この記事では宮城県で開催されるお祭り仙台七夕を扱っています。 その他の七夕については七夕の記事参照。 |
東北三大祭りの一つに数えられる。仙台市で開催されている「仙台七夕まつり」が有名。
概要
仙台七夕まつりは、宮城県仙台市で例年8月6日から8日までの3日間に亘って開催されるお祭りである。
特徴は豪華絢爛な笹飾り「七つ飾り」である。とくに大規模な飾り付けがされるのはアーケード街や仙台駅周辺であるが、それ以外にも多くの商店街、店舗、各家庭で飾り付けされる。七つ飾りは商売繁盛や無病息災などの願いが込められている。それぞれの意味は以下の通り。
- 短冊:学問や書の上達。
早朝、硯にカラトリの葉にたまった夜露を集め、すった墨汁で詩歌を書き、書や手習いの上達を願った。 - 紙衣:病気や災難の厄除け、裁縫の上達。
棚機女(たなばたつめ)が織り、神に捧げた衣。七夕竹の一番上に吊るす習わしがある。 - 折鶴:家内安全と健康長寿。
家の長老の年の数だけ折り、延命長寿を願った。 - 巾着:商売繁盛。
巾着は昔、金銭を入れて腰にさげていたもの。ひもをしっかりと結び、浪費を戒める。 - 投網:豊漁、豊作。
昔から魚介は貴重なタンパク源であり、近海の豊漁を願った。 - 屑篭:清潔と倹約。
七つ飾りを作る際に出た裁ちくずや紙くずを集め、ものを粗末にしない倹約の心を育てる。 - 吹流し:織姫の織り糸の象徴。
くす玉が付くこともあり、飾りつけの主役となる。
江戸時代初期、仙台では婦女に対する文化向上を目的として江戸風の七夕を奨励しており、それは仙台藩祖の伊達政宗公が和歌を詠んでいることからも窺い知れるが、仙台七夕まつりの起源の詳細は不明である。
1927年(昭和2年)、不景気を吹き飛ばそうと、商家の有志らによって町内一斉に華やかな七夕飾りが飾られた。飾りを一目見ようと集まった見物客で町は賑わい、喝采された。翌1928年(昭和3年)には、それまでの旧暦開催から、新暦日付けの月遅れ(8月6日、7日、8日の3日間)に開催することとし、「飾り付けコンクール」が催された。
今日の仙台七夕まつりは「商店街振興」から「観光イベント」へと変貌し、現在では竹飾りだけではなく「夜の宵まつり」「仙台七夕花火祭」という夜のイベント、「夕涼みコンサート」という音楽イベントも行われている。
2011年8月、「Google」のロゴが仙台七夕まつりのデザインに変化した。[1]
SARS-CoV-2感染症(COVID-19)流行の影響により、2020年の仙台七夕まつりは中止となった。[2]
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関連項目
脚注
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