京極真とは、「名探偵コナン」の登場人物である。(CV:檜山修之)
名前の由来は「京極夏彦」及び「極真会館(フルコンタクト空手の大本の流派)」から。
また、「真」ではないが、分裂前の極真会館における第2・3回世界大会王者の「中村『誠』」も由来と考えられる。
概要
杯戸高校空手部主将の18歳。身長184cm、体重79kg。空手の公式戦で400戦無敗を誇る「蹴撃の貴公子」。「孤高の拳聖」と呼ばれることもある。国内には自分より強い相手がいないからとの理由で現在は海外(アメリカ説が有力)にて武者修行中。実家は静岡県で、「瓦屋旅館」を経営。夏休みには実家に戻って手伝いをする孝行息子。妹がおり、彼女に録画を頼まれた『赤いハンカチ』というドラマにはまっている。
鈴木園子の彼氏。園子がどんな男に目移りしようとも、彼女一筋。言葉遣いが丁寧で、古風な価値観を持ち、園子が露出度の高い服を着ると必ず注意する硬派なイケメン。園子に負けるところを見られるくらいなら切腹すると言って、空手の大会があっても日時や場所を絶対に教えない。
ウィンター大会に優勝した時は、京極の体は生傷だらけだったが、それほどの実力者がコナンの世界にはゴロゴロいるということである。普段は眼鏡をかけ、空手をする時は眼鏡を外す。おでこの絆創膏がトレードマーク。映画 紺青の拳ではその秘密が明らかに。
後述する超人的身体能力を持つにもかかわらず、登場回数はキッドや安室といった人気キャラに比べて決して多くは無い。だが登場エピソードの際はそのインパクトで読者の視線を釘付けにする、それが京極である。
そんな彼も2019年、アニメ劇場版23作目となる「紺青の拳(フィスト)」にて遂に映画メインキャラに抜擢されることとなった。しかも対峙するのはTVシリーズ本編でも顔を合わせた経験のあるキッド。京極の超人っぷりがスクリーンで堪能できる貴重な機会、皆の目で確かめて欲しい。
身長、体重に関して…
参考:フルコンタクト空手の階級で言えば「軽重量級」。Youtuberでは、福地勇人(空手・白蓮会館/178㎝・73㎏)や朝倉未来(総合格闘技/177㎝・66㎏(通常は73㎏ほど))というのが京極真に近い体形である。つまりちょっと体格のいい福地勇人や朝倉未来が、下記のような人間離れした耐久力と攻撃力とスピードで突撃してくるのである。
→生まれ持った体格も恵まれてるってどんだけだよ!いや、努力の賜物か。
身体能力
- 腕にナイフが刺さったままの状態で犯人を倒す。なお、ナイフで刺されたことをさして気にしていなかった。
- 銃口の向きと引き金の動きを見て、至近距離で発射されたライフルの弾をよける。
- 武器を持った50人以上のヤクザを毛利蘭と共闘して全滅させる(素手)。その後、蘭は疲れて木にもたれかかるが、京極は全く疲れることなく一人平然と立ってる。なお、その際に蹴込で日本刀を切断している。
- ボウリングの球を投げ、ピンの上の壁を破壊する。
- 鈴木財閥のSP「達」に対して傷一つ負わず、かつ手加減をして勝利。なおこの際アニメではSP2人を軽く数m以上投げている。しかも両手に1人ずつ掴んで同時に。
- ガスマスク装着(視界を遮られた)状態で、四方八方から浴びせられるBB弾を1つ残らず掴み取る。
- 素手で柱を倒し、それらをシーソーとして利用し屋根の上に跳ぶ。
- 違うことを考えながら目の端で捉えたナイフの突きを二本の指で掴み、
更に勢いを利用して転がすように、目測100キロはありそうな男を投げる。 - 時速100キロは出ていそうなハイエース型のバンに追いつき、リアバンパーを掴んで持ち上げ、車を無理矢理急停車させる。
などなど…もう人間じゃない。
京極一人で黒の組織壊滅できるんじゃ…いえ、なんでもないです。
そしてギャグ系スピンオフ「犯人の犯沢さん」に出た際には舞空術と気の波動での防御を披露した。
ファイトスタイル
フルコンタクト空手では、両拳を頬の横や顎の前、もしくは耳の横にまでもっていく形で構えるが、京極はほぼノーガードで、止まった相手・突っ込んできた相手に瞬時に技を出すのが基本のスタイル。空手に先手なし…だが、鈴木園子・蘭・コナンを助ける際、自ら戦いに乗り込んでいったときは定かではない。
まともに構えたのは、世良真純との戦いの時に前蹴りを放った後くらいなもの。相当の実力者ではないと構えないんじゃないのかコイツは。
攻撃を受けた際は、主に避けて攻撃する、相手の出鼻をくじいてカウンター、受けてカウンターの3種類。受けてカウンターする際は左手を主に受けに使用し、完全に受け流してから攻撃する。世良戦では外受け、SP戦では内受けを使っていた。
ちなみに、劇中において刻突き(順突き・ジャブ)を使った描写がほぼない。対キッド、対ジャマルッディンの時のみ。ライフル銃を躱すことができる機動力で瞬時に踏み込むことができるために、彼には刻突きは必要ないのかもしれない。なんて羨ましい奴なんだ。
使用した技
一般的なフルコン空手ルールでは禁止されている技も多様に使っているが、護身とはそういう技もしっかり使ってなおかつ相手を必要以上に痛めつけないで完全沈黙させることを言うのではと思わせなくもない描写である。
手技(突き技・受け技など)
●上段肘打ち
初登場時に使用。170~180cmの成人男性を数m弾き飛ばす威力。
●上段振上げ肘打ち
『代役・京極真』で犯人役の俳優に誤使用。肘を鋭角に折り曲げつつ、腕を下から振り上げ、
コメカミなどを狙う。フルフェイスマスクの上からであったが、一般人を気絶させるには十分すぎる威力であった。空手の試合ではそれほど使う人はいないが、型でいえば、松濤館流の「二十四歩」などに技として残っている。どちらかといえば総合とかムエタイのほうが使う選手が多い気が。
●正拳上段突き
山でヤ○ザに使用。一般男性を一撃で気絶させる威力。
●上段鉤突き
ボクシングで言うフック。コミックではロッジで男を吹き飛ばした際、
突きの軌道がカーブしていた。もちろん相手は一撃でry
●上段上げ突き
ボクシングで言うアッパー。一般男性を一撃でry
●正拳上段逆突き
足を前後に開く立ち方で、前に出ている足とは逆の手(右足前なら左手、左足前なら右手)で突く。これによって腰の捻りと前足によるブレーキがかかることで、突きの威力が増す。
『紺青の拳』ではキック力増強シューズのサッカーボール撃墜に成功。
なお、キック力増強シューズは大概の検証動画では、初速が音速を超える速さで物体を蹴りだすことが出来るといったものが多い。その威力は「中」でサッカーゴールのネット貫通及び背後の樹木を幹から折る、大目にダイヤルを回せば、大理石の柱をへし折るという危険なもの。
今回の劇中での状況を見る限り、少なく見てもコナンはボールを数百メートルは離れたところから蹴っており、ボールの威力が衰えたものであるという描写はなかった。柳田理科雄氏によると、樹木をへし折ったときのボールの速度はマッハ9.6。秒速3264メートルの速度で迫るそれの撃墜に成功したという事は、
まず注目すべきは突きの威力であり、無論それには目を見張るものがあるのだが、この逆突き、実は足元を見ると後ろ脚の踵が浮いてしまっている。
一般的に空手では踵を地面から浮かせてしまうと、力が伝わりきらず、威力が半減してしまうという教えがある。つまり、京極は威力が半減した状態でキック力増強シューズのサッカーボール撃墜に成功しているので、彼の本気の突きはそこからさらに威力が上がる、ということになる。
京極真が視認できたのはおよそ10mほど離れた空中だから、着弾まで0.01秒もないであろうさなかで、
飛んでくる稲妻をまとったマッハ9.6の物体。それをサッカーボールと視認し、カウンターを合わせ、さらに破壊した余波で発生した中庭の建造物を弾き飛ばす衝撃波を二本の腕でブロックして無傷。
そして恐ろしいことに突きは威力が半減したもの。
間違いなく機銃掃射にワンツーのカウンターを合わせることぐらい造作もないであろう。
断言する。
人間ではない。
●正拳中段突き
ボクシングで言うストレートだが、腰から拳を180°回転させ、当たる瞬間ひねりこむのが特徴。
柱に使用したが、決して建造物や構造物を掘削するための技ではない。
ちなみに映画『紺青の拳』でも使用しているが、シンガポールの大会では全空連式の拳サポ着けて2mはある空手家を10メートルは吹っ飛ばしていたぞ。ほんとに人間かお前は。
●縦拳での中段突き
沖縄空手や中国拳法、少林寺拳法などで見られる打ち方。体に沿って打つことができるので手首の脱臼などを回避できたり、縦拳のまま打てると分かりにくいため伝統派空手の試合でもこれができるとガードをすり抜けることができたりもする。怪我が少ない、分かりにくい人気のある打ち方。オリンピック関係でいえば喜友名諒選手が打つ形、「アーナン」など、古伝の形(型)に多く登場する。劇場版『紺青の拳』で怪盗キッドに使用。キッドにまともに突き入れることはできなかったが、風圧(拳圧)のみでダメージを与えていた。
●正拳中段逆突き
劇場版『紺青の拳』でキッドに使用。今回劇場版で披露したのは前屈立ちで腰を落として中段を狙う伝統派の突き方。コンビネーションのなかでキッドに叩きこもうとしたものの躱されていた。まぁウエイトトレーニングの後にやったのだから、本調子ではないかもしれないが、リミッターを外して叩き込むと以下のようになる。
●界王拳正拳中段逆突き
全身にあふれる闘気を拳に集め、ロボットアニメの主人公メカの如く爆炎の中から現れながら中段に正拳を叩き込む技。某シンガポール最強の男はあまりの迫力によるものかたじろぎ動きが止まったところを叩きこまれ零距離ブロウクンマグナムっぽい技なのに光になった、同時にいた海賊数名とともに吹き飛ばされていた。
なお、その瞬間背負われていた園子は完全に死んだような顔で京極におぶさっている。正直、可哀想。
指導員の方々、「リアルでできますか?」と子どもたちに言われたら「一生懸命稽古しようね」と笑ってやり過ごしましょう。
●中段下突き
ボクシングで言うボディブロー。SPに使用。
SP相手に順突き(刻み突き・ジャブ)も使わず間合いを一瞬で詰め、腹部に叩き込んでいた。
●手刀受け
「代役・京極真(前編)」にてイメトレ中にしていた動き。流派としては極真空手系列ならば手刀「廻し」受けになるから、これは間違い。ただ、杯戸高校の空手が松濤館流であるならば、ごく自然な動き。
蹴り技
●上段膝蹴り
初登場時に頭を掴みで固定し、顎を蹴っていた。
●上段廻し蹴り
足を外側から回し、背足・中足(虎趾)を頭部に当てる。
初登場時に上段膝蹴りからの連携で実行。試合なら膝が入っている時点で審判が止めるが、ここは実戦の場なので、受け止められなかった、お前が悪い。
なお、雪山のロッジにおいては、踝をしっかり返して後頭部に引っ掛けるように蹴りを当て、威力が全く逃げないようにするという恐ろしい蹴りを慣行。
実はK-1でアーネスト・ホーストがやっていたハイキックはコレ。
さらに「代役・京極真」でアクションとして使用していた。
●中段膝蹴り
ヤ○ザに実行。胃袋あたりに綺麗に入っていた。
日本刀を切断する蹴込を放つ脚力で中段膝とか想像したくもないです。
●上段後蹴り(変形)
通常では背面を向き、後ろに蹴りこみ踵を当てる。劇中では足を振り上げ、顎に当てていた。
上げ突きの後すかさず隣のヤ○ザに実行。
顎を縦にカチ上げられていたので多分相手は何も覚えていない。
●中段後蹴り
背面を向き、後ろに蹴りこみ踵を当てる。多分空手の技でトップクラスの威力がある技。
人ごみ正面突破の際、ヤ○ザに実行。つま先が肝臓辺りに当たり、踵が胃にめり込んでいた。
ぶっちゃけミットもって練習さえしたくない技。
●上段蹴込み
横方向に足刀・踵を蹴り込む。
ヤ○ザの日本刀を切断。そのあと威力は衰えを見せず、そのまま眉間に踵がめり込んだ。
対SP時には、レンガの壁を一部粉砕させる威力を見せた。
ちなみに、現実ではフランシスコ・フィリオが、第7回世界空手道選手権大会において、
高久昌義戦で一本勝ちを奪った技(目から眉間辺りにヒット)。極真的には変形の上段横蹴り。
●中段後廻し蹴り
後ろから弧を描くように足を回し、踵を当てる。
背後から襲われた際にヤ○ザを吹っ飛ばした技。
変形の後蹴りともとれ、キックボクシングのバックスピンキックに近い蹴り方だった。
●上段後廻し蹴り
劇場版『紺青の拳』で怪盗キッドのトランプ銃を弾き飛ばした技。一旦中段(鎖骨から下、へその上あたり)に攻撃を集めたうえで、邪魔な銃を蹴り飛ばした。京極の素早い踏み込みと攻撃を持ってしてできる頭脳プレーとも言える。
●中段前蹴り
膝をたたみ、スナップをかけ、虎趾(前足底・中足)を相手の腹部に当てる技。某まな板に実行。
中段膝蹴りの膝のたたみを生かして距離を調整し、ガード越しに当て、吹っ飛ばした。何でそんな敵意まみれの一撃食らってピンピンしているんだあのまな板は。
●中段廻し蹴り
伝統派では虎趾(前足底・中足)を相手の脇腹目掛けて蹴り、スナップで衝撃を伝える。柱に実行。通常、フルコンタクト空手では背足を使い、キックボクシング等に近い蹴り方をするが、京極は前者の蹴り方。
なお、バットなどの試割では棒状の対象物を切断する為、通常は振り切るように蹴るが、京極はスナップを使って蹴り、柱の表面を粉砕・破壊していた。
こんな蹴りくらったら一発で最低でも肋骨粉砕骨折→全試合オール一本勝ち間違いなし。
●中段横蹴り(蹴込み)
横方向に足刀・踵を蹴り込む。手加減をしたうえで鈴木家のレンガ塀の表面を砕き、対キッド戦においては、直径1m以上あるであろう柱の芯を打ち抜いていた。喰らったら多分死ぬ。
現実では、フルコン空手・K-1選手であるフランシスコ・フィリオ(第7回世界空手道選手権王者)、高久昌義(フルコン空手家、第一回世界ウエイト制軽重量級王者)らの得意技。
●水面蹴り
対鈴木財閥SP時に使用。突っ込んできたSPの足を払った
いわゆる足払い代わりの技だが隙が大きく、奇襲以外で大会などではまず使われない。
つまり悪く言えば、SPは京極に遊ばれていたことになる。
特殊な蹴り技
●寸勁(足ver※ただの踏み込みかもしれないですが、踏み込んでも人は浮いて飛ばないので。)
対鈴木財閥SP時に使用。ワザとSPの体に乗っかり、
足裏をほんの少し浮かせた状態で(この描写はないが寸勁をやるにはこの動作は不可欠)、ほぼ零距離で蹴り込む。
現実でも上手く行けば割った瓦を更に切断することが出来るのだが、京極は100kgはありそうなSPを地面に背中から勢いよく叩きつけていた。
●日本海式竜巻蹴り(京極版)
跳び蹴りの一種。跳躍をした後、大上段から廻し蹴りを振り落とす。
映画『紺青の拳』において、某シンガポール最強の男に使用。
京極は跳躍の後、ひねりを入れた宙返りをして威力を更に上げて蹴り込んでいた。
使うのは仕方がないが、園子を背負いながらやるなよ。
その他の技
●三角跳び
『空手バカ一代』などで紹介されていた、壁やリングのロープを蹴って、相手の死角や背後に回る技。今回の映画では柱を蹴って反動で上空へ跳び上がり、蹴りを放っている。
なお、上記の技は実際の流派で言えば極真会館の技として知られているが、
その元は、松濤館流の型、『燕飛(エンピ)』、『明鏡(メイキョウ)』にある動作で、相手の一部を掴んで跳び上がり回転することで遠心力を使って投げる、崖を背にしたときに使用することで、相手と自分の位置交代と同時に崖に突き落とす意味合いもある。格ゲーで言う「めくりジャンプ+攻撃」と考えてよい。
毛利蘭が某映画で某国スパイに使った方が、元来の「三角跳び」に近いと言える。
●背負い結び
今度こそ絶対に自分から離れないでください!!!(分離不可)
かわいい一面
その超人的な強さとは裏腹に、照れ屋で少々天然。特に園子の事になると恋愛に疎い普通の男子高校生の一面が顔を出す。戦う時より小技は使わない。というか多分使えない。
登場回数が少ないにもかかわらず人気が高いのは、このギャップによるものか。
- 空手の試合会場で一目惚れした園子に言い寄る男に我慢がならず、ストーカー行為に走り周囲に怪しまれる。園子を庇うまで根暗そうに見えたのは嫉妬心&惚れた女へのアピールが下手な朴訥な性格ゆえ。
- 園子がバレンタインデーのプレゼントを他の男にあげたと勘違いし、その男を見定めるためだけに帰国。吹雪の中雪山のロッジに突撃する。
- 園子が京極の為に一生懸命作った「湯のみ」を、本人の前で「花瓶」と、一刀両断。
- 園子との待ち合わせ場所は分かったが「イヴイヴ」の意味が分からず聞くのも男が廃ると思い、その日が来るまでずっとテントを張って待つ。しかも描写からして園子を待ち始めてから(おそらく)3日後に控えていた空手の大会のことは頭から完全に吹っ飛んでいた。
- おそらくバレンタインデーのお返しに白星を取ることに一生懸命で、プレゼントを用意し忘れる。
- 世良を園子に言い寄る不埒な男だと勘違いし、攻撃してしまう。
- 「その人の目の殺気で犯人かどうか分かる」発言。犯人と手合わせしたかったのかという問いに「はい」と言っちゃう素直さ。
- 「キッド様」に嫉妬し、次郎吉に会うために、鈴木家のSPを手当たり次第ボコボコにしちゃう。京極にとってこれは園子を愛するが故の止むを得ない行為であり、本人に全く悪気はない。
関連動画
関連項目
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- 0pt