたりの姫君 白の姫黒の姫 (2008年、講談社)
- ここは魔法少年育成センター4 …じゃない? (2008年、GA文庫[上下巻])
- ブルー (2010年、理論社)
- プリンセス・ストーリーズ シンデレラ・美女と野獣 (2011年、角川つばさ文庫)
- 星降る草原 グイン・サーガ外伝23 (2012年、ハヤカワ文庫JA)
- 毒姫 水晶の檻 (2013年、朝日新聞出版)
- プリンセス・ストーリーズ 白雪姫と黒の女王 (2013年、角川つばさ文庫)
- プリンセス・ストーリーズ 眠り姫と13番めの魔女 (2014年、角川つばさ文庫)
関連商品
- 3
- 0pt