概要
撮るより乗ることを重視している鉄道ファンであり、「乗って旅してるだけで満足」というのなら、あなたは誰がどう見ても乗り鉄と呼ばれるタイプの鉄道ファンであろう。
狭義の乗り鉄とした場合は、後述のように目的を決めた乗車を趣味とする人を指す。
しかし実際にはカメラ撮影をしたりビデオを回すファンが多く、撮り鉄に片足を突っ込んだ人をも乗り鉄と呼ぶこともある。そのため撮り鉄と乗り鉄の区別は曖昧であるが、純粋な乗り鉄を自認する人間は後述の理由から基本的に撮り鉄と同一視されることを嫌う。
乗ることを重視する事から電車の本来の目的を達成しようとしている存在であり、普通に目的を達していれば他の乗客とまるで変わらない。つまりマナーを適切に守る人ならば、何の変哲もない乗車客に過ぎない。
むしろ電車の運行に精通している熟練乗り鉄は、出張など突発で出かけなければいけない用事に重宝したりする貴重な存在でもあったりする(そんなものweb検索全盛の時代だし調べれば何とかなるだろうと思うだろうが、事故などで電車が遅れた際の突発事態の最短ルート探索では、部下の乗り鉄の手腕に編集者も舌を巻いたものである)
ただし、電車が公共機関だということを忘れてしまう心ない乗り鉄の中には、席の大幅な占有、割り込みなどマナーを弁えない者もいるのが現状である。複数集まるとテンションがあがって宴会状態になってしまうことも多い。特にさようなら運転は宴会を通り越して無法地帯と化すこともある(→葬式鉄を参照)
乗り鉄を自称する人ならまず注意すべき点だろう。
撮り鉄との違い
撮影を主体にしている撮り鉄は、いわばアイドルヲタにおける「カメラ小僧」のようなものといえる。
ルールを守って行う分には構わないが、一部マナーの守れない過激な撮り鉄がいるために、乗り鉄を初めとする鉄ヲタは彼らと同一視されるのをものすごく嫌う。詳細は撮り鉄の項の「悪質な撮り鉄」参照。
また乗り鉄は基本的に「乗ることを主体にしている」鉄道マニアであるため、例えば電車が出てくるゲーム動画の実況などは乗り鉄の本領発揮ともいえる(実際に乗り鉄タグのついたゲーム動画もある)
乗り鉄の分類
- 区間制覇 - 路線の複数ないし全部を制覇するのが目的。ぶらり途中下車の旅の旅人みたいなものというべきか。
車窓や各駅を撮影する撮り鉄と併用される場合がある。 - 新車一番乗り派 - 新車の走行開始を耳にするとすっ飛んでくる新しいもの好き。
- 古い車両惜しみ派 - 車両のさよなら運転を狙ってやってくる懐古派。これも撮り鉄と兼用している場合が多い。
- 有名な景勝地に行きたい派 - 鉄ヲタではなくただの旅人という可能性も否めない。
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関連項目
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