人工知能(Artificial Intelligence、AI)とは、コンピュータに人間(或いは生物)と同様の知能をもたせようとする計画、或いはそのための基礎技術である。
概要
現在では記号処理を用いて知能(のようなもの)を記述することを主体とする情報処理や研究方法も人工知能に含まれている。
また、いわゆるマイコン家電の制御や、ビデオゲームにおけるコンピュータの思考ルーチンも人工知能に含まれることがある。
まあ要するに「コンピュータに知能っぽいものを持たせればなんでも人工知能」みたいな状態である。
歴史
「人工知能」という言葉が誕生したのは、1956年といわれている。当時ダートマス大学にいたジョン・マッカーシーが開催したある研究発表会の提案書において「人工知能」という言葉が初めて使われた。その10年前には世界で初めての電子式コンピュータ「エニアック」が完成しており、研究者の間には、「コンピュータで人間の知能を表現できるに違いない」という過大な評価があった。しかし当時のコンピュータはあまりにも能力不足で、盛り上がった人工知能研究は1970年代に入って停滞する。
1980年代の「第2次人工知能ブーム」では、日本が「第五世代コンピューター計画」という国家プロジェクトを進めてブームを主導した。当時作ろうとしたのは「ルール型人工知能」、あるいはエキスパートシステムと呼ばれるものだが、結果は期待はずれに終わり、海外でも同様の試みがあったが、すべて失敗してしまった。
21世紀に入って、ニューラルネットワークをベースにした「ディープラーニング」、さらに「生成AI」が出現し、人工知能は新たなブームに入っている。
創作物における人工知能
SF作品などに於いては人工知能はロボット、宇宙、超能力などと並ぶ花形の一つである。
巨大な宇宙船のメインコンピュータに搭載されたり、ロボットや歩行戦車に搭載されて自律行動したり、或いは主人公をサポートしたりと様々なところで活躍する。
作品次第では、たまに暴走して人類に牙をむいたり、或いは敵の大ボスになったりするのもお手の物。
敵キャラ(ボスキャラ)として登場した際はあらゆる面で効率化された思考や行動によって人間が追いつけない領域に達していたりする反面で、人間の主人公が非合理的な人間性(自身を犠牲にする、等)を見せると『理解不能』と言い出し混乱し始める(そして、それが元で突破口を開かれる)のも定番のパターンだろう。
また或いは、人間らしい思考を持ったロボット(アンドロイド)が人間の『感情』に目覚めていく、というのもフィクションSFでよく見られる題材となっている。「人間と人工知能との間に愛は成立するのか?」「ロボットは人間の『笑い』を理解できるのか?」など、人間に近づきたいと願う人工知能たちが人間の感情を人間と共に理解していく、という作品も見られ、視聴者(読者)に対して未知の可能性を想像させてくれる。またコメディやギャグ作品では表情や動きも含めやたらと人間臭い。
もちろん、人間に限りなく近い事が「完璧な人工知能」かというとそうでもなく・・・
人工知能(及び人工知能が搭載されたデバイス)が登場する作品
- アイ,ロボット - ヴィキ
- アイの物語
- アーマード・コアシリーズ - ナインボール等
- イヴの時間
- WALL・E
- エースコンバット3 エレクトロスフィア - 主人公、アビサル・ディジョン
- エイリアンシリーズ
- がんばれゴエモンシリーズ - サスケ
- 機動戦艦ナデシコ - オモイカネ
- 機動戦士ガンダムシリーズ - ハロ、モビルドール、等
- 恐竜惑星 - アッケラ缶
- 銀河ヒッチハイクガイド - マーヴィン
- 攻殻機動隊 - タチコマ
- コンパチヒーローシリーズ - ダークブレイン
- サモンナイトシリーズ - レオルド、クノン、ヴァルゼルド、グランバルド、etc...
- ジーンダイバー - 虎徹、セラフィー
- STEINS;GATE0 - Amadeus
- 新世紀エヴァンゲリオン - MAGIシステム
- 翠星のガルガンティア - チェインバーなど
- スーパーロボット大戦シリーズ - AI(一般兵の)、自律回路、制御チップ、AI1、システムZ-LAI、etc...
- スター・ウォーズシリーズ - ドロイド
- スタートレックシリーズ
- スターフォックスシリーズ - ナウス
- ステルス - E.D.I.
- Z.O.Eシリーズ - ADA
- ターミネーター - スカイネット
- ダンガンロンパ - アルターエゴ
- D.C.シリーズ- 天枷美春、天枷美夏、μシリーズ、etc...
- 敵は海賊 - ラジェンドラ、カーリー・ドゥルガー、etc...
- To Heart2 - イルファ、ミルファ、シルファ、etc...
- 怒首領蜂シリーズ - エレメントドール
- ドラえもん - ドラえもん、ドラミ等
- ナイトライダー - K.I.T.T.
- 2001年宇宙の旅 - HAL 9000
- 日常 - 東雲なの等
- ネットハイ - シル
- パラノイア(TRPG)
- 火の鳥(漫画)
- ファイブスター物語
- プラスティック・メモリーズ
- フレッシュプリキュア! - メビウス
- ベイマックス
- マトリックス
- まほろまてぃっく
- メダロット - メダロット
- メトロイドシリーズ - マザーブレイン
- メトロポリス(アニメ映画)
- YAT安心!宇宙旅行 - カナビー、MAM
この他にもあれば随時追加をお願い致します。
関連動画
創作物に登場する人工知能達。
「ラブプラス」は人工知能と対話することを楽しむゲームと見ることもできる。
関連商品
関連リンク
関連項目
- 科学
- ゲーム
- スマートスピーカー
- AIのべりすと / AIイラスト / chatGPT
- bot
- 人工無脳
- ロボットの一覧
- 萌え要素・属性の一覧
- 中国脳
- 技術的特異点(シンギュラリティ)
- 自律型致死兵器システム
- サイボーグ(人造生体) - ※人工知能ではない。識別のため記載。
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