概要
二酸化硫黄はSO₂の化学式であらわされるように、硫黄1と酸素2で結合しており常温では気体。自然界では主に火山性ガスに多く含まれており、身近な所では温泉などでは成分に含まれている事が多く、いわゆる温泉の匂いがするといたら主成分は主にコレ……ではなく複合的に含まれる硫化水素の要素が強い。
純粋に実験でこれを発生させて純度が高いとアンモニアほどではないが刺激臭を発する。匂いもそうだが毒性もそれなりに強いので、実験時には絶対換気をして直接匂いを嗅ぐことは避けた方が良い。
水にも溶けやすく亜硫酸を発生させるが、硫酸ではないので勘違いしないように。環境問題で指摘される酸性雨の主成分の一つが亜硫酸である。
兄弟みたいな化合物
- 一酸化二硫黄 S₂O
低圧化で個体として存在するが、常圧ではやや分解されやすい。酸化銅(II)を硫酸で溶かしたり、酸化硫黄を特殊条件で分解するとえられる。 - 一酸化硫黄 SO
非常に不安定な物質であり、空気中では即座に酸化されて二酸化硫黄になる。 - 三酸化硫黄 SO₃
常温で液体として存在し、二酸化硫黄と並んで酸性雨の主成分の一つ。水に溶かすことで硫酸を生成することから重要な物質。工場において三酸化硫黄を生成するときは硫黄→二酸化硫黄→三酸化硫黄と条件下で2段階酸化させて作成する。実験室では不可能な方法のため、実験においては硫化水素ナトリウムを熱分解して作ることが多い。
関連項目
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