交流電鐘式踏切とは、交流電鐘(鐘(ゴング))警報を鳴らす踏切である。
概要
現在、踏切には単にスピーカーで警報音を再生するだけの「電子音踏切」がほとんどであるが、交流電鐘式踏切は、日本信号の「交流電鐘」を警報機に使用した踏切で、電子音ではなく、実際にゴングを鳴らして警報を鳴らす鐘踏切の一種である。使用されている交流電鐘は四角い箱にゴングをくっつけたような形をしている。音はチンチンチン♪と電鈴式踏切に近い。基本的に鳴り終わりの余韻は無いが、たまに鳴り終わりに余韻のような音がする鐘もある。
鐘踏切の中では最も残っている数が少なく、そのほとんどが構内踏切に残っている。
一般道 広島電鉄宮島線の田尻第二踏切(広電唯一の鐘踏切。複線区間にあり、全国でも珍しい方向指示機を備えた鐘踏切で、広電唯一の電球式の警報ランプや、広電では珍しいタイプの踏切反応灯を備えるなど、非常に希少価値の高い踏切である。)・三井三池専用線などの専用線 など
一般道の踏切では特に少なく、一般道の交流電鐘踏切が沢山あった日立電鉄が廃線になったため、一気に数が激減した。(これにより、交流電鐘式踏切全体の数も減ってしまった。)
交流電鐘式踏切のことを電鐘式踏切や電鈴式踏切と言う人も多いが、電鐘式踏切は鐘が釣り鐘形をしている。電鈴式踏切は鐘が水滴形をしていて、そこにゴングをくっつけたような形をしている。
現在、交流電鐘式踏切を含めた鐘踏切の多くは騒音問題などにより電子音タイプに交換が進んでいるため、だんだん減ってきている。
関連動画
参考文献
関連項目
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