乙女ゲームとは、女性主人公を操作して男性キャラクターを攻略するゲームのことである。
概要
一般的には乙女ゲーや乙ゲーと略されていることが多い。BLゲームと混同されやすいが別物である。
女性向けゲームの一種で、男性向けで言うギャルゲーの逆転版である。ゲーム内容や声優の配置等、作りも酷似しており、ADVやシミュレーションタイプの物が多い。『ときめきメモリアル Girl's Side』をはじめとして、男性向けゲームの女性版が作られることもある。
ギャルゲーの逆転版とはいえ男性向けとの大きな違いの一つに主人公の容姿や名前などが細かく設定され、かなり可愛かったり衣装が凝っているという点がある。そのため、自分と攻略キャラクターとの恋愛を楽しむ層と主人公というキャラクターと攻略キャラの恋愛を俯瞰で楽しむ層という2パターンのプレイヤーがいるところが特色だろうか。（ギャルゲープレイヤーにもそういう層が居ないわけではないが、主人公が没個性的であることが大変多いため必然的にその数も少数派である）
ボイス無しやパートボイスよりもフルボイスが主流となっており、キャラクターソングが作られることが多いのも特徴。出演声優によるイベントも多数開催されている。
主題歌にインディーズアーティストを起用する場合も多く、あまり有名とは言えないが実力のあるボーカリストやミュージシャンが揃っている。
コーエーが開発した『アンジェリーク』が実質の乙女ゲーム第一作で、それに続く『遙かなる時空の中で』『金色のコルダ』の3作は『ネオロマンスシリーズ』と呼ばれており、安定した人気を保っている。
『フルハウスキス』『遙かなる時空の中でシリーズ』など少女漫画とタイアップすることも多い。
また、『君に届け』『花より男子』『桜蘭高校ホスト部』などの有名な少女漫画や少年漫画の『テニスの王子様』も乙女ゲーム化されている。
CEROレーティングB～Dくらいの作品が多いが、18禁など年齢制限ありの作品も多数あるため購入する際はしっかり確認しよう。CERO Dだと親の前でプレイするには相応しくないシーンが出がち。対象年齢と内容が釣り合ってないものも割とあったりするが。
昔から根強いジャンルではあるのだが、女性向けアプリゲームの増加やプレイヤー層のハード移行の鈍さにより、最新機種で移植版や新作タイトルを発売しても売り上げが伸びにくく危機的状況になっている。（DYNAMIC CHORDのようにある意味話題になってゲームや関連商品の販促に繋がった例もあるが）
その影響なのか2007年から2015年までは乙女ゲーム版クソゲーオブザイヤー
があったが、2016年は選評が1本も来ず、翌年以降も専用スレが立てられなかったため廃止された。
ネット小説等の影響で「乙女ゲーム=悪役令嬢」というイメージを持たれがちだが、実際は悪役令嬢が登場する乙女ゲームはほぼ無い。『アンジェリーク』や『ときメモGS』のようにライバル女性キャラが居ないわけではないが、「悪役令嬢の断罪イベントが起きて追放」というシーンのある乙女ゲーは皆無と言っても過言ではないぐらいである。元々似たようなキャラクター類型はかなり古くからあり、これらのイメージ元は少女漫画のそれに近い。
タイトル一覧
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全年齢対象
18禁
- Under The Moon
- いじわる My Master
- 越えざるは紅い花
- 蝶の毒 華の鎖
- 吉原彼岸花
- 魔性眼鏡
- 楠屋敷の物語～秘密のお帳面～
- 赤ずきんと迷いの森
- トリック・オア・アリス
- すみれの蕾
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関連項目
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