二盃口(リャンペーコー)とは、麻雀の役の一つである。名前の通り、一盃口の上位役。
概要
門前限定の3翻役。同じ組合せの順子が2組存在すると成立する。要するには一盃口が2組出来れば良いと言うことである。例えば![]()
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みたいな形である。
一見すると対子が7つである七対子のように見えるが、高点取りの原則に基づきこちらの方が成立する。一盃口と同様に門前役なのでチーをすることは出来ない。
そのことから分かるようにレア役であり、過去に麻雀格闘倶楽部が和了役のデータを集計した際には、一般役の中で三槓子に次いで二番目に和了回数が少ない役だった(参考
)。それどころか、四暗刻・国士無双・大三元といった割と和了しやすい役満役と同レベルの和了回数となっている(参考
)。
多くの場合は七対子の形になるのは先述の通りであるが、当然、二盃口は順子であるため、気をつけなければ待ち牌を見逃す可能性がある。
この場合、七対子と同じ感覚で
だけを待ち牌と勘違いしないように注意する必要がある。当然このケースの場合は![]()
の両面待ちとなる。そのため、安目を引いてしまうと、一盃口(+平和)となってしまう。
なお筒子の2~8を二枚ずつ集めて作った二盃口を大車輪と呼んで役満扱いするローカルルールが存在する。もっともローカルルールがなくても、確実にタンヤオ・平和・二盃口・清一色の複合で11翻となり三倍満以上確定、リーチやツモ、ドラが乗れば数え役満成立というレベルなので、それほど威力が変わるわけではない。
尚、二盃口は必ず七対子の形となるというのは正しくない、例として次のような形も二盃口である(例2については争いがある)。
例1は順子![]()
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に対して雀頭
が重なっているケースである。一般的な七対子では4枚使いが認められないのでこれは当然七対子の形ではない。
例2は同じ順子![]()
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が4つというものである。要するに![]()
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というペア1組と![]()
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というペア1組が出来ているという考え方である。これはローカル役では一色四順と呼ばれる形であり、非常にレアである。尤も、一色四順自体がマイナーな役であり、採用されていないケースがほとんどである。
基本的には例2の形も二盃口と見做されるのだが、これを二盃口と見做さないケースもある。これは七対子の4枚使いが認められないのと同様の考え方に立った場合である。つまり、同じ組合せの順子2組ということだから、異なる組合せでなければならないということである。
例2の形が二盃口と見做されない場合には三暗刻+順子1つという形として解釈されるか、4つの順子(なお、このようなルールを忠実に解釈する考え方の場合には同じ順子が4つあるということから下位役の一盃口も不成立と考える場合が多い)として解釈されるかでいえば、高点法により前者の形で解釈されることが多い。
ただし、例2のような場合だと純チャン+清一色の方が三暗刻+清一色よりは点数が高くなるため順子4つとして解釈される。
実演
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関連動画
関連項目
- 麻雀
- 一盃口……下位役
- 大車輪……ローカルだが上位役といえる役
- 一色四順……ローカルだが上位役といえる役
- 三槓子……出にくいことで有名な通常役
- 三色同刻……出にくいことで有名な通常役
- 麻雀の役一覧
- 麻雀のローカル役一覧
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