五十嵐元太とは、特撮ドラマ『仮面ライダーリバイス』に登場する人物である。
演:戸次重幸
概要
五十嵐家の一輝・大二・さくら三兄妹の父親であり、五十嵐幸実の夫にあたる人物。
何事もいい加減で、銭湯の手伝いもロクにせず、動画投稿者になることで一攫千金を夢見る典型的なダメ親父。家族を想う気持ちは本物で、事あるごとに感極まって泣いてしまうほどだが、いかんせん普段の素行がだらしないため、子どもたちからは呆れられることが多い。さくらに至っては「なんでこんな変な人と結婚したの?」と幸実に聞く始末であった。
そんな幸実との関係は非常に良好で、お互いにラブラブ。幸実は家族の中でも元太の唯一の理解者で、働く必要はないとさえ考えている。
ジョージ・狩崎は、彼が無意味な動画配信を続けていることを怪しんでいるようだが……?
関連項目
以下の項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
衝撃の真実
ぎっくり腰が悪化した元太は、フェニックスの病院でレントゲンの検査を受けることになるのだが、そこで驚きの事実が判明する。本来なら心臓があるべき位置が空洞になっており、体の中に心臓が存在しないことが明らかとなった。
その後も、ギフの覚醒に伴って体調が悪化したり、狩崎と風呂に入った際に胸元に縫合の跡があることが判明するなど、ただの父親ではないことが徐々に明かされていき……
第25話では、一輝・大二・さくらの三兄妹と、アギレラ・オルテカ・ギフテリアンによる激しい戦闘が行われた。ギフの影響によって半ば強制的に変身を解除させられてしまい、3人は窮地に立たされる。そんな彼らの前に現れたのは、デモンズドライバーに似たドライバーを装着した元太であった。
仮面ライダーベイルに変身すると、クイーンビー・デッドマンとギフテリアンをあっという間に撃破。ベイルはそのまま大二やさくらのことも襲おうとするが、かろうじて元太が意識を取り戻したことで、3人に危害が及ぶことはなかった。その後、第26話で、銭湯の常連客である伊良部の口から彼の過去が明かされた。
彼の本来の名前は白波純平。30年前、なんらかの理由によって瀕死の重傷を負ってしまい、政府機関ノアに運ばれることとなった。当時、狩崎の父・真澄は、人間の体内に潜む悪魔を戦力化するバイスタンプと、その力を制御するドライバーの開発を行っていた。しかし、このドライバーで変身すると、悪魔に寿命を奪われるデメリットがあった。
その問題に対し、真澄が見つけた解決策は、「ギフの遺伝子を体内に宿すこと」であった。そんな状況で純平が担ぎ込まれてきたのもあり、真澄は純平の命を救うためにギフの細胞を心臓に移植する。こうして、純平の体内にはベイルという悪魔が宿ることになる。
純平は九死に一生を得たわけだが、デメリット無しに仮面ライダーに変身できる唯一無二の存在として悪魔研究者に目をつけられ、ノアの研究によって生まれた悪魔を処理することとなる。度重なる悪魔の処理によって、純平の心は次第に病んでいくが、そんな彼を救ったのが幸実であった。幸実と伊良部の協力によってノアを脱出した純平は、「五十嵐元太」として新たな人生を歩むこととなったのである。
この真実は、彼と幸実の間に生まれた一輝・大二・さくらがギフの末裔であることを意味していた。3人が仮面ライダーに変身できたのもそのためである。
仮面ライダーベイル
カブト!
Deal!
「変身」
Bane Up!
破壊!(Break)
奇々怪々!(Broken)
仮面ライダーベイル | |
基本情報 | |
---|---|
身長 | 202.0cm |
体重 | 96.2kg |
パンチ力 | 72.1t |
キック力 | 141.5t |
ジャンプ力 | 63.4m(ひと跳び) |
走力 | 1.0秒(100m) |
必殺技 | |
仮面ライダーテンプレート |
五十嵐元太がベイルドライバーとカブトバイスタンプを使って変身した姿。
ベイルドライバーは、リバイスの時系列上でもっとも最初期に作られたドライバーであり、他のドライバーの原型とも言える。見た目はデモンズドライバーと似ている。スーツは非常に特徴的で、シンプルな灰色のボディにカブトムシがひっついた左右非対称のデザインとなっている。もともと軍事目的で開発されたためか、ミリタリー色も強め。
プロトタイプ故のオーバースペックを誇り、ジャックリバイスを超える性能を有する。これは全身を包み込むように張り巡らされた人工筋肉「アーキゲノマッスル」にエネルギーが供給されているためで、変身者は人間を超越した身体能力を獲得している。
余談
- 仮面ライダー50周年を記念して放送された『仮面ライダーリバイス』は、「巨大組織の実験によって人外な力を得てしまう」という仮面ライダーのお約束をきっちり踏襲していたことになる。
- 元太を演じる戸次重幸は、製作発表会見で「変身の夢は諦めていない」「もちろん変身したいですよ」と意気込みを語っており、「『変身』という言葉を言えたら僕、役者辞めていいと思っていますから」とまで話していた。今回めでたく変身できたことで「本当に引退しちゃうんじゃないか」と騒がれることとなった[1]。
関連項目
脚注
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