- プロ野球選手一覧 > 二保旭
二保旭(にほ あきら、1990年5月18日-)とは、福岡県出身のプロ野球選手(投手)である。現在は千葉ロッテマリーンズに育成選手として所属。
たまに間違われるが、苗字は「仁保」ではなく「二保」である。
概要
千葉ロッテマリーンズ #132 | |
---|---|
二保旭 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 福岡県行橋市 |
生年月日 | 1990年5月18日 |
身長 体重 |
182cm 75kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 2008年育成ドラフト2位 |
経歴 | |
プロ野球選手テンプレート |
九国大付属高校では1年秋からエースとなり、3年夏は福岡工業の三嶋一輝と投げ合って勝利するものの、飯塚高校・辛島航と投げ合った準々決勝で試合途中に熱中症となり無念の降板、後続が打たれて敗れた。甲子園出場経験はなし。
2008年のドラフト会議で、福岡ソフトバンクホークスに育成2位で指名され入団。入団時の背番号は128。
ソフトバンク時代
2009年(1年目)は身体作りから始め、中盤から二軍戦に登板、先発も務め10試合で防御率2点台と好成績を残す。
2010年(2年目)は防御率8点台と低迷、オフに川上憲伸と自主トレを行った。
2011年(3年目)は専ら三軍で過ごし、オフに規定で自由契約となったが再契約。
2012年、年明けに結婚。ウエスタン・リーグで5月の月間MVPを獲得するなど結果を出し、登録期限ギリギリの7月30日に支配下登録を勝ち取った。背番号は13。9月に一軍昇格、中継ぎで2試合投げた後、体調不良で離脱した山田大樹の代役で9月18日の埼玉西武ライオンズ戦にプロ初先発したが、四球を連発して3回1失点で降板、二軍落ちしてシーズンを終えた。
2013年は時々一軍に上がってすぐ落とされるという繰り返しで、5試合で防御率6.00という数字に終わる。
2014年は二軍で主に中継ぎを務めたが、一軍では登板機会がないままシーズンを終えた。この年のシーズン中、ヤクルトとの間で新垣渚・山中浩史と川島慶三・日高亮のトレードがあったが、ソフトバンクは当初は山中ではなく二保をトレードに出すつもりだったらしい。
2015年、オープン戦で7試合10回無失点と結果を残し、工藤公康新監督から「マウンド度胸がいい」と高く評価され開幕一軍入り。5月3日のオリックス・バファローズ戦で2点ビハインドの8回を抑え、その裏にチームが逆転してプロ初勝利を挙げた。主にビハインド時やロングリリーフで登板し、前半戦だけで5勝を挙げた。結局シーズンを通して一軍で投げ続け、44試合に登板し6勝1敗5ホールド、防御率3.25の好成績を挙げた。
2016年は開幕前に右肘の痛みを訴え離脱。トミー・ジョン手術を受けてシーズン絶望となった。2017年に二軍で実戦復帰したが、一軍昇格はならなかった。
2018年は3年ぶりに一軍復帰。4月上旬から主にビハインド担当の中継ぎとして登板、6月24日のオリックス戦では1点勝ち越したあとの延長12回裏を抑えてプロ初セーブを挙げた。しかし8月1日の西武戦で3連続四球から森友哉に満塁ホームラン被弾をやらかして二軍落ち。その後は閉幕直前に2試合投げただけでシーズンを終えた。最終的には35試合で1勝1セーブ4ホールド、防御率5.34。
2019年は工藤監督から先発・リリーフどちらでも行けるように準備するよう命じられ、リリーフで開幕を二軍で迎えた。5月から先発で調整し、28日のオリックス戦で7年ぶりに一軍の先発マウンドに上がる。以降先発ローテーションの谷間に入り、3度目の先発となった7月5日のオリックス戦で6回1失点に抑え先発での初勝利を挙げた。その後もローテの谷間で先発したが、結局8試合に投げて1勝4敗に留まった。二軍では楽天とのファーム日本選手権に先発し、5回6奪三振2安打無失点で勝利投手となりMVPを受賞。
2020年は先発として開幕ローテーションを勝ち取るが、初戦でいきなり2回に危険球退場をやらかす(そして緊急登板した津森宥紀が珍記録をマークすることに)。工藤監督は辛抱強く起用し続け9月まで先発ローテを務めたが、9月27日の千葉ロッテマリーンズ戦で2回途中7失点KOで二軍落ち、その後は一軍に戻れずシーズンを終えた。最終的には12試合で4勝5敗、防御率4.92。なおこの年、ホークスで二保以外に10試合以上に先発した投手6名は全員防御率2点台であった。
2021年は開幕ローテーション争いに敗れ、5月に2試合先発登板したが勝ちはなかった。
阪神時代
2021年7月2日、中谷将大との交換トレードで阪神タイガースに移籍した。背番号は34。
2022年は二軍でセーブ王のタイトルを獲得したが、一軍での登板はなかった。
ロッテ時代
2023年オフに千葉ロッテマリーンズの入団テストを受け、11月28日に育成選手契約を結んだ。背番号は132。
プレースタイル・人物
2018年までは最速148km/hの直球を主体に、縦のスライダーやフォーク、カーブなど多彩な変化球を投げるスタイルだった。2019年からはツーシームを主体に、手元の変化で打ち取るスタイルにシフトチェンジしている。
ソフトバンクでは同僚の明石健志と顔立ちが似ており、ファンから明石と間違われてサインを求められたこともあったとか。
成績
- (2023年終了時点)
年度別投手成績
年度 | 球団 | 登板 | 先発 | 完投 | 完封 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 勝率 | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2012年 | ソフトバンク | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- | 6.0 | 4 | 3 | 1 | 1 | 1.50 |
2013年 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- | 9.0 | 6 | 3 | 6 | 6 | 6.00 | |
2015年 | 44 | 0 | 0 | 0 | 6 | 1 | 0 | 5 | .857 | 52.2 | 23 | 28 | 21 | 19 | 3.25 | |
2018年 | 35 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 4 | 1.000 | 30.1 | 19 | 17 | 19 | 18 | 5.34 | |
2019年 | 8 | 8 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 0 | .200 | 38.1 | 16 | 15 | 19 | 17 | 3.99 | |
2020年 | 12 | 12 | 0 | 0 | 4 | 5 | 0 | 0 | .444 | 56.2 | 24 | 28 | 40 | 31 | 4.92 | |
2021年 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 11.1 | 5 | 8 | 7 | 6 | 4.76 | |
阪神 | 4 | 3 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | .500 | 15.1 | 7 | 9 | 10 | 9 | 5.28 | |
21年計 | 6 | 5 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | .333 | 26.2 | 12 | 17 | 17 | 15 | 5.06 | |
NPB:7年 | 113 | 26 | 0 | 0 | 13 | 12 | 1 | 9 | .520 | 219.2 | 104 | 111 | 123 | 107 | 4.38 |
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関連項目
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