二ツ星駆動力学研究所とは、
1. 東京を本拠地とする、ミニ四駆レーシングチーム。
2. そのチームをモデルとし、2013年から2015年まで「となりのヤングジャンプ」でWeb連載されていた、『大人のミニ四駆漫画』。全40話。
である。このページでは、2の漫画の解説を行う。
作者は林健太郎(他代表作品に『週刊はじめての初音ミク』)。単行本は全3巻が発売中。ニコニコ静画でも一部を読むことができる。
なお、Web連載時は2話だったものが単行本では1話にまとめられた回がある関係で、途中から話数(Item No.)のずれが生じているが、このページでは連載時の話数に順ずる。
概要
第一章
「第三次ミニ四駆ブームが来ている」という話を聞いた某会社社長・オンダワラが設立したミニ四駆チーム、『二ツ星駆動力学研究所 (Twin Stars Mechanomotive Force Laboratory)』、略して『TMFL』。物語は、作者の林がTMFLに半ば無理矢理引き込まれるところから始まり、個性豊かなチームメンバー達がミニ四駆を「大人が本気で」楽しむ様子を漫画にするまでの過程が描かれている(つまり、作中の世界ではまだ本作の連載が始まっていない設定)。
第二章
某高校に通うミナト(高2)。どこか冷めた目で世間を見ながら日々を過ごす彼女は、とある出来事からアルバイトをしようと思い立つ。「近場だし黙々とできそう」という理由で、たまたま見つけた事務・データ入力の仕事に申し込むが、その会社と本当の仕事内容は……。
一癖も二癖もあるTMFLの面々の中、果たしてミナトは何を思い、何を見つけるのか。
なお、この作品は実在するTMFLをモデルに、脚色や演出を加えて漫画としたものである。よって登場人物にも当然モデルとなった実在の人物がいるが、林とナカムラのみメディアへの顔出しOK(もちろん許可を得て)(参考リンク)
で、所長、工場長、博士、オシカは基本的にレースやイベント会場でのサイン等には応じるが写真はNG(参考リンク)
、エリとミナトは一切の接触を控えてほしい(参考リンク1)
(2)
旨が公式Twitterで告知されている。幸い大きなトラブルは起きていないそうなので、作品が無事続いていくためにもルールを守りましょう。
TMFLメンバー
- ハヤシ(林健太郎)
漫画家。前々から世話になっていたらしい所長により強引にチームに加入させられた上、所長とのレースで負けたせいでミニ四駆漫画を描くことになる。第一章ではこの作品の語り手のような立ち位置であり、基本的に彼の視点で物語は進行する。 - ナカムラ
作者・林健太郎の担当編集者である集英社社員。少年時代は相当ミニ四駆にのめり込んでいたらしく、どこからか聞きつけたTMFL設立の話に乗り参加する。ミニ四駆への情熱は大人になっても変わらず、公式戦での二次予選突破経験もある実力者だが、第27話で突如TMFL脱退を表明し、ライバルチームとして『TEAM TRUTH SEEKER (TTS)』立ち上げを宣言する。 - オンダワラ所長
TMFL設立者にして所長。東京都内にある某企業の敏腕社長であり、自社のオフィスの一部をTMFLベースとして使用している。豪快な性格で「何事も真剣に全力」がモットーであり、思いついたことは時に周りを強引に巻き込みながらすぐ実行に移すようで、ハヤシは今回のミニ四駆以前にも色々なことに巻き込まれているらしい。資金力にモノを言わせたパーツの厳選や新機構の開発、ボディの造型、塗装など細部に至るまで並々ならぬこだわりを持つが、実は昔から工作が大の苦手だった。
なお、一部を除く主要キャラの名前は、タミヤの社屋がある地名にちなんでいる。所長の名前の由来はタミヤ本社(静岡市駿河区恩田原)。 - イケダ工場長
所長の幼馴染。本業はプログラマーらしい。彼もまた所長に負けずとも劣らぬ強烈なキャラクターで、日々所長と張り合ったり、ハヤシに無茶振りをしている。所長に並ぶ実力者で、工場長と言うだけあり、マシン・パーツの整備・改造や画期的なシステムの開発には相当力を入れている。料理が得意で、カレーや肉まんは絶品だとか。
名前の由来はタミヤ池田工場(静岡市駿河区池田)。 - スルガ博士
所長の幼馴染で、所長が経営する会社の社員でもあるらしい。SFやロボット系のアニメに造詣が深く、それらの影響を受けた「ダークマターシステム」「センチネルポールシステム」などの謎めいた独創的な機構を搭載したマシンの開発に余念が無い。
名前の由来はタミヤの本拠地ともいえる静岡市駿河区。 - オシカ
所長が経営する会社の社員。TMFLには流れで加入したようだが、遠方での大会への参加なども含めて楽しんでいる模様。マシンは速さよりも見た目第一で、ブルーを基調とした塗装やデコレーション(通称「オシカブルー」)に力を入れている。が、旋盤を自在に使いこなしたり、仕事モードになると別人格が現れ、感情を失い恐ろしい効率で作業をこなすようになるなど、実は一番謎が深い人物かもしれない。紫芋ラスク。
名前の由来はタミヤ小鹿工場、第一・第二物流センター(静岡市駿河区小鹿)。 - エリ
ある場所(所長が林、工場長、博士を連れて行ったキャバクラ)でメンバー達と知り合ったことがきっかけでミニ四駆に興味を持ち、後日ハヤシを通じてTMFLベースを訪問。その心意気を所長に認められ、特別にチーム加入を許可される。元々実車好きであったからか、アストラルスターやフェスタジョーヌといったマシンを好んで使用している。トランスフォーマー好き(サイバトロン派)。なお、彼女も日・英・西の三ヶ国語を使いこなすなど謎が多い。
ちなみに「エリ」は本名ではなく(キャバクラ勤務時の源氏名らしい)、名前……というか勤めていた店の名前の由来はタミヤ・フィリピン法人の所在地(セブ州ラプ=ラプ市)。
自分の過去を漫画でバラされてしまったことへの恨みが関係あるのか無いのかはわからないが、37話にて遂にデストロンに堕ち黒に染まった。 - ミナト
第二章の主人公。高校2年生。無愛想で人付き合いもあまり得意では無いが、エンジニアの父(南米に単身赴任中)の影響で幼少の頃から模型などに触れていたため、修理や工作などは苦にしない。たまたまバイト先となったTMFLで、父との思い出が詰まったアバンテMk.IIを手に、新しい世界へと歩み始める。まだ切ったり加工したりと凝った改造はしていないが、丁寧な組み立てとメンテを行ったマシンはかなりの完成度を持ち、所長も将来のエース候補として期待を寄せているようだ。
ところで、彼女の父親に関して所長と工場長は何かひっかかる所がある様子である。その父とは35話にて再会を果たすも、家族やTMFLを巻き込んでちょっと面倒なことになった。
名字はシンバシで、名前の由来はタミヤプラモデルファクトリー新橋店(東京都港区新橋)。 - タミニャン
TMFLのマスコット的存在の、タミヤTシャツを着た猫。作中では主に解説コマなどで登場する。特別編1(ボツネーム)によると、初期案では作者の代理キャラとして漫画に登場する予定だったらしい。
その他のレーサー達
- ハルウチ
ヤングジャンプ編集部員でナカムラの後輩(獣医師免許所持)。ナカムラに誘われてTMFLベースにやって来る。ミニ四駆はレッツ&ゴー世代であり、かつての愛車はマグナムセイバー。メンバーから手ほどきを受け、スポット参戦のような形でジャパンカップ2013と企業対抗戦、メディアレースにも参加するが、その後はご無沙汰の様子(公式Twitterによると、ミニ四駆への情熱がそこまでヒートアップしなかったとか)。 - S県某私立高校ミニ四駆部
こんな部活動が認められてしまうくらい多様性を尊重する高校のミニ四駆部員たち。部長のトヨダ、どこかで見たような雰囲気の双子のオオヤ、背の高いカタヤマ、これまたどこかで見たことあるようなフジミ、そして顧問でナカムラの大学時代の友人であるマッシュヤワタ。半ばノリで作ってしまった部らしく、組み立て方や工具の使い方すら怪しいレベルの部員もいたが、TMFLメンバー(主に工場長)の熱血指導を受ける。その成果もあってか、後にフジミとトヨダがある大会で1-2フィニッシュを飾ったようで、先を越されたTMFLが新メンバーを探すきっかけのひとつになった。 - リズキー
インドネシア人で、地元にメイドカフェを開くために日本にやってきたらしい。マシンは東南アジアらしいフラット仕様のチューン。 - シンバシさん
日焼けした肌に、白髪交じりの長髪を後ろで縛った中年男性……というか名前の通りミナトの父であり、工場長が以前新橋で意気投合して飲みに行ったメンタルの若いおっさん。第二章の途中で帰国し娘との再会を果たすが、実は結構前に日本に戻っており、家族に隠れてミニ四駆に興じていた。ノリは軽いが、ちゃんとした娘想いの父親である。 - ミナミ
ミナトの高校のクラスメイト。ミナトとは対照的な、いわゆる「よくいる女子高生」キャラだが、そんな彼女も人並みに悩みの一つや二つくらい持っている。そして、とある出来事により心を揺さぶられた彼女は……なんとTTSの一員となって、TMFLの前に現れる。そして、この日のために仕立てたマシン「PINKY TRESSA」を手に、ミナトに対決を挑むが……。
名字はモロオカで、名前の由来はタミヤプラモデルファクトリー・トレッサ横浜店(神奈川県横浜市港北区師岡町トレッサ横浜南棟)。 - ミナトのクラスメイト達
レーサーでは無いが、ミナトと比較的仲のよいトーコ(名字はシナガワ、名前の由来は品川シーサイドのある品川区東品川)、レギュレーションに縛られないレースで所長たちと勝負した、マルイ(坊主)とアオシマ(物理部)のかなりアウトなネーミングのバカ二人。なんだかんだで、ミナトはなかなか良い人間関係に恵まれているようだ。
TM FORCE-1
二ツ星駆動力学1号機"ティーエム・フォースワン"。所長がこれまでの経験の全てを注いで作り上げた、完全オリジナルボディ。近未来的でありながら、どこかクラシックカーのような雰囲気も持ち合わせるその車体は、優れたデザインのみならず、センチネルポールシステムや土嚢システムをそのまま搭載できる実用性も備えている。現在はおそらく所長の手元に1~2台程度が存在するのみで、残念ながら製品化の予定は今のところ発表されていない。
掲載一覧
- となりのヤングジャンプ(集英社、Webコミック)
一部を除き古い回から順次掲載終了。 - 単行本(集英社、ヤングジャンプコミックス)
全3巻。 Web掲載されたものを再編集の上収録。
電子書籍版ではフルカラーとなっている。 - ミニ四駆超速ガイド2014(ゲットナビ編集部)
番外編(ジャパンカップ2014プレビュー)収録。 - ミニ四駆超速チューンナップ入門(ゲットナビ編集部)
番外編(博士の開発記録)収録。 - ミニ四駆超速ドレスアップ入門(ゲットナビ編集部)
番外編(即席ドレスアップ)収録。 - 黒田さんと片桐さん(集英社、ウルトラジャンプ掲載、nini作)
こちらは別作品だが、第6話がTMFLとのコラボ回となっており、ナカムラがゲスト出演している。
関連商品
関連項目
外部リンク
- となりのヤングジャンプ:二ツ星駆動力学研究所

- 二ツ星駆動力学研究所

- 公式Twitter (@tmfl_yj)

- 所長Twitter (@TMFL_mini4wd)

- 公式Instagram

- TEAM TRUTHSEEKER 公式Twitter(@TTS_mini4wd)

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