おんせいたじゅうほうそう
じつようかしけん
今様とは、名古屋の放送局・中部日本放送で使用されていたクロージング映像(ステーションコール)の俗称。
概要
「今様」そのものは平安時代中期に発生した一種のはやり唄であるが、ニコニコ動画など動画界隈では中部日本放送で昭和39(1964)年から平成5(1993)年にかけて30年間使用されたクロージング映像を指す。
クロージングの映像そのものは、眠りにつく子供から家、街、日本、地球、宇宙……とカメラを引いて行くという、いかにもそれらしいものであり、絵も絵本タッチの柔らかいものであった。
しかしここに今様のうち非常に暗い曲をかぶせてしまったため、絵と曲が全く合っていないという事態が発生。さらに冒頭で鳩時計の鳴き声が唐突に入るなど音使いもまずく、視聴者に大きな違和感、さらに恐怖感を与える結果になり、「曲が怖い」と投書で訴えられるほどであった。
放送局ではこの今様の曲を差し替えて対応し、後に新社屋の完成を期に完全に作り直したが、今も当時を知る人の間では「怖いクロージング」として不動の地位を保っている。
なお、中部日本放送にはラジオ部門も存在するが、ここでもクロージングに今様が使用されていたため、こちらも「今様」と俗称される。内容は映像が存在しないのとコーリングサイン読み上げが追加されているだけでテレビ版とほとんど変わらないが、映像がないだけに余計に怖がられている節がある。こちらは平成10(1998)年まで使用された。
関連項目
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