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乙坂智(おとさか とも、1994年1月6日-)とは、神奈川県出身のプロ野球選手(外野手)である。
アメリカ人の父を持つハーフであり、フルネームは乙坂・ルーセロ・智・ニコラス。
概要
ヨーク・レボリューション | |
---|---|
乙坂智 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 神奈川県 |
生年月日 | 1994年1月6日 |
身長 体重 |
182cm 72kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投左打 |
守備位置 | 外野手 |
プロ入り | 2011年ドラフト5位 |
経歴 | |
プロ野球選手テンプレート |
小学校時代に兄や友人達に誘われたことにより野球を始め、高学年時には横浜スタジアムに通うようになり横浜ベイスターズのファンになる。
野球の名門である横浜高等学校に進学し、1年生でレギュラーを獲得すると、3年時では春の選抜及び夏の甲子園出場に貢献する。しかし春の選抜は初戦で敗退し、甲子園も3回戦の智弁和歌山に9回に逆転負けを喫して涙を流している。
高校卒業後は両親から大学に進学するように勧められるが、プロ入りの決意を固めていた乙坂はこれを頑なに拒み、ついには家出をしてまで自身の決意を貫き通した。
その思いが報われたのか、2011年のドラフト会議にて憧れだった横浜ベイスターズから5位指名を受けて入団。背番号は33。
DeNA時代
2012年(1年目)から中々一軍へ上がることが出来ずにいたが、2013年には二軍で打率.234ながらチームトップの14盗塁を記録するなど黙々と結果を残してアピールを続ける。
2014年は二軍で5月末時点で打率.292、4本塁打17打点と結果を出し、5月26日にはついに初となる一軍への切符を勝ち取ると、その日にトニ・ブランコの代走としてプロ入り初出場を果たし、同月31日の千葉ロッテマリーンズ戦にて9回表に代打で登場すると、益田直也からプロ入り初打席で初安打となる初本塁打をライトスタンドに叩き込んだ。その後は代走中心で中々出場機会を得られず、出場は6試合に留まった。
2015年は開幕二軍となった。5月4日の二軍戦にて走塁中に相手選手と激突し、意識不明のまま救急車で緊急搬送されるというアクシデントがあった。幸いにも大事には至らず、10日ほどで復帰した。
6月に一軍へと昇格すると、7月には月間打率4割の成績を残した。しかし8月以降は不調に陥り、センターのレギュラーを高校の先輩の荒波翔に奪われた。
2016年は桑原将志がレギュラーに定着するまで併用され、その後は代打として出場したが、7月に二軍落ちして以降は一軍に戻ってくることはなかった。
2017年は代打として83試合に出場したが、打率.190に留まった。
2018年も主に代打として起用され、73試合に出場した。オフにメキシコのウィンターリーグに参戦し打率.410の大活躍。現地の野球ファンから英雄扱いされた。
2019年は開幕一軍は逃すものの4月末に一軍に昇格すると、その後はポストシーズンまで降格することなく一軍に帯同し続けた。代打・代走での出場を中心に、勝負強い打撃を買われスタメン出場する機会も多かった。
出場試合数は自己最多の97試合に出場。阪神とのクライマックスシリーズ第2戦ではサヨナラ2ランホームランを放つなど、持ち前の勝負強さを発揮、シーズンの得点圏打率は.382を記録した。
2020年は85試合に出場し、打率.208、1本塁打、7打点、5盗塁を記録したが、契約更改では「求められるところで結果を残せなかったのは悔しい部分だった」と振り返った。
2021年は開幕を二軍で迎え、4月25日に一軍に昇格したが、結果を残せず二軍落ちする。さらに球団のコロナ禍のルールに接触したことが週刊誌に報じられたことで厳重注意を受け、以降は一軍での出場はなく、戦力外通告を受けた。
DeNA退団後
2022年はメキシカンリーグのメキシコシティ・レッドデビルズ、レオン・ブラボーズ、サルティーヨ・サラペメーカーズと転々と所属した。
2023年からはアメリカ独立リーグ、アトランティックリーグのヨーク・レボリューションに所属する。
人物・プレースタイル
筒香嘉智は高校時代の先輩であり、筒香がプロ入りした後には筒香が出場する試合を何度も観戦に訪れており、その際には近くのベイスターズファンから「乙坂君もベイスターズに来てくれ!」と声をかけられたという。また小学生のころは石井琢朗や金城龍彦のファンだった。
プロ入り前には「ベイスターズ以外には入団しない」とまで話すほどの熱狂的な横浜ファンである。
また、国際野球オタクであり、2014年にユリエスキ・グリエルがベイスターズへ入団する事を知った際には、寮で絶叫したという。
選手としては広角に打ち分ける打撃と積極的な走塁を持ち味とし、小・中学校時代は走力ではだれにも負けなかったと語っている。
応援歌
球団 | レス | No | プレイヤー |
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DeNA | 応援歌のピコカキコ一覧#1321 | 13701 |
成績
- (2023年終了時点)
年度別打撃成績
年度 | 球団 | 試合 | 打席 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 出塁率 |
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2014年 | DeNA | 6 | 2 | 2 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .500 | .500 |
2015年 | 52 | 138 | 124 | 11 | 28 | 1 | 2 | 3 | 10 | 2 | 4 | 1 | 9 | 0 | 25 | 0 | .226 | .276 | |
2016年 | 55 | 124 | 115 | 12 | 31 | 9 | 0 | 1 | 8 | 3 | 1 | 0 | 7 | 1 | 28 | 2 | .270 | .317 | |
2017年 | 83 | 66 | 63 | 7 | 12 | 3 | 0 | 2 | 3 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 13 | 0 | .190 | .215 | |
2018年 | 73 | 109 | 93 | 16 | 19 | 2 | 0 | 0 | 7 | 3 | 2 | 2 | 12 | 0 | 22 | 0 | .204 | .290 | |
2019年 | 97 | 179 | 159 | 19 | 39 | 8 | 2 | 2 | 17 | 6 | 3 | 1 | 14 | 2 | 33 | 3 | .245 | .313 | |
2020年 | 85 | 115 | 101 | 17 | 21 | 3 | 0 | 1 | 7 | 5 | 1 | 1 | 12 | 0 | 28 | 2 | .208 | .289 | |
2021年 | 17 | 20 | 19 | 5 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 6 | 0 | .211 | .250 | |
NPB:8年 | 468 | 753 | 676 | 89 | 155 | 27 | 4 | 10 | 53 | 19 | 12 | 5 | 56 | 4 | 155 | 7 | .229 | .290 |
年度別守備成績
年度 | 球団 | 守備位置 | 試合 | 刺殺 | 補殺 | 失策 | 併殺 | 守備率 |
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2014年 | DeNA | 外野手 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
2015年 | 40 | 53 | 4 | 0 | 0 | 1.000 | ||
2016年 | 34 | 53 | 2 | 1 | 1 | .982 | ||
2017年 | 31 | 12 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | ||
2018年 | 45 | 37 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | ||
2019年 | 69 | 57 | 1 | 1 | 0 | .983 | ||
2020年 | 49 | 31 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | ||
2021年 | 外野手 | 9 | 3 | 0 | 1 | 0 | .750 | |
通算 | 外野手 | 278 | 247 | 8 | 3 | 1 | .988 |
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関連項目
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