二重反転プロペラとは、その名の通り同軸上に配置した2個のプロペラが反転するプロペラである。航空機以外では船舶に使われることがある。
概要
二重反転プロペラは高速化に有効である。プロペラ先端の速度はその流体の音速によって制限を受ける。そのため回転数や直径には限界があり、高速な機体では小さい直径のプロペラを、回転数を抑えて大きなトルクで回す必要がある。その方法としてプロペラの枚数を増やすという手段があるが、これはプロペラ効率の低下を招く。しかし、二重反転プロペラなら同じ直径で同じプロペラ枚数であっても、枚数を2倍に増やした場合と同じだけのトルクをプロペラに伝える事が出来る。
欠点としては、高い工作精度が必要であることが挙げられる。中空のプロペラ軸の中をもう一つのプロペラ軸が貫通しているため、お互いの軸同士は相対的に2倍の速度で回転していることが原因である。つまりプロペラ軸自体や軸受けは通常の2倍の回転数でも問題が無い精度で製作する必要がある。
また構造が複雑であり、重量やコストの増大、耐久性の低下が挙げられる。これはお互いに逆回転する動力が必要であるため、回転方向の異なるエンジンを2つ搭載するか、ギヤボックスで時計回りと反時計回りの回転を作り出す必要があるためである。
ヘリコプターにおける二重反転ローターの採用
プロペラを回転させると、作用反作用の法則でエンジン側を反対方向に回そうとする力(カウンタートルク)が発生する。ヘリコプターでは大抵の場合テールローターを設置することでカウンタートルクを解消しているが、ロシアのカモフが開発しているヘリコプターでは、メインローターを二重反転にすることでカウンタートルクを相殺する手法を採用している。
カモフ以外ではアメリカのシコルスキー社が開発したS-97が二重反転ローターを採用した。
関連動画
また、高速を追及する一部のレーサーにも使用されている。
関連項目
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