◆ 運命の切札をつかみ取れ ! ◆ |
「仮面ライダー剣」とは、2004年1月から2005年1月に放送された平成仮面ライダーシリーズ第5作目にあたる特撮番組である。
なお、「仮面ライダー剣」と書いて「仮面ライダー”ブレイド”」と読む。
2014年12月には、ドラマCDの発売を記念してニコニコ生放送での全話無料上映(※一部はプレミアム会員のみ視聴可能)が実施されている。また2015年1月24日(ドラマCD発売の翌日)にも、全49話一挙上映が実施。
そして、2020年4月5日から2021年3月7日にかけて仮面ライダー555に続いて本作の無料配信が開始された。
今、その力が全開する。
古代に封印された不死身の殺戮生命体"アンデッド"が現代に蘇った。アンデッドたちは本能の赴くまま、一万年前に行われたバトルファイトと呼ばれる戦いを再開する。
巻き込まれる人々を守り、アンデッドを再び封印するために作られたライダーシステム、1号ギャレンと2号ブレイド。
戦いの最中、突如現れる謎の仮面ライダーカリス。アンデッドの手によって作られた邪悪な仮面ライダーレンゲル。
本作はこの四人のライダーを中心に据えて、物語を展開していく。
※画像 | 左上:レンゲル | 右上:カリス |
左下:ブレイド | 右下:ギャレン |
あらすじ
人類基盤史研究所 (通称BOARD)の新人所員である「剣崎一真」とその先輩の「橘朔也」は古代から蘇った不死身の殺戮生命体"アンデッド"を封印するため、BOARDが開発した特殊兵器"ライダーシステム"を用い、『仮面ライダー』として日夜戦っていた。
そして今日も新たに出現したバットアンデッドと戦う二人。戦闘経験の浅い剣崎(仮面ライダーブレイド)は苦戦を強いられるが、ベテランである橘(仮面ライダーギャレン)の活躍により封印に成功する。
「やっぱり一流だよなぁ橘さんは、俺はまだ足元にも及ばないよ…」強く頼もしい先輩を剣崎は尊敬し、信頼しているのであった。
その夜、剣崎に同僚の広瀬栞からBOARDがアンデッドに襲撃されているという連絡が入る。
彼はBOARDへ急ぐが時すでに遅く、施設は破壊され、所員はほとんど殺された後だった… 彼はかろうじて生き残っていた広瀬を発見し、彼女から「以前から所長と確執のあった橘がアンデッドを操りBOARDを攻撃させたのかもしれない」と告げられる。
共に戦っていた仲間である橘を信頼していた剣崎は広瀬の言葉が信じられず苦悩していた。そんな彼の前にBOARDを襲撃していたローカストアンデッドが現れる。剣崎は怒りに任せてブレイドに変身しローカストアンデッドに挑むが、敵は強く防戦一方のブレイド。
「橘さん!本当に裏切ったんですか!?」ギャレンの姿を見つけた剣崎は戦いながらそう問い掛けるがギャレンは何も答えず姿を消してしまう。「そんな…何故だぁ――っ!」剣崎は静かに去って行くギャレンに激昂する。
しかし今彼に出来る事は、目の前の敵と戦い、封印する事だけであった...
特徴
本作では『仮面ライダー龍騎』で好評だったカードを使った戦闘(必殺技)が採用されている。ただ、倒した敵をカードに封印しそのカードを能力として使用したり、複数のカードを同時に使用することでさらに強い力を発揮できたりと、『仮面ライダー龍騎』よりも当時人気のあったカードゲームを意識した仕様になっている。
前半のメインライターである今井詔二による比較的暗い雰囲気の展開と、レギュラー出演陣のキャリアの浅さなどからくる低い演技力などで、放映当初は評価が低く、玩具売り上げで非常に高い功績を残した前2作に比べても3分の2近くまで落ち込むなど、散々な状況におかれた作品だった。
とにかく後述するネタに目が行きがちであり、リアルタイムで見ていない世代ですらもそのネタなら知っているという屈辱的な知名度の高さを持っている。このためネタとしての印象ばかりが先行しがちであるが、この知名度の高さが作品自体の再評価を促進している節もあり、非常に複雑である。
シリーズ後半から終盤にかけてはメインライターが會川昇に交代。ストーリーの盛り上がりと纏まりを高く評価するファンが多く、俳優陣の演技も完成されたという見方が強い。そのほか、希望に満ちた救いと暗い別離を同時に描き出す結末、脇を固めるベテラン俳優たちの重厚な演技など、全般にわたって見所の多い作品である。
剣崎一真「アンデッドは全て封印した……お前が最後だ……ジョーカー!!」
~EPISODE 49 永遠の切札~
登場ライダー
TVシリーズ本編に登場するライダー
ライダー名 | 変身者 | スート | モチーフ | 武器 | 強化フォーム | 最強フォーム |
仮面ライダーブレイド | 剣崎一真 | スペード | ヘラクレスオオカブト | 剣 | ジャックフォーム | キングフォーム 13体のアンデッドと融合 |
仮面ライダーギャレン | 橘朔也 | ダイヤ | クワガタムシ | 銃 | ジャックフォーム | (設定のみ) キングフォーム カテゴリーKと融合 |
仮面ライダーカリス | 相川始 | ハート | カマキリ | 弓 | なし | ワイルドカリス 13体のアンデッドと融合 |
仮面ライダーレンゲル | 上城睦月 | クラブ | クモ | 杖 | (設定のみ) ジャックフォーム |
(設定のみ) キングフォーム カテゴリーKと融合) |
ちなみに、ブレイド(0w0) カリス(<::V::>) ギャレン(0M0) レンゲル(0H0) と、簡単かつ再現度の高い顔文字があり、インターネット上でよく使用されている。
劇場版のみ登場するライダー
ライダー名 | 変身者 | スート | モチーフ | 変身カード | 武器 |
仮面ライダーグレイブ | 志村純一 | ワイルド | アルファベットのA | チェンジケルベロス(黄) | 剣 |
仮面ライダーラルク | 三輪夏美 | ワイルド | アルファベットのA | チェンジケルベロス(赤) | 弓 |
仮面ライダーランス | 禍木慎 | ワイルド | アルファベットのA | チェンジケルベロス(緑) | 槍 |
劇場版のライダーは、橘朔也の制作した新しいライダーシステムを使用し変身している。
主な出演者
テレビ本編
- 剣崎一真/仮面ライダーブレイド/ジョーカー:椿隆之
- 相川始/仮面ライダーカリス/ジョーカー、三上了:森本亮治
- 橘朔也/仮面ライダーギャレン:天野浩成
- 上城睦月/仮面ライダーレンゲル:北条隆博
- 広瀬栞:江川有未
- 白井虎太郎:竹財輝之助
- 烏丸啓: 山路和弘
- 栗原遥香:山口香緒里
- 栗原天音:梶原ひかり
- 深沢小夜子:粟田麗
- 山中望美:宮澤亜理沙
- 伊坂 / ピーコックアンデッド:本宮泰風
- 矢沢 / カプリコーンアンデッド:是近敦之
- 吉永みゆき / オーキッドアンデッド:肘井美佳
- 高原 / イーグルアンデッド:林泰文
- 新名 / ウルフアンデッド:加々美正史
- 大地 / エレファントアンデッド:成田浬
- 嶋昇 / タランチュラアンデッド:相澤一成
- あずみ / サーペントアンデッド:福澄美緒
- キング / コーカサスビートルアンデッド:上條誠
- 城光 / タイガーアンデッド:浜崎茜
- 金居 / ギラファアンデッド: 窪寺昭
- 桐生豪:増沢望
- 広瀬義人:春田純一
- 天王路博史:森次晃嗣
劇場版ゲスト
- 志村純一/仮面ライダーグレイブ/アルビノジョーカー:黒田勇樹
- 三輪夏美/仮面ライダーラルク:三津谷葉子
- 禍木慎/仮面ライダーランス:杉田太雄
- 栗原天音:石田未来
- 馬場:泉政行
- 花田:村井克行
- 警備員:唐橋充
主なスタッフ
テレビシリーズ
- 原作:石ノ森章太郎
- 連載:テレビマガジン、てれびくん、幼稚園、めばえ、たのしい幼稚園、おともだち
- スーパーバイザー:小野寺章(石森プロ)
- プロデューサー:松田佐栄子(テレビ朝日)、日笠淳・武部直美・宇都宮孝明(東映)
- 脚本:今井詔二、今井想吉、宮下隼一、井上敏樹、會川昇
- 監督:石田秀範、鈴村展弘、長石多可男、諸田敏、佐藤健光、息邦夫
- 音楽:三宅一徳
- 特撮監督:佛田洋(特撮研究所)
- 撮影:いのくままさお、倉田幸治、菊池亘
- アクション監督:宮崎剛(ジャパンアクションエンタープライズ)、新堀和男(レッドアクションクラブ、最終話のみ)
- 音楽プロデューサー:長澤隆之(avex mode)
- キャラクターデザイン:飯田浩司(石森プロ)
- クリーチャーデザイン:韮沢靖、篠原保、飯田浩司
- 1stOP振付:彩木映利
- 2ndOP演出:小藤浩一
- 美術協力:東芝
- 技術協力:オーエイギャザリング、東映ラボ・テック、KYORITZ
- 制作:テレビ朝日、東映、ADK
劇場版スタッフ
- 原作:石ノ森章太郎
- 製作:福湯通夫(東映)、泊懋(東映アニメーション)、早河洋(テレビ朝日)
- 企画:鈴木武幸(東映)、木村純一(テレビ朝日)、日達長夫(東映ビデオ)、竹内淳(バンダイ)、永井秀之(アサツー ディ・ケイ)、福中修(東映アニメーション)
- スーパーバイザー:小野寺章(石森プロ)
- プロデューサー:日笠淳・武部直美・宇都宮孝明(東映)、松田佐栄子(テレビ朝日)
- 監督:石田秀範
- 脚本:井上敏樹
- 音楽:三宅一徳
- 撮影:いのくままさお
- 照明:明田光男
- 美術:大嶋修一
- 録音:畑幸太郎
- 編集:長田直樹
- 助監督:柴崎貴行
- 制作主任:藤井達夫
- キャラクターデザイン:飯田浩次(石森プロ)、野中剛・鈴木和也・吉野修広・田中宗二郎・下田竜彦(PLEX)
- クリーチャーデザイン:韮沢靖
- VFXスーパーバイザー:足立享(特撮研究所)、佐藤敦紀(Motor/lieZ)
- 特撮監督:佛田洋
- アクション監督:宮崎剛
- 制作協力:東映テレビ・プロダクション
- 配給:東映
- 製作:劇場版「ブレイド・デカレンジャー」製作委員会(東映、東映アニメーション、テレビ朝日、東映ビデオ、アサツー ディ・ケイ、東映エージエンシー、バンダイ)
オンドゥル語
第1話の主人公の「本当に裏切ったんですか!」という叫びが「オンドゥルルラギッタンディスカー!」と聞こえたことがネットで評判になった。
その後も出演者の滑舌の悪さからか様々な空耳が生まれた。それらは『オンドゥル語』と呼ばれ、今でもネット用語として散見される。
台詞が聞き取りづらい現象や、そういう役者自体を評して使うこともあり
「あの役者は(声優は)オンドゥルだ」「あのシーンは全員がオンドゥル連発だったなあw」などの用法が見られる。
なお、オンドゥル語については、主演の椿隆之は公認しており、しばしば冗談半分で用いる。
8月に公式ブログで行われたファンとのチャットでは、
「オンドゥル星、実在するかも?」
「最終回後の剣崎はオンドゥル星に帰ったかもしれない(笑)。実際は違うけど(笑)」
など、容赦なくオンドゥル語をいじるファンの声にも嬉々として応えていた。
「仮面ライダーディケイド」に登場したブレイド
仮面ライダーディケイドにおける「ブレイドの世界」について原典との相違点。
原典 | 要素 | ディケイド・ブレイドの世界 |
剣崎一真 苗字で呼ばれる事が多い |
ブレイドの変身者 | 剣立カズマ 名前で呼ばれる事が多い |
橘朔也 | ギャレンの変身者 | 菱形サクヤ |
上城睦月 | レンゲルの変身者 | 黒葉ムツキ |
相川始 | カリスの変身者 | カリスは伝説のライダーとして噂される存在。 正体はBOARD社長の四条ハジメ。 |
人類基盤史研究所 | BOARD | 国家予算にて運営されている企業 |
未解放 | パラドキサアンデッド | ディケイドにて初めてその姿を現す。 人間態は龍騎の世界から引き続き登場する鎌田。 |
殺せないので封印する | アンデットの倒し方 | 原典と同様。ただしディケイドのみ例外で、 不死の存在に関わらず全員撃破可能 |
「BOARD」は名称こそ原典と同じであるが、「ディケイド・ブレイドの世界」においては大企業となっている。
スペード、ダイヤ、クローバーの3つの部署に2~Aのランクがあり、ランクには待遇等に格差が出てくる。
Aランクに昇格した社員にのみライダーへの変身資格を与えられる。
ライダーに変身する資格を与えられたAランク社員がブレイド/剣立カズマとギャレン/菱形サクヤである。
アンデッドとの戦闘時においては本社からの承認が降りない限り変身する事が許可されない。
失態を演じたり、社則に違反した場合、変身資格を取り上げられる等、ランクが降格される憂き目に遭う。
広瀬栞と烏丸所長、白井虎太郎、栗原天音……等に相当する人物は登場せず。
また、原典に登場しない人物として、アイ、マイ、ミーの三人娘が登場。ディケイド/門矢士をチーフと呼び慕っている。
ちなみにこのエピソードではカブトのメインライターである米村正二が脚本を担当。
そのため、劇中の3分の1がBOARDの社員食堂を舞台にしており、カブト同様の料理番組と化している。
20th Anniversary STAGE&TALK
2024年を持ってTV放映20周年を迎えた仮面ライダー剣を記念し、2月より『仮面ライダー剣 20th Anniversary STAGE&TALK 兵庫公演』が開催。
この公演にて前年「アウトサイダーズ」での仮面ライダーギャレンに続き仮面ライダーレンゲルにも「キングフォーム」が登場。全主演ライダーキングフォームのお披露目と相成った。
(但し、厳密には仮面ライダーカリスについては異なる)
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https://twitter.com/rider_restage/status/1756244778243805184
ニコニコ動画における仮面ライダー剣
他の仮面ライダー同様、公式配信を除き本編は封印される確率が高い。
前出したオンドゥル語の影響が強くオンドゥル語をネタにした動画が大半を占めるのが最大の特徴。
公式配信
仮面ライダー555から順番通りに配信されるなんてやっぱり一流だよな~
関連動画
関連項目
外部リンク
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