人形劇とは、人形(物体)を介して表現する演劇のこと。人形芝居とも言う。
概要
起源については呪術・祈祷などで発生したと言われ、世界各地で同時多発的に生じている。数百年の歴史を持つ日本の「文楽(人形浄瑠璃)」や中国・台湾の「布袋戲」などは、伝統芸能や娯楽として今もなお楽しまれている。
人形の構造や舞台の形式などによって実に様々な人形劇がある。影絵や着ぐるみによる舞台も広義の人形劇に含まれる。第二次世界大戦終了以降はテレビ放映される人形劇が市民権を得るに至り、技巧面で舞台では実行しにくいギミックを駆使し、人形劇のイメージを変えつつある。
人形劇を観るだけではなく実際に制作・上演するグループ(人)が多数存在する。最近では舞台公演を撮影した動画がよく上がるし、もう少し気軽に人形劇っぽく作った動画もよく見られる。
テレビ人形劇
日本のテレビ草創期では子供向けコンテンツとして人形劇を活用した。従って日本人は「初めて人形劇を見たのがテレビ」という人が多いと思われる。殊にテレビ人形劇に熱心に取り組んだのがNHKで、総合テレビで放送された「NHK連続人形劇」シリーズの「ひょっこりひょうたん島」「プリンプリン物語」「人形劇三国志」や、近年であれば連続人形活劇「新・三銃士」などが知られる。またEテレ(教育テレビ)では「こどもにんぎょう劇場」「あつまれ!じゃんけんぽん」「ざわざわ森のがんこちゃん」「バケルノ小学校ヒュードロ組」などが放送されている。
日本以外が製作した人形劇で有名な作品としては、「サンダーバード」「きかんしゃトーマス」「霹靂」などがある。
創作モチーフとして
「ガラスの仮面」のように、演劇をモチーフとする創作作品は数多く存在するが、人形劇をモチーフとした創作作品は少ない。そうした中、藤子・F・不二雄は「ドラえもん」や「キテレツ大百科」、「エスパー魔美」などで人形劇をサブモチーフとした話を描いている。またプリキュアシリーズでは「スマイルプリキュア!」や「ハピネスチャージプリキュア!」などで人形劇をサブモチーフとした話(シーン)が作られている。
ニコニコ動画において
一般的な人形劇の動画はテレビ人形劇等を含めてもそこまで多くはない。身もフタもないがyoutubeで検索した方が有益ではなかろうか。
一方で人形劇と付くタグと言えば、「コマ撮り人形劇」「アイマス人形劇」「東方人形劇」がよく挙げられている。詳細は各個別記事を参照。
大百科に記事のある人形劇作品
※全てが人形で構成されているわけではない作品や、「演劇」ではないバラエティ番組なども含む
関連動画
関連項目
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