交通安全立哨とは、自動車産業に関わる多くの会社が取り入れる、交通安全活動の一環である。
概要
毎月、決まった日の朝に、何人かのグループで、
会社周辺の交差点歩道に、プラカードを持ち、安全帽子、安全たすきを掛け、
ドライバーに安全運転への注意喚起を促し、地域の交通事故を低減を目指す。
そんな不幸な事故を減らす為、ドライバーに訴えかけるようにプラカードを掲げる。
地域と共に歩むサラリーマンとして、自動車産業に関わる者として、交通事故撲滅は会社の悲願である。
あまり大きな声では言えない概要
この活動は、社内メール、掲示板を通し、社員に通達が回る。
…例えるなら戦時中の徴兵に使用される「赤紙」を貰った気分であろうか。
…そう。強制なのだ。
でも、社内メールや掲示板には一言も【強制】とは書いてないが、【強制】である。
それでは文面の紹介をしようと思う。
「皆様、昨今の減らない自動車事故の現状を鑑みるに、ドライバーの安全運転への意識が低下していると思われます。
そこで、自主的に交通安全立哨を行なう事に決定いたしました。
つきましては、、メンバーの選定と日程を送付しますので、参加日には遅刻しないようにお願いします。
なお、タイムカードは立哨終了後に通してください。」
この日本語は何なんだ…?
いつ参加者を募ったのだ…??
尊重されるべき俺達の意思はどこへ…???
活動実態
姑息で卑劣極まりない赤紙メールのお陰で、当然、交通安全への意識は低くなる。
貴重な朝の時間を削り、いつもより早く出社し、朝イチからタダ働きされる身にもなって欲しい。
朝とは言え真夏は暑い。朝から汗だくになり、また、女子社員は化粧崩れや日焼けにも注意せねばならない。
風邪が蔓延する真冬に外に放り出される辛さを解って欲しい。
何故か、過ごしやすい春や秋だけに集中参加する管理職が憎い。
意思を無視され、過酷な気候に割り当てられ、タダ働きとあっては当然活動にも力が入らない。
おしゃべりをしたり、あらぬ方向を向いていたり、しゃがみこんだりと言った好ましくない態度や、
プラカードで扇いで暑さを和らげたりするのも無理は無い。
傍から見れば不審者の集団が交差点歩道に突っ立っているのである。
逆にドライバーが意識を逸らされ事故を誘発しそうな有様である。
悲願達成どころの話ではないのは、容易に理解していただけると思う。
見事なまでに、名ばかりの活動である。
本来なら
…が、参加者募集の案内を通り越し、イキナリ日程が通達される狂気のシステムの為、
誰もがやる気を削がれているのだ。
関連項目
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