仲本工事(なかもと・こうじ 1941年7月5日~2022年10月19日)とは、ザ・ドリフターズにおける体操のおじさんであり、音楽業やコメディアンでも活躍するお笑いタレントである。本名、仲本興喜(なかもと こうき)。
概要
青山高校に在学していたときは東京都内新人戦で個人総合4位になるほどの体操選手であり、学業も優秀、将来は弁護士を夢見ていた。そんな彼だが大学時代に出会った高木ブーに誘われ、東京商工会議所への内定を蹴ってドリフターズに加入。この時、いかりやは連日、仲本の自宅に通っては説得していた。ビートルズ武道館公演の前座では彼がリードボーカルを担当。担当楽器はギターであった。
後に『8時だョ!全員集合』にて体操技術などで大活躍するも、1981年に志村けんと共に競馬のノミ行為を行なっていたことが発覚して書類送検。略式起訴が成立するまでの間、1ヵ月半の自粛を余儀なくされる。(ちなみに「全員集合」の生みの親である番組プロデューサーの居作昌果も同じく書類送検されて罰金刑を受けている。志村は少額につき不起訴処分。)
『8時だョ!全員集合』終了後はコメディアン・タレントとしてだけではなくこぶ茶バンドのメンバーとして音楽活動を行ったり、役者としてもドラマや映画などでも活動するようになる。
なお、一般的に仲本といえばメガネだが現在では、いかりや長介存命時のドリフとしての活動時のみに限定している。プライベートこそ普通のメガネだが、いかりや長介存命時のドリフのときのみはコンタクトレンズ着用の上、黒縁フレームの伊達メガネに切り替えていた。今はいかりやが天国へタレントとして活動しに行っている為、現世で黒縁メガネの仲本を拝むことは無いだろうと思われる。
2022年10月18日、交通事故に遭って病院に搬送されたが、治療の甲斐なく翌19日に急性硬膜下血腫のため死去した。享年81歳。
逸話・ネタなど
- 実はドリフターズの中では歌唱力が高い。これは高木ブーが著書で根拠となる発言を記している。
- 結構地味に思われがちな仲本だが、さり気に体を張ったりアクションなどで他のメンバーを支えている。
- 『ドリフ大爆笑』のコントで、棺に入った遺体を演じた際にそのまま眠ってしまい、その様子をオンエアされてしまった。
- いかりや長介によれば、やる気さえ出せば面白いギャグを沢山生み出していたかもしれないという。
- 2010年に出演した「クイズタレント名鑑」にて、69歳(当時)になった今でもバク転が出来ることが発覚。
- ロッテお馴染みのフレーズ「お口の恋人」は仲本母考案。
- 「飛べ!孫悟空」で沙悟浄と八戒の出番が逆転しているのは高木があまり喋らないから。
- かつて、渋谷で「名なし」という名前の居酒屋を経営していた。若者向けのアットホームな居酒屋として経営をしていたようで、常連には新日本プロレスのメンバーもいたという。隠れた名店として親しまれていたが、今は暖簾をしまったままである。余談だが、仲本自身は酒が飲めない。
- 前述のように、本名は「興喜(こうき)」だが、彼の従弟が仲本興次(なかもと こうじ)という。ちなみに、沖縄でマーニンネーラン・バンドというバンドのドラマーをやっている。
- メガネキャラであり、コントで知的な役回りを演ずることも多かった。学習院大卒という経歴を披露してそれを強調することもある。このためメンバー唯一の大卒者と誤解されていたことがあったが、実際には高木ブーや荒井注も大卒である。
- 2回離婚して3回結婚している。高木ブーによれば死去の前に初孫が生まれたばかりだったという。
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関連項目
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