令和のデ・ジ・キャラットとは、Di Gi Charatのメディアミックスプロジェクト、ならびに同プロジェクトのミニアニメ作品である。
概要
2021年6月にプロジェクトが始動、旧作アニメのスタッフによる新作アニメの製作を発表した。
加えて、YouTubeチャンネルではバーチャルYouTuberとしてキャラクター「デ・ジ・キャラット(でじこ)」たちが活動しており(後述)、それ以外にも多数の企画やグッズ販売、こげどんぼ*の新作漫画掲載なども行っている。
なお、これに合わせて旧作(ワンダフル版・TVスペシャル)の配信もYouTubeにおいて期間限定で行われているので、未見でどんな作品か気になる人や懐かしく感じる人は視聴をおすすめする(→リンク)。
ミニアニメ
2022年10月よりミニアニメがテレビ放送・ネット配信開始。
キャラクターの作画は令和らしく一新された。しかし、最初からUFOが雑に着陸して秋葉原が更地になるなど、作風は2000年前後のワンダフル版・TVスペシャルのハチャメチャ感とほとんど同じものになっている。当時と同じく、1回見ただけでは到底内容が理解できないこともあり、でじこの公式Twitterでも「もともと1回や10回見ても理解できないのが「令和のデ・ジ・キャラット」にょ」「考えるんじゃなくて感じるアニメだにょ
」としている。
キャラクター・声優陣もワンダフル版・TVスペシャルから引き継がれており、20年を経ても声質に大きな変化は見られない。「令和の」とついているが、内容は絵柄を新しくした上で初期の声優とノリをそのまま引き継いだ新作のような状態になっている。
2008年に登場した赤い目の2代目でじこについては登場当初から別人とされており[1]、さらに2013年には「2代目でじこ・ぷちこ・うさだは、本人(初代)が不在中に別人が変身した代役だった」という設定になっている。本作でもその設定を踏襲しており、同じ画面にでじこが2人登場することも珍しくはない。逆に他のキャラクターが中心の話の場合は、でじこが不本意ながら脇役になることもある。
また、#13では『デ・ジ・キャラットにょ』のキャラクターたちがゲスト出演した。ぱにょぱにょ・にょ・ウィンターガーデンと本作との関係は「異世界」になっているようで、#12では高校生の姿に転生したぷちこも登場している。
製作主体は旧作のブロッコリーから創業者がブロッコリー退社後に立ち上げたブシロードに移行しており、ブロッコリーは協力として参加している。また、スペシャルサンクスとしてワンダフル版に関わっていたTBSテレビとブロッコリーより分割つまりアニメイトに身売りしたゲーマーズ、主題歌を歌う奥井雅美が当時所属していたレーベルのキングレコードがスペシャルサンクスとしてクレジットされており、また9話のみあんさんぶるスターズ開発元のHappy Elementsが、12話のみウィンターガーデンの製作協力のポニーキャニオンが、13話のみ『にょ』の製作に関与していたバンダイナムコフィルムワークス、マッドハウスがクレジットされている。
ニコニコ動画ではニコニコチャンネルの1話は無料公開。ニコニコチャンネル・dアニメストアニコニコ支店ともに、最新話は公開1週間後に削除される。後に4話ごとにdアニメストアニコニコ支店でまとめて公開される模様。また、1話~6話が11月17日の22:30にYouTube公式チャンネル
で一挙配信されるなど、時々再放送・配信が行われている。
年をまたいで2023年1月3日放送の#15・#16まで放送・配信が続き、#15ではワンダフル版の展開に倣って「PARTY☆NIGHT(D-POP version)」が流れた。
ミニアニメの登場人物
でじこ・ぷちこ・うさだの3人のユニットが「D.U.P.」と呼ばれている。
- デ・ジ・キャラット(でじこ)
(CV:真田アサミ)
- 「~にょ」が口癖の、緑髪で白い猫耳帽子と大きな鈴、手袋と尻尾を付けた女の子。本名は「ショコラ」。宇宙人でアイドル志望。ゲーマーズでお手伝いをしている。性格は腹黒でがめつい部分が目立ち、ゲス顔をすることも多いが、ゲーマーズの店長のことを慕っており、店のことも大切に思っている。その割には店をぶっ壊すこともある。目からビームが撃てる。
- プチ・キャラット(ぷちこ)
(CV:沢城みゆき)
- 「~にゅ」が口癖の、茶髪で虎猫の帽子・尻尾をつけた幼女。でじこの妹分。マイペース気味だが、時々毒舌になったり、的確なツッコミを淡々と入れたりする。中の人が同じになったからといって「ぷーちこちゃーん」と呼ぶと拒否される。
- ゲマ
(CV:亀井芳子)
- 「~ゲマ」が口癖の、黄色い球体で細い腕・手が生えている生物。空中に浮遊して移動する。でじこの目付け役だが、実際にはでじこに振り回されることも多い。上下逆さまになっているのが普通。2代目でじこが別人だったことに10年以上気づいていなかった。
- ラ・ビ・アン・ローズ
(うさだヒカル/ラビアン)(CV:氷上恭子)
- でじこのライバルで地球人のアイドル志望の女の子。頭にウサ耳と大きなサイコロの髪飾りをつけている。でじことともにゲーマーズでお手伝いをしている。性格は強気だが時々優しい部分もみられる。通称は「うさだ」だが、ゲーマーズにいるときの本人はそう呼ばれることを嫌っている[2]。平成11年のワンダフル版では中学生だったが、令和X年が舞台の本作では受験を終えて高校生になっている。時空どうなってんだ。
- 店長(CV:一条和矢)
- ゲーマーズの"店長しゃん"。他のモブキャラクターと同じく、指のような姿で描かれている。平成の時に地球に着いたでじこを受け入れ、部屋を貸してあげた。このアニメにありがちな非現実的な場面に遭遇しても物腰柔らかに対応していることが多い。
- 武・喜美(CV:内藤玲・モリノリ久)
- 平成中期のオタクらしい風貌の、でじこファンの2人組。太身の方が武で細身の方が喜美。それぞれ読みは「たけし」「よしみ」だが、ワンダフル版では2人合わせてでじこから悪意なく「ブキミ」と呼ばれてしまい、以降は「ブキミコンビ」として2人の通称と化した。
- 木村拓郎(CV:置鮎龍太郎)
- 金髪ロン毛、高身長で大金持ちの青年で、ゲーマーズの客の1人。ぷちこに惚れている。胸のポケットによく花を入れている。通称は「ムラタク」で、「キムタク」ではない。
- 皆川拓郎
(CV:南央美)
- 高校生のゲーマーズの客の1人。うさだに好意を寄せている。平成(中学生)のころは内気な性格だったが、話が進むにつれて変な行動が増えており、本作ではあまり内気には見えない。好物はメロンパン。通称は「ミナタク」。中学生時代にうさだのことが好きすぎて同じ中学に転校しており、本作でも同じ「コケ高校」に進学している。
- 変なクマのような生き物
- 「ご自由にお持ち帰り下さい。」と書かれた箱に入った、喋らない熊の姿のような生き物[3]。ワンダフル版で山から勝手にでじこについてきてゲーマーズに住み着いたが、当時からどのような生物なのか結局明かされていない。1話で更地になった秋葉原に一瞬で平成作画の街を復活させており、やはり謎な部分が多い。
- 暴れん坊(CV:うえだゆうじ)
- 水滴のような顔をした、胴に「あば」と書かれている全身水色の人(?)。予測不可能な行動をするため、彼が登場すると特に話がカオスになりがち。時々屁をこく。なお、「暴れる」というのは普段の彼の意味不明な行動のことではないようで、彼が本当に暴れる姿を見た者はいないとされる。巨大化能力もあるが、このアニメでは見せていない。
- ピョコラ=アナローグIII世
(ぴよこ/ピョコラ様)(CV:林原めぐみ)
- 「~ぴょ」が口癖の、悪の組織「ブラックゲマゲマ団」首領の女の子。貧しい身であるため、でじこを営利誘拐して身代金をいただくことを目的にしている。しかし根はいい子なので、悪巧みしたでじこに返り討ちに遭うことも多い。口からバズーカが撃てる。
以下の3人が「P・K・O(ピョコラ様 かいがいしく お世話し隊)」としてぴよこに付き添っている。また、目と唇がリアルに描かれた謎ゲマに加え、他にも多くの団員たちを従えている。
- リク=ハイゼンベルク(CV:鳥海浩輔)
- ブラックゲマゲマ団元帥。眼鏡をかけた長身の男性(26歳)。動物好きの獣医で、ぴよこのお父さん的な存在。
- カイ=シュヴァイツァー(CV:鈴木千尋)
- ブラックゲマゲマ団中将。眼鏡をかけた青髪の男性(17歳)。歯科医でぴよこのお母さん的存在。
- クウ=エアハルト(CV:サエキトモ)
- ブラックゲマゲマ団少佐。黒い帽子をかぶった男の子。ぴよこの幼馴染で、13歳の若さで飛び級で内科医・小児科医になった。時々デフォルメされた姿になる。
- ブロッコデス(CV:明坂聡美)
- 2代目でじこの正体でブロッコリーの妖精。1話でゲーマーズにでじこの姿で現れ、正体を明かした。ただし本作で初めて判明したというわけではなく、先述したように当初から別人であること、2013年にはブロッコデスが正体であることが既に発表されている。今でも初代でじこが留守の時には、2代目でじことしてゲーマーズで活躍している。他の登場人物からは「ブロッコデス様」と呼ばれることが多い。
- ブシロドノミコト(CV:伊藤彩沙)
- ブシロードの守護神。ブシロードとブロッコリーが資本業務提携をしていることもあり、ブロッコデスとの仲が良い。本作が初登場。ブロッコデスと力を合わせれば更地になった秋葉原を一晩で元に戻せたり、大魔王モレタスを封印していたり、なぜか城を作っていたりなど、割と強い能力を持っている。
- ほっけみりん・まじんがっぱ
- 2代目ぷちこ・うさだの正体。猫の姿の方がほっけみりん、河童の姿の方がまじんがっぱ。原作漫画やワンダフル版から既に登場している。今のところアニメでの台詞はないが、他のキャラクターと絡むことはある。
- あんスタ
- ゲーマーズの入り口の大型モニターに映る、脚が生えた丸い「あん」がスタスタと歩いているもの。カラーバリエーションがある。放送当時、ゲーマーズ本店の2階に専門ストア
が入っており、9話で本来の作画の映像がモニターに登場した。あんこが歩いているというデザインは桜井監督直々のアイデアで、色ごとに「あずきあん」とか名前が付いている。何色歩いてるのかチェックしてみるのも面白いと思われる。
- 大魔王モレタス
- 20周年記念で制作されたラジオドラマCDのD.U.P.編(監修が桜井監督)のもしアニメやるとしたら企画会議(ってなに?)にて魔王退治はありきたりとか言っときながら14話で出てきた大魔王。悪いものをまき散らすので放っておくと環境に悪影響が出る。同じ話で手に入れた伝説の3枚のカード[4]による呪文を16話で食らって石化し、倒された。
- その他のモブキャラクター
- 一部のゲストキャラクターを除き、基本的には年齢・性別問わず指のような姿[5]で描かれている。モブが指なのは4コマ漫画の「げまげま」のモブの姿を踏襲しているためで、ワンダフル版の頃からそういう姿である。
#13では『デ・ジ・キャラットにょ』から「リンナ・キャラット(CV:榎本温子)」「ミ・ケ・キャラット
(小桜エツコ)」「憂鈴(名塚佳織)」「アクア(廣田詩夢)」「うさだあかり
(井口裕香)」「面茶やすし(やっさん)(野島健児)」「面茶きよし(きよっさん)(南央美)」「あまえん坊(うえだゆうじ)」などが登場している。[6]
スタッフ
- 監督:桜井弘明
- 原作・キャラクター原案:こげどんぼ*
- キャラクターデザイン:渡辺敦子
- 美術監督:宮本実生
- 色彩設計:漆戸幸子
- 撮影監督:松向寿
- 編集:山田聖美(エディッツ)
- 音響監督:たなかかずや
- 音楽:増田俊郎
- アニメーション制作:ライデンフィルム
- 音楽制作:株式会社ブシロードミュージック・有限会社FIRE WORKS
- 製作:株式会社ブシロード
- 協力:株式会社ブロッコリー
- スペシャルサンクス:ゲーマーズ、TBSテレビ、キングレコード(全話)、HappyElements(9話のみ)、ポニーキャニオン(10話のみ)、バンダイナムコフィルムワークス、マッドハウス(13話のみ)
主題歌・挿入歌
- 曖昧さ、幸福論(オープニングテーマ)
- 歌:奥井雅美、作曲:奥井雅美・矢吹俊郎
- PARTY☆NIGHT(D-POP version)(#15挿入歌)
- 歌:真田アサミ・沢城みゆき・氷上恭子・明坂聡美・伊藤彩沙
作詞:森ユキ、作曲・編曲:坂本裕介
放送局
放送局 | 放送開始日 | 時間 | 備考 |
---|---|---|---|
TOKYO MX | 10月7日(金) | 23時00分〜 | D4DJ番組内 |
BS日テレ | |||
AT-X | 10月9日(日) | 23時40分~ | |
秋田朝日放送 | 10月10日(月) | 26時20分~ | |
新潟テレビ21 | 10月13日(水) | 26時45分~ | |
北陸朝日放送 | 10月23日(日) | 26時00分~ |
配信サイト | 配信開始日 | 曜日 | 時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
ニコニコチャンネル | 10月7日 | 金曜 | 23時30分~ | 最新話1週間無料配信 |
dアニメストア(ニコニコ支店) | 23時30分~ |
2022年10月7日より順次配信 | ||||
---|---|---|---|---|
YouTube | Amazon Prime Video | U-NEXT | dアニメストア | バンダイチャンネル |
ビデオマーケット | music.jp | DMM.com | GYAOストア | TELASA |
J:COM オンデマンド | みるプラス | Hulu | FOD |
放映リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 動画 | dアニメ |
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#01 | 2022年10月7日 | おひさしぶりぶりアキハバラ~ | ||
#02 | 2022年10月14日 | みんなそろったかにょ? | ||
#03 | 2022年10月22日 | ワルイことやっちゃうぴょ | ||
#04 | 2022年10月28日 | 学校でのおはなし | ||
#01-04 | 2022年11月5日 | |||
#05 | 2022年11月5日 | でじこ世界進出にょ | ||
#06 | 2022年11月11日 | ゲマと謎ゲマ | ||
#07 | 2022年11月18日 | ブロッコ 'ン 'ブシロール | ||
#08 | 2022年11月25日 | ぷちこも出すにゅ | ||
#05-08 | 2022年12月2日 | |||
#09 | 2022年12月2日 | またアイツが来たにょ | ||
#10 | 2022年12月9日 | 一日店長さんにょ | ||
#11 | 2022年12月16日 | なんにもしないにょ | ||
#12 | 2022年12月23日 | 異世界なんちゃら転生なんちゃら | ||
#09-12 | 2022年12月30日 | |||
#13 | 2022年12月30日 | アキハバラとちがう街にょ | ||
#14 | 2022年12月30日 | でっかくなったにょー! | ||
#15 | 2023年1月3日 | パーティナイト2023にょ | ||
#16 | 2023年1月3日 | さりげなく伝説でじこ | ||
#13-16 | 2023年1月10日 |
でじこのYouTube部屋
表情を1パターン増やすのに
いくらかかると思ってるにょ
まずは幅広い層に受けるように
初期投資は可愛さに全振りするのが基本だにょ
令和のデ・ジ・キャラットチャンネルが放送するYouTube番組。でじこが3Dモデルで登場していたが、最初のころは表情モデル等がそれほど無く、コメ返回では「ゲス顔してほしい」等のコメントに対して、上記のようにでじこがお金の話をしながら返答していた(→リンク
)。
登録者数が増えお金が入ったためか、後に目からビーム・ゲス顔
もできるようになったり、ぷちこ
やうさだ
の3Dモデルも追加されたりしている。
関連動画
関連チャンネル
関連リンク
関連項目
脚注
- *2008年12月9日にニコニコ動画にアップされた公式動画「にまにま特別編 コミデジ第6話
」を参照
- *学校にいるときは正体が悟られたくないため、逆にうさだと呼んでほしいとしている
- *桜井監督がトークショーで明かした情報によると「自宅で描いてきたこの生き物アニメに出したいんだけどいい?」と提案してOKを貰った上で登場させている、既存の生物ですらない(熊でも猫でもありません、謎の生き物です)いきもの
- *内容は「大きな運」「小鴨」「レタス」と書かれたカードで繋げて読むと「おおきなうんこがもれたす」という呪文が発動する。トークショーでは初期案の3枚目が「レールウェイ」だったと明かしており、いったん没にしたあとレタスに変更して復帰させた際に魔王の名前の一部にも「レタス」が入ることになった
- *ちなみに爪の部分をよりリアルに描いたら「爪半月が白くない」ので膨大な量のリテイクを食らったと桜井監督はトークショーで明かしている
- *華麗田さんは中の人の死去に伴い、金色の像として姿だけが登場している
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