- プロ野球選手一覧 > 九里亜蓮
九里亜蓮(くり あれん、1991年9月1日-)とは、鳥取県出身のプロ野球選手(投手)である。現在は広島東洋カープに所属。
経歴
広島東洋カープ #11 | |
---|---|
九里亜蓮 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 鳥取県米子市 |
生年月日 | 1991年9月1日 |
身長 体重 |
187cm 95kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 2013年ドラフト2位 |
経歴 | |
プロ野球選手テンプレート |
甲子園の出場経験はないが、大学時代は亜細亜大学に在籍し、才能が開花。東都大学リーグ通算19勝5敗、防御率1.60の好成績を残す。
4年生秋にはリーグ優勝、神宮大会では先発した3試合で18.1回を自責点0と好投し大学日本一を達成した。
2013年ドラフト会議で、広島から2位指名を受け入団。背番号は12。
広島時代
2014年はキャンプから一軍に帯同。オープン戦の好投を認められ、2014年3月29日の中日ドラゴンズ2回戦の先発に抜擢され6回を1失点と好投、プロ初先発初勝利を飾り、ルーキーの勝ち星1番乗りとなった。その後は地元である米子市民球場で凱旋登板、家族の前で白星を手にするなど順調のように見えたが、後半戦は打ち込まれることも増え、1年目は2勝5敗だった。
2015年は中継ぎとして起用されるがなかなか登板の機会が訪れず、5月3日の東京ヤクルトスワローズ戦にて3.1回を投げて3失点を喫すると、以降は起用されず15日に登録を抹消される。その後8月12日に再登録され、その日のヤクルト戦にて先発として登板するも5回4失点で負け投手となり、8月13日に再び登録抹消されてシーズンを終えた。オフには二軍の佐々岡真司投手コーチと共に下半身強化に取り組んだ。
2016年は開幕当初は前年同様中継ぎからのスタートだったが、好調だったためか5月は一転谷間の先発として登板する。しかし不安定な面も多く露呈したため、交流戦以降は起用法の安定しない便利屋として主に起用され、結果先発として10試合、中継ぎとして17試合に登板した。突出した成績は残せなかったが、中継ぎでは2イニング以上投げた試合が8試合、登板から中4日以内で先発した試合が4試合とフル回転した。
2017年は開幕から先発ローテーション入りしたが、途中から中継ぎを務める。35試合(内先発13試合)に登板し、9勝5敗2ホールドを挙げた。
2018年は開幕から中継ぎとして登板していたが、途中から先発に転向。6月17日の福岡ソフトバンクホークス戦ではプロ初完投勝利を挙げた。24試合(内19試合は先発)に登板し、8勝4敗を挙げ、リーグ3連覇に貢献した。クライマックスシリーズでは第3戦で勝利投手となり、日本シリーズ進出に貢献した。日本シリーズでは第3戦で先発登板したが、敗戦投手となった。
2019年は先発と中継ぎを務める。6月25日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦ではプロ初完封勝利を決めた。27試合に登板し、8勝8敗3ホールドだった。
2020年はクリス・ジョンソンの不振や大瀬良大地の離脱でチームの先発事情が苦しい中、開幕からシーズンを通して先発ローテーションに定着。8月までは安定感を欠いたが、9月にフォームをワインドアップから常時セットポジションに変更したところ投球内容がぐっと安定し、10月には3勝0敗、防御率0.58をマーク。最終的に初めて規定投球回数に到達し、8月まで4点台後半だった防御率を2.96まで下げ、8勝6敗の成績を挙げた。
2021年は開幕から先発ローテーション入りする。5月23日に新型コロナウイルスの陽性反応が出たことで離脱したが、復帰後は閉幕までローテーションの一角を担った。リーグトップタイの13勝を挙げ、阪神タイガースの青柳晃洋と共に最多勝のタイトルを獲得。オフに取得したFA権を行使せず、3年契約を結んだ。
2023年5月17日の横浜DeNAベイスターズ戦で通算1000投球回を達成した。26試合に先発登板し、8勝8敗だった。
2024年は開幕投手を初めて務めたが、勝敗は付かなかった。23試合の登板で7勝10敗だった。
選手としての特徴
持ち球は、最速147km/hの直球、落差あるチェンジアップをはじめ、カーブ、スライダー、ツーシームなど多彩な変化球を投げ分ける。
精悍な顔立ちや恵まれた体格からのイメージとは裏腹に、芯を微妙に外して打たせて取る投球スタイルが持ち味。プロ初先発の試合も、全18アウトがゴロ15フライ3の0三振だった。
現在の投球フォームはセットポジションからノーワインドアップのオーバースロー。大学時代からしばしばフォームを変えており、トルネード風のフォームだったこともある。
人物・エピソード
- 父が米国人、母が日本人のハーフ。そのためかやや彫りの深い、モデル顔のイケメンである。
- 鳥取県出身のプロ野球選手としては1998年に引退した川口和久以来、16年ぶりの選手となった(よく勘違いされるが能見篤史は出身高校が鳥取城北高校というだけで、地元は兵庫県である)。
- 中学時代は家庭環境などの要因からグレて地元の不良グループとつるんでおり、祖母の説得と献身によって更正した過去がある。そのため祖母に強く感謝している。
- モデルをしている美人の妹がいる(九里聖莉奈)。
- 2015年オフになぜか広島の不動産会社アイスタイルのCMに出演。
- 2016年オフに地元の同年代の一般女性との結婚を発表。
成績
年度別投手成績
年度 | 球団 | 登板 | 先発 | 完投 | 完封 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 勝率 | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014年 | 広島 | 20 | 16 | 0 | 0 | 2 | 5 | 0 | 0 | .286 | 83.1 | 31 | 50 | 45 | 37 | 4.00 |
2015年 | 7 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | .000 | 16.0 | 7 | 10 | 10 | 8 | 4.50 | |
2016年 | 27 | 10 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 1 | .500 | 80.0 | 37 | 52 | 47 | 40 | 4.50 | |
2017年 | 35 | 13 | 0 | 0 | 9 | 5 | 0 | 2 | .643 | 116.1 | 44 | 97 | 51 | 47 | 3.64 | |
2018年 | 24 | 19 | 1 | 0 | 8 | 4 | 0 | 0 | .667 | 120.1 | 41 | 86 | 60 | 57 | 4.26 | |
2019年 | 27 | 19 | 1 | 1 | 8 | 8 | 0 | 3 | .500 | 118.0 | 41 | 96 | 50 | 46 | 3.51 | |
2020年 | 20 | 20 | 2 | 1 | 8 | 6 | 0 | 0 | .571 | 130.2 | 44 | 106 | 46 | 43 | 2.96 | |
2021年 | 25 | 25 | 2 | 0 | 13 | 9 | 0 | 0 | .591 | 149.0 | 51 | 102 | 73 | 63 | 3.81 | |
2022年 | 26 | 24 | 0 | 0 | 6 | 9 | 0 | 0 | .400 | 140.1 | 53 | 121 | 55 | 52 | 3.33 | |
2023年 | 26 | 26 | 3 | 3 | 8 | 8 | 0 | 0 | .500 | 174.1 | 49 | 129 | 58 | 49 | 2.53 | |
2024年 | 23 | 22 | 1 | 1 | 7 | 10 | 0 | 0 | .412 | 131.2 | 29 | 95 | 49 | 47 | 3.21 | |
NPB:11年 | 260 | 195 | 10 | 6 | 71 | 67 | 0 | 6 | .514 | 1260.0 | 427 | 944 | 544 | 489 | 3.49 |
関連動画
関連項目
外部リンク
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 松井裕樹
- 大瀬良大地
- 森友哉
- 小林誠司
- 石川歩
- 井上晴哉
- 三上朋也
- 山川穂高
- 萬谷康平
- 祖父江大輔
- 岩貞祐太
- 杉浦稔大
- 岡田雅利
- 岡大海
- 柿田裕太
- 田口麗斗
- 上林誠知
- 桂依央利
- 若月健矢
- 二木康太
- 平良拳太郎
- 鈴木翔太
- 内田靖人
- 加治屋蓮
- 曽根海成
- 石川亮
- 和田恋
▶もっと見る
- 2
- 0pt