九十九の満月とは、『ニコニコ漫画』にて小雨大豆が連載している作品である。
概要
作者の趣味全開の内容となっている。(妖怪:ギャグ:真面目:美少女 = 5:2:2:1)
思い付いたままにモブキャラ(妖怪)を登場させるため段々キャラ設定が適当になっているとかいないとか。
一部キャラクターに、同作者の作品「鷽替真と月夜の×××」・「酔狂文庫」・「酔狂倶楽部ラジオ」で出てきた、キャラクターやモブキャラなどが登場するスター・システムを採用しているため、知っているとニヤリとさせられる。
2014年には次にくるマンガ大賞、「本にして欲しいWEBマンガ部門」にて4位を獲得、そして2015年2月9日より満を持してコミックスが刊行されることとなった。現在4巻。
コミックスにおいてはWEB版での各コマの線や演出の調整などで実質ほぼすべて描き直しとなっている。(コミックス化を目指してこっそり準備してたら編集に怒られたなどの逸話も。)
あらすじ
そこは巨大な妖怪屋敷。
幾千にも連なる"部屋"の中に、さまざまな妖怪が、独自の生態系を築いている。
そんな屋敷の中を、部屋から部屋へと旅する人間の少年・鴨川満月(かもがわ まんげつ)は、ある日、美しい龍の少女と出会う。
初めての感触。初めての世界。初めての恋。妖しくも美しい幻想冒険譚。
誰も見たことのない、彼らの旅が今始まる!
物語の舞台-おんでこ屋敷
その巨大さについて。
それ自体が巨大な妖怪であり、その広さたるや現在判明しているところで数千の部屋を有する上、一棟が6階建以上あり百棟以上という想像を絶する文字通りの化物屋敷である。
それに加えて一部屋一部屋が天井も壁も見渡すことの出来ない広さと来ればどれほど巨大か少しは伝わるだろうか。
特殊な生態系
化物屋敷なだけあり、そこに住み着くのは人ではなく多種多様な妖怪達。
妖怪は物と生き物の数だけ存在し、それら妖怪達の手によって人間界とは違った、食っては食われの妖怪達による独自の生態系が築かれている。
登場キャラクター
メインキャラクター
- 鴨川 満月(かもがわ まんげつ)
- 人間界からおんでこ屋敷にやって来た、現在作中唯一の純粋な人間であり本作の主人公。その容姿から、読者に女性としばしば勘違いされているが、胸の奥に熱い魂を秘めている漢である。主に突っ込み担当。違ネエさんとの漫才の息はピッタリ。探し物(人?)の旅をしているらしい。機転が利き、大人な性格。
- 戦国万妖 違(せんごくばんよう ちがい)
- 満月と共に旅をしている妖怪。ネエさんと呼ばれている。髪の分け目と思われた部分は実は口の裂け目らしい。主にボケ担当。素直な性格で面倒見が良いが、面倒臭がり屋で守銭奴。いつもは、イルカの様な下半身を持つ小さい体であるが、その真の姿は……。あと妖怪はおしっこしないらしい。キャラクターの元ネタは「鷽替真と月夜の×××」より鷹穂 違(たかほ ちがい)。
- 龍宮殿 雪鷹(りゅうぐうでん ゆきたか)
-
龍の鬼子(人との間に出来た子供)。配分的には見た目は人間 9 割、力は龍 9 割と言った所。
引き篭もり箱入りで育った為、世間知らずで天然。家はかなりの金持ち。頭の両脇に生えた角は気分次第で伸縮、変形する。半分人間なのでおしっこするらしい。コウベエに飲み込まれかけて頭ごと切り離し床まで落下してきた際に大事な巾着を本体に飲み込まれ、それを探すために満月達の旅に同行させてもらう事に。
メインヒロインであるにもかかわらず、登場した「その1」で名前を紹介されず、その2の中盤を過ぎた辺りで違にさり気なく呼ばれるまで名称不明であり、なおかつ「その2」の中ではその1回しか名前を呼ばれないというかなりの隠れ不憫キャラ。「その4」でやっとフルネームが判明した。
サブキャラクター
- 鬼岩島 黄太(きがんじま おうた)
- 「その4」から登場。姉思いの鬼の少年。鬼技は物体と融合し、自身の体の一部として使う「鬼岸の交わり」
- 「~じゃ」や「~じゃの」等、方言のようなしゃべり方をするが方言ではなくただのおじいちゃん言葉。
- 良いおじいちゃんに迷わずなれるように、子供の頃からおじいちゃん言葉を使っている。
- ほむらん(ほむらん)
- 「その4」から登場。黄太といっしょにいる、もふもふな生き物。ほむらんまじほむほむ。キャラクターの元ネタは「酔狂文庫:ビックフット
」よりビックフット。
- 鬼岩島 紅(きがんじま べに)
- 「その8」から登場。黄太の姉。空爪(からづめ)と呼ばれる、魂魄を使って放つ見えない刃を飛ばす技を持つが、黄太の「『妖怪』が魂魄を使って(後略)」という台詞から、紅の鬼技ではなく、一般的な妖怪の技の一種と思われる
妖怪達
九十九の満月に登場する妖怪達を参照。
能力
- 鬼技
- 生まれながらに生き物に宿った常軌を逸する能力。神技とは一線を画する。その能力は様々で、中には島一つを”産んだ”者さえいるという。
- 鬼技の語源は鬼の持つ特殊な力からきているが、転じて稀に人や妖に宿る特殊な力もまた鬼技と呼ぶ。
- ただ鬼の鬼技は人や妖とは違い進化する。
- 神技
- 後天的な努力で手にするもの。
関連静画
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関連項目
外部リンク
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