仮面ライダーリバイスとは、2021年9月5日から2022年8月28日まで放送されていた特撮テレビドラマ作品である。
概要
『仮面ライダーゼロワン』『仮面ライダーセイバー』に次ぐ『令和ライダー』シリーズ第3弾。仮面ライダーのテレビシリーズとしては、初代『仮面ライダー』から通算して第33作目にあたる(TVSP『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』を含む)。
今作のコンセプトは、「悪魔と契約する仮面ライダー」。主人公の五十嵐一輝は、悪魔・バイスと契約し、一輝は「仮面ライダーリバイ」に、バイスは「仮面ライダーバイス」に変身して戦う。ヒーローと悪魔が相棒を組む、これまでにない最強コンビが結成される。
彼らは協力し、バイスタンプという不思議なスタンプを利用し、人間に潜む悪魔を実体化させてデッドマンとよばれるモンスターを生み出す悪魔崇拝組織・デッドマンズと戦うことになる。
また、脚本を務める木下氏によると、今作のキーワードは「悪魔」「家族」「銭湯」とのこと。
主な製作スタッフとして、東映側のプロデューサーは、『仮面ライダー鎧武』や『仮面ライダードライブ』をプロデュースし、近年ではスーパー戦隊シリーズのプロデューサーを務めていた望月卓が復帰。脚本を務めるのは、『悪夢シリーズ』など数々の小説を執筆し、漫画原作や映画監督の経験も持つ木下半太で、特撮ドラマの脚本は今作が初挑戦となる。音楽は『仮面ライダーW』『仮面ライダーOOO』などを手掛けた中川幸太郎。
主題歌は、Da-iCEの「liveDevil」。バイスの声を演じる木村昴がフィーチャリングとして参加する。
放送に先駆け、仮面ライダーとスーパー戦隊のクロスオーバー作品『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』にサプライズで登場。本編終了後には今作の短編映画が上映された。また、同年8月29日に放送された『仮面ライダーセイバー』の増刊号では、来週からの放送を前に一輝とバイスが先行で登場し、セイバーの登場人物たちと再びコラボしている。
登場人物
しあわせ湯
- 五十嵐一輝(いがらし・いっき) / 仮面ライダーリバイ - 前田拳太郎(まえだ・けんたろう)
今作の主人公。銭湯「しあわせ湯」を営む五十嵐家の長男。
正義感が強く、熱い気持ちだけは誰にも負けない男。
世話焼きな性格で、どんな無理難題も「兄ちゃんに任せとけ!」と笑顔で引き受ける。
デッドマンズの襲撃に遭遇し、家族を守りたいという思いから、
自身に宿っていた悪魔のささやきに耳を傾け、契約を交わし、仮面ライダーに変身する。 - バイス / 仮面ライダーバイス - (声)木村昴(きむら・すばる)
一輝に宿る悪魔。ノリが軽くて聞きわけのない、迷惑千万な性格をしている。
デッドプールのように第四の壁を認識している描写が時折見られる。
一輝との契約により、仮面ライダーバイスとして実体化し、共にデッドマンズと戦う。
一輝の身体から解放され、自分の身体を持つことが夢。 - 五十嵐大二(いがらし・だいじ)/仮面ライダーライブ - 日向亘(ひゅうが・わたる)
五十嵐家の次男。内気でプライドの高く、頭脳明晰で運動能力も高い優等生。
政府直属の特務機関・フェニックスに志願し、デッドマンズとの闘いに身を投じていく。 - カゲロウ / 仮面ライダーエビル - 日向亘
大二が心の中に宿す悪魔。
時折大二に扮して行動し、狩崎から受け取ったドライバーで仮面ライダーに変身する。 - 五十嵐さくら(いがらし・さくら)/ 仮面ライダージャンヌ - 井本彩花(いもと・あやか)
本作のヒロイン。五十嵐家の末っ子。やさしい性格だが、クールなフリを装っている思春期真っ只中の高校生。
心技体すべてにおいて優れており、実は兄2人よりも大きな可能性を秘めている。 - ラブコフ - (声)伊藤美来(いとう・みく)
さくらに宿る悪魔。基本「ラブ~」「コブ~」しか話さないが意外に毒舌。
戦闘時には武器に変化してサポートを担当。 - 五十嵐幸実(いがらし・ゆきみ) - 映美くらら(えみ-)
3兄妹の母。家族を深い愛情で包み、厳しくもやさしい眼差しで一輝たちを見守る。
「人間、どんなことがあっても熱いお風呂につかれば復活できるのよ」が口癖。 - 五十嵐元太(いがらし・げんた) - 戸次重幸(とつぎ・しげゆき)
3兄妹の父。動画投稿サイトの人気クリエイターになって一攫千金を目指しているが、
絵に描いたようないい加減なダメ親父。とはいえ、家族を思う気持ちは本物。 - 牛島光(うしじま・ひかる) - 奥智矢(おく・ともや)
さくらが通う空手道場の門下生。
何らかの理由で両親と共に五十嵐家に接触しているようだが、真意はまだ不明。 - 牛島太助(うしじま・たすけ) - 矢柴俊博(やしば・としひろ)
光の父親で妻の公子と共にしあわせ湯の常連客。
家族ぐるみで五十嵐家を陰から監視しているようだが…? - 牛島公子(うしじま・きみこ) - 乃緑(のり)
夫の太助と共にしあわせ湯の常連客であり、家族ぐるみで付き合いがある。
幸実と同じく、笑顔の似合う明るい主婦。 - 伊良部正造(いらぶ・しょうぞう) - 西郷豊(さいごう・ゆたか)
しあわせ湯の常連客の一人。元太とは色々と付き合いが長い。
ぶーさんという愛称で呼ばれており、何故か探偵顔負けの卓越した調査能力を持つ。
フェニックス
- ジョージ・狩崎(-かりざき) - 濱尾ノリタカ(はまお-)
フェニックスお抱えの天才科学者。バイスタンプを使ったライダーシステムを開発した張本人。
仮面ライダーシリーズが大好きで、特に平成仮面ライダーの熱狂的ファン。 - 門田ヒロミ(かどた・ひろみ)/ 仮面ライダーデモンズ - 小松準弥(こまつ・じゅんや)
フェニックスの分隊長。
リバイスシステムでの変身に失敗し降格させられるなど空回りしていたが、正義感の強さが認められ仮面ライダーデモンズに変身する。変身時の「わが命をかけて…」という台詞に強い決意を感じさせる。 - 若林優次郎(わかばやし・ゆうじろう) - 田邊和也(たなべ・かずや)
フェニックスの司令官。だったが、実は第一話時点でカメレオン・デッドマンに殺され成り代わられていたデッドマンズ壊滅のため、狩崎が開発したリバイスシステムの運用などを管理する。 - 赤石英雄(あかいし・ひでお) - 橋本じゅん(はしもと-)
フェニックスの長官。スカイベースの指揮権を所有している。
ギフの破壊よりもデッドマンズの殲滅を優先、組織全体を統括する。 - 御子柴朱美(みこしば・あけみ) - 藤原沙也香(ふじわら・さやか)
フェニックスの専属医でスカイベースにて勤務。
ヒロミの抱えるデモンズドライバーの副作用に危機感を抱いている。
デッドマンズ
- 夏木花(なつき・はな) / アギレラ - 浅倉唯(あさくら・ゆい)(現・椛島光)(かばしま・ひかり)
本作のもう一人のヒロイン。デッドマンズを束ねる悪の女王。
幼いころから天涯孤独の身だったため、愛というものを信じておらず、家族などまやかしの幸せにすぎないと考えている。
”五十嵐家のアキレス腱”であるさくらを狙い、度々彼女に接触している。 - 初芝真(はつしば・まこと) / オルテカ - 関隼汰(せき・はやた)
アギレラの右腕でギフテクス。
デッドマンズが崇拝する悪魔を蘇らせるため、強大な邪念を持つ人間をいけにえとして物色。
人間にバイスタンプを使うよう唆し、怪人を生み出している。 - 玉木豪(たまき・ごう) / フリオ - 八条院蔵人(はちじょういん・くろうど)
アギレラのボディーガードのギフテクス。
オルテカと同じく、いけにえに適した人間を探している。荒々しく戦闘的。
ウィークエンド
- 狩崎真澄(かりざき・ますみ) - (声)藤真秀(ふじ・しんしゅう)
秘密組織ウィークエンドの代表で、ジョージ・狩崎の実父。不気味な仮面で素顔を隠している。
未完成のリベラドライバーやローリングバイスタンプを製作するなど、息子よりも高い技術力を持つ。
ギフの危険性を知りつつも研究を続けるフェニックスを危険視しており、秘密裏に戦力を揃えている。 - 牛島一家
しあわせ湯の常連客は表向きの顔。実はウィークエンドの構成員であり、目的は五十嵐一家の監視。
その他
- ベイル - (声)津田健次郎(つだ・けんじろう)
デモンズドライバーに幽閉されていた悪魔。
狩崎真澄がギフの細胞をある人物に移植したことで生まれた。 - リバイスドライバー システム音声 - 藤森慎吾(ふじもり・しんご)/オリエンタルラジオ
- デモンズドライバー システム音声 - 津田健次郎(つだ・けんじろう)
主題歌
- liveDevil
- 歌唱:Da-iCE feat. 木村昴
- 作詞:藤林聖子
作曲:MUSOH / STEVEN LEE / SLIPKID / 花村想太
編曲:STEVEN LEE
Add Arrangement:Hiroyuki Fujino
劇場版作品
セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記 / 劇場版 仮面ライダーリバイス
『仮面ライダーセイバー』と『機界戦隊ゼンカイジャー』のクロスオーバー作品。仮面ライダーとスーパー戦隊のクロスオーバー作品は、2017年に公開された『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』以来。初代『仮面ライダー』と『スーパー戦隊』を生み出した石ノ森章太郎がヒーローに託した願いや、ヒーロー誕生の秘密が明かされる。
本編の放送に先駆けて登場し、同時上映として『劇場版 仮面ライダーリバイス』も上映された。
仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ
初代『仮面ライダー』の放送が始まった1971年、『仮面ライダーリバイス』の放送が始まった50年後の2021年、そしてさらに50年後の2071年と、100年間に渡る壮大なストーリーが展開される。
エピソード一覧
放送日・サブタイトル | 脚本 | 監督 | ゲスト | 登場怪人 |
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2021年9月5日 第1話 家族!契約!悪魔ささやく! |
木下半太 | 柴﨑貴行 | 原田智之(演:鈴木みのる) | レックス・デッドマン マンモス・デッドマン |
2021年9月12日 第2話 悪魔はあくまで悪いやつ!? |
荒木(演:林野健志) 井端(演:篠山輝信) |
カマキリ・デッドマン メガロドン・デッドマン |
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2021年9月19日 第3話 人質トラブル、どうする兄弟!? |
杉原輝昭 | 吉田浪夫(演:松浦祐也) 桶谷彩夏(演:内海誠子) 桶谷妙子(演:遠藤久美子) 桶谷美春(演:清水香帆) |
コング・デッドマン | |
2021年9月26日 第4話 足りない愛情!アブナイ悪魔誕生! |
コング・デッドマン フェーズ2 | |||
2021年10月3日 第5話 世直しライダー!裏切り者は誰だ!? |
上堀内佳寿也 | ボン(演:宇佐卓真) 本田茂夫(演:林家木久扇) |
ライオン・デッドマン | |
2021年10月10日 第6話 エビルの正体!衝撃のショータイム!? |
工藤康(演:河相我聞) 裁判長(演:吉満寛人) |
カンガルー・デッドマン | ||
2021年10月17日 第7話 窃盗!?スケボー!?俺はカゲロウ! |
諸田敏 | 前園仁志(演:ゆうたろう) 前園孝治(演:橋爪淳) 校長(演:小浦一優) |
チーター・デッドマン フェーズ2 | |
2021年10月24日 第8話 家族の休息、天国と地獄!? |
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2021年10月31日 第9話 カゲロウ暴走!五十嵐兄弟…崩壊!? |
坂本浩一 | 詐欺師(演:松本寛也) 詐欺師(演:西葉瑞希) 詐欺師(演:榊原徹士) |
ブラキオ・デッドマン | |
2021年11月14日 第10話 兄と弟、信じる心 |
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2021年11月21日放送 第11話 無敵のさくら、何のための力 |
杉原輝昭 | 大森聖子(演:小野まりえ) | プラナリア・デッドマン プラナリア・デッドマン フェーズ2 |
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2021年11月28日放送 第12話 弱さは強さ!?無敵のジャンヌ! |
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2021年12月5日放送 第13話 フェニックス危機一髪! |
上堀内佳寿也 | カメレオン・デッドマン フェーズ2 | ||
2021年12月12日放送 第14話 司令官は…デッドマン!? |
幼いアギレラ(演:金子莉彩) 信者(演:つついきえ) 信者(演:江見ひかる) さくらの友達(演:Angelina D) さくらの友達(演:石川涼楓) さくらの友達(演:平澤由理) |
サーベルタイガー・デッドマン フェーズ2 | ||
2021年12月19日放送 第15話 撲滅!対決!デッドマンズ! |
諸田敏 | プラナリア・デッドマン カメレオン・デッドマン サーベルタイガー・デッドマン |
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2021年12月26日放送 第16話 守りたい想い…時代は五十嵐三兄妹! |
クイーンビー・デッドマン フェーズ3 カメレオン・デッドマン |
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2022年1月9日放送 第17話 裏切りの深化、バディの真価 |
杉原輝昭 | 奥田陽介(演:塚本凌生) 本村香苗(演:清井咲希) |
ギフテリアン | |
2022年1月16日放送 第18話 バディの軌跡、炎と氷の奇跡 |
ギフテリアン | |||
2022年1月23日放送 第19話 デモンズ注意報、ヒロミ包囲網!? |
毛利亘宏 | 坂本浩一 | 田渕竜彦(演:宇治清高) 山桐千草(演:奥山かずさ) |
ギフテリアン |
2022年1月30日放送 第20話 非情で無常な、変身の代償 |
ギフテリアン | |||
関連静画
関連リンク
関連項目
- 東映 / 特撮 / 特撮作品一覧
- 仮面ライダー
- バイスタンプ
- フェニックス(仮面ライダーリバイス)
- デッドマン(仮面ライダーリバイス)
- デッドマンズ(仮面ライダーリバイス)
- 仮面ライダーセイバー(前作)
- 仮面ライダーギーツ(次作)
- 仮面ライダーX / 仮面ライダー龍騎 - 昭和ライダー、平成ライダー第3作目
- 仮面ライダー電王 - 人外とのバディもの繋がり
- 仮面ライダーキバ - ダークヒーローを採用したライダー繋がり
- 仮面ライダーW - ダブル主人公を採用したライダー繋がり
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